カテゴリー「映画(2017年)」の28件の記事

2017年9月21日 (木)

9月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

9月中旬(11日~21日)は、9本の劇場映画を観ました。小旅行などもあって、なかなかペースが上がりません。

▼ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(英) ⇒英国でも若者のドラック乱用そしてそれに伴うホームレス化が問題になっているらしい 足を怪我して迷い込んできた野良猫がそういう若者の一人を救ったという実話に基づく同名小説を映画化 ストリート・ミュージシャンの肩に乗る猫ボブは、エンドロールの映像を観ると小説になった実物のボブが出演しているようだ 原題は"A Street Cat Named Bob"で、より忠実に和訳すれば「ボブと名付けられた野良猫」か
▼新感染 ファイナル・エクスプレス(韓) ⇒ゾンビ映画なので大体の筋は予想できるが、パンデミック・パニックがソウルからプサン(釜山)に向かう高速列車の中で発生することが新鮮 さもありなんという自己中の人間たちが多数登場するが、ゾンビたちとの決死の闘いを繰り広げる中で人間性を取り戻していく様子が救い 原題は"Train to Busan"=「釜山(プサン)往き列車」
・旅する写真家 レイモン・ドゥ・パルドンの愛したフランス(仏) ⇒仏写真家レイモン・ドゥ・パルドン自作自演ドキュメンタリー 原題は"Journal de France"="News"=「ニュース」
▼おクジラさま ふたつの正義の物語(日・米) ⇒映画「ザ・コーヴ」(2009年)により世界中の反捕鯨運動にさらされた和歌山県太地町について、なるべく公平な視点から現状を紹介しようとしたドキュメンタリー 真実を知るために太地町にしばらく移り住むまでした米人ジャーナリスト・ジェイ・アラバスターの存在が本作に特別な重みを与えている 彼は「資源保護の点からは、太地町の捕鯨は絶滅危惧種は捕獲していないので、全く問題ない」と言う 小型のクジラをイルカと言うことは知らなかったが、太地町では確かにイルカ(小型クジラ)も捕獲して水族館に売ったり、食用にしたりしている スイスに本部があるWAZA(世界動物園水族館協会)が今後捕獲したイルカをショーには使わないことを決めたため、イルカショーへの販売は行き詰まっている 原題は英語で"A Whale of a Tale"=「物語としてのクジラ」か
▼ナインイレブン 運命を分けた日 ⇒結構リアリティ満載の作品だった 筆者も1980年代後半に北棟107階にあったレストラン「ウインドウズ・オン・ザ・ワールド」に行ったことがあるので、余計にそう思った 閉じ込められたエレベーターの中での密室劇でもあるが、高層ビルでエレベーターに閉じ込められるのは最高の恐怖に他ならないだろう 原題も"9/11"

▼サーミの血(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー) ⇒ラップランド(スカンジナビア半島北部及びロシア・コラ半島北部)にはサーミ民族が居住しており、各国で差別されていることは知らなかった 日本のアイヌ民族のことを思い出した 本作は1930年代のスウェーデンを舞台にサーミの日常から抜け出そうとする少女の成長を描く 原題は"Sameblod"(ノルウェー・スウェーデン)で、グーグルで翻訳すると"Same Blood"=「同じ血」となるが…
▼オン・ザ・ミルキー・ロード(セルビア・英・米) ⇒大人のお伽話(ファンタジー) 「戦争は不要、愛は必要」というメッセージか 結構シリアスな内容なのに映像はドタバタ喜劇(スプラスティク・コメディ) サラエボ出身のエミール・クストリッツア監督が主演も兼ねる 原題も"On the Milky Road"=「牛乳運搬道にて」か
・三度目の殺人 ⇒キャストはいいのだが、何一つ結論が出ないストーリーはいかがなものか 余韻ばかりが残った 北海道留萌市はやはり貧しいのだろうか 雪原で福山雅治、役所広司、広瀬すずの3人が大の字に並んで寝転ぶところを上空から撮影したシーン(空想シーンだと思うが)は印象に残った ロケ地は北海道留萌市、そして神奈川県・埼玉県の各地らしい
・スキップ・トレース(米・中・香) ⇒ジャッキー・チェンが出演する映画では、エンドロールの横に映されるNG集がいつも面白い 作品内容は余り憶えていない 原題も"Skiptrace"だがどういう意味だろうか

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年9月11日 (月)

9月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

9月上旬(1日~11日)は、3本の劇場映画を観ました。今週さる勉強会で発表を行いますが、そのための資料準備にかなりの時間を割きました。

▼米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名はカメジロー ⇒戦後沖縄のために一貫して平和的に戦った政治家・瀬長亀次郎に関するドキュメンタリー TBSテレビでお馴染みの佐古忠彦氏が監督 我々はもっと沖縄のことを勉強しなければならないと思った 太平洋戦争時、本土決戦前の捨て石として沖縄が地上戦の激戦地にされ、米軍に占領された後は基地の作り放題 1972年の沖縄の本土復帰後は、本土の米軍基地の縮小・撤退が先に進んだため、沖縄にある米軍基地の割合は59%から71%に増えているいるとのこと 現在も沖縄は米軍基地のための捨て石になっているのではないか 国内では自衛隊基地反対運動は、隊員の犯罪率が小さいためか、余り聞かれないようなので、長期的には米軍を自衛隊に置き換えていくことも解決策として考えられないか
・草原に黄色い花を見つける(ベトナム) ⇒1980年代後半にベトナム中南部のフーイエン省の寒村で暮らす思春期の兄弟と幼馴染みの少女の交流を描いた原作小説の映画化 日本の戦前の田舎を思わせるような美しい自然とホルンとクラリネットが主旋律を奏でる音楽が印象的 原題は"Tôi Thấy Hoa Vàng Trên Cỏ Xanh"(ベトナム)="I Saw Yellow Flowers On Green Grass"で邦題どおり
▼あしたは最高のはじまり(仏・英) ⇒オマール・シーが大活躍する、ぶっ飛びフランス・コメディ 子役も素晴らしく、泣かせるツボも心得ている ロンドン市内各地でロケしているのに、ほぼ全編フランス語なので少し不思議な感じ 原題は"Demain tout commence"(仏)="Tomorrow everything starts"=「明日すべてが始まる」で、ほぼ邦題どおり

