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2017年12月の3件の記事

2017年12月21日 (木)

12月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

12月中旬(11日~20日)は、7本の劇場映画を観ました。12月はイベントが多くなり、映画鑑賞の時間が減少します。

▼希望のかなた(フィンランド) ⇒現在ヨーロッパ中で最重要課題になっているシリア難民受入問題に取り組んだ、アキ・カウリスマキ監督の作品 舞台はフィンランドの首都ヘルシンキ 受入れを支援し仕事を提供する人も、難民受入れに反対し暴行する人も登場 日本の音楽や日本料理など監督の日本趣味もコメディックに演出 今年2017年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞 原題は"Toivon tuolla puolen"(フィンランド)="I hope beyond that"=「私はそれ以上を望む」だが…
・DISTINY 鎌倉ものがたり ⇒西岸良平の同名原作コミックを山崎貴監督が実写映画化 「ALWAYS 三丁目の夕日」と同じコンビらしい 豪華キャストが終結した作品だが、筆者にはやや時間の経つのが遅く感じた
・永遠のジャンゴ(仏) ⇒ロマ(ジプシー)のジャズ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの知らぜらるストーリーを紹介 ドイツ占領下のフランスでも、大人気のジャンゴはパリで満員のミュージック・ホールに出演 徐々にドイツ傀儡のヴィシー政権に迫害されるジャンゴ 最後に演奏された「迫害されたジプシーのためのレクイエム」は良かった 原題も"Django"
・オリエント急行殺人事件 ⇒ご存じアガサ・クリスティの名作ミステリーの2度目の実写映画化 VFXが進化しているので映像は格段に美しく ユーゴスラヴィアのヴィンコヴツィ(現在はクロアチア領)とブロド(現在はボスニアヘルツェゴビナ領)間で、雪のため脱線した急行の中での殺人事件を名探偵ポアロが解決 基本的な筋立ては基本的には大きな変更はないと思うが、なぜポアロは登場人物の背景情報を容易に入手できるのだろうか 原題は"Murder on the Orient Express"=「オリエント急行での殺人」
▼はじまりのボーイミーツガール(仏) ⇒思春期の少年たちが頑張る作品には泣かされる フランスの大ヒット青春小説の実写映画化らしい 実生活でも一流ヴァイオリニストの卵が演ずるチェリスト志望の少女に半分利用されるが、少年たちは分かっていても少女の夢を叶えようとする フランス独特の複雑な家庭事情もいろいろ登場 原題は"Le coeur en braille"(仏)="Braille heart"=「点字の心」だが…

・猫が教えてくれたこと(米) ⇒東ヨーロッパの古都、トルコのイスタンブールに暮らす野良猫たちの生態を、超ローアングルからの撮影で紹介 監督はイスタンブール生まれだが、現在は米国在住なので製作国は米国になっている 原題は単に"Kedi"(土)="Cat"=「猫」
・ヒトラーに屈しなかった国王(ノルウェー) ⇒立憲君主制の下での国王の役割、つまり民主主義の原則を描いている ナチス・ドイツがノルウェーの首都オスロに侵攻した1940年4月9日からの3日間の交戦・交渉を描く ノルウェーでは大ヒットしたようだが、宣伝映画のようにも思えた ノルウェー国王と皇太子は英国に亡命し、皇太子家族は米国に避難し、そして結局ノルウェーはドイツに降伏したのだから、結果は余り変わらないようにも… 原題は"Kongens nei"(ノルウェー)="The king's no"=「国王のノー」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年12月11日 (月)

