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2017年7月の4件の記事

2017年7月26日 (水)

7月下旬①(21日~25日)に観た劇場映画

7月下旬①(21日~25日)には、12本の劇場映画を観ました。7月下旬は作品鑑賞が加速しましたので、2回に分けてエントリーします。今回は娯楽的に面白い作品が多かったと思います。

・残像(ポーランド) ⇒アンジェイ・ワイダ監督の遺作らしい 第二次世界大戦後のソ連圧政下にあるポーランドで、反体制派として闘った実在の片足前衛画家を描く 現在の中国はこの時のポーランドに似ているかも… 原題は"Powidoki"(ポーランド)="afterimages"で邦題どおり
★犯人は生首に訊け(韓) ⇒つなぎの鑑賞だったので余り期待していなかったが、サスペンスとしては抜群に面白かった 終盤になってサイコパス的要素が登場し、二転三転の筋に息もつけなくなった 原題は"Bluebeard"で「妻を監禁して殺害するような男の性格」を意味する英語のようだ "blue beard"なら「青ひげ(頬から顎)」だが… 邦題がもう少しまともなら、作品内容を確実に予測できた
▼ハクソー・リッジ ⇒ハクソー・リッジ(原題は"Hacksaw Ridge")とは沖縄県浦添市の前田高地のこと 米軍が沖縄上陸した時、首里城(日本軍司令部)から北東約4kmのこの場所に日本軍が防衛線を張っていた 標高120mの前田高地の断崖絶壁で1945年5月に日米両軍の激戦があった 米軍の衛生兵として参戦したディズモンド・ドスは、友軍が撤退した夜間も高地に残り75人もの負傷米兵を救出した 本作はディズモンドの生立ちからなぜ武器を持たない志願兵になるかを描く 米軍には武器を持たない二等兵はなかなか理解されず軍法会議にまでかけられるが、ある将軍からの思わぬ指示で衛生兵として従軍できることになった VFXを駆使しどう編集したのかは窺い知れないが、沖縄戦の映像は生々しく極めて残酷 物量の全く異なる米軍と、日本は沖縄で何と無謀な戦いをしたのだろうか 白旗を上げて褌一丁で穴から出てきた数人の日本兵が、降伏するとみせて手榴弾を米兵に投げ付けるという、卑怯な自爆攻撃は本当にあったのだろうか(この手榴弾を蹴り飛ばしてディズモンドは負傷) 監督はアメリカ生まれオーストラリア育ちのメル・ギブソンで、ロケ地はオーストラリアだったらしい
・ヒトラーへの285枚の葉書(独・仏・英) ⇒1940年のヒトラー政権下のベルリンで、孤独で静かな反体制活動をしていた夫妻がいたなんて驚きであった 夫妻は最愛の息子を戦争で失っている 夫婦はゲシュタポに追われ、ついには囚われてギロチン刑に処せられる 戦争をするような強権的な政権が誕生する時は、必ずこういうことが起こる 夫婦をしょっ引いた検事の一人がピストル自殺したのが唯一の救いか 原題は"Jeder stirbt für sich allein"(独)="Each dies alone"=「人は皆(自分の人生を生き)孤独に死んでいく」か
▼ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(仏) ⇒最新のAI自動運転機能満載の車を大ネタにした、フランス流の超スラップスティック(Slapstick:ドタバタ)なコメディはここまでやるか… 原題は"À fond"(仏)="To bottom"=「成れの果て、行着くところ」か

▼ジーサンズ はじめての強盗 ⇒オスカー老俳優3人がリメイクに挑んだ作品らしい 米国のブルーカラー労働者に対する年金制度は多分充分ではないということか 年金原資を提供している企業が倒産してしまうと、その企業の退職者は皆無年金になってしまうのか 銀行強盗を考えるのも無理はないような気がした 原題は"Going in Style"=「時流に乗って」か
・甘き人生(伊) ⇒母を突然失った少年の苦悩、そして大人になってからもそこからなかなか抜け出せない現実を描く 1960年代と90年代のイタリアのトリノとローマが舞台で、原作小説がある 筋展開は筆者には少々かったるく感じた 原題は"Fai bei sogni"(伊)="Make beautiful dreams"=「よい夢を(原作小説の翻訳本邦題)、美しい夢を見よう」か
▼昼顔 ⇒TVドラマの映画版で、主役3人はそのままのキャストらしい 丁寧に創られているというか、TVドラマらしいジラシのテクニックが満載 ただ終盤になってサスペンスの要素も強まり、最後は一種のフィルム・ノワール的になる お祭りにヒロインが昼顔柄の浴衣を着て参加する裏で、ヒーローに危険が迫る ロケ地は首都圏各地だが、最も多く登場する海辺のシーンは三浦半島(神奈川県)の野比海岸だったらしい
・十年(香) ⇒英国から中国に返還された香港の現状は本作に描かれている情況に近いのだろうか 元々香港に住んている人々の危機意識は高そうだ 人民のための政府と共産党員のための政府はまるっきり違うものだろう
・ジョン・ウィック チャプター2 ⇒ジョン・ウィックもジェイソン・ボーンのようにますます不死身になってきている アクション、特に銃撃戦と格闘戦の巧みな組合せ(ガンフーというらしい)は秀逸 ただ死なないとなるとミュータント作品と変わりなくなってくる 続編のチャプター3がありそうなエンディングだった

