7月下旬②(26日~31日)に観た劇場映画
7月下旬②(26日~31日)には、11本の劇場映画を観ました。7月下旬2回目のエントリーです。
・結婚 ⇒「結婚」というタイトルの「結婚詐欺師」の話 直木賞受賞した井上荒野が書いた同名小説の映画化とのこと 詐欺師の動機等結構ミステリアスで、主人公の苦悩の種明しは終盤まで引っ張っていく 結婚願望が強いとはいえ、なぜしっかりしているように見える女性達が簡単に詐欺話に引っかかるのかは理解できない ロケは首都圏各地で行われた模様だが、横浜みなとみらいの大さん橋と横浜八景島シーバラダイスのシーンは容易に見分けが付いた
・ダイ・ビューティフル(比) ⇒ここまでの世界があるのかと改めて思い知らされた オカマのミスコンもあって、賞金まで出るのか どこまでが本当なのかは分からないが、フィリピンの社会はよっぽどオープンのように思える 原題も"Die Beautiful"=「美しく死ぬ」か
・ウィッチ ⇒米国ニューイングランド地方の各種伝承民話を基に製作されたホラー作品 映像や音もそれなりに恐ろしいが、家族それぞれの心理的な変貌も怖い もっともそもそもの発端は家長の短気でこの一家が村人達と共生できなくなったことだが… 原題は"The VVitch"(綴りが工夫されている)=「魔女」
・メアリを魔法の花 ⇒ジブリ直系のアニメ作品だということは理解できたが、やや盛り上がりが少ないまま終わったように感じた 映像は綺麗だったが…
・君はひとりじゃない(ポーランド) ⇒筆者の集中力が持たず、最初から最後までよく分からなかった 原題は"Body/Cialo"(スラッシュの後はポーランド)=「身体」か
・ハートストーン(アイスランド・デンマーク) ⇒思春期の少年少女の成長を夏から冬にかけて描く アイスランドの荒涼とした風景の中で、男同士の友情(愛情?)と異性への興味にまつわる葛藤がテーマ 原題は"Hjartasteinn"(アイスランド)="Heart of Stones"=「石の心」だが、何だろう
▼アリーキャット ⇒元ボクサー、アルバイト警備員、ストーカー、母子家庭、デリヘリ、悪徳政治家、銃を携行したシークレット・サービス、ブラック・コンサルタント、ボクシングジムの会長等々、これだけの材料があれば大体の粗筋は想像できるだろう 2人の主役が猫で出会い、騒動に巻き込まれることになるのだが、面白かった タイトルの「アリーキャット」は"Alley Cat"のことらしく、ならば「路地の猫、野良猫」となる
★ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ ⇒アメリカのビジネスそしてアメリカン・ドリームを理解するのにとても役立つ、きわめて面白い作品 チェコ系移民の子孫であるレイ・クロックが、どのようにしてマクドナルド・ハンバーガー店に出会い、それをフランチャイズチェーンとして発展させたかを描く レイは1954年52歳の時に、マクドナルド流生産方式ともいえる調理方法のハンバーガー店と出会い、最終的には店舗用地を所有する方式のフランチャイズチェーンとして大企業を作り上げた レイが挙げるビジネス成功の最大の鍵は"persisitent"(根気、しつこさ)であり、ビジネスの世界では当然のことでもある レイがやや詐欺的な方法でマクドナルド兄弟から商標権まで奪取した事実も登場する そのためか本作には現在のマクドナルド社からの後援はないらしい ロケはジョージア州アトランタに昔のマクドナルド店舗のセットを造って行ったようだ
・裁き(印) ⇒人種差別や階級差別等の人権問題がまだ色濃く残るインド社会の実相を垣間見せてくれる作品 ただ話は単純ではなく、いろいろな側面のシーンが登場するので、筆者には分かりにくかった
▼ダンサー、セルゲイ・ポールニン 世界一優雅な野獣(英・米) ⇒1989年11月にウクライナの黒海に近い街へルソンに生まれた天才バレエ・ダンサーのセルゲイ・ポールニンを追ったドキュメンタリー 彼がどのようにして19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少のプリンシパルになったのか、しかしその2年後に電撃退団し、新たな道を探る中で米国のミュージック・ビデオに登場し注目を浴び、バレエを再開するまでを映像にしている 場所はへルソン→キエフ→ロンドン→へルソン→米国カリフォルニア・ハワイ→モスクワと展開する セルゲイが簡単に何度も行うジャンプ、スムーズな回転、そして容易に見える空中2回転を観ていて、素人の筆者でもこれは凄いと思った 原題は単に"Dancer"
・ハローグッバイ ⇒かなり違う境遇にいる目立つ女子高生2人が、認知症のおばあさんと係わることによって共感を強めていく過程を描く ロケには桐朋学園が使われたようだ
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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