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2017年9月 1日 (金)

8月下旬(21日~31日)に観た劇場映画

8月下旬(21日~31日)は、16本の劇場映画を観ました。猛暑がぶり返す中、頑張りました。

▼ベイビー・ドライバー ⇒音楽とカー・チェイス・アクション映像の最高のコラボを追及した作品 1969年発表のサイモンとガーファンクルの楽曲「ベイビー・ドライバー」も終盤に流れ、タイトル等本作の発想の源とも思える 最後に主人公が捕まって、裁判所で証言をして刑が確定するくだりがあるが、これは蛇足では… 原題も"Baby Driver" "Baby"は主人公のニックネームでもある ロケは米国ジョージア州アトランタ市で行われた模様
・ワン・デイ 悲しみが消えるまで(韓) ⇒主人公にしか見えない女性(魂)が登場するファンタジーだが、訳が分からないうちに終わった 原題も"One Day"
・静かなる情熱 エミリー・ディキンスン(英・ベルギー) ⇒米国ではとても有名な女流詩人らしいが、エミリー・ディキンスンという人物については全く知らなかった 19世紀に米国マサチューセッツ州アマースト(ボストンの西方100km位にある町)で、清教徒主義に影響された、厳格で潔癖な人生を送ったことは分かった 撮影は本人が実際に暮らしたアマーストの屋敷で行われたとのこと 原題は邦題前半部どおりの"A Quiet Passion"
・ダイバージェント FINAL ⇒ダイバージェント・シリーズの3作目 前2作も分かったようで分からなかったが、今回も似たような感じ 区別主義、差別主義は人間社会には適合しないことは明白 原題は"Allegiant"=「寓意」らしい
▼LUCK-KEY ラッキー(韓) ⇒痛快なクライム・コメディ いろいろな仕掛けもあって最後まで楽しめる 完全オリジナルかと思ったが、内田けんじ監督のコメディ「鍵泥棒のメソッド」が下敷きだったらしい 原題も"Luck-Key"

・スターシップ9(西・コロンビア) ⇒コロンビアが係わった作品を初めて鑑賞 宇宙船で宇宙飛行をしていたはずが、実は地上での宇宙船模擬装置内での実験であったという話 原題は"Orbiter 9"=「オービター 9」 オービターとは、一定の軌道を巡るための宇宙船のことらしい
▼ギフト 僕が君に残せること ⇒米国のアメリカン・フットボール・チーム「ニュー・オーリンズ・セインツ」で活躍したプロ・ディフェンス選手スティーヴ・グリーソンが、引退後ALSに罹患した後を追ったドキュメンタリー 妻との関係、生まれてくる息子へのビデオ・メッセージ、チーム・グリーソンの活動、スティーヴ・グリーソン法(音声合成機器の保険適用)の成立等々が語られる 実に生々しく、感動的だが、何とか早くALSの治療法が発見されないものか 原題は"Gleason"=「グリーソン(主人公の姓)」
▼ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(チェコ・英・仏) ⇒神聖ローマ帝国からオーストリア帝国、オーストリア・ハンガリー帝国を経て、第一次世界大戦後に独立したチェコスロバキア その後第二次世界大戦中にナチス・ドイツに蹂躙されたが、本作は当時ユダヤ人絶滅政策を強行したナチス親衛隊大将暗殺に挑んだ実話に基づく 余り光の当たらない国の悲劇に光を当てたことを評価 チェコは第二次大戦後はソ連傘下のチェコスロバキアとなり、ソ連崩壊後スロバキアと分離し今に至る 原題は"Anthropoid"=「類人猿」だが、これは在英だったチェコ亡命政府軍の作戦名か
・蠱毒ミートボールマシン ⇒しがない取立て屋の日常から、宇宙人が登場し変身、激しい格闘アクションに急転換 極端なスプラッター映画作品となる 特殊メイク、特撮、VFX、ポスプロは大変か 蠱毒は「こどく」と読み、「犬を使用した呪術である犬神、猫を使用した呪術である猫鬼などと並ぶ、動物を使った呪術の一種である 『器の中に多数の虫を入れて互いに食い合わせ、最後に生き残った最も生命力の強い一匹を用いて呪いをする』という術式が知られる」とのこと
★幼な子われらに生まれ ⇒直木賞作家・重松清の21年前の同名小説の映画化 当時よりも離婚が一般化している現在にもっと適合する作品 浅野忠信が黙々と働く主人公役を淡々と(そう見えるだけかもしれないが)演じている 三島有紀子監督がそれらを優しく描写 片親が異なる子供たちがいて、親に振り回される鬱積した感情や、また一方で子供らしい純真な気持ちがほとばしる 親の違う子供たちが早く仲良くなって協同意識を持つことも大事かなとも思った ロケ地は兵庫県西宮市のJR福知山線西宮塩名駅周辺

▼パターソン ⇒米国ニュージャージー州パターソン(ハドソン川対岸のニューヨーク市近郊の街)でバス運転手として働く主人公パターソンの一週間を描いた、ほのぼのとした作品 秋のある月曜日から次の月曜日まで普通の米国人の生活パターンが登場 街の中央に滝のある美しいところで、著名詩人の出身地でもあり、主人公も詩作にいそしむ 詩が全編をつなぐ接着剤 中東系、インド系、アフリカ系、東洋系等の人物が登場し、ニューヨーク市近郊が人種のルツボであることを示す 原題も"Paterson" "Anderson"もそうだが、"-son"で終わる英語固有名詞のアクセントは必ず先頭にあるので注意が必要
・RE:BORN リボーン ⇒最初から最後までほぼ全編格闘アクションの連続 ロケ地は石川県加賀市
・打上げ花火、下から見るか?横から見るか? ⇒岩井俊二監督製作のテレビドラマ(1993年放送)のアニメ映画化らしい 映像は美しかったが… モデル地(ロケ地)は千葉県銚子市、旭市等
▼エル ELLE(仏) ⇒原作小説があるようだが、ポール・バーホーベン監督の語り口は変幻自在で、なかなか落ち着かない フランスでは普通のことなのかもしれないが、愛の組合せも複雑多岐 謎解きが終わった後も緊張感が継続し、クライマックスへ 主演イザベル・ユペールが熱演 原題も"Elle"(仏)="She"=「彼女」
・関ヶ原 ⇒司馬遼太郎原作小説の実写映画化なので、司馬流の誰も知らない、登場人物の心の動きの語りがそこかしこにあった 石田三成の実像は知る由もないが、天下分け目の戦を決断したのは凄い 島左近の忠義振りは素晴らしいが、柳生一族が真田一族と同じように両陣営に家人を送り込んで生き残りを図ったことは、事実ならば実に面白い 小早川秀秋はいわゆる通常の史伝よりも情に厚い好人物に描かれている ロケ地は京都と滋賀中心に各地