・兄に愛されすぎて困ってます ⇒劇場は完全に若い女性か女子高生に占領されていた 女子高生のモテキの話だから皆胸キュンなんだろう 血縁のない兄妹関係がテーマなので、話の筋はやや複雑になった ロケ地はやはり首都圏各地だが、学校場面は実践女子大学日野キャンパスが、お祭り場面は足利市の織姫神社が使われたらしい
・ライフ ⇒国際宇宙ステーション(ISS)で火星からの探査船が生物らしきものをもたらすことがすべての始まり ただし、今や無重力状態やエイリアン(アメーバ風だが)等の、VFXを駆使した映像も物珍しくはなくなってきた エイリアンと闘い生き残った2人の宇宙飛行士がエイリアンを、地球からはるか遠くの宇宙に向けて放出しようとするが…

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年7月21日 (金)

7月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

7月中旬(11日~20日)は、4本の劇場映画を観ました。ディスク読取装置(ディジタル映写機の一部らしい)の故障で映画1本の鑑賞がキャンセルされたことと、札幌で2度ゴルフをしたことが響いています。

▼忍びの国 ⇒「のぼうの城」の著者和田竜が書いた同名小説を映画化 織田軍が大敗した第一次天正伊賀の乱(1578~79年、天正6~7年)を題材としている ジャニーズ・嵐の大野智が主演として熱演 カリをベースにした鈴木亮平との殺陣は見物 カリとはフィリピンで生まれ、米国にも普及した、短剣を使った武術 ロケは千葉県、茨城県、長野県、山梨県の各所で、大掛かりなセットも造って、行われた模様
★セールスマン(イラン・仏) ⇒劇中劇を駆使し、凝った創りのサスペンス 警察を頼らない捜査はイランの国情を示しているのだろうか 特に最終盤の展開は予測不能 昨年のカンヌ及び今年のアカデミーで受賞しただけはある ただ理解が難しいところが2点 1)隣で工事をするとなぜアパートのビルの壁が壊れるのか 2)引っ越したばかりのところで、なぜ妻は誰かも確かめずに男を入室させたのか 原題は"Forushande"(ペルシャ語の表音表示か)="Vendeur"(仏)="Seller"=「売り手、セールスマン」か タイトルは劇中劇の「セールスマンの死」と真犯人の職業をかけているのか
▼彼女の人生は間違いじゃない ⇒東日本大震災と福島原発事故に被災した福島県は5年後や6年後にどうなっているかを正確に予測できた人は少ないだろう いわき市の仮設住宅で暮らす父子家庭のヒロインが5年後にどういう生活をしているかを丹念に描く 時は悲しみをだんだん忘れ去らせてくれるが、先には希望の光があるのか、絶望の闇になるのか それでも人々は生きていかなければいけない 原作から書き上げた、福島県郡山市出身の廣木隆一監督が製作 ロケは福島県のいわき市、富岡町、楢葉町などと東京の渋谷・新宿の繁華街で行われたらしい
・ディストピア パンドラの少女(英・米) ⇒ゾンビ映画だが、ゾンビに知性が芽生えたらどうなるかという実験的な作品 ストーリーには不思議に説得力があり、最後には人間とゾンビが入れ替わる 生き残った先生はゾンビ少年少女を教育することになる 原作がありその著者が本作脚本も担当 原題は"The Girl with All the Gifts"=「あらゆる天賦の才能を持つ少女」で、邦題は相当の意訳

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年7月11日 (火)