12月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

12月上旬(1日~10日)は、10本の劇場映画を観ました。途中で東宝シネマズの無料券から解放されたので、少しマイナーな作品にも向き合いました。

・パーティで女の子に話しかけるには(英・米) ⇒ハードロック、ヘビーメタルに続くパンクロックの時代(1970年代後半)のロンドン郊外が舞台 強烈な音楽の中、48時間だけ地球に滞在する宇宙人の女の子との恋愛がテーマ 日常からしばらく逃避するが、また戻る 原題も邦題どおり"How to Talk to Girls at Parties"
▼探偵はBARにいる3 ⇒おなじみ札幌ススキノが舞台のアクション探偵もの 東直己の「ススキノ探偵シリーズ」が原作でその映画化第3弾 大泉洋と松田龍平のコンビも今や息がピッタリ 主演の大泉洋が3作目では終了にしたくないと、2作目から3作目までには、1作目から2作目までの倍の準備期間4年間をかけて内容を詰めたそうだ やはり北海道らしい冬のロケが行われ、札幌市ではススキノ、北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)、北大総合博物館、サッポロファクトリー等が使われた その他小樽市(船上)や江別市(酪農学園大学)でもロケをしたようだ サッポロファクトリーで撮影された終盤のクライマックスでは、日本ハム・ファイターズの栗山監督と秋元札幌市長も出演 酪農学園大学でのオチも良かった
・鋼の錬金術師 ⇒荒川弘(男性ペンネームだが実際は女性)の同名原作漫画を、曽利文彦監督がVFXを駆使して実写映画化 原作漫画を読んでいないので、本作を観てもにわかには訳が分からない部分もあった エド(エドワード)の弟アル(アルフォンス)の鎧の身体は完全なCGで、格闘シーンではモーション・キャプチャーを使ったらしい 欧州風の街の雰囲気を出すために、イタリアのヴォルテッラでロケをし、前半の格闘・破壊シーンはハリウッド並のVFXを駆使した最先端映像のようだ ロケ地は、イタリア以外には、東京都、和歌山市(和歌山マリーナシティ)、神戸市(王子動物園)も使われたとのこと
・最低。 ⇒AV出演に踏み切る、生立ち・立場の異なる3人の女性を描く 生きることの一部は性欲で、AVもそれに関連したビジネスだが、最近は抵抗なくAV女優になる若い女性も多いという ロケ地は千葉県、東京都、神奈川県の各地らしい
▼ドクター・エクソシスト ⇒半分時間調整で観た作品だが、怖さに慣れたと思っている筆者にも意外にも怖く、面白かった 超能力に医学的・科学的な味付けをしたエクソシズム(悪魔祓い)を創り出して、教会から離れたエクソシスト(祓魔師[ふつまし])の活動を描く 相変わらずなぜ部屋に灯りを点けないかという疑問は残るが、新次元の怖さを垣間見た 憑依するものは完全に消えていないので、本作の興行成績次第では次も 原題は"Incarnate"で、「化身、憑依」か

・悪魔祓い、聖なる儀式(伊・仏) ⇒イタリア・シチリア島で、エクソシズム(悪魔祓い)を実践するエクソシスト(祓魔師)の神父たちのドキュメンタリー 一種のよろず相談所のような話だが、そもそも教会はそのようなものか 原題は"Liberami"(伊)="Set me free"=「解放」か
▼YARN 人生を彩る糸(アイスランド・ポーランド) ⇒欧州北部では、人類がいかに羊たちと共生してきたかがよく分かった 羊毛を始めとして、肉、皮、内臓等捨てる部分はないようだ その毛糸に代表される糸を使った芸術が世界中でこんなに盛んで、美しく、面白く、子供から大人まで楽しめることが描かれている ロケでは、アイスランド、ポーランド、デンマーク、米国(ニューヨーク・シティ、ハワイ)、日本、スペイン(バルセロナ)、ドイツ(ベルリン)、カナダ(ノヴァ・スコシア)、キューバ(ハバナ)、イタリア等、本当に世界を巡っている 原題も"Yarn"で、「糸」以外に「ありそうにない話」という意味があるようだ
・プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード(チェコ・英) ⇒プラハにおいてオペラ「フィガロの結婚」から「ドン・ジョバンニ」につながるストーリーを展開 当時のオペラ舞台を模した音楽とアリアのシーンは圧巻 ただし、当時女性歌手はあのようなピエロのような化粧をしていたのだろうか プラハの無数の尖塔の風景も登場
▼光 ⇒大森立嗣監督が三浦しおんの同名原作小説を映画化 大森監督は三浦の「まほろ駅前」シリーズを手掛けた そのシリーズに主演していた瑛太が本作でも力の抜けたダメ男を演じている 最近彼はそういう役が多いがよく合っていると思う 話はそれるが永山絢斗は瑛太の弟だそうだ 本作は、強烈なビートの音楽の中で、重要なストーリーが展開 離島で津波の被害を受けた離島の生き残りが、25年後に都会で遭遇し過去の犯罪を巡り暴力的に 原作どおりなのかもしれないが、終盤の15分間位は不要では… サッポロ黒生のアルミ缶がよく登場するので、これはプロダクト・プレイスメントか ロケは伊豆諸島の利島、川崎市、千葉県木更津市等で行われたようだ
・ビジランテ ⇒「SR サイタマノラッパー」(2009年)の入江悠監督がオリジナル脚本で、同じ埼玉県深谷市を舞台に繰り広げる政治家家系3兄弟のドロドロの関係を描く 大森南朋のどうしようもないぐうたらさが目立つ 本作では現地と横浜のヤクザ連中が多く登場するので、「SR サイタマノラッパー」に比べて時代の旧さを感じる 「ビジランテ」とはスペイン語起源の"vigilante"という語で、「自警団」という意味らしい ロケはほぼ深谷市で行われたが、所沢市議会本会議場や熊谷市のホテルも使われたようだ

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年12月 1日 (金)

