カテゴリー「映画(2017年)」の15件の記事

2017年5月21日 (日)

5月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

5月中旬(10日~20日)は、9本の劇場映画を観ました。日本映画が少なかったが、結構印象に残る作品が多かったような気がします。

▼バーニング・オーシャン ⇒2010年4月20日に米国メキシコ湾ミシシッピ川河口沖で操業していた最先端の海洋油田掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」で、天然ガスと原油の暴噴、そしてそれによる大火災が発生 本作はこの事故の事実に基づいて製作された この掘削施設は実際は船で、自動制御により位置調整し海底油田掘削を行うことは知らなかった 映画では超巨大掘削リグのセットを実際に製作し撮影し、それにVFXで加工して迫力ある映像を実現 オフィシャルサイトではVFXのメイキング映像が観られる 本作では事故の原因追及が余りなされなかったのが惜しまれる 操業主のBP社は、メキシコ湾に流出した原油の清掃費用と訴訟和解金で総額数兆円の支払いを要するようだ 原題は、掘削施設の名前の"Deepwater Horizon"
▼ワイルド・スピード ICE BREAK ⇒もうシリーズ8作目らしい 圧倒的に長いエンドロール・リストは、こんなにも沢山の人々がスタントとVFXに係わっていることを示すのだろう これでも統一されたコンセプトの作品が製作できるのは、米国ハリウッド流の企画・運営術があるからなのだろうか 今回は氷上を激走し、潜水艦まで登場したが、次作以降はどう展開するのか… 原題は"Fast & Furious 8"=多分「高速・激烈 8」だが、8は8人でもあり8作目の意味でもあるだろうか
★メットガラ ドレスをまとった美術館 ⇒文句なしの圧倒的な映像美のドキュメンタリー コスチュームが美術品になっているとは知らなかった アレキサンダー・マックイーンも知らなかった 毎年5月の第1月曜日に、ニューヨークのメトロポリタン美術館で雑誌ヴォーグの主催により、米国の超セレブを集めた服飾大チャリティ大会が行われていることも知らなかった 知らないことはまだまだ多いな… 原題は"The First Monday in May"=「5月の第1月曜日」
▼エルミタージュ美術館 美を守る宮殿(英) ⇒ロシア女帝・エカチェリーナ2世の美への執念を感じた 武力ではなく文化や芸術によって、ロシアが欧州を追い越すという理念は正しいと思った 独ソ戦での美術品の疎開、独からの美術品の強奪については余り知らなかった この美術館を観るためにもサンクトペテルブルグは是非訪れたい 原題は"Hermitage Revealed"=「本当のエルミタージュ」か
・草原の河(中) ⇒チベット人監督の作品で、6歳の女の子の表情・演技が印象的 チベットの自然と人々の生活は今もこのようなものだろうか 普段は涸れているが、大雨が降ると増水する河が主題 原題も「河 Gtsngbo」だが、"Gtsngbo"はチベット語だと思うが不明

▼マンチェスター・バイ・ザ・シー ⇒マンチェスター・バイ・ザ・シーは米国マサチューセッツ州北東部の小さな港町 ボストンから北東に50km程度離れたところに位置する ニューイングランドの田舎町で日々こまごまと起きそうなことが丁寧に描かれている 未成年の後見人や管財人の指定も普通 少々変わっているが、結構真面目に悩み生きる主人公をケイシー・アフレック(ベン・アフレックの実弟)が演じ、今年のアカデミー賞主演男優賞(第89回)を受賞 ミシェル・ウィリアムズ演ずる元妻と再会することにより、なぜ彼が故郷を離れボストンに引っ越したが分かる 原題もそのまま"Manchester by the Sea"
・映画 夜空はいつも最高密度の青色だ ⇒作品にわざわざ「映画」と名付けているのは、同名詩集を映画化したためか ナレーションも含めて不思議な感情が湧く 言葉に詩のような余韻があるからだろうか 「人間はどうせ死ぬ」「愛は面倒くさい」など真理を突く言葉も多い 二人は渋谷の街を走り、彷徨うが、未来にも向かう
・ノーエスケープ 自由への国境(墨・仏) ⇒米墨国境を違法越境するメキシコ人達と彼らを狙い撃つアメリカ人スナイパーの闘い また、国境の沙漠地帯との闘いでもある 本作はなぜかメキシコとフランスの合作 原題は"Desierto"(西)="Desert"=「沙漠」
・バーフバリ 伝説誕生(印) ⇒インドの神話的叙事詩の映画化のように思える 神話として割り切って観れば面白い 話が時々つながらないのは気のせいか 原題は"Baahubali: The Beginning"で、次作"Baahubali: The Conclusion"=「バーフバリ 伝説完結」も完成している模様

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月10日 (水)

