カテゴリー「映画(2017年)」の21件の記事

2017年7月21日 (金)

7月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

7月中旬(11日~20日)は、4本の劇場映画を観ました。ディスク読取装置(ディジタル映写機の一部らしい)の故障で映画1本の鑑賞がキャンセルされたことと、札幌で2度ゴルフをしたことが響いています。

▼忍びの国 ⇒「のぼうの城」の著者和田竜が書いた同名小説を映画化 織田軍が大敗した第一次天正伊賀の乱(1578~79年、天正6~7年)を題材としている ジャニーズ・嵐の大野智が主演として熱演 カリをベースにした鈴木亮平との殺陣は見物 カリとはフィリピンで生まれ、米国にも普及した、短剣を使った武術 ロケは千葉県、茨城県、長野県、山梨県の各所で、大掛かりなセットも造って、行われた模様
★セールスマン(イラン・仏) ⇒劇中劇を駆使し、凝った創りのサスペンス 警察を頼らない捜査はイランの国情を示しているのだろうか 特に最終盤の展開は予測不能 昨年のカンヌ及び今年のアカデミーで受賞しただけはある ただ理解が難しいところが2点 1)隣で工事をするとなぜアパートのビルの壁が壊れるのか 2)引っ越したばかりのところで、なぜ妻は誰かも確かめずに男を入室させたのか 原題は"Forushande"(ペルシャ語の表音表示か)="Vendeur"(仏)="Seller"=「売り手、セールスマン」か タイトルは劇中劇の「セールスマンの死」と真犯人の職業をかけているのか
▼彼女の人生は間違いじゃない ⇒東日本大震災と福島原発事故に被災した福島県は5年後や6年後にどうなっているかを正確に予測できた人は少ないだろう いわき市の仮設住宅で暮らす父子家庭のヒロインが5年後にどういう生活をしているかを丹念に描く 時は悲しみをだんだん忘れ去らせてくれるが、先には希望の光があるのか、絶望の闇になるのか それでも人々は生きていかなければいけない 原作から書き上げた、福島県郡山市出身の廣木隆一監督が製作 ロケは福島県のいわき市、富岡町、楢葉町などと東京の渋谷・新宿の繁華街で行われたらしい
・ディストピア パンドラの少女(英・米) ⇒ゾンビ映画だが、ゾンビに知性が芽生えたらどうなるかという実験的な作品 ストーリーには不思議に説得力があり、最後には人間とゾンビが入れ替わる 生き残った先生はゾンビ少年少女を教育することになる 原作がありその著者が本作脚本も担当 原題は"The Girl with All the Gifts"=「あらゆる天賦の才能を持つ少女」で、邦題は相当の意訳

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年7月11日 (火)

7月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

7月上旬(1日~10日)は、13本の劇場映画を観ました。時間に余裕ができたので、見逃しそうな作品をかなり拾いました。

・ちょっと今から仕事やめてくる ⇒原作小説があるようだが、昨今のブラック企業問題を先取りしたような作品 指導とパワハラの交錯・混合、そしてエコヒイキの上司は現在ならば懲戒もの 筆者達の時代は、何があってもそこで生きていくしかなかったが… ロケ地は東京、神奈川、埼玉、千葉など首都圏各地のよう
・こどもつかい ⇒丁寧に作り込みされたているが、まあまあ怖いという感じだった 「こどもつかい」というより「にんぎょうつかい」だった ロケは群馬県前橋市と富岡市、そして栃木県足利市等で行われたようだ
・帝一の国 ⇒同名ヒットコミックの実写映画化なので、設定はやや突飛 ドタバタ要素も多く、基本的にはコメディ シビアな人物観察とそれに基づく判断は実社会並み ロケは学園ものなので、基本的に東京にある東京農工大と武蔵大のキャンパス中心で行われた模様
・ピーチガール ⇒1990年代のガングロ・ギャルを題材にしたコミックの映画化とは知らなかった ストーリーは二転三転の連続で面白い これだけ感情移入できれば観ている女性たちもドキドキだろう ロケ地は一応学園ものなので旧足利西高校と東京女子大 海岸もよく登場するが、江の島、茅ケ崎、外房などが使われたようだ
▼おとなの恋の測り方(仏) ⇒違うことや違うものに対するアレルギーは、日本もフランスも似たようなものか ヒロインの義父は聴覚に障碍があるが、彼がヒロインの実母である妻に言う台詞「障碍はあなたの体の中、心の中にある」が決定打 原題はもっと直截的で"Un homme à la hauteur"(仏)="A man at the height"=「ある身長の男」か