・ワンダーウーマン ⇒DCコミックス原作の作品だからこういう感じになるのは仕方がないか 毎年数本製作されるDCとマーヴェルの映画作品を観るのは少々疲れてきた 元ミス・イスラエルのユダヤ人美人女優が主演 長いエンドロールにはVFX等のポスプロ業務に携わる非常に多くの人々の名前が 作中の台詞にあるが、超能力者は神なのか 原題も"Wonder Woman"

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2017年8月21日 (月)

8月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

8月中旬(11日~20日)は、13本の劇場映画を観ました。過去の優秀作品のリバイバル上映や初上映等にもトライできました。また、B級作品にも出会いました。

・ローサは密告された(比) ⇒フィリピン・マニラのスラム街で子供3人を育てながら必死に暮らす肝っ玉母さんを描く 麻薬密売の容疑で勾留された母のために保釈金をかき集める子供達が健気 同時に金次第のフィリピン警察の腐敗も暗示 原題は"Ma' Rosa"で、多分「ローザお母さん」
▼天使の入江(仏) ⇒仏ヌーベルバーグの映画監督ジャック・ドゥミが1963年に製作 日本では今年初公開 ヒロインの金髪美女ジャッキー(ジャンヌ・モロー)が魅惑的だが、少々メイクアップが強いか 作品中の台詞にもあるが、彼女はだんだんマリリン・モンローのようにも見えてくる 日本ではこれから経験するかもしれないカジノ中毒を先取りしたような作品だが、フランスのように無闇に他人に迷惑をかけず、大きな社会問題化にならずに収束できるだろうか 原題も邦題どおり"La baie des anges"(仏)="The Bay of Angels"で、南仏ニースの海岸のこと(砂利の海岸なのは驚いた)
・スパイダーマン ホームカミング ⇒思春期の学園ものとしてみればそれなりに面白いか ラストのVFX駆使の闘いは凄く、マーベル・コミックのアベンジャーズの世界に合流 続編は確約 原題も"Spider-Man: Homecoming"=「スパイダーマン 高校始業」か
・トランスフォーマー 最後の騎士王 ⇒誰が味方で、誰が敵かが分かりにくいのが難 また尺が長過ぎる ただクライマックスのVFXはまさに凄い ポスプロが大変だろうな 原題も邦題どおり"Transformers: The Last Knight"
・ブランカとギター弾き(伊) ⇒ベネチア・ビエンナーレとベネチア国際映画祭からの資金で日本人監督がフィリピンで製作した作品 したがって、イタリア作品として分類 マニラのスラム街の日常を切り取っている 原題は単にヒロインの少女の名の"Blanka"

★ビニー 信じる男 ⇒「セッション」で好演したマイルズ・テラーが頸椎骨折を克服するプロボクサーを熱演 これも実話とは、にわかに信じられなかった トレーニングやボクシング・ファイトのシーンはかなり現実味がある 原題は"Bleed for This"、和訳すると「このために出血」あるいは「いくら出血しようと」的な感じか
★ロスト・イン・パリ(仏・ベルギー) ⇒チャールズ・チャップリンの喜劇映画にも通ずるような面白さ全開 それもそのはず、ベルギーの道化師夫妻が製作・脚本・監督・主演すべてを兼ねた セーヌ川の中島・白鳥の島に架かるグルネル橋の南西横にも「自由の女神」像があり、本作では重要なロケ地 ここからは川沿い北東方向にエッフェル塔も望める 「自由の女神」像のオリジナルはリュクサンブール公園にあり、フランスは米国に独立記念としてこれをモデルにした巨大立像を贈った その像は現在ニューヨーク市マンハッタン島の南方海上に設置されているが、アメリカ人が返礼にフランス革命100周年記念として寄贈したのが白鳥の島南西端にある立像らしい 原題は"Paris pieds nus"(仏)="Barefoot Paris"=「裸足のパリ」か
・東京喰種 トーキョーグール ⇒人気コミックの実写映画化らしいが、喰種(グール)が人肉とコーヒーしか摂取できないというレトリックが腑に落ちない ヒロインの清水富美加がこの作品の撮影が大変だったと引退したようだが、確かに腕立伏せやワイヤアクション等々を観るとそう思った 話が完結したのかしなかったのか分からないのがまたいいのかも
▼デス・レース2000年 ⇒B級映画作品の帝王ロジャー・コーマンが1975年に製作 日本公開が1977年だったため、今年40周年記念で再上映 40年前の映画としては先進的で面白い 「ロッキー」(1976)で有名になる前のシルベスター・スタローンもレーサーの一員として出演 原題も"Death Race 2000"
・海底47m(英) ⇒メキシコ海岸でシャーク・ケージ・ダイビングに挑戦した姉妹がワイヤ切断のトラブルのために海底47mに落下するパニック作品 トラブル多発等腑に落ちないところも多いが、やや気弱な姉が自立する姿もうかがえる 窒素酔いについては余り知らなかった 原題は"47 Meters Down"=「47メートル下」

・バウンド ⇒「マトリックス」3部作で知られるウォシャウスキー兄弟(今は両人とも性転換して、姉妹)が初監督・脚本を担当した作品 1996年製作で日本公開は1997年 狂暴なマフィアの連中を相手に、女2人が大金を横取りして新生活を始める話 舞台演劇のような構成 原題も"Bound"だが、あえて和訳すると「飛躍、高飛び」的な感じか
・闇金ドッグス6 ⇒初めて観たが、もう6作目 7作目も来月公開 それなりに面白いが、世の中に闇金はどこまで浸透しているのだろうか
★少女ファニーと運命の旅(仏・ベルギー) ⇒毎年夏になるとナチスドイツのユダヤ人迫害に関する映画作品が上映される 本作は1943年時点で13歳だった、実在の少女ファニーによる最近の自伝を基に製作されたもの フランスの傀儡政権はドイツの指示に従って在仏ユダヤ人を迫害したが、ユダヤ人をかくまい、保護したフランス人も多くいた事実には勇気付けられる 終盤は子供達の生きる勇気に感涙させられる 原題は"Le voyage de Fanny"(仏)="Fanny's Journey"=「ファニーの旅」