5月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

5月上旬(1日~10日)は、7本の劇場映画を観ました。連休レジャーの合間を縫って頑張りました。

★▼美女と野獣 ⇒ディズニーの流石の実力を遺憾なく出し切った最高の実写化作品の一つ 古典的なストーリーなので安心して観ていられる それ以上に心地よい音楽と唄と踊りがコラボしたミュージカルは、個人的な意見ながら、映画の最高峰 「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソンは最初から最後まで美しく可憐だった 本当はハンサムな、野獣にされた王子の真の姿をもっと長く眺めていたかったという女性達の声も多い 俳優陣はなぜか英国出身中心に固められている 原題もご存じのとおり"Beauty and the Beast" "beauty"に冠詞が付いていないのは、数えられない名詞として特定の人物を指定しない「美の資質」を表しているからか アリアナ・グランデとジョン・レジェンドのデュエット主題歌はカラオケで是非歌いたい
・PとJK ⇒30歳の亀梨和也が26歳の警官を、21歳の土屋太鳳が16歳の女子高生を演じているから、見た目では危ない感じにはならない 普通の恋愛物として観れば、女子の願望が沢山詰まっている ロケ地がほぼオール函館だったのは特筆される 青柳町電停、スプラウト、金森赤れんが倉庫、遺愛学院、元町公園、カフェ・ラミネール、旧岡本邸、やきとり太郎等々は、函館市民には馴染みのところだろう 唯一観覧車だけは、函館にないので、ルスツ・リゾートのを使ったようだ
▼カフェ・ソサエティ ⇒ウッディ・アレン監督流の速い喋りによる速い展開 1930年代のハリウッド黄金期のロサンジェルスで話がスタートするが、やはり後半はいつものニューヨーク・シティに ハリウッド、マンハッタン、社交クラブ、豪華な衣装、歌、ダンス、恋愛、結婚・離婚、ユダヤ人、マフィア等々、新大陸アメリカらしい文化の爛熟を魅せる こんなに美女達にモテればいいだろうな ハッピーエンドもどきでいいのか… 原題も"Cafe Society"=「社交クラブ」か
▼名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター) ⇒カルタ取りの話かと思いきや、大阪のTV局で爆発が3、4回というど派手なスタート コナン君もあわやというところで脱出 カルタ取りの試合の中継が主題のようだったが、残念ながら集中力が続かず 爆破犯は誰だったのだろう
・マイビューティフルガーデン(英) ⇒本作品には英国人のとても几帳面な性格と自然を深く愛する心が良く表現されている 同情すべき生立ちのヒロイン等一風変わった人達が紡ぎ出す一種の人生讃歌 ヒロインは良く夢(幻想)を観るが、それが原題"This Beautiful Fantastic"=「この美しい幻想」につながっているのかも

▼ぼくと魔法の言葉たち ⇒米国でピューリッツァー賞も受賞したジャーナリストのロン・サスカインドが、自閉症の次男オーウェンについて書いた著書に基づいて製作されたドキュメンタリー 自閉症(autism、オーティズム)の子供がいかにして自立した人生を生きられるようにするかの課題に取り組む、家族3人(両親と兄)の奮闘が描かれ心を打つ 3歳で言葉を失ったオーウェンがディズニー・アニメを観続けることにより1年後に初めて発した、ディズニー・アニメの台詞"just your voice"から、両親は光明を見出す オーウェンはディズニー・アニメ全作品の台詞を結果的に記憶しており、社会・人生をそれに基づき理解 兄ウォルトの協力や自覚も描き出し、社会人となったオーウェンを家族総出で支えていく 原題は"Life, Animated"で、忠実に和訳すると「人生、アニメから得られたもの」か
・追憶 ⇒降旗康男監督と木村大作撮影監督という名コンビが復活しただけに、実力演技派の俳優達を揃えている 北陸の田舎で貧困により出会った3人の少年達が25年後にある事件で再会し、それぞれ背負っていた過去が、ミステリー作品として、明らかになる 25年前の貧しさがいささか時代がかっており、いま一つぴんと来ない ただ渋川清彦のヤーさんの演技は良かった ロケは富山県氷見市、富山市や石川県輪島市、珠洲市を中心に行われたようだ 一部東京で撮影されたシーンもある

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月30日 (日)

4月下旬(21日~30日)に観た劇場映画

4月下旬(21日~30日)は、10本の劇場映画を観ました。連休前に見逃しそうな作品に挑戦しました。

・ReLIFE リライフ ⇒これは漫画アプリの原作の映画化らしい 酷使され、パワハラされ、苦悩し、疲れた若手サラリーマンには息抜きになるファンタジー リライフ同志が邂逅してしまうとは… ロケ地は宮城県 名取市の尚絅(しょうけい)学院大、海の見える丘公園や仙台市若林区の聖和学園薬師堂キャンパスが使われたらしい
・ひるなかの流星 ⇒田舎から東京に転入した一人の女子高生を中心とした、古典的な三角関係の話 これもコミック原作があり女子中高生の恋愛のバイブルらしいが、正直2時間持たせるのは苦しい ロケ地としては吉祥寺の市街・井の頭公園を中心に藤村女子、成蹊大、東女等、そして松本深志高、旧足利西高、八景島も使われた模様 田舎の家は長野県にある古民家ゲストハウス梢乃雪らしい
▼人生タクシー(イラン) ⇒イランのジャファル・パナヒ監督自身がテヘランのタクシー運転手に扮して撮影した作品 イランではまだ大っぴらに映画ロケができないらしく、タクシー車中から街の様子を撮影し、またタクシー車内の乗合乗客・運転手間の会話を録画 出演者は皆たまたま出逢わせた乗客のように自然に振舞っているが、大半は監督自身が起用した俳優だろう これでもイラン国内での上映は許されなかったらしいが、テヘランの日常を垣間見ることができ、イラン人達は意外に日本人に似て割と大人しい性格らしいことが分かった 原題は単に"Taxi"
・スィート17モンスター ⇒10代後半、特に17歳の女子は難しい年頃なのだろう 自己中で、へそ曲りで、同調性がなく、攻撃的で、妙に自信がなく、等々… 本作ヒロインはかなりデフォルメされているが、やがて子供を卒業し大人になれる時が ヒロインは私の好きな作品「トゥルー・グリッド」(2011年)で子役を務めたヘイリー・スタインフェルドだとは気付かなかった 原題は"The Edge of Seventeen"=「17歳の壁」か
▼ハードコア(露・米) ⇒露・米のタッグ作品 最初から最後まで主人公ヘンリーの視線(眼の付近からの映像)で撮影されている ゴー・プロ的なカメラが使われているのだろうが、かなり革新的 ヘンリーもサイボーグだが、全編サイボーグ同士の格闘、銃撃、カー/単車チェイス、手榴弾攻撃、戦車、ヘリ等、あらゆるアクションが繰り出される 原題は"Hardcore Henry"=「ハードコア(核心)ヘンリー」か