・トータスの旅 ⇒妻を事故で亡くした主人公、そのペットの亀、父子家庭の課題を抱えた息子、自堕落で破天荒な美術家の兄、その恋人が入り交じり、主人公が結婚した島を目指すロードムービー ハチャメチャだが、最後は亡き妻への追悼と父子の絆回復の旅となる キャストの半分は一般のオーディションから選ばれたようだ 昨年のゆうばり映画祭でグランプリを獲得 ロケ地は千葉県館山市と八丈島らしい
・台北ストーリー(台) ⇒1985年の作品なので、台湾は経済急発展途上 中国はまだこれからで、外交的・経済的に結び付きの強い国は米国と日本だった 共稼ぎ、外国勤務(日米のみ)、離婚、ドラッグ、ギャンブル、浪費癖のある親・老人等々、現在にまで至る社会の課題がすべて登場 日本未公開作品を4Kデジタルリストアで初公開 原題は「青梅竹馬 Taipei Story」 「青梅竹馬」(中)は"Childhood"=「子供時代、幼少期」という意味らしい
▼しあわせな人生の選択(西・アルゼンチン) ⇒カナダからスペインのマドリッドへ、ガンに侵され余命わずかな友を訪ねた4日間を描く 病の深刻さから終活を始めた友のために、愛犬の譲り先の検討、息子との面会のためにアムステルダムへの一日旅行 元妻との出会いと別れ等々に、忙しく寄り添う 人間が死ぬ時の作法について考えさせられた 原題は"Truman"で愛犬トルーマンの名前
▼ローマ法王になるまで(伊) ⇒2013年にローマ法王となったフランシスコの若き日を描く 彼はイタリア移民の子としてアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれた アメリカ大陸出身の最初の法王 1960年代のアルゼンチンでは軍政に虐げられた人々を救おうとし、ドイツ留学後の1990年代には貧しい人々のために働いた 原題は"Chiamatemi Francesco - Il Papa della gente(伊)="Call me Francis - People's Pope"=「民衆の法王・フランシスコと呼んで」か
・花戦さ ⇒同名小説の映画化 織田信長・豊臣秀吉の時代に花僧として活躍した池坊専好を描く 筆者は正直緊張が続かなかった ロケ地は京都市右京区で、主に東映京都撮影所(東映太秦映画村) 他に大覚寺、妙心寺、鹿王院、仁和寺、南禅寺、隋心院なども使われたようだ

・パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 ⇒ジョニー・デップ主演のシリーズ第5作目らしい この種の映画はどうも筆者には向かない 途中から生きているのか死んでいるのか分からない人物ばかり登場するので、頭が大混乱 映像だけ観ている分にはいいが… 原題は"Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales"=「カリブ海の海賊 死人に口なし」か
・ハネムーン・キラーズ ⇒1970年製作の白黒米国映画 1940年代後半に実在した結婚詐欺カップルから殺人鬼カップルになるマーサ・ベックとレイモンド・フェルナンデスを題材として製作 今なら出会い系サイトが舞台だが、当時は文通クラブから交際がスタート 騙しのテクニックや殺人の場面は今にも通じ妙にリアル 原題も"The Honeymoon Killers"
・地獄愛(ベルギー・仏) ⇒前項作品「ハネムーン・キラーズ」のリメイク すでに2度のリメイクがあるようだ 言葉がフランス語で舞台がベルギーだから少々雰囲気が違うが、殺人の凄惨さはカラーだけあって倍加 原題は"Alleluia"=「ハレルヤ(神の称賛)」か

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2017年7月 1日 (土)

6月下旬(21日~30日)に観た劇場映画

6月下旬(21日~30日)は、12本の劇場映画を観ました。送別会が一巡したので、遅れをを取り戻すために鑑賞数を増やしました。

・22年目の告白 私が殺人犯です ⇒評判のいい映画のようだが、最後の大送別会の疲れが残っていてウトウト 韓国作品のリメイクで、SNSも登場し現代風で、配役もいいのだが、筆者にはやや緊張感が伝わらなかった
▼20センチュリー・ウーマン ⇒1924年生まれで55歳の母親とその15歳の息子(監督自身の投影か)が過ごした一夏を描く 設定は1979年の米国カリフォルニア州サンタバーバラ 筆者は1978-80年に米国に滞在していたから特にだが、国は違ってもベビーブーム世代を中心に広く深い共感を呼ぶ作品 原題もそのまま"20th Century Women"=「20世紀の女たち」
・家族はつらいよ2 ⇒同名作品の2作目 古風な笑いには、話としては面白いのだが、やや付いて行けなかった 真昼間だったので観客は高齢の男女が多かった もっとも彼らには大受けだったが… このまま連続物になるのだろうか
・フィフティ・シェイズ・ダーカー ⇒前作「フィフティ・シェイズ・グレイ」の方が予測不能で、スリリングな感じが良かった 本作も同じレトリックなのでやや限界を感じる ラスト・シーンは次作もありうるような雰囲気だったが、もう充分では 原題も"Fifty Shades Darker"で、あえて和訳すると「さらに暗い50種の陰」か
▼無限の住人 ⇒余り観る気はなかったが、興行最終日になってトライ おばさんたちで劇場が一杯 キムタクのファンクラブから動員されたような感じで、ラストでは大拍手 三池崇史監督の作品なので、意味のない、無闇な殺陣・アクション・殺し合いは見応えがあった

・マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(韓・仏) ⇒北朝鮮から出稼ぎのために中国に渡った北朝鮮女性が、人身売買されたことを知ったことから始まる過酷な人生を語る 終始淡々としたインタビュー形式のドキュメンタリーなので、緊張が続かず 原題は"Madame B., histoire d'une Nord-Coreenne"(仏)="Madame B., a North-Korean story"=「B夫人、北朝鮮の物語」
▼おじいちゃんはデブゴン(中・香) ⇒久々に香港のカンフー映画の底力を観た 香港映画界の重鎮サモ・ハン(サモ・ハン・キンポー)が監督・主演を兼任 またアンディ・ラウも出演し、製作も務めた 原題は「我的特工爺爺 The Bodyguard」(中・英)="My Agent Grandfather The Bodyguard"=「私のお爺さんはボディガード」か
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ⇒マーベルの作品はなぜどれも同じような感じになるのだろう 本作は宇宙版アベンジャーズだ アクション中心で、ストーリーはよく分からない  ラストの映像を観ると続編があるようだが… 原題も"Guardians of the Galaxy"=「銀河系の守護者」
▼夜明けを告げるルーのうた ⇒主題歌が筆者が大好きで、自身カラオケでも歌う、斉藤和義の「歌うたいのバラッド」だったので、好感度が格段にアップ 今年公開された「夜は短し歩けよ乙女」(アニメ)も製作した湯浅政明監督がオリジナル・アニメ作品として製作 寒漁村の人魚伝説とロック音楽を結び付けたストーリーは青春讃歌でもある 本作はフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品され最高賞のクリスタル賞を受賞
・ゴールド 金塊の行方 ⇒最後のトリックには驚かされた 本作は1990年代の米国の実話に基づいているようだ 金も石油も資源開発はリスクの高い一攫千金のビジネス その中に詐欺的な要素が絡んでくると訳が分からなくなる インドネシアが登場するのが面白い 役作りのうまいマシュー・マコノヒーが製作・主演 長編映画「カルロス」(2012年)に主演したエドガー・ラミレスが共演 原題は単に"Gold"=「ゴールド、金」

▼ありがとう、トニ・エルドマン(独・墺) ⇒ルーマニアの首都ブカレストでキャリア・ウーマンとして働く娘と、人生は仕事ばかりじゃないと考えるドイツ人の父親との交流を描く ユーモアにあふれた作品で、観ていて楽しいが、結構正面から人生の意義を問う 原題は単に"Toni Erdmann"=「トニ・エルドマン」
・パーソナル・ショッパー(仏) ⇒パーソナル・ショッパーとは時間のないセレブのために、代理で洋服やアクセサリーを買い付ける仕事をする人らしい 亡くなった双子の兄の思い出と家に住みつく霊が交錯 仏作品なのに言葉が英語なのはなぜだろうか 昨年の大69回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞 原題も"Personal Shopper"

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2017年6月21日 (水)

6月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

6月中旬(11日~20日)は、6本の劇場映画を観ました。ラスト出張をこなし、退任の準備をしながらの作品鑑賞は結構しんどかったです。

・君のまなざし ⇒「幸福の科学」の大川隆法の原案・製作総指揮 息子の大川宏洋が脚本・主題歌を担当し、かつ出演 やや興味本位で観たが、内容は神話の世界 新興宗教には付きものの一種の超常現象を扱っている 作品自体は鑑賞に堪えうる ロケ地は幸福の科学学園のある栃木県那須町のようだ
▼パトリオット・デイ ⇒2013年に発生したボストンマラソン爆弾テロ事件について、準備段階から事件発生そして犯人逮捕までを追った作品 やはり監視カメラの映像分析が決定的な証拠となっている 昨今カメラがどこにでも設置される理由がよく分かる 最後はボストン西部郊外の街ウォータータウンで壮絶な撃合いになり、犯人側からは爆弾が何個も飛ぶ 原題も"Patriots Day"だが、「パトリオット・デイ」とは米国独立戦争が始まった日を記念するマサチューセッツ州とウィスコンシン州2州の州制定祝日
・武曲 MUKOKU ⇒藤沢周の原作小説を熊切和嘉監督が綾野剛を主演にして映画化 一種の青春映画のようだが、剣道の話なので画面が暗く時代劇風 また構成がやや分かりづらい ロケは鎌倉を中心に、大船、横須賀など三浦半島一帯で行われた模様
▼みなはこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(伊) ⇒日本のアニメがイタリアにも浸透しているのには驚き 突然超能力者が誕生し、途中でもう一人生まれ、やれやれ何のことやら しかし、映像はコミカルで面白い 原題は"Lo chiamavano Jeeg Robot"(伊)="They called him Jeeg Robot"=「皆は彼をジーグ・ロボットと呼んだ」
・LOGAN ローガン ⇒こんなものかという感じ 2029年にはミュータント(超能力者)も老いるのか ウルバリンが何人もいるのには驚き ミュータントもまた朽ちていく運命にあることを思うと不思議な感情 原題も"Logan"

▼光をくれた人(米・豪・ニュージーランド) ⇒終盤に涙腺をやられた 手紙の演出はやはり特別で効果的 トムからイザベルへとイザベルからルーシーへの2通の手紙は、いずれも時空を超えたものになっている 原作小説「海を照らす光」の映画化だが、構成がしっかりしており、豪州の孤島の灯台守という設定も映像もいい 原題は"The Light Between Oceans"で、原作小説のタイトルも同じだと思うが、翻訳のタイトルも本作邦題も少し意訳されている

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2017年6月11日 (日)

