カテゴリー「映画(2017年)」の25件の記事

2017年8月21日 (月)

8月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

8月中旬(11日~20日)は、13本の劇場映画を観ました。過去の優秀作品のリバイバル上映や初上映等にもトライできました。また、B級作品にも出会いました。

・ローサは密告された(比) ⇒フィリピン・マニラのスラム街で子供3人を育てながら必死に暮らす肝っ玉母さんを描く 麻薬密売の容疑で勾留された母のために保釈金をかき集める子供達が健気 同時に金次第のフィリピン警察の腐敗も暗示 原題は"Ma' Rosa"で、多分「ローザお母さん」
▼天使の入江(仏) ⇒仏ヌーベルバーグの映画監督ジャック・ドゥミが1963年に製作 日本では今年初公開 ヒロインの金髪美女ジャッキー(ジャンヌ・モロー)が魅惑的だが、少々メイクアップが強いか 作品中の台詞にもあるが、彼女はだんだんマリリン・モンローのようにも見えてくる 日本ではこれから経験するかもしれないカジノ中毒を先取りしたような作品だが、フランスのように無闇に他人に迷惑をかけず、大きな社会問題化にならずに収束できるだろうか 原題も邦題どおり"La baie des anges"(仏)="The Bay of Angels"で、南仏ニースの海岸のこと(砂利の海岸なのは驚いた)
・スパイダーマン ホームカミング ⇒思春期の学園ものとしてみればそれなりに面白いか ラストのVFX駆使の闘いは凄く、マーベル・コミックのアベンジャーズの世界に合流 続編は確約 原題も"Spider-Man: Homecoming"=「スパイダーマン 高校始業」か
・トランスフォーマー 最後の騎士王 ⇒誰が味方で、誰が敵かが分かりにくいのが難 また尺が長過ぎる ただクライマックスのVFXはまさに凄い ポスプロが大変だろうな 原題も邦題どおり"Transformers: The Last Knight"
・ブランカとギター弾き(伊) ⇒ベネチア・ビエンナーレとベネチア国際映画祭からの資金で日本人監督がフィリピンで製作した作品 したがって、イタリア作品として分類 マニラのスラム街の日常を切り取っている 原題は単にヒロインの少女の名の"Blanka"

★ビニー 信じる男 ⇒「セッション」で好演したマイルズ・テラーが頸椎骨折を克服するプロボクサーを熱演 これも実話とは、にわかに信じられなかった トレーニングやボクシング・ファイトのシーンはかなり現実味がある 原題は"Bleed for This"、和訳すると「このために出血」あるいは「いくら出血しようと」的な感じか
★ロスト・イン・パリ(仏・ベルギー) ⇒チャールズ・チャップリンの喜劇映画にも通ずるような面白さ全開 それもそのはず、ベルギーの道化師夫妻が製作・脚本・監督・主演すべてを兼ねた セーヌ川の中州・中島には「自由の女神」の立像はなかったと思うので、この部分はセットか 原題は"Paris pieds nus"(仏)="Barefoot Paris"=「裸足のパリ」か
・東京喰種 トーキョーグール ⇒人気コミックの実写映画化らしいが、喰種(グール)が人肉とコーヒーしか摂取できないというレトリックが腑に落ちない ヒロインの清水富美加がこの作品の撮影が大変だったと引退したようだが、確かに腕立伏せやワイヤアクション等々を観るとそう思った 話が完結したのかしなかったのか分からないのがまたいいのかも
▼デス・レース2000年 ⇒B級映画作品の帝王ロジャー・コーマンが1975年に製作 日本公開が1977年だったため、今年40周年記念で再上映 40年前の映画としては先進的で面白い 「ロッキー」(1976)で有名になる前のシルベスター・スタローンもレーサーの一員として出演 原題も"Death Race 2000"
・海底47m(英) ⇒メキシコ海岸でシャーク・ケージ・ダイビングに挑戦した姉妹がワイヤ切断のトラブルのために海底47mに落下するパニック作品 トラブル多発等腑に落ちないところも多いが、やや気弱な姉が自立する姿もうかがえる 窒素酔いについては余り知らなかった 原題は"47 Meters Down"=「47メートル下」

・バウンド ⇒「マトリックス」3部作で知られるウォシャウスキー兄弟(今は両人とも性転換して、姉妹)が初監督・脚本を担当した作品 1996年製作で日本公開は1997年 狂暴なマフィアの連中を相手に、女2人が大金を横取りして新生活を始める話 舞台演劇のような構成 原題も"Bound"だが、あえて和訳すると「飛躍、高飛び」的な感じか
・闇金ドッグス6 ⇒初めて観たが、もう6作目 7作目も来月公開 それなりに面白いが、世の中に闇金はどこまで浸透しているのだろうか
★少女ファニーと運命の旅(仏・ベルギー) ⇒毎年夏になるとナチスドイツのユダヤ人迫害に関する映画作品が上映される 本作は1943年時点で13歳だった、実在の少女ファニーによる最近の自伝を基に製作されたもの フランスの傀儡政権はドイツの指示に従って在仏ユダヤ人を迫害したが、ユダヤ人をかくまい、保護したフランス人も多くいた事実には勇気付けられる 終盤は子供達の生きる勇気に感涙させられる 原題は"Le voyage de Fanny"(仏)="Fanny's Journey"=「ファニーの旅」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月11日 (金)