・暗黒女子 ⇒原作小説のある復讐劇だが、繰り返しリベンジ的な話が出てくるので、やや複雑で食傷気味 清水富美加(千眼美子)の演技は悪くはなかった ロケ地情報は乏しいようだが、東京海洋大学越中島キャンパスは使われたようだ
▼LION ライオン 25年目のただいま(豪) ⇒インドでは毎年8万人の子供達が行方不明になるらしい その中の一人、5歳の少年がコルカタ(旧カルカッタ)から豪人夫妻に引き取られ、タスマニア島のホバートで幸せに成人する しかし、彼は故郷の母と兄への思いが断ち切れず、25年後にグーグル・アースにより故郷を発見し帰郷するという実話(原作小説あり)の映画化 ところで、故郷で再会した彼の母親と妹はその後どうしたのだろう 豪州に渡ったのだろうか 世界中の貧富の差がますます拡大している時に、その中の1人2人を養子縁組等で救うという(語弊はあるだろうが、自己満足的な)やり方は正しいのだろうかと思った 原題は単に"Lion" 主人公サルーの名前は本当は「シャルー」だったらしくその意味は「ライオン」
・パージ:大統領令 ⇒前作も相当に変わった作品だと思ったが、本作もよく分からない感じ 犯罪人や悪人の粛清よりも、パージという混乱した殺し合いそのものが目的のよう 原題は"The Purge: Election Year"=「パージ:選挙年」
▼イップ・マン 継承(中・香) ⇒正統派香港活劇・武術アクションは素晴らしい ブルース・リーの師匠として知られるイップ・マン(葉問)に関するシリーズの3作目 マイク・タイソン(役者もできるんだ!?)との3分間1ラウンドの攻防などの新機軸も 親子の愛情や夫婦間の愛と葛藤も上手く、大袈裟に描く 香港が舞台だが西洋人を悪者扱いするのは中国流か 原題は「葉問3 Ip Man 3」 「葉問」は北京語(マンダリン)では「イエ ウェン(両方とも四声)」と発音すると思うが
・フリー・ファイヤー(仏・英) ⇒悪態あるいは気の利いた台詞を吐きながら、どこから銃弾が補給されるのか分からないが、とにかく敵、味方入り交じりながら撃ちまくる 舞台は米国ボストンの廃傘工場 死にそうでもなかなか死なず、ついにはゾンビも登場 悪の取引には必ず裏切りが常習であり、だれが最後まで生き残るのか 原題もそのまま"Free Fire"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月20日 (木)

4月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

4月中旬(11日~20日)は、10本の劇場映画を観ました。3月、4月と多数の作品が封切られたので、追い付くために平日2本に結構トライしました。

▼午後8時の訪問者(ベルギー・仏) ⇒ベルギーのダルデンヌ兄弟監督の作品 欧州の貧しい地域の開業医の苦悩と生きがいを描く 移民黒人の女の子、売春ブローカー、頻繁な往診、不正診断書を頼む男、離婚による母子家庭、多くの失業者等々、いろいろなトラブルに巻き込まれるが… 原題は"La fille inconnue"(仏)="The unknown girl"=「知らない女の子」
・サクラダリセット 前篇 ⇒青春SF小説の映画化らしい 3日前以内ならセットした日時にすべてを戻せる能力を持った男女の高校生 それ以外にもいろいろ超能力のルールがあって結構ややこしい タイミングとリセット後の展開によって思い通りにはならないようだ ロケ地は三重県四日市市、千葉ニュータウン、静岡県長泉町の鮎壺の滝あたりだったようだ
・ゴースト・イン・ザ・シェル ⇒原作コミックがあり、それを押井守監督がアニメ映画化した「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」(1995年)が日米で大ヒットした上での、ハリウッドでの実写映画化 ルパード・サンダース監督が日本アニメ愛で乗り切ったと思われる 一番の救いは主演のスカーレット・ヨハンソン 一児の母となった今もそのボディ・ラインは素晴らしい 彼女の美しい裸身を拝めたのは「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」(2014年)以来 そもそも彼女はまだ33歳ながら40本以上の映画作品に出演 また声優としても活躍し、今年のヒット・アニメ作品「SING シング」でもヤマアラシのアッシュ役として、ミュージカル仕込みの美声を聴かせている 監督の日本愛が過ぎたのだろうが、ビートたけしの起用は台詞が日本語なのにいただけなかった 時々英語のサブタイトルで意味を補ったくらい 原題も"Ghost in the Shell"
・ろくでなし ⇒渋谷でロケされたインディーズ作品を渋谷で観た 大西信満、渋川清彦、大和田獏等、普段渋い脇役たちの演技を前面に出したところは見物
・タレンタイム 優しい歌(マレーシア) ⇒珍しいマレーシア発の作品 マレーシアは多民族国家だが、民族間の軋轢が余り表面化しない国 国民の65%を占めるが低所得者の多いマレー人を優先するプミプトラ政策が効果を発揮しているためか 本作でも何となくその背景を漂わせている 作品内容は高校でのタレント発掘オーディション大会に至るまでの人間模様であり、言葉も文化も音楽もすべて見事に混ざり合っている 2009年に亡くなったマレーシア女性監督ヤスミン・アフマドの遺作長編映画らしい 原題も"Talentime"だが、"talent audition time"の合成語か