6月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

6月上旬(1日~10日)は、7本の劇場映画を観ました。今月中にいろいろ整理すべきことも多く、忙しい中頑張っています。

・ラストコップ THE MOVIE ⇒懇親会の後で、またまた気持ち良くなってしまった 唐沢寿明が大活躍する、冒頭のショート・ムービーは良かったが… ロケは横浜港を中心としたエリアで行われたようだ
・3月のライオン 後編 ⇒前編よりも面白くなっていた 主人公の桐山零(神木隆之介)が、現在連勝中の実在の藤井聡太四段を彷彿として思い出させるのは偶然だろうか 三姉妹のダメ父親が登場し、話は一気にクライマックスへ 伊勢谷友介がそのダメ父親を熱演
・スプリット ⇒サイコ・スリラーでありホラー作品だが、実は余り怖くない 23人格から新たな超能力が生まれるという仮説は新しいが… 原題も"Split"=「分裂」
▼ザ・ダンサー(仏・ベルギー) ⇒2人の米国人女性が、19世紀末のまだ男性優位の気風の残るフランス・パリに渡り、モダン・ダンスの原型を創り出していたなんて… これは全く知らなかった ヒロインのロイ・フラー(ソーコ)が踊る、白絹の超ロングな(マントかポンチョのような)ドレスと当時まだ貴重だった電球による照明や鏡がコラボしたダンスは、筆者もまだ観たことがなく圧巻であった 両手に細い竹棒を持って、ドレスの裾を振り回して踊るこのダンスは、体力の消耗が激しかったようだが、ソーコは完全に自分のものにしていた モダンダンスではもっと知られているらしいイザドラ・ダンカンは、ジョニー・デップの娘のリリー=ローズ・デップが演じており、彼女も才能あふれるダンサーになっていた 2人ともパリ・オペラ座での初公演に向けて準備を進めるが… 原題も邦題どおり"La danseuse"(仏)="The dancer"
・バッド・バディ! 私と彼の暗殺デート ⇒「ピッチ・パーフェクト」で筆者が注目したアナ・ケンドリックが主演 余りにおふざけの格闘・ナイフ・銃撃アクションなので、集中力が切れた ソフト・アクションは最初は面白いが、時間がたつと、かえって疲れるかも… 原題は"Mr. Right"で、ウィキペディアによると"the ideal or suitable mate or husband"という意味で、「理想又は最良の伴侶・夫」のことらしい

・メッセージ ⇒原作小説を読んでいないので分からないが、予想どおり解りづらいストーリーだった 彼らは一体何のために来たのだろうか 時の流れは一方向ではないことを言いに来たのだろうか これは人類の幸せにつながるのだろうか 回想風の映像からいろいろ読み解く エイミー・アダムズは少々劣化したかな… 原題は"Arrival"=「到着、到来」
・ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー ⇒全く知らない話だった 20世紀後半にハリウッドで絵コンテと映画リサーチ(一種の時代考証か)の専門職を担当した、ハロルドとリリアンのマイケルソン夫妻に関するドキュメンタリー作品 リリアン本人も含めたインタビュー中心で構成されるが、かれらがハリウッドでいかに愛されていたかが分かる 夫が死ぬまで添い遂げたのもハリウッドらしからぬこと 原題も邦題どおり"Harold and Lillian: A Hollywood Love Story"

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2017年6月 1日 (木)

5月下旬(21日~31日)に観た劇場映画

5月下旬(21日~31日)は、8本の劇場映画を観ました。最近は上映作品数が多すぎて、映画館を巡回するのが大変です。

・BLAME! ⇒英語の発音は「ブレイム」なのになぜ本作では「ブラム」なのか 入場の際に女性(多分シボ)の小さなフィギュアをもらったが、ストーリーは私には理解不能だった
・夜に生きる ⇒急な暑さで疲れ気味 ベン・アフレックが監督・脚本・主役の3役を兼ね、かつ製作陣にも加わっているが、内容には集中できなかった
・サクラダリセット 後篇 ⇒前篇を観たので後篇も鑑賞 全部覚醒して観たが、やはり理解不能 原作小説を読んでいないからよく分からないが、本作を製作するのは大変だったのでは… 短期公開は止むをえないか
・たたら侍 ⇒池袋のレイトショーで、240席余りの劇場に観客が筆者1人 笹野高史や津川雅彦などの名脇役が脇を固めていたが… 出雲のたたら製鉄については少し勉強になった 砂鉄を鋼鉄にするためには、レンガの船、炭、フイゴ等が重要 島根県雲南市に造ったセットは「出雲たたら村」として昨年短期公開されたそうだ ロケは島根県を中心に鳥取県、岡山県、青森県等で行われた
・光(日・仏・独) ⇒河瀬直美監督がカンヌのパルムドールを狙って製作した作品らしい 現代日本の課題に静かに光を当て、それらを交錯させたもの 都会で暮らすヒロインには故郷の田舎で暮らす認知症の母親が また近所に視力をほぼ失いつつあるカメラマンが 皆が寄り添って暮らして行けそうな気もするが、それは田舎か都会か ロケ地は奈良県らしい