8月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

8月上旬(1日~10日)は、11本の劇場映画を観ました。北海道旅行をはさみながらも、ペースを落とさずにすみました。

▼海辺の生と死 ⇒太平洋戦争末期1944年(昭和19年)冬に奄美群島加計呂麻島で出会った島尾ミホと島尾敏雄の作家夫妻の実話に基づいた作品 ミホの同名小説と敏夫の短編小説「島の果て」等が原作 加計呂麻島で実際にロケを敢行した、島の美しい映像も見物 ヒロイン(満島ひかり)は学校の先生 駐屯してきた海軍震洋特攻隊隊長(永山絢斗)と知り合う 終盤ヒロインが母の形見の喪服を着、短刀を懐に海に浸かりながら砂浜までたどり着くところがクライマックス その前に上半身裸で自宅の井戸水で禊(みそぎ)をするシーンも見逃せない
▼▼獣道(注:けものみち) ⇒地方都市における愛と新興宗教をテーマに、ヴァイオレンスも満載の超マニアックなドタバタ喜劇怪作 一応実話をいくつかまとめて創作したものらしいが、とにかくビックリさせられるばかりで常識破りの作品 「下衆の愛」で話題になった内田英治監督のオリジナル作品 内田監督はリオデジャネイロ生まれで、テレビのアシスタント・ディレクターや雑誌記者を経て、脚本家そして映画監督に 終映後のトークショーがとても面白く、ゲストの山本政志監督と行定勲監督が絶賛 行定監督は「どうなるか全く先が読めない 最後まで飽きさせない それでいて破綻しない」とコメント また両監督とも主演の伊藤紗莉のアルトでハスキーな声を評価 正式サブタイトルではないが、ポスターには"LOVE AND OTHER CULTS"と「THIS IS 地方」とある ロケは山梨県内各地で行われた模様
・怪盗グルーのミニオン大脱走 ⇒ユニバーサル・スタジオ傘下のイルミネーション・エンターテインメントの「怪盗グルー」シリーズの3作目 結構大人向けのギャグも多かったと思うが、劇場には子供達が多数 原題は3作目なので"Despicable Me 3"=「卑劣な私3、嫌な私3」か
・ザ・マミー 呪われた砂漠の女王 ⇒主演トム・クルーズはゾンビ作品には向かないか アクション俳優らしかったのは、輸送機が墜落するシーン 音楽の使い方やカットの仕方によると思うが、余り怖くないホラー作品になっていた またゾンビの水中シーンは珍しいが、いかんせんゾンビの泳ぎが上手過ぎると感じた 続編の計画もあると聞いたが、不要では 原題は単に"The Mummy"=「ミイラ」
▼夜明けの祈り(仏・ポーランド) ⇒第二次世界大戦後のポーランドで発生した、ソ連兵の蛮行・凌辱により妊娠した修道女達を救った実在の仏人女医の実話に基づく作品 ポーランド人のロシア嫌いの理由がよく分かる 原題は"Les innocentes"(仏)="The innocents"=「無実の者達、無辜の者達」

・ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 ⇒荒木飛呂彦のベストセラー・コミック「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部の実写映画化らしい 筆者は原作については全く知識がないが、シリーズ全8部累計発行部数が1億部というのは物凄い 三池崇史が監督を務め、山崎賢人、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、山田孝之、伊勢谷友介、國村隼など錚々たるメンバーが出演 その上にロケ地がスペイン・カタルーニャ地方バルセロナ県のシッチェスというのも特筆もの 原作のM県S市杜王町は宮城県仙台市内のことのようだが… スペインには約70人の日本人スタッフ・キャストが乗り込んだという 映画中盤からはスタンドと呼ばれる超能力の応酬で、ミュータント作品化するが、それはそれなりに面白かった 見えないスタンド前提に演技する俳優達も大変だったと思うが、VFX等のポスプロの仕事もよくやり遂げたと思う
・銀魂 ⇒これも同名人気コミック(空知英秋作)の実写映画化らしい 幕末の江戸時代をSF化、寓話化しているので、歴史の事実と紛らわしい 途中で訳が分からなくなったら、最後まで集中力が続かなかった 最近訪れた東映太秦映画村(撮影所)でかなりの部分がセット撮影されたことが分かった 他にロケは福山市、栃木市、成田市、つくば市、大垣市、藤枝市、島田市、伊豆の国市等、江戸時代風の街並、建物、橋等が残ったところで行われた模様
▼TAP THE LAST SHOW ⇒製作会社の東映が余り宣伝しないので入りは不充分ではないかと思われるが、作品自体は結構面白かった 水谷豊が40年来の構想を企画化し、監督と主演を兼ねた ショーに参加する全員の気持ちが一つになって、ショーを成功に導いていく筋はまさに王道 最後のタップダンスのショーは圧巻 作品中のタップの殿堂「THE TOPS」としては東京・鶯谷の「ダンスホール新世界」がロケに使われたとの説がある
▼君の膵臓をたべたい ⇒住野よるの同名人気小説の映画化 病気もので、日記や手紙など書いたものが後から登場すると、涙を誘い、やはり強力 ヒロインの山内桜良(浜辺美波)のアルトでハスキーな声がまたいい 原作にはない12年後の僕(小栗旬)はナレーションもこなし、回想に良いアクセント タイトルの意味は判明するが、なぜそうでなければいけないのだろう ロケは滋賀県内彦根市を中心に、豊郷町、大津市、そして京都市、敦賀市、福岡市、太宰府市、常滑市、岐阜県北方町等で行われた模様
・歓びのトスカーナ(伊・仏) ⇒本作はイタリア・トスカーナ地方の精神病収容施設から一時逃避行した女性2人を描くロードムービー しかしイタリアでは1998年に人権問題からすべての精神科病院が閉鎖され、患者は地域で共生することになった 一方翻って日本では世界一精神科病床数が多く、未だ虐待事件が発生しているらしい 原題は"La pazza gioia"(伊)="The crazy joy"=「狂喜」か