11月下旬(21日~30日)に観た劇場映画

11月下旬(21日~30日)は、12本の劇場映画を観ました。この間に、京都・奈良への紅葉狩りも敢行しました。

・不都合な真実2 放置された地球 ⇒2006年製作の「不都合な真実」の続編 前作同様、元米国副大統領でノーベル平和賞受賞のアル・ゴアが出演とナレーション 前作の10年後の地球の様子をルポ 温暖化ガスの増加と地球温暖化には間違いなく相関関係があるが、本当に因果関係があるのかに疑問を持っている人々も少なからず存在 原題は"An Inconvenient Sequel: Truth to Power"=「不都合な続編:(対策運動の)力になる真実」か
・火花 ⇒又吉直樹の芥川賞受賞同名小説の映画化 主題歌の「浅草キッド」(ビートたけし作詞・作曲)どおりの内容だと思う よしもとのドキュメンタリー風作品でもある 板尾創路監督だけあって漫才の演出は巧み 菅田将暉と桐谷健太両名とも大阪出身なので言葉の問題もない ロケ地は、主人公たちの生活の場である東京・吉祥寺が中心で、花火大会と演芸会で熱海(静岡県)も登場
・gifted ギフテッド ⇒天才は創られるものか、自然に育つものかを考えた 普通の人生も幸福だと思うが… トム・フリンのオリジナル脚本で、本作登場の猫のモデルとなった片目の猫フレッドとフロリダで暮らしているそうだ 原題も"Gifted"=「天才」
▼泥棒役者 ⇒全くの舞台演劇だと思ったら、元々そうだったものを映画化したものらしい ストーリーはよく練られており、スリルもサスペンスも笑いもある 少々話が出来すぎているところも多いが、舞台の好きな人には評判が良さそう 観客には若い舞台関係者が多いとみた ロケは、東京都町田市や埼玉県川口市あたりで行われたようだ
▼リュミエール(仏) ⇒映画の父と呼ばれるフランスのリュミエール兄弟の作品を紹介 彼らが1895年から1905年までの10年間に製作した1,422本の白黒作品から108本を取り上げた 当然ながら定点固定カメラによる撮影が中心だが、現在にも通じるテクニックが垣間見える 米国公開ではエジソンとの確執もあったようだ 原題も"Lumière!"(仏)=「リュミエール!」(普通名詞としては、「ライト、光」の意味)

▼Ryuichi Sakamoto: CODA(米・日) ⇒世界的な音楽家・坂本龍一に関するドキュメンタリー YMO時代から一連の映画音楽、そして最新アルバムまでを追う NYC・3.11テロ、東日本大震災、反原発活動、ガン闘病等も経て、音にこだわる姿を描く 映画音楽には「戦場のメリークリスマス」(1983)、「ラストエンペラー」(1988)、「レヴェナント 蘇えりし者」(2015)等を含む
▼まともな男(スイス) ⇒妻が作家である以外は普通のサラリーマン家庭が、冬のバカンスでスキー場に出かける話だが、少しずつ歯車が狂い始め、最後は相乗的になっていくスリルとサスペンスが味わえる ドイツのミヒャ・レビンスキー監督の脚本がよく出来ており、それぞれの登場人物の苦悩がよく分かる スイスのラントクワルトからダヴォス至る谷の途中の街プレッティガウが舞台 原題は"Nichts passiert"(独)="Nothing happens"=「何も起こらない」で、邦題はやや意味不明
・南瓜とマヨネーズ ⇒魚喃(なななん)キリコの同名原作漫画(1999)の映画化 売れないバンド・マン、歌手、俳優、又は芸人と彼を支える彼女のストーリーは今やありふれたもの ロケ地は題材に適した、東京の渋谷、下北沢、高円寺、荻窪等各地の模様
・ジャスティス・リーグ ⇒DCコミックスの映画らしく、期待に違わずどうでもいい感じ 死んだはずのスーパーマンが蘇るのか 原題も"Justice League"
▼KUBO クボ 二本の弦の秘密(米・日) ⇒3Dプリンターで人形を作り、ストップ・モーションで映像化したという、気が遠くなるような製作過程のアニメ・ファンタジー作品 サムライ、三味線、折り紙、刀、鎧(よろい)、兜(かぶと)、獅子舞い、盆踊り等々、徹底した日本趣味 ストーリーも音楽も良い 原題は"Kubo and the Two Strings"=「クボと二本の弦」

・全員死刑 ⇒これが実話を基にした作品か?!という感じ 2004年9月に起こった「大牟田一家4人殺人事件」がベース 全く先の見えない一家の行く末を描く 4人殺害して一家4人全員死刑になったらしい
・動くな、死ね、甦れ!(露) ⇒1995年製作のロシア作品 白黒作品で、貧しい街での子供たちの生態を描く フィナーレでは全裸の女が走り回る映像が 原題は"Zamri, umri, voskresni!(Замри, умри, воскресни!)"(露)="Freeze, die, rise again!"で、直訳すると「止まれ、死ね、再び立ち上がれ」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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