★Viva!公務員(伊) ⇒お気楽なイタリア公務員のコメディかと思いきや、意外にもアフリカの途上国の人々を支援するという、社会福祉的な側面も 一度公務員になってしまえば、時間どおり働いていれば(少々さぼっても)すべての特権をエンジョイできるのはイタリアも日本も同じか… 原題は"Quo vado?"(伊)="Where I'm going?"=「私はどこへ」か
・ジェーン・ドウの解剖(英) ⇒魔女伝説とオートプシー(解剖、検死)を結び付けた英国ホラー作品 舞台は米国バージニア州の田舎 多分実際のオペレーションに近いであろう解剖・検死の様子がよく分かった ホラー作品としての怖さはまあまあ しかし、なぜ電球が点いたり消えたりや、突然エレベーターが突然動かなくなったりするのだろうか 原題も邦題どおり"The Autopsy of Jane Doe"
・美しい星 ⇒懇親会の後、日本橋のふかふか椅子に 火星人、水星人、金星人、… そして筆者は美しい星のzzz人に 宇宙人にも地球人(人間)と同じように寿命があるようだ ロケ地は東京都内らしい

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2017年5月21日 (日)

5月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

5月中旬(11日~20日)は、9本の劇場映画を観ました。日本映画が少なかったが、結構印象に残る作品が多かったような気がします。

▼バーニング・オーシャン ⇒2010年4月20日に米国メキシコ湾ミシシッピ川河口沖で操業していた最先端の海洋油田掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」で、天然ガスと原油の暴噴、そしてそれによる大火災が発生 本作はこの事故の事実に基づいて製作された この掘削施設は実際は船で、自動制御により位置調整し海底油田掘削を行うことは知らなかった 映画では超巨大掘削リグのセットを実際に製作し撮影し、それにVFXで加工して迫力ある映像を実現 オフィシャルサイトではVFXのメイキング映像が観られる 本作では事故の原因追及が余りなされなかったのが惜しまれる 操業主のBP社は、メキシコ湾に流出した原油の清掃費用と訴訟和解金で総額数兆円の支払いを要するようだ 原題は、掘削施設の名前の"Deepwater Horizon"
▼ワイルド・スピード ICE BREAK ⇒もうシリーズ8作目らしい 圧倒的に長いエンドロール・リストは、こんなにも沢山の人々がスタントとVFXに係わっていることを示すのだろう これでも統一されたコンセプトの作品が製作できるのは、米国ハリウッド流の企画・運営術があるからなのだろうか 今回は氷上を激走し、潜水艦まで登場したが、次作以降はどう展開するのか… 原題は"Fast & Furious 8"=多分「高速・激烈 8」だが、8は8人でもあり8作目の意味でもあるだろうか
★メットガラ ドレスをまとった美術館 ⇒文句なしの圧倒的な映像美のドキュメンタリー コスチュームが美術品になっているとは知らなかった アレキサンダー・マックイーンも知らなかった 毎年5月の第1月曜日に、ニューヨークのメトロポリタン美術館で雑誌ヴォーグの主催により、米国の超セレブを集めた服飾大チャリティ大会が行われていることも知らなかった 知らないことはまだまだ多いな… 原題は"The First Monday in May"=「5月の第1月曜日」
▼エルミタージュ美術館 美を守る宮殿(英) ⇒ロシア女帝・エカチェリーナ2世の美への執念を感じた 武力ではなく文化や芸術によって、ロシアが欧州を追い越すという理念は正しいと思った 独ソ戦での美術品の疎開、独からの美術品の強奪については余り知らなかった この美術館を観るためにもサンクトペテルブルグは是非訪れたい 原題は"Hermitage Revealed"=「本当のエルミタージュ」か
・草原の河(中) ⇒チベット人監督の作品で、6歳の女の子の表情・演技が印象的 チベットの自然と人々の生活は今もこのようなものだろうか 普段は涸れているが、大雨が降ると増水する河が主題 原題も「河 Gtsngbo」だが、"Gtsngbo"はチベット語だと思うが不明

▼マンチェスター・バイ・ザ・シー ⇒マンチェスター・バイ・ザ・シーは米国マサチューセッツ州北東部の小さな港町 ボストンから北東に50km程度離れたところに位置する ニューイングランドの田舎町で日々こまごまと起きそうなことが丁寧に描かれている 未成年の後見人や管財人の指定も普通 少々変わっているが、結構真面目に悩み生きる主人公をケイシー・アフレック(ベン・アフレックの実弟)が演じ、今年のアカデミー賞主演男優賞(第89回)を受賞 ミシェル・ウィリアムズ演ずる元妻と再会することにより、なぜ彼が故郷を離れボストンに引っ越したが分かる 原題もそのまま"Manchester by the Sea"
・映画 夜空はいつも最高密度の青色だ ⇒作品にわざわざ「映画」と名付けているのは、同名詩集を映画化したためか ナレーションも含めて不思議な感情が湧く 言葉に詩のような余韻があるからだろうか 「人間はどうせ死ぬ」「愛は面倒くさい」など真理を突く言葉も多い 二人は渋谷の街を走り、彷徨うが、未来にも向かう
・ノーエスケープ 自由への国境(墨・仏) ⇒米墨国境を違法越境するメキシコ人達と彼らを狙い撃つアメリカ人スナイパーの闘い また、国境の沙漠地帯との闘いでもある 本作はなぜかメキシコとフランスの合作 原題は"Desierto"(西)="Desert"=「沙漠」
・バーフバリ 伝説誕生(印) ⇒インドの神話的叙事詩の映画化のように思える 神話として割り切って観れば面白い 話が時々つながらないのは気のせいか 原題は"Baahubali: The Beginning"で、次作"Baahubali: The Conclusion"=「バーフバリ 伝説完結」も完成している模様

