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2017年5月21日 (日)

5月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

5月中旬(11日~20日)は、9本の劇場映画を観ました。日本映画が少なかったが、結構印象に残る作品が多かったような気がします。

▼バーニング・オーシャン ⇒2010年4月20日に米国メキシコ湾ミシシッピ川河口沖で操業していた最先端の海洋油田掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」で、天然ガスと原油の暴噴、そしてそれによる大火災が発生 本作はこの事故の事実に基づいて製作された この掘削施設は実際は船で、自動制御により位置調整し海底油田掘削を行うことは知らなかった 映画では超巨大掘削リグのセットを実際に製作し撮影し、それにVFXで加工して迫力ある映像を実現 オフィシャルサイトではVFXのメイキング映像が観られる 本作では事故の原因追及が余りなされなかったのが惜しまれる 操業主のBP社は、メキシコ湾に流出した原油の清掃費用と訴訟和解金で総額数兆円の支払いを要するようだ 原題は、掘削施設の名前の"Deepwater Horizon"
▼ワイルド・スピード ICE BREAK ⇒もうシリーズ8作目らしい 圧倒的に長いエンドロール・リストは、こんなにも沢山の人々がスタントとVFXに係わっていることを示すのだろう これでも統一されたコンセプトの作品が製作できるのは、米国ハリウッド流の企画・運営術があるからなのだろうか 今回は氷上を激走し、潜水艦まで登場したが、次作以降はどう展開するのか… 原題は"Fast & Furious 8"=多分「高速・激烈 8」だが、8は8人でもあり8作目の意味でもあるだろうか
★メットガラ ドレスをまとった美術館 ⇒文句なしの圧倒的な映像美のドキュメンタリー コスチュームが美術品になっているとは知らなかった アレキサンダー・マックイーンも知らなかった 毎年5月の第1月曜日に、ニューヨークのメトロポリタン美術館で雑誌ヴォーグの主催により、米国の超セレブを集めた服飾大チャリティ大会が行われていることも知らなかった 知らないことはまだまだ多いな… 原題は"The First Monday in May"=「5月の第1月曜日」
▼エルミタージュ美術館 美を守る宮殿(英) ⇒ロシア女帝・エカチェリーナ2世の美への執念を感じた 武力ではなく文化や芸術によって、ロシアが欧州を追い越すという理念は正しいと思った 独ソ戦での美術品の疎開、独からの美術品の強奪については余り知らなかった この美術館を観るためにもサンクトペテルブルグは是非訪れたい 原題は"Hermitage Revealed"=「本当のエルミタージュ」か
・草原の河(中) ⇒チベット人監督の作品で、6歳の女の子の表情・演技が印象的 チベットの自然と人々の生活は今もこのようなものだろうか 普段は涸れているが、大雨が降ると増水する河が主題 原題も「河 Gtsngbo」だが、"Gtsngbo"はチベット語だと思うが不明

▼マンチェスター・バイ・ザ・シー ⇒マンチェスター・バイ・ザ・シーは米国マサチューセッツ州北東部の小さな港町 ボストンから北東に50km程度離れたところに位置する ニューイングランドの田舎町で日々こまごまと起きそうなことが丁寧に描かれている 未成年の後見人や管財人の指定も普通 少々変わっているが、結構真面目に悩み生きる主人公をケイシー・アフレック(ベン・アフレックの実弟)が演じ、今年のアカデミー賞主演男優賞(第89回)を受賞 ミシェル・ウィリアムズ演ずる元妻と再会することにより、なぜ彼が故郷を離れボストンに引っ越したが分かる 原題もそのまま"Manchester by the Sea"
・映画 夜空はいつも最高密度の青色だ ⇒作品にわざわざ「映画」と名付けているのは、同名詩集を映画化したためか ナレーションも含めて不思議な感情が湧く 言葉に詩のような余韻があるからだろうか 「人間はどうせ死ぬ」「愛は面倒くさい」など真理を突く言葉も多い 二人は渋谷の街を走り、彷徨うが、未来にも向かう
・ノーエスケープ 自由への国境(墨・仏) ⇒米墨国境を違法越境するメキシコ人達と彼らを狙い撃つアメリカ人スナイパーの闘い また、国境の沙漠地帯との闘いでもある 本作はなぜかメキシコとフランスの合作 原題は"Desierto"(西)="Desert"=「沙漠」
・バーフバリ 伝説誕生(印) ⇒インドの神話的叙事詩の映画化のように思える 神話として割り切って観れば面白い 話が時々つながらないのは気のせいか 原題は"Baahubali: The Beginning"で、次作"Baahubali: The Conclusion"=「バーフバリ 伝説完結」も完成している模様

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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