12月中旬(11日~20日)に観た劇場映画
12月中旬(11日~20日)は、7本の劇場映画を観ました。12月はイベントが多くなり、映画鑑賞の時間が減少します。
▼希望のかなた(フィンランド) ⇒現在ヨーロッパ中で最重要課題になっているシリア難民受入問題に取り組んだ、アキ・カウリスマキ監督の作品 舞台はフィンランドの首都ヘルシンキ 受入れを支援し仕事を提供する人も、難民受入れに反対し暴行する人も登場 日本の音楽や日本料理など監督の日本趣味もコメディックに演出 今年2017年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞 原題は"Toivon tuolla puolen"(フィンランド)="I hope beyond that"=「私はそれ以上を望む」だが…
・DISTINY 鎌倉ものがたり ⇒西岸良平の同名原作コミックを山崎貴監督が実写映画化 「ALWAYS 三丁目の夕日」と同じコンビらしい 豪華キャストが終結した作品だが、筆者にはやや時間の経つのが遅く感じた
・永遠のジャンゴ(仏) ⇒ロマ(ジプシー)のジャズ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの知らぜらるストーリーを紹介 ドイツ占領下のフランスでも、大人気のジャンゴはパリで満員のミュージック・ホールに出演 徐々にドイツ傀儡のヴィシー政権に迫害されるジャンゴ 最後に演奏された「迫害されたジプシーのためのレクイエム」は良かった 原題も"Django"
・オリエント急行殺人事件 ⇒ご存じアガサ・クリスティの名作ミステリーの2度目の実写映画化 VFXが進化しているので映像は格段に美しく ユーゴスラヴィアのヴィンコヴツィ(現在はクロアチア領)とブロド(現在はボスニアヘルツェゴビナ領)間で、雪のため脱線した急行の中での殺人事件を名探偵ポアロが解決 基本的な筋立ては基本的には大きな変更はないと思うが、なぜポアロは登場人物の背景情報を容易に入手できるのだろうか 原題は"Murder on the Orient Express"=「オリエント急行での殺人」
▼はじまりのボーイミーツガール(仏) ⇒思春期の少年たちが頑張る作品には泣かされる フランスの大ヒット青春小説の実写映画化らしい 実生活でも一流ヴァイオリニストの卵が演ずるチェリスト志望の少女に半分利用されるが、少年たちは分かっていても少女の夢を叶えようとする フランス独特の複雑な家庭事情もいろいろ登場 原題は"Le coeur en braille"(仏)="Braille heart"=「点字の心」だが…
・猫が教えてくれたこと(米) ⇒東ヨーロッパの古都、トルコのイスタンブールに暮らす野良猫たちの生態を、超ローアングルからの撮影で紹介 監督はイスタンブール生まれだが、現在は米国在住なので製作国は米国になっている 原題は単に"Kedi"(土)="Cat"=「猫」
・ヒトラーに屈しなかった国王(ノルウェー) ⇒立憲君主制の下での国王の役割、つまり民主主義の原則を描いている ナチス・ドイツがノルウェーの首都オスロに侵攻した1940年4月9日からの3日間の交戦・交渉を描く ノルウェーでは大ヒットしたようだが、宣伝映画のようにも思えた ノルウェー国王と皇太子は英国に亡命し、皇太子家族は米国に避難し、そして結局ノルウェーはドイツに降伏したのだから、結果は余り変わらないようにも… 原題は"Kongens nei"(ノルウェー)="The king's no"=「国王のノー」
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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