7月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

7月上旬(1日~10日)は、13本の劇場映画を観ました。時間に余裕ができたので、見逃しそうな作品をかなり拾いました。

・ちょっと今から仕事やめてくる ⇒原作小説があるようだが、昨今のブラック企業問題を先取りしたような作品 指導とパワハラの交錯・混合、そしてエコヒイキの上司は現在ならば懲戒もの 筆者達の時代は、何があってもそこで生きていくしかなかったが… ロケ地は東京、神奈川、埼玉、千葉など首都圏各地のよう
・こどもつかい ⇒丁寧に作り込みされたているが、まあまあ怖いという感じだった 「こどもつかい」というより「にんぎょうつかい」だった ロケは群馬県前橋市と富岡市、そして栃木県足利市等で行われたようだ
・帝一の国 ⇒同名ヒットコミックの実写映画化なので、設定はやや突飛 ドタバタ要素も多く、基本的にはコメディ シビアな人物観察とそれに基づく判断は実社会並み ロケは学園ものなので、基本的に東京にある東京農工大と武蔵大のキャンパス中心で行われた模様
・ピーチガール ⇒1990年代のガングロ・ギャルを題材にしたコミックの映画化とは知らなかった ストーリーは二転三転の連続で面白い これだけ感情移入できれば観ている女性たちもドキドキだろう ロケ地は一応学園ものなので旧足利西高校と東京女子大 海岸もよく登場するが、江の島、茅ケ崎、外房などが使われたようだ
▼おとなの恋の測り方(仏) ⇒違うことや違うものに対するアレルギーは、日本もフランスも似たようなものか ヒロインの義父は聴覚に障碍があるが、彼がヒロインの実母である妻に言う台詞「障碍はあなたの体の中、心の中にある」が決定打 原題はもっと直截的で"Un homme à la hauteur"(仏)="A man at the height"=「ある身長の男」か

・トータスの旅 ⇒妻を事故で亡くした主人公、そのペットの亀、父子家庭の課題を抱えた息子、自堕落で破天荒な美術家の兄、その恋人が入り交じり、主人公が結婚した島を目指すロードムービー ハチャメチャだが、最後は亡き妻への追悼と父子の絆回復の旅となる キャストの半分は一般のオーディションから選ばれたようだ 昨年のゆうばり映画祭でグランプリを獲得 ロケ地は千葉県館山市と八丈島らしい
・台北ストーリー(台) ⇒1985年の作品なので、台湾は経済急発展途上 中国はまだこれからで、外交的・経済的に結び付きの強い国は米国と日本だった 共稼ぎ、外国勤務(日米のみ)、離婚、ドラッグ、ギャンブル、浪費癖のある親・老人等々、現在にまで至る社会の課題がすべて登場 日本未公開作品を4Kデジタルリストアで初公開 原題は「青梅竹馬 Taipei Story」 「青梅竹馬」(中)は"Childhood"=「子供時代、幼少期」という意味らしい
▼しあわせな人生の選択(西・アルゼンチン) ⇒カナダからスペインのマドリッドへ、ガンに侵され余命わずかな友を訪ねた4日間を描く 病の深刻さから終活を始めた友のために、愛犬の譲り先の検討、息子との面会のためにアムステルダムへの一日旅行 元妻との出会いと別れ等々に、忙しく寄り添う 人間が死ぬ時の作法について考えさせられた 原題は"Truman"で愛犬トルーマンの名前
▼ローマ法王になるまで(伊) ⇒2013年にローマ法王となったフランシスコの若き日を描く 彼はイタリア移民の子としてアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれた アメリカ大陸出身の最初の法王 1960年代のアルゼンチンでは軍政に虐げられた人々を救おうとし、ドイツ留学後の1990年代には貧しい人々のために働いた 原題は"Chiamatemi Francesco - Il Papa della gente(伊)="Call me Francis - People's Pope"=「民衆の法王・フランシスコと呼んで」か
・花戦さ ⇒同名小説の映画化 織田信長・豊臣秀吉の時代に花僧として活躍した池坊専好を描く 筆者は正直緊張が続かなかった ロケ地は京都市右京区で、主に東映京都撮影所(東映太秦映画村) 他に大覚寺、妙心寺、鹿王院、仁和寺、南禅寺、隋心院なども使われたようだ

・パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 ⇒ジョニー・デップ主演のシリーズ第5作目らしい この種の映画はどうも筆者には向かない 途中から生きているのか死んでいるのか分からない人物ばかり登場するので、頭が大混乱 映像だけ観ている分にはいいが… 原題は"Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales"=「カリブ海の海賊 死人に口なし」か
・ハネムーン・キラーズ ⇒1970年製作の白黒米国映画 1940年代後半に実在した結婚詐欺カップルから殺人鬼カップルになるマーサ・ベックとレイモンド・フェルナンデスを題材として製作 今なら出会い系サイトが舞台だが、当時は文通クラブから交際がスタート 騙しのテクニックや殺人の場面は今にも通じ妙にリアル 原題も"The Honeymoon Killers"
・地獄愛(ベルギー・仏) ⇒前項作品「ハネムーン・キラーズ」のリメイク すでに2度のリメイクがあるようだ 言葉がフランス語で舞台がベルギーだから少々雰囲気が違うが、殺人の凄惨さはカラーだけあって倍加 原題は"Alleluia"=「ハレルヤ(神の称賛)」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年7月 1日 (土)