・ボンジュール、アン ⇒フランシス・フォード・コッポラ監督の妻エレノアが、自身の体験を基に製作・脚本・監督を務めた作品 映画製作で忙しくプライベート・ジェットでプラハに飛ぶ夫と、強い耳痛のためカンヌで別れ先にパリ向かうことになったヒロイン・アン(ダイアン・レイン) 夫の知人のフランス人映画製作関係者がパリまで車で送って行くことになったことから始まるロードムービー プロヴァンス地方のサント・ヴィクトワール山や古城・水道橋、ローヌ河畔でのピクニック、映画の父リュミエール兄弟を記念したリュミエール研究所・美術館(@リヨン)、サント・マドレーヌ大聖堂(@ヴェズレー)等の見所や人気レストランが登場 「家族も大事だが、人間の自然な感情も大事」というフランス流恋愛哲学も披露される 原題は邦題とは全く異なり、"Paris Can Wait"で和訳すると「パリは待っている」あるいは「パリは遠からじ」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月 1日 (火)

7月下旬②(26日~31日)に観た劇場映画

7月下旬②(26日~31日)には、11本の劇場映画を観ました。7月下旬2回目のエントリーです。

・結婚 ⇒「結婚」というタイトルの「結婚詐欺師」の話 直木賞受賞した井上荒野が書いた同名小説の映画化とのこと 詐欺師の動機等結構ミステリアスで、主人公の苦悩の種明しは終盤まで引っ張っていく 結婚願望が強いとはいえ、なぜしっかりしているように見える女性達が簡単に詐欺話に引っかかるのかは理解できない ロケは首都圏各地で行われた模様だが、横浜みなとみらいの大さん橋と横浜八景島シーバラダイスのシーンは容易に見分けが付いた
・ダイ・ビューティフル(比) ⇒ここまでの世界があるのかと改めて思い知らされた オカマのミスコンもあって、賞金まで出るのか どこまでが本当なのかは分からないが、フィリピンの社会はよっぽどオープンのように思える 原題も"Die Beautiful"=「美しく死ぬ」か
・ウィッチ ⇒米国ニューイングランド地方の各種伝承民話を基に製作されたホラー作品 映像や音もそれなりに恐ろしいが、家族それぞれの心理的な変貌も怖い もっともそもそもの発端は家長の短気でこの一家が村人達と共生できなくなったことだが… 原題は"The VVitch"(綴りが工夫されている)=「魔女」
・メアリを魔法の花 ⇒ジブリ直系のアニメ作品だということは理解できたが、やや盛り上がりが少ないまま終わったように感じた 映像は綺麗だったが…
・君はひとりじゃない(ポーランド) ⇒筆者の集中力が持たず、最初から最後までよく分からなかった 原題は"Body/Cialo"(スラッシュの後はポーランド)=「身体」か

・ハートストーン(アイスランド・デンマーク) ⇒思春期の少年少女の成長を夏から冬にかけて描く アイスランドの荒涼とした風景の中で、男同士の友情(愛情?)と異性への興味にまつわる葛藤がテーマ 原題は"Hjartasteinn"(アイスランド)="Heart of Stones"=「石の心」だが、何だろう
▼アリーキャット ⇒元ボクサー、アルバイト警備員、ストーカー、母子家庭、デリヘリ、悪徳政治家、銃を携行したシークレット・サービス、ブラック・コンサルタント、ボクシングジムの会長等々、これだけの材料があれば大体の粗筋は想像できるだろう 2人の主役が猫で出会い、騒動に巻き込まれることになるのだが、面白かった タイトルの「アリーキャット」は"Alley Cat"のことらしく、ならば「路地の猫、野良猫」となる
★ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ ⇒アメリカのビジネスそしてアメリカン・ドリームを理解するのにとても役立つ、きわめて面白い作品 チェコ系移民の子孫であるレイ・クロックが、どのようにしてマクドナルド・ハンバーガー店に出会い、それをフランチャイズチェーンとして発展させたかを描く レイは1954年52歳の時に、マクドナルド流生産方式ともいえる調理方法のハンバーガー店と出会い、最終的には店舗用地を所有する方式のフランチャイズチェーンとして大企業を作り上げた レイが挙げるビジネス成功の最大の鍵は"persisitent"(根気、しつこさ)であり、ビジネスの世界では当然のことでもある レイがやや詐欺的な方法でマクドナルド兄弟から商標権まで奪取した事実も登場する そのためか本作には現在のマクドナルド社からの後援はないらしい ロケはジョージア州アトランタに昔のマクドナルド店舗のセットを造って行ったようだ
・裁き(印) ⇒人種差別や階級差別等の人権問題がまだ色濃く残るインド社会の実相を垣間見せてくれる作品 ただ話は単純ではなく、いろいろな側面のシーンが登場するので、筆者には分かりにくかった
▼ダンサー、セルゲイ・ポールニン 世界一優雅な野獣(英・米) ⇒1989年11月にウクライナの黒海に近い街へルソンに生まれた天才バレエ・ダンサーのセルゲイ・ポールニンを追ったドキュメンタリー 彼がどのようにして19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少のプリンシパルになったのか、しかしその2年後に電撃退団し、新たな道を探る中で米国のミュージック・ビデオに登場し注目を浴び、バレエを再開するまでを映像にしている 場所はへルソン→キエフ→ロンドン→へルソン→米国カリフォルニア・ハワイ→モスクワと展開する セルゲイが簡単に何度も行うジャンプ、スムーズな回転、そして容易に見える空中2回転を観ていて、素人の筆者でもこれは凄いと思った 原題は単に"Dancer"