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2017年5月10日 (水)

5月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

5月上旬(1日~10日)は、7本の劇場映画を観ました。連休レジャーの合間を縫って頑張りました。

★▼美女と野獣 ⇒ディズニーの流石の実力を遺憾なく出し切った最高の実写化作品の一つ 古典的なストーリーなので安心して観ていられる それ以上に心地よい音楽と唄と踊りがコラボしたミュージカルは、個人的な意見ながら、映画の最高峰 「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソンは最初から最後まで美しく可憐だった 本当はハンサムな、野獣にされた王子の真の姿をもっと長く眺めていたかったという女性達の声も多い 俳優陣はなぜか英国出身中心に固められている 原題もご存じのとおり"Beauty and the Beast" "beauty"に冠詞が付いていないのは、数えられない名詞として特定の人物を指定しない「美の資質」を表しているからか アリアナ・グランデとジョン・レジェンドのデュエット主題歌はカラオケで是非歌いたい
・PとJK ⇒30歳の亀梨和也が26歳の警官を、21歳の土屋太鳳が16歳の女子高生を演じているから、見た目では危ない感じにはならない 普通の恋愛物として観れば、女子の願望が沢山詰まっている ロケ地がほぼオール函館だったのは特筆される 青柳町電停、スプラウト、金森赤れんが倉庫、遺愛学院、元町公園、カフェ・ラミネール、旧岡本邸、やきとり太郎等々は、函館市民には馴染みのところだろう 唯一観覧車だけは、函館にないので、ルスツ・リゾートのを使ったようだ
▼カフェ・ソサエティ ⇒ウッディ・アレン監督流の速い喋りによる速い展開 1930年代のハリウッド黄金期のロサンジェルスで話がスタートするが、やはり後半はいつものニューヨーク・シティに ハリウッド、マンハッタン、社交クラブ、豪華な衣装、歌、ダンス、恋愛、結婚・離婚、ユダヤ人、マフィア等々、新大陸アメリカらしい文化の爛熟を魅せる こんなに美女達にモテればいいだろうな ハッピーエンドもどきでいいのか… 原題も"Cafe Society"=「社交クラブ」か
▼名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター) ⇒カルタ取りの話かと思いきや、大阪のTV局で爆発が3、4回というど派手なスタート コナン君もあわやというところで脱出 カルタ取りの試合の中継が主題のようだったが、残念ながら集中力が続かず 爆破犯は誰だったのだろう
・マイビューティフルガーデン(英) ⇒本作品には英国人のとても几帳面な性格と自然を深く愛する心が良く表現されている 同情すべき生立ちのヒロイン等一風変わった人達が紡ぎ出す一種の人生讃歌 ヒロインは良く夢(幻想)を観るが、それが原題"This Beautiful Fantastic"=「この美しい幻想」につながっているのかも

▼ぼくと魔法の言葉たち ⇒米国でピューリッツァー賞も受賞したジャーナリストのロン・サスカインドが、自閉症の次男オーウェンについて書いた著書に基づいて製作されたドキュメンタリー 自閉症(autism、オーティズム)の子供がいかにして自立した人生を生きられるようにするかの課題に取り組む、家族3人(両親と兄)の奮闘が描かれ心を打つ 3歳で言葉を失ったオーウェンがディズニー・アニメを観続けることにより1年後に初めて発した、ディズニー・アニメの台詞"just your voice"から、両親は光明を見出す オーウェンはディズニー・アニメ全作品の台詞を結果的に記憶しており、社会・人生をそれに基づき理解 兄ウォルトの協力や自覚も描き出し、社会人となったオーウェンを家族総出で支えていく 原題は"Life, Animated"で、忠実に和訳すると「人生、アニメから得られたもの」か
・追憶 ⇒降旗康男監督と木村大作撮影監督という名コンビが復活しただけに、実力演技派の俳優達を揃えている 北陸の田舎で貧困により出会った3人の少年達が25年後にある事件で再会し、それぞれ背負っていた過去が、ミステリー作品として、明らかになる 25年前の貧しさがいささか時代がかっており、いま一つぴんと来ない ただ渋川清彦のヤーさんの演技は良かった ロケは富山県氷見市、富山市や石川県輪島市、珠洲市を中心に行われたようだ 一部東京で撮影されたシーンもある

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2017年4月30日 (日)