▼残されし大地(ベルギー) ⇒2011年3月の福島第一原発事故後も、故郷富岡町に住み続ける人々を追ったドキュメンタリー いろいろな事情が重なって、避難しなければいけない土地に残っていることを浮き彫りにする 土地を放棄するとどうなるか、まるで異世界のようになることがよく分かり、心が痛む 本作を撮影したベルギー人映画音響技師のジル・ローラン監督が、不幸なことに完成前の今年3月に母国首都ブリュッセルでテロに遭遇し死去 日本人妻や友人達が遺志を継いで本作を完成させたといういわく付き 原題は"La terre abandonne"(仏)="The land abandons"=「土地を放棄すること」か
・夜は短し歩けよ乙女 ⇒乙女に好意を寄せる内気な大学生の物語 彼はナカメ(なるべく彼女の目に留まる)作戦を実行 京都四条先斗町界隈での一夜の出来事が主体 森見登美彦著の同名原作小説(2007年)のアニメ映画化で、主演声優は星野源
▼ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(米・チリ・仏) ⇒1963年11月22日に米国テキサス州ダラスでジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された直後から、大統領夫人・ファーストレディのジャッキーが葬儀の在り方、故大統領の歴史的評価、二人の遺児や引越しのこと等々について苦悩する様子を描く ワシントンD.C.の政治や街についてかなりの知識がないと、基本的な事柄や細々とした描写は分かりにくいだろう 筆者はたまたま当地で働いていたことがあったので、ジャッキーと周りの葛藤がよく理解できた 今から考えると、ダラス空港からなぜあのような防弾カバーのない無防備なオープンカーで行進したのか、的確な狙撃の腕を持った暗殺者、逮捕されたオズワルドが警察本部の中でルビーにピストルで至近距離から暗殺されたこと等々、謎ばかり… 公民権運動を支持したケネディ大統領は民主党出身だが、ジャッキーは奴隷解放を進めた共和党のリンカーン大統領をかなり尊敬・意識していたようだ 原題は単に"Jackie"
・グレート ウォール(中・米) ⇒中国資本の入ったハリウッド作品のため、完全に中国向けの内容 2008年北京五輪の演出も担当した中国のチャン・イーモウが監督で、マット・デイモンが製作にも係わり主演 欧州の元傭兵たちが火薬を求めて辿り着いた万里の長城で、士気が高く、統率のとれた中国軍の禁軍に出逢い、共に60年に一度現れる伝説の怪物・饕餮(とうてつ)の大群と戦う 大軍や大群を表現するVFXの出来は見物 原題は"The Great Wall"=「万里の長城」
・3月のライオン 前編 ⇒これも大ヒットコミックの映画化らしい 何でも真剣勝負の世界は厳しい 登場将棋棋士にはそれぞれ実在のモデル棋士がいるような気がする 本作には実力派の主役級男優が揃っている 特に染谷将太が特殊メイクで目立っている ロケは東京都中央区・文京区・新宿区を始めとして、埼玉県、兵庫県、岩手県、山形県等全国で行われたようだ

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月10日 (月)

4月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

4月上旬(1日~10日)は、8本の劇場映画を観ました。アカデミー賞候補作品等が多く上映されるようになり、最近は作品の質が持ち直してきたように思います。今回は少し評価が甘すぎたかもしれません。コストパフォーマンスのよい映画のブームはまだまだ健在です。

