11月下旬(21日~30日)に観た劇場映画
11月下旬(21日~30日)は、12本の劇場映画を観ました。この間に、京都・奈良への紅葉狩りも敢行しました。
・不都合な真実2 放置された地球 ⇒2006年製作の「不都合な真実」の続編 前作同様、元米国副大統領でノーベル平和賞受賞のアル・ゴアが出演とナレーション 前作の10年後の地球の様子をルポ 温暖化ガスの増加と地球温暖化には間違いなく相関関係があるが、本当に因果関係があるのかに疑問を持っている人々も少なからず存在 原題は"An Inconvenient Sequel: Truth to Power"=「不都合な続編:(対策運動の)力になる真実」か
・火花 ⇒又吉直樹の芥川賞受賞同名小説の映画化 主題歌の「浅草キッド」(ビートたけし作詞・作曲)どおりの内容だと思う よしもとのドキュメンタリー風作品でもある 板尾創路監督だけあって漫才の演出は巧み 菅田将暉と桐谷健太両名とも大阪出身なので言葉の問題もない ロケ地は、主人公たちの生活の場である東京・吉祥寺が中心で、花火大会と演芸会で熱海(静岡県)も登場
・gifted ギフテッド ⇒天才は創られるものか、自然に育つものかを考えた 普通の人生も幸福だと思うが… トム・フリンのオリジナル脚本で、本作登場の猫のモデルとなった片目の猫フレッドとフロリダで暮らしているそうだ 原題も"Gifted"=「天才」
▼泥棒役者 ⇒全くの舞台演劇だと思ったら、元々そうだったものを映画化したものらしい ストーリーはよく練られており、スリルもサスペンスも笑いもある 少々話が出来すぎているところも多いが、舞台の好きな人には評判が良さそう 観客には若い舞台関係者が多いとみた ロケは、東京都町田市や埼玉県川口市あたりで行われたようだ
▼リュミエール(仏) ⇒映画の父と呼ばれるフランスのリュミエール兄弟の作品を紹介 彼らが1895年から1905年までの10年間に製作した1,422本の白黒作品から108本を取り上げた 当然ながら定点固定カメラによる撮影が中心だが、現在にも通じるテクニックが垣間見える 米国公開ではエジソンとの確執もあったようだ 原題も"Lumière!"(仏)=「リュミエール!」(普通名詞としては、「ライト、光」の意味)
▼Ryuichi Sakamoto: CODA(米・日) ⇒世界的な音楽家・坂本龍一に関するドキュメンタリー YMO時代から一連の映画音楽、そして最新アルバムまでを追う NYC・3.11テロ、東日本大震災、反原発活動、ガン闘病等も経て、音にこだわる姿を描く 映画音楽には「戦場のメリークリスマス」(1983)、「ラストエンペラー」(1988)、「レヴェナント 蘇えりし者」(2015)等を含む
▼まともな男(スイス) ⇒妻が作家である以外は普通のサラリーマン家庭が、冬のバカンスでスキー場に出かける話だが、少しずつ歯車が狂い始め、最後は相乗的になっていくスリルとサスペンスが味わえる ドイツのミヒャ・レビンスキー監督の脚本がよく出来ており、それぞれの登場人物の苦悩がよく分かる スイスのラントクワルトからダヴォス至る谷の途中の街プレッティガウが舞台 原題は"Nichts passiert"(独)="Nothing happens"=「何も起こらない」で、邦題はやや意味不明
・南瓜とマヨネーズ ⇒魚喃(なななん)キリコの同名原作漫画(1999)の映画化 売れないバンド・マン、歌手、俳優、又は芸人と彼を支える彼女のストーリーは今やありふれたもの ロケ地は題材に適した、東京の渋谷、下北沢、高円寺、荻窪等各地の模様
・ジャスティス・リーグ ⇒DCコミックスの映画らしく、期待に違わずどうでもいい感じ 死んだはずのスーパーマンが蘇るのか 原題も"Justice League"
▼KUBO クボ 二本の弦の秘密(米・日) ⇒3Dプリンターで人形を作り、ストップ・モーションで映像化したという、気が遠くなるような製作過程のアニメ・ファンタジー作品 サムライ、三味線、折り紙、刀、鎧(よろい)、兜(かぶと)、獅子舞い、盆踊り等々、徹底した日本趣味 ストーリーも音楽も良い 原題は"Kubo and the Two Strings"=「クボと二本の弦」
・全員死刑 ⇒これが実話を基にした作品か?!という感じ 2004年9月に起こった「大牟田一家4人殺人事件」がベース 全く先の見えない一家の行く末を描く 4人殺害して一家4人全員死刑になったらしい
・動くな、死ね、甦れ!(露) ⇒1995年製作のロシア作品 白黒作品で、貧しい街での子供たちの生態を描く フィナーレでは全裸の女が走り回る映像が 原題は"Zamri, umri, voskresni!(Замри, умри, воскресни!)"(露)="Freeze, die, rise again!"で、直訳すると「止まれ、死ね、再び立ち上がれ」か
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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