4月下旬(21日~30日)に観た劇場映画

4月下旬(21日~30日)は、10本の劇場映画を観ました。連休前に見逃しそうな作品に挑戦しました。

・ReLIFE リライフ ⇒これは漫画アプリの原作の映画化らしい 酷使され、パワハラされ、苦悩し、疲れた若手サラリーマンには息抜きになるファンタジー リライフ同志が邂逅してしまうとは… ロケ地は宮城県 名取市の尚絅(しょうけい)学院大、海の見える丘公園や仙台市若林区の聖和学園薬師堂キャンパスが使われたらしい
・ひるなかの流星 ⇒田舎から東京に転入した一人の女子高生を中心とした、古典的な三角関係の話 これもコミック原作があり女子中高生の恋愛のバイブルらしいが、正直2時間持たせるのは苦しい ロケ地としては吉祥寺の市街・井の頭公園を中心に藤村女子、成蹊大、東女等、そして松本深志高、旧足利西高、八景島も使われた模様 田舎の家は長野県にある古民家ゲストハウス梢乃雪らしい
▼人生タクシー(イラン) ⇒イランのジャファル・パナヒ監督自身がテヘランのタクシー運転手に扮して撮影した作品 イランではまだ大っぴらに映画ロケができないらしく、タクシー車中から街の様子を撮影し、またタクシー車内の乗合乗客・運転手間の会話を録画 出演者は皆たまたま出逢わせた乗客のように自然に振舞っているが、大半は監督自身が起用した俳優だろう これでもイラン国内での上映は許されなかったらしいが、テヘランの日常を垣間見ることができ、イラン人達は意外に日本人に似て割と大人しい性格らしいことが分かった 原題は単に"Taxi"
・スィート17モンスター ⇒10代後半、特に17歳の女子は難しい年頃なのだろう 自己中で、へそ曲りで、同調性がなく、攻撃的で、妙に自信がなく、等々… 本作ヒロインはかなりデフォルメされているが、やがて子供を卒業し大人になれる時が ヒロインは私の好きな作品「トゥルー・グリッド」(2011年)で子役を務めたヘイリー・スタインフェルドだとは気付かなかった 原題は"The Edge of Seventeen"=「17歳の壁」か
▼ハードコア(露・米) ⇒露・米のタッグ作品 最初から最後まで主人公ヘンリーの視線(眼の付近からの映像)で撮影されている ゴー・プロ的なカメラが使われているのだろうが、かなり革新的 ヘンリーもサイボーグだが、全編サイボーグ同士の格闘、銃撃、カー/単車チェイス、手榴弾攻撃、戦車、ヘリ等、あらゆるアクションが繰り出される 原題は"Hardcore Henry"=「ハードコア(核心)ヘンリー」か

・暗黒女子 ⇒原作小説のある復讐劇だが、繰り返しリベンジ的な話が出てくるので、やや複雑で食傷気味 清水富美加(千眼美子)の演技は悪くはなかった ロケ地情報は乏しいようだが、東京海洋大学越中島キャンパスは使われたようだ
▼LION ライオン 25年目のただいま(豪) ⇒インドでは毎年8万人の子供達が行方不明になるらしい その中の一人、5歳の少年がコルカタ(旧カルカッタ)から豪人夫妻に引き取られ、タスマニア島のホバートで幸せに成人する しかし、彼は故郷の母と兄への思いが断ち切れず、25年後にグーグル・アースにより故郷を発見し帰郷するという実話(原作小説あり)の映画化 ところで、故郷で再会した彼の母親と妹はその後どうしたのだろう 豪州に渡ったのだろうか 世界中の貧富の差がますます拡大している時に、その中の1人2人を養子縁組等で救うという(語弊はあるだろうが、自己満足的な)やり方は正しいのだろうかと思った 原題は単に"Lion" 主人公サルーの名前は本当は「シャルー」だったらしくその意味は「ライオン」
・パージ:大統領令 ⇒前作も相当に変わった作品だと思ったが、本作もよく分からない感じ 犯罪人や悪人の粛清よりも、パージという混乱した殺し合いそのものが目的のよう 原題は"The Purge: Election Year"=「パージ:選挙年」
▼イップ・マン 継承(中・香) ⇒正統派香港活劇・武術アクションは素晴らしい ブルース・リーの師匠として知られるイップ・マン(葉問)に関するシリーズの3作目 マイク・タイソン(役者もできるんだ!?)との3分間1ラウンドの攻防などの新機軸も 親子の愛情や夫婦間の愛と葛藤も上手く、大袈裟に描く 香港が舞台だが西洋人を悪者扱いするのは中国流か 原題は「葉問3 Ip Man 3」 「葉問」は北京語(マンダリン)では「イエ ウェン(両方とも四声)」と発音すると思うが
・フリー・ファイヤー(仏・英) ⇒悪態あるいは気の利いた台詞を吐きながら、どこから銃弾が補給されるのか分からないが、とにかく敵、味方入り交じりながら撃ちまくる 舞台は米国ボストンの廃傘工場 死にそうでもなかなか死なず、ついにはゾンビも登場 悪の取引には必ず裏切りが常習であり、だれが最後まで生き残るのか 原題もそのまま"Free Fire"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年4月20日 (木)