▼しゃぼん玉 ⇒乃南アサの同名小説の映画化 市原悦子が訳ありの若者を受け入れ、更生に持っていくまでの演技がとてもいい 宮崎県北西部にあり、隣の熊本県と接する椎葉村が舞台 地元の方言も駆使し、山奥の暮らし振りがよく分かる ロケも椎葉村と周りの市町村にて行われたようだ また映画「STAND BY ME ドラえもん」(2014年)の主題歌を歌った秦基博の唄もよかった
▼はじまりへの旅 ⇒これは米国西海岸カスケード山脈北端、ワシントン州とオレゴン州の州境あたりでヒッピー的な生活をしている家族の話 ヴィゴ・モーテンセンが父親役を熱演 社会と隔絶して自給自足で暮らす思想(ドイツ系に多いとも聞いたことがある)と関係ありそう 金がなくて方が、人間は幸せになれそうだ ガンジーなどインドの思想にも近いような気がする 母親の葬儀に参列するためにニューメキシコ州まで旅をするが、現代社会に初めて触れ合う6人の子供達がドタバタ喜劇を観せる 原題は" Captain Fantastic"で、敢えて和訳すれば「素敵家長」か
▼チア☆ダン 女子高生がチアダンで全米制覇しちゃったホントの話 ⇒冒頭チアリーダーとチアダンスが違うことを初めて知った 2009年3月に県立福井商業高校が全米チアダンス大会で優勝した実話(さらに3連覇している)を基にして製作された作品 高校名は福井中央高校と変えられているし、主なロケ地は昨年3月に閉校された新潟県立西川竹園高校の校舎らしい もっとも最後は米国カリフォルニア州のサンディエゴ州立大学アリーナまでロケ遠征 いわゆるスポコン的な作品だが、歌や音楽に合わせて4種類のダンスを踊るシーンは結構見応えがある
★パッセンジャー ⇒地球の危機は温暖化よりも小惑星衝突によりもたらされるらしい 宇宙の彼方にある地球に環境が良く似た惑星に、近い将来移住することありえるのかもしれない 本作はそんな将来を垣間見せてくれる 目的地は光速でも120年間冬眠しなければいけない星 原因不明のまま残り90年で目覚めてしまった男と、男が起こしてしまった女、そしてやはり原因不明で目覚めた一人の黒人クルー 主な登場人物は3人だが、宇宙船の頭脳、アンドロイドのバーテンなども登場し飽きさせない 2013年の作品「ゼロ・グラビティ」のように、VFXを駆使した宇宙船内外での無重力状態の表現は秀逸 特に、重力有り→無重力→重力有りの変遷、とりわけ水を使った表現は素晴らしい 原題は"Passengers"で複数だが邦題は単数 2009年日本公開の同名作品「パッセンジャーズ」と区別するためか
・ムーンライト ⇒何の唄かは分からないが、"Every nigger is a star"のフレーズが繰り返される音楽で導入部が始まる 米国フロリダ州マイアミの貧民街で一人の気弱な黒人少年が成長していく様を3部に分けて描く 日本と同じように、イジメ、母子家庭、ドラッグ、LGBT等の問題に直面するが、何とか生き延びる VFXは何も使われていないらしく、エンドロールがとても短いから、キャスト・スタッフの少ない低予算作品のようだ 原題も"Moonlight"=「月光」

★SING シング ⇒最初から最後まで歌とアニメキャラクターの踊りが素晴らしかった 米国の俳優達はミュージカル(舞台)にも出演していることが多いからか、皆歌が上手い 特に、ゾウのミーナとブタのロジータが優れていると思った 昨年の映画「ズートピア」でもそうだったが、米国作品は動物達を擬人化するのも上手い 時々AKB等を彷彿とさせるような5匹組が登場してきゃりーぱみゅぱみゅの歌を合唱するのは、そういうものが流行る日本への皮肉か羨望か 原題も"Sing"
・牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件(台) ⇒台湾の故エドワード・ヤン監督が1991年に製作した、彼の最高傑作と言われる青春群像劇 昨年デジタルリマスターされたが、4時間版はやはり長い 不良のボスの女を巡る話らしいが、途中で話に付いていけなくなった 暗闇に懐中電灯を使って撮影した映像は面白い 原題も「牯嶺街少年殺人事件 A Brighter Summer Day」=「… もっと明るい夏の日」 「牯嶺街」はマンダリン(北京語)読みだと「グー・リン・ジェ」(それぞれ3・1・3声)になりそう
・T2トレインスポッティング(英) ⇒英国流ポップ音楽に乗って始まり、冒頭はなかなか快適に進行 しばらくすると展開がやや唐突・曖昧になり、前作を観ていなければ分かりにくいところも登場 その内に緊張の糸が切れた ユアン・マグレガーのみがやたらに若いような気がする 原題も"T2 Trainspotting"、無理して和訳すると「T2 列車目的地:人生の行く末」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年3月31日 (金)

