7月上旬(1日~10日)に観た劇場映画
7月上旬(1日~10日)は、13本の劇場映画を観ました。時間に余裕ができたので、見逃しそうな作品をかなり拾いました。
・ちょっと今から仕事やめてくる ⇒原作小説があるようだが、昨今のブラック企業問題を先取りしたような作品 指導とパワハラの交錯・混合、そしてエコヒイキの上司は現在ならば懲戒もの 筆者達の時代は、何があってもそこで生きていくしかなかったが… ロケ地は東京、神奈川、埼玉、千葉など首都圏各地のよう
・こどもつかい ⇒丁寧に作り込みされたているが、まあまあ怖いという感じだった 「こどもつかい」というより「にんぎょうつかい」だった ロケは群馬県前橋市と富岡市、そして栃木県足利市等で行われたようだ
・帝一の国 ⇒同名ヒットコミックの実写映画化なので、設定はやや突飛 ドタバタ要素も多く、基本的にはコメディ シビアな人物観察とそれに基づく判断は実社会並み ロケは学園ものなので、基本的に東京にある東京農工大と武蔵大のキャンパス中心で行われた模様
・ピーチガール ⇒1990年代のガングロ・ギャルを題材にしたコミックの映画化とは知らなかった ストーリーは二転三転の連続で面白い これだけ感情移入できれば観ている女性たちもドキドキだろう ロケ地は一応学園ものなので旧足利西高校と東京女子大 海岸もよく登場するが、江の島、茅ケ崎、外房などが使われたようだ
▼おとなの恋の測り方(仏) ⇒違うことや違うものに対するアレルギーは、日本もフランスも似たようなものか ヒロインの義父は聴覚に障碍があるが、彼がヒロインの実母である妻に言う台詞「障碍はあなたの体の中、心の中にある」が決定打 原題はもっと直截的で"Un homme à la hauteur"(仏)="A man at the height"=「ある身長の男」か
・トータスの旅 ⇒妻を事故で亡くした主人公、そのペットの亀、父子家庭の課題を抱えた息子、自堕落で破天荒な美術家の兄、その恋人が入り交じり、主人公が結婚した島を目指すロードムービー ハチャメチャだが、最後は亡き妻への追悼と父子の絆回復の旅となる キャストの半分は一般のオーディションから選ばれたようだ 昨年のゆうばり映画祭でグランプリを獲得 ロケ地は千葉県館山市と八丈島らしい
・台北ストーリー(台) ⇒1985年の作品なので、台湾は経済急発展途上 中国はまだこれからで、外交的・経済的に結び付きの強い国は米国と日本だった 共稼ぎ、外国勤務(日米のみ)、離婚、ドラッグ、ギャンブル、浪費癖のある親・老人等々、現在にまで至る社会の課題がすべて登場 日本未公開作品を4Kデジタルリストアで初公開 原題は「青梅竹馬 Taipei Story」 「青梅竹馬」(中)は"Childhood"=「子供時代、幼少期」という意味らしい
▼しあわせな人生の選択(西・アルゼンチン) ⇒カナダからスペインのマドリッドへ、ガンに侵され余命わずかな友を訪ねた4日間を描く 病の深刻さから終活を始めた友のために、愛犬の譲り先の検討、息子との面会のためにアムステルダムへの一日旅行 元妻との出会いと別れ等々に、忙しく寄り添う 人間が死ぬ時の作法について考えさせられた 原題は"Truman"で愛犬トルーマンの名前
▼ローマ法王になるまで(伊) ⇒2013年にローマ法王となったフランシスコの若き日を描く 彼はイタリア移民の子としてアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれた アメリカ大陸出身の最初の法王 1960年代のアルゼンチンでは軍政に虐げられた人々を救おうとし、ドイツ留学後の1990年代には貧しい人々のために働いた 原題は"Chiamatemi Francesco - Il Papa della gente(伊)="Call me Francis - People's Pope"=「民衆の法王・フランシスコと呼んで」か
・花戦さ ⇒同名小説の映画化 織田信長・豊臣秀吉の時代に花僧として活躍した池坊専好を描く 筆者は正直緊張が続かなかった ロケ地は京都市右京区で、主に東映京都撮影所(東映太秦映画村) 他に大覚寺、妙心寺、鹿王院、仁和寺、南禅寺、隋心院なども使われたようだ
・パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 ⇒ジョニー・デップ主演のシリーズ第5作目らしい この種の映画はどうも筆者には向かない 途中から生きているのか死んでいるのか分からない人物ばかり登場するので、頭が大混乱 映像だけ観ている分にはいいが… 原題は"Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales"=「カリブ海の海賊 死人に口なし」か
・ハネムーン・キラーズ ⇒1970年製作の白黒米国映画 1940年代後半に実在した結婚詐欺カップルから殺人鬼カップルになるマーサ・ベックとレイモンド・フェルナンデスを題材として製作 今なら出会い系サイトが舞台だが、当時は文通クラブから交際がスタート 騙しのテクニックや殺人の場面は今にも通じ妙にリアル 原題も"The Honeymoon Killers"
・地獄愛(ベルギー・仏) ⇒前項作品「ハネムーン・キラーズ」のリメイク すでに2度のリメイクがあるようだ 言葉がフランス語で舞台がベルギーだから少々雰囲気が違うが、殺人の凄惨さはカラーだけあって倍加 原題は"Alleluia"=「ハレルヤ(神の称賛)」か
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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