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2017年8月11日 (金)

8月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

8月上旬(1日~10日)は、11本の劇場映画を観ました。北海道旅行をはさみながらも、ペースを落とさずにすみました。

▼海辺の生と死 ⇒太平洋戦争末期1944年(昭和19年)冬に奄美群島加計呂麻島で出会った島尾ミホと島尾敏雄の作家夫妻の実話に基づいた作品 ミホの同名小説と敏夫の短編小説「島の果て」等が原作 加計呂麻島で実際にロケを敢行した、島の美しい映像も見物 ヒロイン(満島ひかり)は学校の先生 駐屯してきた海軍震洋特攻隊隊長(永山絢斗)と知り合う 終盤ヒロインが母の形見の喪服を着、短刀を懐に海に浸かりながら砂浜までたどり着くところがクライマックス その前に上半身裸で自宅の井戸水で禊(みそぎ)をするシーンも見逃せない
▼▼獣道(注:けものみち) ⇒地方都市における愛と新興宗教をテーマに、ヴァイオレンスも満載の超マニアックなドタバタ喜劇怪作 一応実話をいくつかまとめて創作したものらしいが、とにかくビックリさせられるばかりで常識破りの作品 「下衆の愛」で話題になった内田英治監督のオリジナル作品 内田監督はリオデジャネイロ生まれで、テレビのアシスタント・ディレクターや雑誌記者を経て、脚本家そして映画監督に 終映後のトークショーがとても面白く、ゲストの山本政志監督と行定勲監督が絶賛 行定監督は「どうなるか全く先が読めない 最後まで飽きさせない それでいて破綻しない」とコメント また両監督とも主演の伊藤紗莉のアルトでハスキーな声を評価 正式サブタイトルではないが、ポスターには"LOVE AND OTHER CULTS"と「THIS IS 地方」とある ロケは山梨県内各地で行われた模様
・怪盗グルーのミニオン大脱走 ⇒ユニバーサル・スタジオ傘下のイルミネーション・エンターテインメントの「怪盗グルー」シリーズの3作目 結構大人向けのギャグも多かったと思うが、劇場には子供達が多数 原題は3作目なので"Despicable Me 3"=「卑劣な私3、嫌な私3」か
・ザ・マミー 呪われた砂漠の女王 ⇒主演トム・クルーズはゾンビ作品には向かないか アクション俳優らしかったのは、輸送機が墜落するシーン 音楽の使い方やカットの仕方によると思うが、余り怖くないホラー作品になっていた またゾンビの水中シーンは珍しいが、いかんせんゾンビの泳ぎが上手過ぎると感じた 続編の計画もあると聞いたが、不要では 原題は単に"The Mummy"=「ミイラ」
▼夜明けの祈り(仏・ポーランド) ⇒第二次世界大戦後のポーランドで発生した、ソ連兵の蛮行・凌辱により妊娠した修道女達を救った実在の仏人女医の実話に基づく作品 ポーランド人のロシア嫌いの理由がよく分かる 原題は"Les innocentes"(仏)="The innocents"=「無実の者達、無辜の者達」

・ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 ⇒荒木飛呂彦のベストセラー・コミック「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部の実写映画化らしい 筆者は原作については全く知識がないが、シリーズ全8部累計発行部数が1億部というのは物凄い 三池崇史が監督を務め、山崎賢人、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、山田孝之、伊勢谷友介、國村隼など錚々たるメンバーが出演 その上にロケ地がスペイン・カタルーニャ地方バルセロナ県のシッチェスというのも特筆もの 原作のM県S市杜王町は宮城県仙台市内のことのようだが… スペインには約70人の日本人スタッフ・キャストが乗り込んだという 映画中盤からはスタンドと呼ばれる超能力の応酬で、ミュータント作品化するが、それはそれなりに面白かった 見えないスタンド前提に演技する俳優達も大変だったと思うが、VFX等のポスプロの仕事もよくやり遂げたと思う
・銀魂 ⇒これも同名人気コミック(空知英秋作)の実写映画化らしい 幕末の江戸時代をSF化、寓話化しているので、歴史の事実と紛らわしい 途中で訳が分からなくなったら、最後まで集中力が続かなかった 最近訪れた東映太秦映画村(撮影所)でかなりの部分がセット撮影されたことが分かった 他にロケは福山市、栃木市、成田市、つくば市、大垣市、藤枝市、島田市、伊豆の国市等、江戸時代風の街並、建物、橋等が残ったところで行われた模様
▼TAP THE LAST SHOW ⇒製作会社の東映が余り宣伝しないので入りは不充分ではないかと思われるが、作品自体は結構面白かった 水谷豊が40年来の構想を企画化し、監督と主演を兼ねた ショーに参加する全員の気持ちが一つになって、ショーを成功に導いていく筋はまさに王道 最後のタップダンスのショーは圧巻 作品中のタップの殿堂「THE TOPS」としては東京・鶯谷の「ダンスホール新世界」がロケに使われたとの説がある
▼君の膵臓をたべたい ⇒住野よるの同名人気小説の映画化 病気もので、日記や手紙など書いたものが後から登場すると、涙を誘い、やはり強力 ヒロインの山内桜良(浜辺美波)のアルトでハスキーな声がまたいい 原作にはない12年後の僕(小栗旬)はナレーションもこなし、回想に良いアクセント タイトルの意味は判明するが、なぜそうでなければいけないのだろう ロケは滋賀県内彦根市を中心に、豊郷町、大津市、そして京都市、敦賀市、福岡市、太宰府市、常滑市、岐阜県北方町等で行われた模様
・歓びのトスカーナ(伊・仏) ⇒本作はイタリア・トスカーナ地方の精神病収容施設から一時逃避行した女性2人を描くロードムービー しかしイタリアでは1998年に人権問題からすべての精神科病院が閉鎖され、患者は地域で共生することになった 一方翻って日本では世界一精神科病床数が多く、未だ虐待事件が発生しているらしい 原題は"La pazza gioia"(伊)="The crazy joy"=「狂喜」か