6月下旬(21日~30日)に観た劇場映画

6月下旬(21日~30日)は、12本の劇場映画を観ました。送別会が一巡したので、遅れをを取り戻すために鑑賞数を増やしました。

・22年目の告白 私が殺人犯です ⇒評判のいい映画のようだが、最後の大送別会の疲れが残っていてウトウト 韓国作品のリメイクで、SNSも登場し現代風で、配役もいいのだが、筆者にはやや緊張感が伝わらなかった
▼20センチュリー・ウーマン ⇒1924年生まれで55歳の母親とその15歳の息子(監督自身の投影か)が過ごした一夏を描く 設定は1979年の米国カリフォルニア州サンタバーバラ 筆者は1978-80年に米国に滞在していたから特にだが、国は違ってもベビーブーム世代を中心に広く深い共感を呼ぶ作品 原題もそのまま"20th Century Women"=「20世紀の女たち」
・家族はつらいよ2 ⇒同名作品の2作目 古風な笑いには、話としては面白いのだが、やや付いて行けなかった 真昼間だったので観客は高齢の男女が多かった もっとも彼らには大受けだったが… このまま連続物になるのだろうか
・フィフティ・シェイズ・ダーカー ⇒前作「フィフティ・シェイズ・グレイ」の方が予測不能で、スリリングな感じが良かった 本作も同じレトリックなのでやや限界を感じる ラスト・シーンは次作もありうるような雰囲気だったが、もう充分では 原題も"Fifty Shades Darker"で、あえて和訳すると「さらに暗い50種の陰」か
▼無限の住人 ⇒余り観る気はなかったが、興行最終日になってトライ おばさんたちで劇場が一杯 キムタクのファンクラブから動員されたような感じで、ラストでは大拍手 三池崇史監督の作品なので、意味のない、無闇な殺陣・アクション・殺し合いは見応えがあった

・マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(韓・仏) ⇒北朝鮮から出稼ぎのために中国に渡った北朝鮮女性が、人身売買されたことを知ったことから始まる過酷な人生を語る 終始淡々としたインタビュー形式のドキュメンタリーなので、緊張が続かず 原題は"Madame B., histoire d'une Nord-Coreenne"(仏)="Madame B., a North-Korean story"=「B夫人、北朝鮮の物語」
▼おじいちゃんはデブゴン(中・香) ⇒久々に香港のカンフー映画の底力を観た 香港映画界の重鎮サモ・ハン(サモ・ハン・キンポー)が監督・主演を兼任 またアンディ・ラウも出演し、製作も務めた 原題は「我的特工爺爺 The Bodyguard」(中・英)="My Agent Grandfather The Bodyguard"=「私のお爺さんはボディガード」か
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ⇒マーベルの作品はなぜどれも同じような感じになるのだろう 本作は宇宙版アベンジャーズだ アクション中心で、ストーリーはよく分からない  ラストの映像を観ると続編があるようだが… 原題も"Guardians of the Galaxy"=「銀河系の守護者」
▼夜明けを告げるルーのうた ⇒主題歌が筆者が大好きで、自身カラオケでも歌う、斉藤和義の「歌うたいのバラッド」だったので、好感度が格段にアップ 今年公開された「夜は短し歩けよ乙女」(アニメ)も製作した湯浅政明監督がオリジナル・アニメ作品として製作 寒漁村の人魚伝説とロック音楽を結び付けたストーリーは青春讃歌でもある 本作はフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品され最高賞のクリスタル賞を受賞
・ゴールド 金塊の行方 ⇒最後のトリックには驚かされた 本作は1990年代の米国の実話に基づいているようだ 金も石油も資源開発はリスクの高い一攫千金のビジネス その中に詐欺的な要素が絡んでくると訳が分からなくなる インドネシアが登場するのが面白い 役作りのうまいマシュー・マコノヒーが製作・主演 長編映画「カルロス」(2012年)に主演したエドガー・ラミレスが共演 原題は単に"Gold"=「ゴールド、金」

▼ありがとう、トニ・エルドマン(独・墺) ⇒ルーマニアの首都ブカレストでキャリア・ウーマンとして働く娘と、人生は仕事ばかりじゃないと考えるドイツ人の父親との交流を描く ユーモアにあふれた作品で、観ていて楽しいが、結構正面から人生の意義を問う 原題は単に"Toni Erdmann"=「トニ・エルドマン」
・パーソナル・ショッパー(仏) ⇒パーソナル・ショッパーとは時間のないセレブのために、代理で洋服やアクセサリーを買い付ける仕事をする人らしい 亡くなった双子の兄の思い出と家に住みつく霊が交錯 仏作品なのに言葉が英語なのはなぜだろうか 昨年の大69回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞 原題も"Personal Shopper"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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