4月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

4月中旬(11日~20日)は、10本の劇場映画を観ました。3月、4月と多数の作品が封切られたので、追い付くために平日2本に結構トライしました。

▼午後8時の訪問者(ベルギー・仏) ⇒ベルギーのダルデンヌ兄弟監督の作品 欧州の貧しい地域の開業医の苦悩と生きがいを描く 移民黒人の女の子、売春ブローカー、頻繁な往診、不正診断書を頼む男、離婚による母子家庭、多くの失業者等々、いろいろなトラブルに巻き込まれるが… 原題は"La fille inconnue"(仏)="The unknown girl"=「知らない女の子」
・サクラダリセット 前篇 ⇒青春SF小説の映画化らしい 3日前以内ならセットした日時にすべてを戻せる能力を持った男女の高校生 それ以外にもいろいろ超能力のルールがあって結構ややこしい タイミングとリセット後の展開によって思い通りにはならないようだ ロケ地は三重県四日市市、千葉ニュータウン、静岡県長泉町の鮎壺の滝あたりだったようだ
・ゴースト・イン・ザ・シェル ⇒原作コミックがあり、それを押井守監督がアニメ映画化した「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」(1995年)が日米で大ヒットした上での、ハリウッドでの実写映画化 ルパード・サンダース監督が日本アニメ愛で乗り切ったと思われる 一番の救いは主演のスカーレット・ヨハンソン 一児の母となった今もそのボディ・ラインは素晴らしい 彼女の美しい裸身を拝めたのは「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」(2014年)以来 そもそも彼女はまだ33歳ながら40本以上の映画作品に出演 また声優としても活躍し、今年のヒット・アニメ作品「SING シング」でもヤマアラシのアッシュ役として、ミュージカル仕込みの美声を聴かせている 監督の日本愛が過ぎたのだろうが、ビートたけしの起用は台詞が日本語なのにいただけなかった 時々英語のサブタイトルで意味を補ったくらい 原題も"Ghost in the Shell"
・ろくでなし ⇒渋谷でロケされたインディーズ作品を渋谷で観た 大西信満、渋川清彦、大和田獏等、普段渋い脇役たちの演技を前面に出したところは見物
・タレンタイム 優しい歌(マレーシア) ⇒珍しいマレーシア発の作品 マレーシアは多民族国家だが、民族間の軋轢が余り表面化しない国 国民の65%を占めるが低所得者の多いマレー人を優先するプミプトラ政策が効果を発揮しているためか 本作でも何となくその背景を漂わせている 作品内容は高校でのタレント発掘オーディション大会に至るまでの人間模様であり、言葉も文化も音楽もすべて見事に混ざり合っている 2009年に亡くなったマレーシア女性監督ヤスミン・アフマドの遺作長編映画らしい 原題も"Talentime"だが、"talent audition time"の合成語か

▼残されし大地(ベルギー) ⇒2011年3月の福島第一原発事故後も、故郷富岡町に住み続ける人々を追ったドキュメンタリー いろいろな事情が重なって、避難しなければいけない土地に残っていることを浮き彫りにする 土地を放棄するとどうなるか、まるで異世界のようになることがよく分かり、心が痛む 本作を撮影したベルギー人映画音響技師のジル・ローラン監督が、不幸なことに完成前の今年3月に母国首都ブリュッセルでテロに遭遇し死去 日本人妻や友人達が遺志を継いで本作を完成させたといういわく付き 原題は"La terre abandonne"(仏)="The land abandons"=「土地を放棄すること」か
・夜は短し歩けよ乙女 ⇒乙女に好意を寄せる内気な大学生の物語 彼はナカメ(なるべく彼女の目に留まる)作戦を実行 京都四条先斗町界隈での一夜の出来事が主体 森見登美彦著の同名原作小説(2007年)のアニメ映画化で、主演声優は星野源
▼ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(米・チリ・仏) ⇒1963年11月22日に米国テキサス州ダラスでジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された直後から、大統領夫人・ファーストレディのジャッキーが葬儀の在り方、故大統領の歴史的評価、二人の遺児や引越しのこと等々について苦悩する様子を描く ワシントンD.C.の政治や街についてかなりの知識がないと、基本的な事柄や細々とした描写は分かりにくいだろう 筆者はたまたま当地で働いていたことがあったので、ジャッキーと周りの葛藤がよく理解できた 今から考えると、ダラス空港からなぜあのような防弾カバーのない無防備なオープンカーで行進したのか、的確な狙撃の腕を持った暗殺者、逮捕されたオズワルドが警察本部の中でルビーにピストルで至近距離から暗殺されたこと等々、謎ばかり… 公民権運動を支持したケネディ大統領は民主党出身だが、ジャッキーは奴隷解放を進めた共和党のリンカーン大統領をかなり尊敬・意識していたようだ 原題は単に"Jackie"
・グレート ウォール(中・米) ⇒中国資本の入ったハリウッド作品のため、完全に中国向けの内容 2008年北京五輪の演出も担当した中国のチャン・イーモウが監督で、マット・デイモンが製作にも係わり主演 欧州の元傭兵たちが火薬を求めて辿り着いた万里の長城で、士気が高く、統率のとれた中国軍の禁軍に出逢い、共に60年に一度現れる伝説の怪物・饕餮(とうてつ)の大群と戦う 大軍や大群を表現するVFXの出来は見物 原題は"The Great Wall"=「万里の長城」
・3月のライオン 前編 ⇒これも大ヒットコミックの映画化らしい 何でも真剣勝負の世界は厳しい 登場将棋棋士にはそれぞれ実在のモデル棋士がいるような気がする 本作には実力派の主役級男優が揃っている 特に染谷将太が特殊メイクで目立っている ロケは東京都中央区・文京区・新宿区を始めとして、埼玉県、兵庫県、岩手県、山形県等全国で行われたようだ

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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