・ボンジュール、アン ⇒フランシス・フォード・コッポラ監督の妻エレノアが、自身の体験を基に製作・脚本・監督を務めた作品 映画製作で忙しくプライベート・ジェットでプラハに飛ぶ夫と、強い耳痛のためカンヌで別れ先にパリ向かうことになったヒロイン・アン(ダイアン・レイン) 夫の知人のフランス人映画製作関係者がパリまで車で送って行くことになったことから始まるロードムービー プロヴァンス地方のサント・ヴィクトワール山や古城・水道橋、ローヌ河畔でのピクニック、映画の父リュミエール兄弟を記念したリュミエール研究所・美術館(@リヨン)、サント・マドレーヌ大聖堂(@ヴェズレー)等の見所や人気レストランが登場 「家族も大事だが、人間の自然な感情も大事」というフランス流恋愛哲学も披露される 原題は邦題とは全く異なり、"Paris Can Wait"で和訳すると「パリは待っている」あるいは「パリは遠からじ」か

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2017年8月 1日 (火)

7月下旬②(26日~31日)に観た劇場映画

7月下旬②(26日~31日)には、11本の劇場映画を観ました。7月下旬2回目のエントリーです。

・結婚 ⇒「結婚」というタイトルの「結婚詐欺師」の話 直木賞受賞した井上荒野が書いた同名小説の映画化とのこと 詐欺師の動機等結構ミステリアスで、主人公の苦悩の種明しは終盤まで引っ張っていく 結婚願望が強いとはいえ、なぜしっかりしているように見える女性達が簡単に詐欺話に引っかかるのかは理解できない ロケは首都圏各地で行われた模様だが、横浜みなとみらいの大さん橋と横浜八景島シーバラダイスのシーンは容易に見分けが付いた
・ダイ・ビューティフル(比) ⇒ここまでの世界があるのかと改めて思い知らされた オカマのミスコンもあって、賞金まで出るのか どこまでが本当なのかは分からないが、フィリピンの社会はよっぽどオープンのように思える 原題も"Die Beautiful"=「美しく死ぬ」か
・ウィッチ ⇒米国ニューイングランド地方の各種伝承民話を基に製作されたホラー作品 映像や音もそれなりに恐ろしいが、家族それぞれの心理的な変貌も怖い もっともそもそもの発端は家長の短気でこの一家が村人達と共生できなくなったことだが… 原題は"The VVitch"(綴りが工夫されている)=「魔女」
・メアリを魔法の花 ⇒ジブリ直系のアニメ作品だということは理解できたが、やや盛り上がりが少ないまま終わったように感じた 映像は綺麗だったが…
・君はひとりじゃない(ポーランド) ⇒筆者の集中力が持たず、最初から最後までよく分からなかった 原題は"Body/Cialo"(スラッシュの後はポーランド)=「身体」か

・ハートストーン(アイスランド・デンマーク) ⇒思春期の少年少女の成長を夏から冬にかけて描く アイスランドの荒涼とした風景の中で、男同士の友情(愛情?)と異性への興味にまつわる葛藤がテーマ 原題は"Hjartasteinn"(アイスランド)="Heart of Stones"=「石の心」だが、何だろう
▼アリーキャット ⇒元ボクサー、アルバイト警備員、ストーカー、母子家庭、デリヘリ、悪徳政治家、銃を携行したシークレット・サービス、ブラック・コンサルタント、ボクシングジムの会長等々、これだけの材料があれば大体の粗筋は想像できるだろう 2人の主役が猫で出会い、騒動に巻き込まれることになるのだが、面白かった タイトルの「アリーキャット」は"Alley Cat"のことらしく、ならば「路地の猫、野良猫」となる
★ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ ⇒アメリカのビジネスそしてアメリカン・ドリームを理解するのにとても役立つ、きわめて面白い作品 チェコ系移民の子孫であるレイ・クロックが、どのようにしてマクドナルド・ハンバーガー店に出会い、それをフランチャイズチェーンとして発展させたかを描く レイは1954年52歳の時に、マクドナルド流生産方式ともいえる調理方法のハンバーガー店と出会い、最終的には店舗用地を所有する方式のフランチャイズチェーンとして大企業を作り上げた レイが挙げるビジネス成功の最大の鍵は"persisitent"(根気、しつこさ)であり、ビジネスの世界では当然のことでもある レイがやや詐欺的な方法でマクドナルド兄弟から商標権まで奪取した事実も登場する そのためか本作には現在のマクドナルド社からの後援はないらしい ロケはジョージア州アトランタに昔のマクドナルド店舗のセットを造って行ったようだ
・裁き(印) ⇒人種差別や階級差別等の人権問題がまだ色濃く残るインド社会の実相を垣間見せてくれる作品 ただ話は単純ではなく、いろいろな側面のシーンが登場するので、筆者には分かりにくかった
▼ダンサー、セルゲイ・ポールニン 世界一優雅な野獣(英・米) ⇒1989年11月にウクライナの黒海に近い街へルソンに生まれた天才バレエ・ダンサーのセルゲイ・ポールニンを追ったドキュメンタリー 彼がどのようにして19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少のプリンシパルになったのか、しかしその2年後に電撃退団し、新たな道を探る中で米国のミュージック・ビデオに登場し注目を浴び、バレエを再開するまでを映像にしている 場所はへルソン→キエフ→ロンドン→へルソン→米国カリフォルニア・ハワイ→モスクワと展開する セルゲイが簡単に何度も行うジャンプ、スムーズな回転、そして容易に見える空中2回転を観ていて、素人の筆者でもこれは凄いと思った 原題は単に"Dancer"

・ハローグッバイ ⇒かなり違う境遇にいる目立つ女子高生2人が、認知症のおばあさんと係わることによって共感を強めていく過程を描く ロケには桐朋学園が使われたようだ

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2017年7月26日 (水)