3月下旬(21日~31日)に観た劇場映画

3月下旬(21日~31日)は、10本の劇場映画を観ました。単館上映でも優れた作品に出逢えました。

・アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発 ⇒社会性、集団性が必須な人間の弱さを証明した実験のドキュメンタリー 誰でもアイヒマンに、ゲシュタポになりうる 原題は"Experimenter"=「実験者}
★私は、ダニエル・ブレイク(英・仏・ベルギー) ⇒英国のケン・ローチ監督は素晴らしい 「ユリカゴから墓場まで」と言われた英国はどこに行ったのだろう 格差社会になってしまった英国で正義感の強い労働者が政府官僚の壁と闘う エンディングは予想どおり 本作でローチ監督は2016年・第69回カンヌ国際映画祭で2度目の最高賞パルムドールを受賞 原題も"I, Daniel Blake"
・アシュラ(韓) ⇒韓国作品では、政治家、官僚、特に検察・警察官僚をワイロにまみれた悪者と描くことが多い 本作でも一くせもふたくせもあるそういう奴らばかり 最後には誰もいなくなったが… 原題は"Asura: The City of Madness"=「アシュラ:狂気の街」
・サラエヴォの銃声(仏・ボスニア・ヘルツェゴビナ) ⇒美しいサラエヴォの街のホテルで繰り広げられる群像劇 しかし、何が起きているのか分からないままに緊張の糸を断たれた 原題は"Smrt u Sarajevu"(ボスニア、セルビア、クロアチア共通らしい)=「サラエヴォの死」
▼ヘッド・ショット(インドネシア) ⇒インドネシア製の渾身のバイオレンス・ファイト・アクション作品 日活が製作陣に入っている 中国風というか、古くはイタリア・ローマ風の格闘型が使われている 話が分かりやすいので気楽にアクションを楽しめる 原題も"Headshot"

▼大人の事情(伊) ⇒スマホはやはり危険物だ 個人の誰にも明かしたくない秘密が詰まっている 人間関係を破壊する凶器だ 秘密は守ろう、永遠の嘘をつこう 原題は"Perfetti sconosciuti"=「皆が全く知らない人物」か
・キングコング:髑髏島の巨神 ⇒VFXは秀逸だが、ストーリーがいまいち B級大作のようで、意識が薄れた エンドロール後のラストシーンは見逃した 原題は"Kong: Skull Island"=「コング:髑髏島」
▼ラビング 愛という名前のふたり(英・米) ⇒米国バージニア州の異人種間結婚禁止の法律と10年間にわたり闘ったカップルの話 ロバート・ケネディ司法長官時代の実話でもある 米国の話なのに英国製作陣が加わるとより緻密になる 原題も"Loving"
▼娘よ(パキスタン・米・ノルウェー) ⇒パキスタンの山岳地帯の美しい風景は見物 娘を政略結婚の道具にするのは時代錯誤 日本の戦国時代でもあるまい 母娘が逃げ切れたのは幸甚 原題は"Dukhtar"(言語不明)="Daughter"
・未来よ、こんにちは(仏・独) ⇒人生の後半において、重大なしかし起こるべくして起こる事柄を淡々として受け止め、前向きに生きていく主人公に共感 人生とはかくあるべきものか… 原題は"L'avenir"(仏)=「未来」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年3月20日 (月)

3月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

3月中旬(11日~20日)は、7本の劇場映画を観ました。最近は大変な映画ブームで映画会社に資金があるためか、作品が粗製濫造気味になってはいないでしょうか。以前ならボツになっていた企画も通っているような気がします。

・お嬢さん(韓) ⇒日本統治下の韓国で、朝鮮人ながら日本協力者で日本人になった裕福な家庭の財産を狙って詐欺をしかけるという話 韓国人俳優に日本語の台詞を頻繁に言わせたり、度々着物姿にもして、相当に日本での上映を意識しているようだ 女性2人のからみが結構あるので、成人指定になっている 原題は"Ah-ga-ssi"らしいが、これは何だろう
・雪女 ⇒小泉八雲の原作を杉野希妃監督が膨らませて映画化 最初は結構おどろおどろしかったが、段々薄れてきて緊張の糸が… 主演でもある杉野と青木崇高のラブシーンは見物 主演女優の胸は小振りか ロケはすべて監督の故郷・広島県らしい
・xXx(トリプルX) 再起動 ⇒ストーリーを追う必要がないので、安心して観られる 主演のビン・ディーゼルを中心としたアクションは進化の一途か これでもか、これでもかは観ていて楽しい まだ続編がありそう
・グリーンルーム ⇒B級ホラー作品だと思う まだ上映されている「ドント・ブリーズ」にも構成は似ているようだ それにしてもなぜこれ程までに映画ブームなのか 21時からの単館上映で狭めのホールに多数の観客が… 原題も"Green Room"
・ヨーヨー・マと旅するシルクロード ⇒ヨーヨー・マの奏でる心地よい音楽に浸って、真に良い気分に陥った 昔米国マサチューセッツ州タングルウッドで、目の前でチェロの無伴奏を演奏するヨーヨー・マを観たことを思い出した 原題は"The Music of Strangers"=「見知らぬ人々の音楽」か

・ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ ⇒テレクラのSNS化により、会話も写真もすべて記録され、場合によっては急速に拡散する時代 変わった裏の性的趣味を持つ人は選挙に出られないのだろうか 米国下院議員だったアンソニー・ウィーナーがこのようなスキャンダルで議員辞職し、2年後のニューヨーク市長選でも苦渋をなめるドキュメンタリー 原題も"Weiner"
▼哭声/コクソン(韓) ⇒韓国製ホラー作品 タイトルのとおり、全編韓国流(?)の泣きで貫きとおされている 韓国キリスト教に基づく悪魔と日本神道に基づく怨霊が相乗りしたようなものが登場し、宗教が入り混じった祈祷方法が描かれる 日本男優(国村準)を起用し日本語の台詞も入れて、本作も日本向けを意識か 原題は"The Wailing"で、和訳すると「慟哭、号泣」あたりか

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年3月10日 (金)