・ハローグッバイ ⇒かなり違う境遇にいる目立つ女子高生2人が、認知症のおばあさんと係わることによって共感を強めていく過程を描く ロケには桐朋学園が使われたようだ

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月26日 (水)

7月下旬①(21日~25日)に観た劇場映画

7月下旬①(21日~25日)には、12本の劇場映画を観ました。7月下旬は作品鑑賞が加速しましたので、2回に分けてエントリーします。今回は娯楽的に面白い作品が多かったと思います。

・残像(ポーランド) ⇒アンジェイ・ワイダ監督の遺作らしい 第二次世界大戦後のソ連圧政下にあるポーランドで、反体制派として闘った実在の片足前衛画家を描く 現在の中国はこの時のポーランドに似ているかも… 原題は"Powidoki"(ポーランド)="afterimages"で邦題どおり
★犯人は生首に訊け(韓) ⇒つなぎの鑑賞だったので余り期待していなかったが、サスペンスとしては抜群に面白かった 終盤になってサイコパス的要素が登場し、二転三転の筋に息もつけなくなった 原題は"Bluebeard"で「妻を監禁して殺害するような男の性格」を意味する英語のようだ "blue beard"なら「青ひげ(頬から顎)」だが… 邦題がもう少しまともなら、作品内容を確実に予測できた
▼ハクソー・リッジ ⇒ハクソー・リッジ(原題は"Hacksaw Ridge")とは沖縄県浦添市の前田高地のこと 米軍が沖縄上陸した時、首里城(日本軍司令部)から北東約4kmのこの場所に日本軍が防衛線を張っていた 標高120mの前田高地の断崖絶壁で1945年5月に日米両軍の激戦があった 米軍の衛生兵として参戦したディズモンド・ドスは、友軍が撤退した夜間も高地に残り75人もの負傷米兵を救出した 本作はディズモンドの生立ちからなぜ武器を持たない志願兵になるかを描く 米軍には武器を持たない二等兵はなかなか理解されず軍法会議にまでかけられるが、ある将軍からの思わぬ指示で衛生兵として従軍できることになった VFXを駆使しどう編集したのかは窺い知れないが、沖縄戦の映像は生々しく極めて残酷 物量の全く異なる米軍と、日本は沖縄で何と無謀な戦いをしたのだろうか 白旗を上げて褌一丁で穴から出てきた数人の日本兵が、降伏するとみせて手榴弾を米兵に投げ付けるという、卑怯な自爆攻撃は本当にあったのだろうか(この手榴弾を蹴り飛ばしてディズモンドは負傷) 監督はアメリカ生まれオーストラリア育ちのメル・ギブソンで、ロケ地はオーストラリアだったらしい
・ヒトラーへの285枚の葉書(独・仏・英) ⇒1940年のヒトラー政権下のベルリンで、孤独で静かな反体制活動をしていた夫妻がいたなんて驚きであった 夫妻は最愛の息子を戦争で失っている 夫婦はゲシュタポに追われ、ついには囚われてギロチン刑に処せられる 戦争をするような強権的な政権が誕生する時は、必ずこういうことが起こる 夫婦をしょっ引いた検事の一人がピストル自殺したのが唯一の救いか 原題は"Jeder stirbt für sich allein"(独)="Each dies alone"=「人は皆(自分の人生を生き)孤独に死んでいく」か
▼ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(仏) ⇒最新のAI自動運転機能満載の車を大ネタにした、フランス流の超スラップスティック(Slapstick:ドタバタ)なコメディはここまでやるか… 原題は"À fond"(仏)="To bottom"=「成れの果て、行着くところ」か

▼ジーサンズ はじめての強盗 ⇒オスカー老俳優3人がリメイクに挑んだ作品らしい 米国のブルーカラー労働者に対する年金制度は多分充分ではないということか 年金原資を提供している企業が倒産してしまうと、その企業の退職者は皆無年金になってしまうのか 銀行強盗を考えるのも無理はないような気がした 原題は"Going in Style"=「時流に乗って」か
・甘き人生(伊) ⇒母を突然失った少年の苦悩、そして大人になってからもそこからなかなか抜け出せない現実を描く 1960年代と90年代のイタリアのトリノとローマが舞台で、原作小説がある 筋展開は筆者には少々かったるく感じた 原題は"Fai bei sogni"(伊)="Make beautiful dreams"=「よい夢を(原作小説の翻訳本邦題)、美しい夢を見よう」か
▼昼顔 ⇒TVドラマの映画版で、主役3人はそのままのキャストらしい 丁寧に創られているというか、TVドラマらしいジラシのテクニックが満載 ただ終盤になってサスペンスの要素も強まり、最後は一種のフィルム・ノワール的になる お祭りにヒロインが昼顔柄の浴衣を着て参加する裏で、ヒーローに危険が迫る ロケ地は首都圏各地だが、最も多く登場する海辺のシーンは三浦半島(神奈川県)の野比海岸だったらしい
・十年(香) ⇒英国から中国に返還された香港の現状は本作に描かれている情況に近いのだろうか 元々香港に住んている人々の危機意識は高そうだ 人民のための政府と共産党員のための政府はまるっきり違うものだろう
・ジョン・ウィック チャプター2 ⇒ジョン・ウィックもジェイソン・ボーンのようにますます不死身になってきている アクション、特に銃撃戦と格闘戦の巧みな組合せ(ガンフーというらしい)は秀逸 ただ死なないとなるとミュータント作品と変わりなくなってくる 続編のチャプター3がありそうなエンディングだった