7月下旬①(21日~25日)に観た劇場映画

7月下旬①(21日~25日)には、12本の劇場映画を観ました。7月下旬は作品鑑賞が加速しましたので、2回に分けてエントリーします。今回は娯楽的に面白い作品が多かったと思います。

・残像(ポーランド) ⇒アンジェイ・ワイダ監督の遺作らしい 第二次世界大戦後のソ連圧政下にあるポーランドで、反体制派として闘った実在の片足前衛画家を描く 現在の中国はこの時のポーランドに似ているかも… 原題は"Powidoki"(ポーランド)="afterimages"で邦題どおり
★犯人は生首に訊け(韓) ⇒つなぎの鑑賞だったので余り期待していなかったが、サスペンスとしては抜群に面白かった 終盤になってサイコパス的要素が登場し、二転三転の筋に息もつけなくなった 原題は"Bluebeard"で「妻を監禁して殺害するような男の性格」を意味する英語のようだ "blue beard"なら「青ひげ(頬から顎)」だが… 邦題がもう少しまともなら、作品内容を確実に予測できた
▼ハクソー・リッジ ⇒ハクソー・リッジ(原題は"Hacksaw Ridge")とは沖縄県浦添市の前田高地のこと 米軍が沖縄上陸した時、首里城(日本軍司令部)から北東約4kmのこの場所に日本軍が防衛線を張っていた 標高120mの前田高地の断崖絶壁で1945年5月に日米両軍の激戦があった 米軍の衛生兵として参戦したディズモンド・ドスは、友軍が撤退した夜間も高地に残り75人もの負傷米兵を救出した 本作はディズモンドの生立ちからなぜ武器を持たない志願兵になるかを描く 米軍には武器を持たない二等兵はなかなか理解されず軍法会議にまでかけられるが、ある将軍からの思わぬ指示で衛生兵として従軍できることになった VFXを駆使しどう編集したのかは窺い知れないが、沖縄戦の映像は生々しく極めて残酷 物量の全く異なる米軍と、日本は沖縄で何と無謀な戦いをしたのだろうか 白旗を上げて褌一丁で穴から出てきた数人の日本兵が、降伏するとみせて手榴弾を米兵に投げ付けるという、卑怯な自爆攻撃は本当にあったのだろうか(この手榴弾を蹴り飛ばしてディズモンドは負傷) 監督はアメリカ生まれオーストラリア育ちのメル・ギブソンで、ロケ地はオーストラリアだったらしい
・ヒトラーへの285枚の葉書(独・仏・英) ⇒1940年のヒトラー政権下のベルリンで、孤独で静かな反体制活動をしていた夫妻がいたなんて驚きであった 夫妻は最愛の息子を戦争で失っている 夫婦はゲシュタポに追われ、ついには囚われてギロチン刑に処せられる 戦争をするような強権的な政権が誕生する時は、必ずこういうことが起こる 夫婦をしょっ引いた検事の一人がピストル自殺したのが唯一の救いか 原題は"Jeder stirbt für sich allein"(独)="Each dies alone"=「人は皆(自分の人生を生き)孤独に死んでいく」か
▼ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(仏) ⇒最新のAI自動運転機能満載の車を大ネタにした、フランス流の超スラップスティック(Slapstick:ドタバタ)なコメディはここまでやるか… 原題は"À fond"(仏)="To bottom"=「成れの果て、行着くところ」か

▼ジーサンズ はじめての強盗 ⇒オスカー老俳優3人がリメイクに挑んだ作品らしい 米国のブルーカラー労働者に対する年金制度は多分充分ではないということか 年金原資を提供している企業が倒産してしまうと、その企業の退職者は皆無年金になってしまうのか 銀行強盗を考えるのも無理はないような気がした 原題は"Going in Style"=「時流に乗って」か
・甘き人生(伊) ⇒母を突然失った少年の苦悩、そして大人になってからもそこからなかなか抜け出せない現実を描く 1960年代と90年代のイタリアのトリノとローマが舞台で、原作小説がある 筋展開は筆者には少々かったるく感じた 原題は"Fai bei sogni"(伊)="Make beautiful dreams"=「よい夢を(原作小説の翻訳本邦題)、美しい夢を見よう」か
▼昼顔 ⇒TVドラマの映画版で、主役3人はそのままのキャストらしい 丁寧に創られているというか、TVドラマらしいジラシのテクニックが満載 ただ終盤になってサスペンスの要素も強まり、最後は一種のフィルム・ノワール的になる お祭りにヒロインが昼顔柄の浴衣を着て参加する裏で、ヒーローに危険が迫る ロケ地は首都圏各地だが、最も多く登場する海辺のシーンは三浦半島(神奈川県)の野比海岸だったらしい
・十年(香) ⇒英国から中国に返還された香港の現状は本作に描かれている情況に近いのだろうか 元々香港に住んている人々の危機意識は高そうだ 人民のための政府と共産党員のための政府はまるっきり違うものだろう
・ジョン・ウィック チャプター2 ⇒ジョン・ウィックもジェイソン・ボーンのようにますます不死身になってきている アクション、特に銃撃戦と格闘戦の巧みな組合せ(ガンフーというらしい)は秀逸 ただ死なないとなるとミュータント作品と変わりなくなってくる 続編のチャプター3がありそうなエンディングだった

・兄に愛されすぎて困ってます ⇒劇場は完全に若い女性か女子高生に占領されていた 女子高生のモテキの話だから皆胸キュンなんだろう 血縁のない兄妹関係がテーマなので、話の筋はやや複雑になった ロケ地はやはり首都圏各地だが、学校場面は実践女子大学日野キャンパスが、お祭り場面は足利市の織姫神社が使われたらしい
・ライフ ⇒国際宇宙ステーション(ISS)で火星からの探査船が生物らしきものをもたらすことがすべての始まり ただし、今や無重力状態やエイリアン(アメーバ風だが)等の、VFXを駆使した映像も物珍しくはなくなってきた エイリアンと闘い生き残った2人の宇宙飛行士がエイリアンを、地球からはるか遠くの宇宙に向けて放出しようとするが…

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年7月21日 (金)

7月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

7月中旬(11日~20日)は、4本の劇場映画を観ました。ディスク読取装置(ディジタル映写機の一部らしい)の故障で映画1本の鑑賞がキャンセルされたことと、札幌で2度ゴルフをしたことが響いています。