3月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

3月上旬(1日~10日)は、11本の劇場映画を観ました。花粉症と闘いながらの10日間でした。

・クリミナル 2人の記憶を持つ男(英・米) ⇒主役のケビン・コスナーが、悪漢とクールなスパイを演じ分け良かった 心象風景もなかなか 原題は単に"Criminal"
・サバイバルファミリー ⇒電気の存在そのものがなくなったらと想像するのは恐ろしい 現代社会はいかに電気に頼っているものだろうか ところで電気がなくても蒸気機関車は動くのか さらに、動物の脳も身体も電気信号で動いていたのではなかったかな… 山口県でのロケが多かったようだ
・バンコクナイツ(日・仏・タイ・ラオス) ⇒人類最古のビジネス、「おしげり」を売ることが、未だにインドシナ半島ではこんなに盛んなのか… バンコクの夜の目くるめく映像から、タイの田舎の映像まで、なかなかのもの 「サウダージ」の空族・富田監督の作品 空族の作品は劇場公開だけで、DVDにはならないそうだ
・人類遺産(墺・独・スイス) ⇒少々期待外れか とにかく冒頭に福島第1原発事故後の避難地域らしき映像が延々と続く 原題は"Homo sapiens"=「ホモ・サピエンス」
▼雨の日は会えない 晴れの日は君を想う ⇒西川美和監督の作品「永い言い訳」に似ているらしい 本木雅弘主演のこの作品は見逃した 本作ではジェイク・ギレンホールの狂い方がいい その訳が何となく分かりそうになるにしたがって、最大の秘密が… 自動販売機の故障に関する苦情から新たな出会いが生まれる 原題は"Demolition"で、和訳は「解体」か

・素晴らしきかな、人生 ⇒ウィル・スミスが大成功した広告マンを演じる 彼は最愛の人とともに希望を失うが、友達等に支えられ復活する 原題は"Collateral Beauty"で、あえて和訳すると「代わりの美女達」か
・彼らが本気で編むときは、 ⇒女性監督らしい優しい映像 生田斗真が熱演・好演しているが、少々嵩が大きいか 日本でもLGBTがここまで進んでいるのだろうか ロケ地は多摩川沿いの稲城市、日野市、町田市あたりらしい
・ラ・ラ・ランド ⇒今年話題の米国ミュージカル作品 高速道路のセットを使った冒頭の歌とダンスは斬新 全体的にセットを使用した撮影で、昔のミュージカル映画の雰囲気が… ストーリー的に特別に感動するところがないのが、落涙した「レ・ミゼラブル」との違いか 原題も"La La Land"
・君と100回目の恋 ⇒最高に幸せな1年間を何度も繰り返したいというのは、誰しも願う夢・希望だろうか コクっても失敗する恐れががないので、自信を持って行動できる でも、100回は行き過ぎか 主役のmiwaより脇役の真野恵里菜の方がいい女に観える
・アサシン クリード(英・仏・米・香) ⇒スペインのアンダルシア地方で始まり、メキシコのバハカリフォルニア、テキサス州ハンツヴィル、そしてまたスペインに戻って、何が何だが分からないうちに沈没 原題は"Assassin's Creed"で、あえて和訳すると「殺し屋の信条」か

・一週間フレンズ。 ⇒記憶障害とそれを乗り越えるための交換日記をうまく組み合わせた筋立て 語る順が上手くないと何も面白くないだろう ハッピーエンドにしてしまったのは少しもったいないような気も… ロケ地は京王線沿線の多摩市、日野市、府中市のようだ 校舎内は足利市で撮影されたらしい

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月28日 (火)

2月下旬(21日~28日)に観た劇場映画

2月下旬(21日~28日)は、7本の劇場映画を観ました。結構、日・米製作以外の作品を観ていました。これで2月は30本を鑑賞しました。

・たかが世界の終わり(加・仏) ⇒仏語はよく分からないが、言葉に酔ってしまった 何で皆こんなに尖っているのだろう 俳優陣は仏の一流どころを揃えているが、台詞だけの舞台劇を映画にする必要はないのでは… 映画は歌、踊り、アクションが必要だと思う 原題は"Juste la fin du monde"(仏)="Just the end of the world"で邦題どおり
・エゴン・シーレ 死と乙女(墺・ルクセンブルグ) ⇒エゴン・シーレというオーストリアの画家は全く知らなかった やはりオーストリアの画家であるグスタフ・クリムトと親交があったようだ 第一次世界大戦前後に頭角を現したようだが28歳で早逝 妹、クリムトから紹介されたモデル、妻、妻の姉等々、女性に囲まれていたようだ 原題は"Egon Schiele: Tod und Madchen"(独)="Egon Schiele: Death and girl"で邦題どおり
・レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮(伊) ⇒天才レオナルド・ダ・ヴィンチの、世界に誇る作品を観ながらzzz… 原題は"Leonardo da Vinci - Il genio a Milano"(伊)="Leonardo da Vinci - The Genius in Milan"=「レオナルド・ダ・ヴィンチ - ミラノの天才」
・海は燃えている イタリア最南端の小さな島(伊・仏) ⇒イタリア最南端のランベドゥーサ島に押し寄せる、アフリカや中東からの大勢の難民と、なぜか平穏な島の人々の暮らしを紹介 2016年・第66回ベルリン国際映画祭の金熊賞受賞作 日本では難民問題を実感しにくいが、日本海経由の難民については考えておくべきだと思う 原題は"Fuocoammare"でよく分からないが、英題は"Fire at Sea"で邦題どおりか 
▼王様のためのホログラム ⇒トム・ハンクス主演ということだけで、筆者には好ましく思えてしまう 米国のビジネス・マンが、経済のグローバル化、そしてそれに伴う企業の栄枯盛衰に翻弄される姿を描く 大事な家族や家、車も消え失せ、新たな仕事で売り込みのためにサウジアラビアへ アラブの独特な文化、風習に戸惑いながらも前進、希望を与える 原題は"A Hologram for the King"で邦題どおり