・兄に愛されすぎて困ってます ⇒劇場は完全に若い女性か女子高生に占領されていた 女子高生のモテキの話だから皆胸キュンなんだろう 血縁のない兄妹関係がテーマなので、話の筋はやや複雑になった ロケ地はやはり首都圏各地だが、学校場面は実践女子大学日野キャンパスが、お祭り場面は足利市の織姫神社が使われたらしい
・ライフ ⇒国際宇宙ステーション(ISS)で火星からの探査船が生物らしきものをもたらすことがすべての始まり ただし、今や無重力状態やエイリアン(アメーバ風だが)等の、VFXを駆使した映像も物珍しくはなくなってきた エイリアンと闘い生き残った2人の宇宙飛行士がエイリアンを、地球からはるか遠くの宇宙に向けて放出しようとするが…

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月21日 (金)

7月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

7月中旬(11日~20日)は、4本の劇場映画を観ました。ディスク読取装置(ディジタル映写機の一部らしい)の故障で映画1本の鑑賞がキャンセルされたことと、札幌で2度ゴルフをしたことが響いています。

▼忍びの国 ⇒「のぼうの城」の著者和田竜が書いた同名小説を映画化 織田軍が大敗した第一次天正伊賀の乱(1578~79年、天正6~7年)を題材としている ジャニーズ・嵐の大野智が主演として熱演 カリをベースにした鈴木亮平との殺陣は見物 カリとはフィリピンで生まれ、米国にも普及した、短剣を使った武術 ロケは千葉県、茨城県、長野県、山梨県の各所で、大掛かりなセットも造って、行われた模様
★セールスマン(イラン・仏) ⇒劇中劇を駆使し、凝った創りのサスペンス 警察を頼らない捜査はイランの国情を示しているのだろうか 特に最終盤の展開は予測不能 昨年のカンヌ及び今年のアカデミーで受賞しただけはある ただ理解が難しいところが2点 1)隣で工事をするとなぜアパートのビルの壁が壊れるのか 2)引っ越したばかりのところで、なぜ妻は誰かも確かめずに男を入室させたのか 原題は"Forushande"(ペルシャ語の表音表示か)="Vendeur"(仏)="Seller"=「売り手、セールスマン」か タイトルは劇中劇の「セールスマンの死」と真犯人の職業をかけているのか
▼彼女の人生は間違いじゃない ⇒東日本大震災と福島原発事故に被災した福島県は5年後や6年後にどうなっているかを正確に予測できた人は少ないだろう いわき市の仮設住宅で暮らす父子家庭のヒロインが5年後にどういう生活をしているかを丹念に描く 時は悲しみをだんだん忘れ去らせてくれるが、先には希望の光があるのか、絶望の闇になるのか それでも人々は生きていかなければいけない 原作から書き上げた、福島県郡山市出身の廣木隆一監督が製作 ロケは福島県のいわき市、富岡町、楢葉町などと東京の渋谷・新宿の繁華街で行われたらしい
・ディストピア パンドラの少女(英・米) ⇒ゾンビ映画だが、ゾンビに知性が芽生えたらどうなるかという実験的な作品 ストーリーには不思議に説得力があり、最後には人間とゾンビが入れ替わる 生き残った先生はゾンビ少年少女を教育することになる 原作がありその著者が本作脚本も担当 原題は"The Girl with All the Gifts"=「あらゆる天賦の才能を持つ少女」で、邦題は相当の意訳

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月11日 (火)

7月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

7月上旬(1日~10日)は、13本の劇場映画を観ました。時間に余裕ができたので、見逃しそうな作品をかなり拾いました。

・ちょっと今から仕事やめてくる ⇒原作小説があるようだが、昨今のブラック企業問題を先取りしたような作品 指導とパワハラの交錯・混合、そしてエコヒイキの上司は現在ならば懲戒もの 筆者達の時代は、何があってもそこで生きていくしかなかったが… ロケ地は東京、神奈川、埼玉、千葉など首都圏各地のよう
・こどもつかい ⇒丁寧に作り込みされたているが、まあまあ怖いという感じだった 「こどもつかい」というより「にんぎょうつかい」だった ロケは群馬県前橋市と富岡市、そして栃木県足利市等で行われたようだ
・帝一の国 ⇒同名ヒットコミックの実写映画化なので、設定はやや突飛 ドタバタ要素も多く、基本的にはコメディ シビアな人物観察とそれに基づく判断は実社会並み ロケは学園ものなので、基本的に東京にある東京農工大と武蔵大のキャンパス中心で行われた模様
・ピーチガール ⇒1990年代のガングロ・ギャルを題材にしたコミックの映画化とは知らなかった ストーリーは二転三転の連続で面白い これだけ感情移入できれば観ている女性たちもドキドキだろう ロケ地は一応学園ものなので旧足利西高校と東京女子大 海岸もよく登場するが、江の島、茅ケ崎、外房などが使われたようだ
▼おとなの恋の測り方(仏) ⇒違うことや違うものに対するアレルギーは、日本もフランスも似たようなものか ヒロインの義父は聴覚に障碍があるが、彼がヒロインの実母である妻に言う台詞「障碍はあなたの体の中、心の中にある」が決定打 原題はもっと直截的で"Un homme à la hauteur"(仏)="A man at the height"=「ある身長の男」か