▼忍びの国 ⇒「のぼうの城」の著者和田竜が書いた同名小説を映画化 織田軍が大敗した第一次天正伊賀の乱(1578~79年、天正6~7年)を題材としている ジャニーズ・嵐の大野智が主演として熱演 カリをベースにした鈴木亮平との殺陣は見物 カリとはフィリピンで生まれ、米国にも普及した、短剣を使った武術 ロケは千葉県、茨城県、長野県、山梨県の各所で、大掛かりなセットも造って、行われた模様
★セールスマン(イラン・仏) ⇒劇中劇を駆使し、凝った創りのサスペンス 警察を頼らない捜査はイランの国情を示しているのだろうか 特に最終盤の展開は予測不能 昨年のカンヌ及び今年のアカデミーで受賞しただけはある ただ理解が難しいところが2点 1)隣で工事をするとなぜアパートのビルの壁が壊れるのか 2)引っ越したばかりのところで、なぜ妻は誰かも確かめずに男を入室させたのか 原題は"Forushande"(ペルシャ語の表音表示か)="Vendeur"(仏)="Seller"=「売り手、セールスマン」か タイトルは劇中劇の「セールスマンの死」と真犯人の職業をかけているのか
▼彼女の人生は間違いじゃない ⇒東日本大震災と福島原発事故に被災した福島県は5年後や6年後にどうなっているかを正確に予測できた人は少ないだろう いわき市の仮設住宅で暮らす父子家庭のヒロインが5年後にどういう生活をしているかを丹念に描く 時は悲しみをだんだん忘れ去らせてくれるが、先には希望の光があるのか、絶望の闇になるのか それでも人々は生きていかなければいけない 原作から書き上げた、福島県郡山市出身の廣木隆一監督が製作 ロケは福島県のいわき市、富岡町、楢葉町などと東京の渋谷・新宿の繁華街で行われたらしい
・ディストピア パンドラの少女(英・米) ⇒ゾンビ映画だが、ゾンビに知性が芽生えたらどうなるかという実験的な作品 ストーリーには不思議に説得力があり、最後には人間とゾンビが入れ替わる 生き残った先生はゾンビ少年少女を教育することになる 原作がありその著者が本作脚本も担当 原題は"The Girl with All the Gifts"=「あらゆる天賦の才能を持つ少女」で、邦題は相当の意訳

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年7月11日 (火)

7月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

7月上旬(1日~10日)は、13本の劇場映画を観ました。時間に余裕ができたので、見逃しそうな作品をかなり拾いました。

・ちょっと今から仕事やめてくる ⇒原作小説があるようだが、昨今のブラック企業問題を先取りしたような作品 指導とパワハラの交錯・混合、そしてエコヒイキの上司は現在ならば懲戒もの 筆者達の時代は、何があってもそこで生きていくしかなかったが… ロケ地は東京、神奈川、埼玉、千葉など首都圏各地のよう
・こどもつかい ⇒丁寧に作り込みされたているが、まあまあ怖いという感じだった 「こどもつかい」というより「にんぎょうつかい」だった ロケは群馬県前橋市と富岡市、そして栃木県足利市等で行われたようだ
・帝一の国 ⇒同名ヒットコミックの実写映画化なので、設定はやや突飛 ドタバタ要素も多く、基本的にはコメディ シビアな人物観察とそれに基づく判断は実社会並み ロケは学園ものなので、基本的に東京にある東京農工大と武蔵大のキャンパス中心で行われた模様
・ピーチガール ⇒1990年代のガングロ・ギャルを題材にしたコミックの映画化とは知らなかった ストーリーは二転三転の連続で面白い これだけ感情移入できれば観ている女性たちもドキドキだろう ロケ地は一応学園ものなので旧足利西高校と東京女子大 海岸もよく登場するが、江の島、茅ケ崎、外房などが使われたようだ
▼おとなの恋の測り方(仏) ⇒違うことや違うものに対するアレルギーは、日本もフランスも似たようなものか ヒロインの義父は聴覚に障碍があるが、彼がヒロインの実母である妻に言う台詞「障碍はあなたの体の中、心の中にある」が決定打 原題はもっと直截的で"Un homme à la hauteur"(仏)="A man at the height"=「ある身長の男」か

・トータスの旅 ⇒妻を事故で亡くした主人公、そのペットの亀、父子家庭の課題を抱えた息子、自堕落で破天荒な美術家の兄、その恋人が入り交じり、主人公が結婚した島を目指すロードムービー ハチャメチャだが、最後は亡き妻への追悼と父子の絆回復の旅となる キャストの半分は一般のオーディションから選ばれたようだ 昨年のゆうばり映画祭でグランプリを獲得 ロケ地は千葉県館山市と八丈島らしい
・台北ストーリー(台) ⇒1985年の作品なので、台湾は経済急発展途上 中国はまだこれからで、外交的・経済的に結び付きの強い国は米国と日本だった 共稼ぎ、外国勤務(日米のみ)、離婚、ドラッグ、ギャンブル、浪費癖のある親・老人等々、現在にまで至る社会の課題がすべて登場 日本未公開作品を4Kデジタルリストアで初公開 原題は「青梅竹馬 Taipei Story」 「青梅竹馬」(中)は"Childhood"=「子供時代、幼少期」という意味らしい
▼しあわせな人生の選択(西・アルゼンチン) ⇒カナダからスペインのマドリッドへ、ガンに侵され余命わずかな友を訪ねた4日間を描く 病の深刻さから終活を始めた友のために、愛犬の譲り先の検討、息子との面会のためにアムステルダムへの一日旅行 元妻との出会いと別れ等々に、忙しく寄り添う 人間が死ぬ時の作法について考えさせられた 原題は"Truman"で愛犬トルーマンの名前
▼ローマ法王になるまで(伊) ⇒2013年にローマ法王となったフランシスコの若き日を描く 彼はイタリア移民の子としてアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれた アメリカ大陸出身の最初の法王 1960年代のアルゼンチンでは軍政に虐げられた人々を救おうとし、ドイツ留学後の1990年代には貧しい人々のために働いた 原題は"Chiamatemi Francesco - Il Papa della gente(伊)="Call me Francis - People's Pope"=「民衆の法王・フランシスコと呼んで」か
・花戦さ ⇒同名小説の映画化 織田信長・豊臣秀吉の時代に花僧として活躍した池坊専好を描く 筆者は正直緊張が続かなかった ロケ地は京都市右京区で、主に東映京都撮影所(東映太秦映画村) 他に大覚寺、妙心寺、鹿王院、仁和寺、南禅寺、隋心院なども使われたようだ

・パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 ⇒ジョニー・デップ主演のシリーズ第5作目らしい この種の映画はどうも筆者には向かない 途中から生きているのか死んでいるのか分からない人物ばかり登場するので、頭が大混乱 映像だけ観ている分にはいいが… 原題は"Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales"=「カリブ海の海賊 死人に口なし」か
・ハネムーン・キラーズ ⇒1970年製作の白黒米国映画 1940年代後半に実在した結婚詐欺カップルから殺人鬼カップルになるマーサ・ベックとレイモンド・フェルナンデスを題材として製作 今なら出会い系サイトが舞台だが、当時は文通クラブから交際がスタート 騙しのテクニックや殺人の場面は今にも通じ妙にリアル 原題も"The Honeymoon Killers"
・地獄愛(ベルギー・仏) ⇒前項作品「ハネムーン・キラーズ」のリメイク すでに2度のリメイクがあるようだ 言葉がフランス語で舞台がベルギーだから少々雰囲気が違うが、殺人の凄惨さはカラーだけあって倍加 原題は"Alleluia"=「ハレルヤ(神の称賛)」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年7月 1日 (土)

6月下旬(21日~30日)に観た劇場映画

6月下旬(21日~30日)は、12本の劇場映画を観ました。送別会が一巡したので、遅れをを取り戻すために鑑賞数を増やしました。

・22年目の告白 私が殺人犯です ⇒評判のいい映画のようだが、最後の大送別会の疲れが残っていてウトウト 韓国作品のリメイクで、SNSも登場し現代風で、配役もいいのだが、筆者にはやや緊張感が伝わらなかった
▼20センチュリー・ウーマン ⇒1924年生まれで55歳の母親とその15歳の息子(監督自身の投影か)が過ごした一夏を描く 設定は1979年の米国カリフォルニア州サンタバーバラ 筆者は1978-80年に米国に滞在していたから特にだが、国は違ってもベビーブーム世代を中心に広く深い共感を呼ぶ作品 原題もそのまま"20th Century Women"=「20世紀の女たち」
・家族はつらいよ2 ⇒同名作品の2作目 古風な笑いには、話としては面白いのだが、やや付いて行けなかった 真昼間だったので観客は高齢の男女が多かった もっとも彼らには大受けだったが… このまま連続物になるのだろうか
・フィフティ・シェイズ・ダーカー ⇒前作「フィフティ・シェイズ・グレイ」の方が予測不能で、スリリングな感じが良かった 本作も同じレトリックなのでやや限界を感じる ラスト・シーンは次作もありうるような雰囲気だったが、もう充分では 原題も"Fifty Shades Darker"で、あえて和訳すると「さらに暗い50種の陰」か
▼無限の住人 ⇒余り観る気はなかったが、興行最終日になってトライ おばさんたちで劇場が一杯 キムタクのファンクラブから動員されたような感じで、ラストでは大拍手 三池崇史監督の作品なので、意味のない、無闇な殺陣・アクション・殺し合いは見応えがあった

・マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(韓・仏) ⇒北朝鮮から出稼ぎのために中国に渡った北朝鮮女性が、人身売買されたことを知ったことから始まる過酷な人生を語る 終始淡々としたインタビュー形式のドキュメンタリーなので、緊張が続かず 原題は"Madame B., histoire d'une Nord-Coreenne"(仏)="Madame B., a North-Korean story"=「B夫人、北朝鮮の物語」
▼おじいちゃんはデブゴン(中・香) ⇒久々に香港のカンフー映画の底力を観た 香港映画界の重鎮サモ・ハン(サモ・ハン・キンポー)が監督・主演を兼任 またアンディ・ラウも出演し、製作も務めた 原題は「我的特工爺爺 The Bodyguard」(中・英)="My Agent Grandfather The Bodyguard"=「私のお爺さんはボディガード」か
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ⇒マーベルの作品はなぜどれも同じような感じになるのだろう 本作は宇宙版アベンジャーズだ アクション中心で、ストーリーはよく分からない  ラストの映像を観ると続編があるようだが… 原題も"Guardians of the Galaxy"=「銀河系の守護者」
▼夜明けを告げるルーのうた ⇒主題歌が筆者が大好きで、自身カラオケでも歌う、斉藤和義の「歌うたいのバラッド」だったので、好感度が格段にアップ 今年公開された「夜は短し歩けよ乙女」(アニメ)も製作した湯浅政明監督がオリジナル・アニメ作品として製作 寒漁村の人魚伝説とロック音楽を結び付けたストーリーは青春讃歌でもある 本作はフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品され最高賞のクリスタル賞を受賞
・ゴールド 金塊の行方 ⇒最後のトリックには驚かされた 本作は1990年代の米国の実話に基づいているようだ 金も石油も資源開発はリスクの高い一攫千金のビジネス その中に詐欺的な要素が絡んでくると訳が分からなくなる インドネシアが登場するのが面白い 役作りのうまいマシュー・マコノヒーが製作・主演 長編映画「カルロス」(2012年)に主演したエドガー・ラミレスが共演 原題は単に"Gold"=「ゴールド、金」

▼ありがとう、トニ・エルドマン(独・墺) ⇒ルーマニアの首都ブカレストでキャリア・ウーマンとして働く娘と、人生は仕事ばかりじゃないと考えるドイツ人の父親との交流を描く ユーモアにあふれた作品で、観ていて楽しいが、結構正面から人生の意義を問う 原題は単に"Toni Erdmann"=「トニ・エルドマン」
・パーソナル・ショッパー(仏) ⇒パーソナル・ショッパーとは時間のないセレブのために、代理で洋服やアクセサリーを買い付ける仕事をする人らしい 亡くなった双子の兄の思い出と家に住みつく霊が交錯 仏作品なのに言葉が英語なのはなぜだろうか 昨年の大69回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞 原題も"Personal Shopper"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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