・愚行録 ⇒薄幸な兄妹(妻夫木聡と満島ひかり)が、歴然とした出自の差、貧富の差にもまれながら生きていく 本音と建前が入り交じり、ループしながら進行 妹の学生生活が登場するが、多分慶応大学が意識されている ロケは武蔵大学で行われたようだ 直木賞候補小説の映画化
・サクロモンテの丘 ロマの洞窟フラメンコ(西) ⇒スペイン・アンダルシア地方のサクロモンテ地区に住むロマ族のフラメンコのルーツに迫る 原題は"Sacromonte, los sabios de la tribu"(西)="Sacromonte, the sages of the tribe"=「サクロモンテ、部族の賢者」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月20日 (月)

2月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

2月中旬(11日~20日)は、12本の劇場映画を観ました。今月はややペースが上がっております。最近はロングランも結構あるので、つい観逃した作品もリカバリーすることができます。

★マリアンヌ ⇒第二次世界大戦中の北アフリカ・欧州でのスパイがらみのラブ・ストーリー  古典的な展開で、先は読めたが、涙腺刺激も含め充分に楽しめた 一つの大きな疑問は、英国で新生活をしているマリアンヌが娘を人質に脅迫された時に、なぜ亭主に相談しなかったのか… ドイツへの忠誠心がまだ残っていたのだろうか 仏女優のマリオン・コティヤールが一種妖艶なマリアンヌ役で熱演 モロッコの砂漠の荒漠たる風景も見事 筆者の大好きな「フォレスト・ガンプ」のロバート・ゼメキス監督も流石 原題は"Allied"=「同盟者」か
・相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断 ⇒相変わらずカッタルイ展開 TVの1時間ドラマものの方がスピード感があっていい 特に最後の取調室での10~20分間のシーンは不要では… 北九州市小倉北区の小文字通りに銀座のセットを造ってロケしたらしいことには注目
・タンジェリン ⇒アナモレンズ付きのスマホで全編撮影されたらしい LAのマイノリティの若者達の生態らしいが、これといったストーリーはない 原題も"Tangerine"だが、タンジェリンとは日本の温州ミカンと同じ種類の柑橘類
・変魚路 ⇒沖縄の作品 サンシンと唄と映像 何が何だか分からないままに時が過ぎた
・パリ、恋人たちの影(仏) ⇒白黒の作品  パリの下町を歩き回る場面が多い 男の浮気より女の浮気の方が重大なのかどうかは永遠のテーマ フランス女性は胸が小さめか… 原題は"L'ombre des femmes"(仏)="The shadow of women"=「女性の影、影の女性」

・シンクロナイザー SYNCHRONIZER ⇒新たな発想のサスペンス・ファンタジー インディーズ作品だが、展開に気をもたせるところはなかなか
★キセキ あの日のソビト ⇒「明日今日よりも好きになる…」で始まる歌詞の唄「キセキ」がどのようにして奇跡的に創られたかがよく分かった 小椋佳ではないが、本業と歌手という二足のワラジは大変だろう 兄弟愛や親子愛も詰まっている モデルのGReeeeNは確か福島県出身だと思ったが、本作では神奈川県あたりの出身と設定しロケしている 出演者は皆歌も上手い
・ホワイトリリー ⇒日活ロマンポルノ復活作品 同性愛も交えながら、一番ロマンポルノらしかったかなという感じ
▼恋妻家宮本 ⇒世間の評判はいまひとつのようだったが、ドラマとしては楽しめた 子供が家から独立した後の夫婦の形、関係がどうあるべきかを問いかける秀作 ロケは千葉県と茨城県が中心らしい auとデニーズがプロダクトプレイスメントで協力か
▼ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男 ⇒米国南北戦争中に、ミシシッピ州南部で富裕な農場主等に虐げられた貧民や黒人奴隷が集まって、ニュートン・ナイトというリーダーの下でジョーンズ自由州を旗揚げしたことは知らなかった 原題は"Free State of Jones"=「ジョーンズ自由州」

・ナイスガイズ! ⇒ラッセル・クロウやライアン・ゴズリングが出演しているから、それなりの作品かと思ったら、B級コメディ風だった 原題も"The Nice Guys"
・僕らのごはんは明日で待ってる ⇒原作青春恋愛小説の映画化 ロングランになっているので、観ることができた 恋愛と病気の組合せという永遠の重いテーマ ただし、タイトルの意味がよく分からない ロケは国立市、川口市、越谷市等で行われた模様 ケンタッキー・フライドチキンがプロダクトプレイスメントで協力か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)