・トータスの旅 ⇒妻を事故で亡くした主人公、そのペットの亀、父子家庭の課題を抱えた息子、自堕落で破天荒な美術家の兄、その恋人が入り交じり、主人公が結婚した島を目指すロードムービー ハチャメチャだが、最後は亡き妻への追悼と父子の絆回復の旅となる キャストの半分は一般のオーディションから選ばれたようだ 昨年のゆうばり映画祭でグランプリを獲得 ロケ地は千葉県館山市と八丈島らしい
・台北ストーリー(台) ⇒1985年の作品なので、台湾は経済急発展途上 中国はまだこれからで、外交的・経済的に結び付きの強い国は米国と日本だった 共稼ぎ、外国勤務(日米のみ)、離婚、ドラッグ、ギャンブル、浪費癖のある親・老人等々、現在にまで至る社会の課題がすべて登場 日本未公開作品を4Kデジタルリストアで初公開 原題は「青梅竹馬 Taipei Story」 「青梅竹馬」(中)は"Childhood"=「子供時代、幼少期」という意味らしい
▼しあわせな人生の選択(西・アルゼンチン) ⇒カナダからスペインのマドリッドへ、ガンに侵され余命わずかな友を訪ねた4日間を描く 病の深刻さから終活を始めた友のために、愛犬の譲り先の検討、息子との面会のためにアムステルダムへの一日旅行 元妻との出会いと別れ等々に、忙しく寄り添う 人間が死ぬ時の作法について考えさせられた 原題は"Truman"で愛犬トルーマンの名前
▼ローマ法王になるまで(伊) ⇒2013年にローマ法王となったフランシスコの若き日を描く 彼はイタリア移民の子としてアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれた アメリカ大陸出身の最初の法王 1960年代のアルゼンチンでは軍政に虐げられた人々を救おうとし、ドイツ留学後の1990年代には貧しい人々のために働いた 原題は"Chiamatemi Francesco - Il Papa della gente(伊)="Call me Francis - People's Pope"=「民衆の法王・フランシスコと呼んで」か
・花戦さ ⇒同名小説の映画化 織田信長・豊臣秀吉の時代に花僧として活躍した池坊専好を描く 筆者は正直緊張が続かなかった ロケ地は京都市右京区で、主に東映京都撮影所(東映太秦映画村) 他に大覚寺、妙心寺、鹿王院、仁和寺、南禅寺、隋心院なども使われたようだ

・パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 ⇒ジョニー・デップ主演のシリーズ第5作目らしい この種の映画はどうも筆者には向かない 途中から生きているのか死んでいるのか分からない人物ばかり登場するので、頭が大混乱 映像だけ観ている分にはいいが… 原題は"Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales"=「カリブ海の海賊 死人に口なし」か
・ハネムーン・キラーズ ⇒1970年製作の白黒米国映画 1940年代後半に実在した結婚詐欺カップルから殺人鬼カップルになるマーサ・ベックとレイモンド・フェルナンデスを題材として製作 今なら出会い系サイトが舞台だが、当時は文通クラブから交際がスタート 騙しのテクニックや殺人の場面は今にも通じ妙にリアル 原題も"The Honeymoon Killers"
・地獄愛(ベルギー・仏) ⇒前項作品「ハネムーン・キラーズ」のリメイク すでに2度のリメイクがあるようだ 言葉がフランス語で舞台がベルギーだから少々雰囲気が違うが、殺人の凄惨さはカラーだけあって倍加 原題は"Alleluia"=「ハレルヤ(神の称賛)」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月 1日 (土)

6月下旬(21日~30日)に観た劇場映画

6月下旬(21日~30日)は、12本の劇場映画を観ました。送別会が一巡したので、遅れをを取り戻すために鑑賞数を増やしました。

・22年目の告白 私が殺人犯です ⇒評判のいい映画のようだが、最後の大送別会の疲れが残っていてウトウト 韓国作品のリメイクで、SNSも登場し現代風で、配役もいいのだが、筆者にはやや緊張感が伝わらなかった
▼20センチュリー・ウーマン ⇒1924年生まれで55歳の母親とその15歳の息子(監督自身の投影か)が過ごした一夏を描く 設定は1979年の米国カリフォルニア州サンタバーバラ 筆者は1978-80年に米国に滞在していたから特にだが、国は違ってもベビーブーム世代を中心に広く深い共感を呼ぶ作品 原題もそのまま"20th Century Women"=「20世紀の女たち」
・家族はつらいよ2 ⇒同名作品の2作目 古風な笑いには、話としては面白いのだが、やや付いて行けなかった 真昼間だったので観客は高齢の男女が多かった もっとも彼らには大受けだったが… このまま連続物になるのだろうか
・フィフティ・シェイズ・ダーカー ⇒前作「フィフティ・シェイズ・グレイ」の方が予測不能で、スリリングな感じが良かった 本作も同じレトリックなのでやや限界を感じる ラスト・シーンは次作もありうるような雰囲気だったが、もう充分では 原題も"Fifty Shades Darker"で、あえて和訳すると「さらに暗い50種の陰」か
▼無限の住人 ⇒余り観る気はなかったが、興行最終日になってトライ おばさんたちで劇場が一杯 キムタクのファンクラブから動員されたような感じで、ラストでは大拍手 三池崇史監督の作品なので、意味のない、無闇な殺陣・アクション・殺し合いは見応えがあった

・マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(韓・仏) ⇒北朝鮮から出稼ぎのために中国に渡った北朝鮮女性が、人身売買されたことを知ったことから始まる過酷な人生を語る 終始淡々としたインタビュー形式のドキュメンタリーなので、緊張が続かず 原題は"Madame B., histoire d'une Nord-Coreenne"(仏)="Madame B., a North-Korean story"=「B夫人、北朝鮮の物語」
▼おじいちゃんはデブゴン(中・香) ⇒久々に香港のカンフー映画の底力を観た 香港映画界の重鎮サモ・ハン(サモ・ハン・キンポー)が監督・主演を兼任 またアンディ・ラウも出演し、製作も務めた 原題は「我的特工爺爺 The Bodyguard」(中・英)="My Agent Grandfather The Bodyguard"=「私のお爺さんはボディガード」か
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ⇒マーベルの作品はなぜどれも同じような感じになるのだろう 本作は宇宙版アベンジャーズだ アクション中心で、ストーリーはよく分からない  ラストの映像を観ると続編があるようだが… 原題も"Guardians of the Galaxy"=「銀河系の守護者」
▼夜明けを告げるルーのうた ⇒主題歌が筆者が大好きで、自身カラオケでも歌う、斉藤和義の「歌うたいのバラッド」だったので、好感度が格段にアップ 今年公開された「夜は短し歩けよ乙女」(アニメ)も製作した湯浅政明監督がオリジナル・アニメ作品として製作 寒漁村の人魚伝説とロック音楽を結び付けたストーリーは青春讃歌でもある 本作はフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品され最高賞のクリスタル賞を受賞
・ゴールド 金塊の行方 ⇒最後のトリックには驚かされた 本作は1990年代の米国の実話に基づいているようだ 金も石油も資源開発はリスクの高い一攫千金のビジネス その中に詐欺的な要素が絡んでくると訳が分からなくなる インドネシアが登場するのが面白い 役作りのうまいマシュー・マコノヒーが製作・主演 長編映画「カルロス」(2012年)に主演したエドガー・ラミレスが共演 原題は単に"Gold"=「ゴールド、金」

▼ありがとう、トニ・エルドマン(独・墺) ⇒ルーマニアの首都ブカレストでキャリア・ウーマンとして働く娘と、人生は仕事ばかりじゃないと考えるドイツ人の父親との交流を描く ユーモアにあふれた作品で、観ていて楽しいが、結構正面から人生の意義を問う 原題は単に"Toni Erdmann"=「トニ・エルドマン」
・パーソナル・ショッパー(仏) ⇒パーソナル・ショッパーとは時間のないセレブのために、代理で洋服やアクセサリーを買い付ける仕事をする人らしい 亡くなった双子の兄の思い出と家に住みつく霊が交錯 仏作品なのに言葉が英語なのはなぜだろうか 昨年の大69回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞 原題も"Personal Shopper"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年6月21日 (水)

6月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

6月中旬(11日~20日)は、6本の劇場映画を観ました。ラスト出張をこなし、退任の準備をしながらの作品鑑賞は結構しんどかったです。

・君のまなざし ⇒「幸福の科学」の大川隆法の原案・製作総指揮 息子の大川宏洋が脚本・主題歌を担当し、かつ出演 やや興味本位で観たが、内容は神話の世界 新興宗教には付きものの一種の超常現象を扱っている 作品自体は鑑賞に堪えうる ロケ地は幸福の科学学園のある栃木県那須町のようだ
▼パトリオット・デイ ⇒2013年に発生したボストンマラソン爆弾テロ事件について、準備段階から事件発生そして犯人逮捕までを追った作品 やはり監視カメラの映像分析が決定的な証拠となっている 昨今カメラがどこにでも設置される理由がよく分かる 最後はボストン西部郊外の街ウォータータウンで壮絶な撃合いになり、犯人側からは爆弾が何個も飛ぶ 原題も"Patriots Day"だが、「パトリオット・デイ」とは米国独立戦争が始まった日を記念するマサチューセッツ州とウィスコンシン州2州の州制定祝日
・武曲 MUKOKU ⇒藤沢周の原作小説を熊切和嘉監督が綾野剛を主演にして映画化 一種の青春映画のようだが、剣道の話なので画面が暗く時代劇風 また構成がやや分かりづらい ロケは鎌倉を中心に、大船、横須賀など三浦半島一帯で行われた模様
▼みなはこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(伊) ⇒日本のアニメがイタリアにも浸透しているのには驚き 突然超能力者が誕生し、途中でもう一人生まれ、やれやれ何のことやら しかし、映像はコミカルで面白い 原題は"Lo chiamavano Jeeg Robot"(伊)="They called him Jeeg Robot"=「皆は彼をジーグ・ロボットと呼んだ」
・LOGAN ローガン ⇒こんなものかという感じ 2029年にはミュータント(超能力者)も老いるのか ウルバリンが何人もいるのには驚き ミュータントもまた朽ちていく運命にあることを思うと不思議な感情 原題も"Logan"

▼光をくれた人(米・豪・ニュージーランド) ⇒終盤に涙腺をやられた 手紙の演出はやはり特別で効果的 トムからイザベルへとイザベルからルーシーへの2通の手紙は、いずれも時空を超えたものになっている 原作小説「海を照らす光」の映画化だが、構成がしっかりしており、豪州の孤島の灯台守という設定も映像もいい 原題は"The Light Between Oceans"で、原作小説のタイトルも同じだと思うが、翻訳のタイトルも本作邦題も少し意訳されている

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月11日 (日)

6月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

6月上旬(1日~10日)は、7本の劇場映画を観ました。今月中にいろいろ整理すべきことも多く、忙しい中頑張っています。

・ラストコップ THE MOVIE ⇒懇親会の後で、またまた気持ち良くなってしまった 唐沢寿明が大活躍する、冒頭のショート・ムービーは良かったが… ロケは横浜港を中心としたエリアで行われたようだ
・3月のライオン 後編 ⇒前編よりも面白くなっていた 主人公の桐山零(神木隆之介)が、現在連勝中の実在の藤井聡太四段を彷彿として思い出させるのは偶然だろうか 三姉妹のダメ父親が登場し、話は一気にクライマックスへ 伊勢谷友介がそのダメ父親を熱演
・スプリット ⇒サイコ・スリラーでありホラー作品だが、実は余り怖くない 23人格から新たな超能力が生まれるという仮説は新しいが… 原題も"Split"=「分裂」
▼ザ・ダンサー(仏・ベルギー) ⇒2人の米国人女性が、19世紀末のまだ男性優位の気風の残るフランス・パリに渡り、モダン・ダンスの原型を創り出していたなんて… これは全く知らなかった ヒロインのロイ・フラー(ソーコ)が踊る、白絹の超ロングな(マントかポンチョのような)ドレスと当時まだ貴重だった電球による照明や鏡がコラボしたダンスは、筆者もまだ観たことがなく圧巻であった 両手に細い竹棒を持って、ドレスの裾を振り回して踊るこのダンスは、体力の消耗が激しかったようだが、ソーコは完全に自分のものにしていた モダンダンスではもっと知られているらしいイザドラ・ダンカンは、ジョニー・デップの娘のリリー=ローズ・デップが演じており、彼女も才能あふれるダンサーになっていた 2人ともパリ・オペラ座での初公演に向けて準備を進めるが… 原題も邦題どおり"La danseuse"(仏)="The dancer"
・バッド・バディ! 私と彼の暗殺デート ⇒「ピッチ・パーフェクト」で筆者が注目したアナ・ケンドリックが主演 余りにおふざけの格闘・ナイフ・銃撃アクションなので、集中力が切れた ソフト・アクションは最初は面白いが、時間がたつと、かえって疲れるかも… 原題は"Mr. Right"で、ウィキペディアによると"the ideal or suitable mate or husband"という意味で、「理想又は最良の伴侶・夫」のことらしい

・メッセージ ⇒原作小説を読んでいないので分からないが、予想どおり解りづらいストーリーだった 彼らは一体何のために来たのだろうか 時の流れは一方向ではないことを言いに来たのだろうか これは人類の幸せにつながるのだろうか 回想風の映像からいろいろ読み解く エイミー・アダムズは少々劣化したかな… 原題は"Arrival"=「到着、到来」
・ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー ⇒全く知らない話だった 20世紀後半にハリウッドで絵コンテと映画リサーチ(一種の時代考証か)の専門職を担当した、ハロルドとリリアンのマイケルソン夫妻に関するドキュメンタリー作品 リリアン本人も含めたインタビュー中心で構成されるが、かれらがハリウッドでいかに愛されていたかが分かる 夫が死ぬまで添い遂げたのもハリウッドらしからぬこと 原題も邦題どおり"Harold and Lillian: A Hollywood Love Story"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月 1日 (木)

5月下旬(21日~31日)に観た劇場映画

5月下旬(21日~31日)は、8本の劇場映画を観ました。最近は上映作品数が多すぎて、映画館を巡回するのが大変です。

・BLAME! ⇒英語の発音は「ブレイム」なのになぜ本作では「ブラム」なのか 入場の際に女性(多分シボ)の小さなフィギュアをもらったが、ストーリーは私には理解不能だった
・夜に生きる ⇒急な暑さで疲れ気味 ベン・アフレックが監督・脚本・主役の3役を兼ね、かつ製作陣にも加わっているが、内容には集中できなかった
・サクラダリセット 後篇 ⇒前篇を観たので後篇も鑑賞 全部覚醒して観たが、やはり理解不能 原作小説を読んでいないからよく分からないが、本作を製作するのは大変だったのでは… 短期公開は止むをえないか
・たたら侍 ⇒池袋のレイトショーで、240席余りの劇場に観客が筆者1人 笹野高史や津川雅彦などの名脇役が脇を固めていたが… 出雲のたたら製鉄については少し勉強になった 砂鉄を鋼鉄にするためには、レンガの船、炭、フイゴ等が重要 島根県雲南市に造ったセットは「出雲たたら村」として昨年短期公開されたそうだ ロケは島根県を中心に鳥取県、岡山県、青森県等で行われた
・光(日・仏・独) ⇒河瀬直美監督がカンヌのパルムドールを狙って製作した作品らしい 現代日本の課題に静かに光を当て、それらを交錯させたもの 都会で暮らすヒロインには故郷の田舎で暮らす認知症の母親が また近所に視力をほぼ失いつつあるカメラマンが 皆が寄り添って暮らして行けそうな気もするが、それは田舎か都会か ロケ地は奈良県らしい

★Viva!公務員(伊) ⇒お気楽なイタリア公務員のコメディかと思いきや、意外にもアフリカの途上国の人々を支援するという、社会福祉的な側面も 一度公務員になってしまえば、時間どおり働いていれば(少々さぼっても)すべての特権をエンジョイできるのはイタリアも日本も同じか… 原題は"Quo vado?"(伊)="Where I'm going?"=「私はどこへ」か
・ジェーン・ドウの解剖(英) ⇒魔女伝説とオートプシー(解剖、検死)を結び付けた英国ホラー作品 舞台は米国バージニア州の田舎 多分実際のオペレーションに近いであろう解剖・検死の様子がよく分かった ホラー作品としての怖さはまあまあ しかし、なぜ電球が点いたり消えたりや、突然エレベーターが突然動かなくなったりするのだろうか 原題も邦題どおり"The Autopsy of Jane Doe"
・美しい星 ⇒懇親会の後、日本橋のふかふか椅子に 火星人、水星人、金星人、… そして筆者は美しい星のzzz人に 宇宙人にも地球人(人間)と同じように寿命があるようだ ロケ地は東京都内らしい

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

| | コメント (0) | トラックバック (0)