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2018年1月11日 (木)

1月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

1月上旬(1日~10日)は、12本の劇場映画を観ました。単館上映作品やB級的作品にも足を運びました。

・8年越しの花嫁 奇跡の実話 ⇒初めて知ったが、抗NMDA受容体抗体脳炎(Anti-NMDA receptor encephalitis)という病気があり、これに罹患した女性の実話を基にした作品 卵巣の奇形腫などに関連して発症することが多く、したがって女性に多い病気のようだ 本作でも卵巣摘出に関するくだりがある 本症では昏睡状態に陥る前に、目まい、物忘れ、麻痺、痙攣発作などが発生し、そして興奮、幻覚、妄想などいわゆる統合失調症様症状も通常出現 本作では余りそういう症状がなかったようだが、後述する「彼女が目覚めるその日まで」にはその様子が詳しく描かれている 自然治癒することも多く、よって「エクソシスト」(1973)の少女のようにいわゆる悪魔憑きと考えられていたものも多いらしい いずれにしても昏睡中の彼女に8年間も寄り添った男性(多分一種の習慣・生甲斐になったのかもしれないが)を讃えよう ロケは、実話の場所にちなんで、岡山市、倉敷市を主体とした岡山県 ヒロインの母親が薬師丸ひろ子で、久々に演技を拝見したが結構良かった
▼バーフバリ 王の凱旋(印) ⇒古代インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ」を基に製作された「バーフバリ 伝説誕生」(2015)の続編で完結編 日本の飛鳥時代を思わせるような王位を巡る争い、そして民衆の支持・支援や周辺の小国との連携を大仕掛けで観せる 2時間半近くの長尺ながら、VFXを駆使したアクション・シーン、そして音楽・ダンス・シーンは飽きさせない 原題は"Baahubali 2: The Conclusion"=「バーフバリ2: 完結編」か
・52Hzのラヴソング(台) ⇒台北を舞台にした、全編歌中心のミュージカル作品 ヴァレンタイン・デイに起きる様々な恋愛模様を17曲のオリジナル・ソングで展開 監督はセデック・バレ」2部作(2011)のウェイ・ダーション 原題は"52Hz, I Love You"=「52ヘルツ、愛してる」だが、52ヘルツの意味は不明
・マロノ・ブラニク トカゲに靴を作った少年(英) ⇒映画、特にドキュメンタリー作品を観ていると勉強になることが多い マノロ・ブラニクというピン・ヒールのハイヒール靴のブランドは知らなかった 世界中の女性から絶賛されているらしい スペインのカナリア諸島で生まれたマノロは、現在主としてロンドンに住みながらも、未だにイタリア・ミラノの工房で自ら靴をデザインし製作しているようだ
・スター・ウォーズ 最後のジェダイ ⇒スター・ウォーズ・ファンには申し訳ないが、今回もスクリーンを凝視していた割にはピンと来なかった ジェダイ、フォース、ダーク・サイドなどがキー・ワードらしいが、これらがまだよく分からない 冒頭の遠くに流れて行くテロップの最後に"Star Wars VIII"とあったが、これは何か 原題も"Star Wars: The Last Jedi"で邦題どおり

・キングスマン ゴールデン・サークル(英) ⇒英国製スパイ・アクション映画「キングスマン」(2014)の続編 冷戦が終了して、敵方が麻薬密売組織やテロ集団だと、何かはっきりしなくてしっくりこない 小物を含めたアクションは頑張ってはいるが… 原題も"Kingsman: The Golden Circle"で邦題どおり
▼レディ・ガイ ⇒単館上映作品だが、クライム・アクション映画好きな筆者にはかなり面白かった 現実には相当に無理があるだろうが、復讐のために凄腕殺し屋(男)を性転換手術を施して女にするという前提が想像を絶する 2年間の復讐劇を描いているが、手術を施した女医に対する尋問、女になった殺し屋の独白ビデオなどを使い、時間を前後させて話は進む 原題は"The Assignment"=「宿題、課題」か
・嘘八百 ⇒骨董品取引の業界が本当にこんなものかもしれないと誤解させるような喜劇作品 千利休の茶碗を巡り、騙し騙され、悪知恵の限りを尽くした攻防が見物 千利休にまつわる話なので、ロケ地は大阪府堺市内各地で、他に神戸空港など
・彼女が目覚めるその日まで(加・アイルランド) ⇒上記「8年越しの花嫁 奇跡の実話」で述べた抗NMDA受容体抗体脳炎に罹患した、米国ニューヨーク・ポスト紙の若手女性記者スザンナ・キャラハンの闘病記「記憶から抜け落ちた謎と錯乱の一カ月」が原作 彼女は2009年、24歳のときに原因不明の神経疾患に罹ったが、割と短期間で回復し、7ヶ月後には職場復帰を果たした 本作では実名で登場し、「エクソシスト」の悪魔憑きのような症状を呈し錯乱した様子が詳しく描かれている スザンナ本人の協力を得て、女優のシャーリーズ・セロンが製作に取り掛かり、クロエ・グロース・モリッツを主役に起用 原題は"Brain on Fire"で、あえて和訳すれば「火が点いたような脳」か
▼ルージュの手紙(仏) ⇒フランスの二人の大女優カトリーヌ・ドヌーブとカトリーヌ・フロが共演 マルタン・プロヴォ監督が自身誕生の時に当時の助産婦から輸血も受けて助けられたことから、主役クレールの職業を助産婦としたらしい 監督誕生時の本エピソードも本作に盛り込まれている パリ郊外の街で生真面目に働く助産婦のもとに突然現れた継母とのギクシャクした関係が、家庭菜園で出会ったトラック運転手や息子たちとの交流により変化していく様子を描く フランスのごく普通の家庭の話を淡々と語っているようにも思えるが… 本作も単館上映 原題は"Sage-Femme"(仏)="Midwife"=「助産婦、助産師」

・新世紀、パリ・オペラ座(仏・スイス) ⇒パリ・オペラ座の舞台裏を紹介したドキュメンタリー オペラとバレエの厳しい選別と鍛練が描かれ、パリ同時多発テロ後の音楽監督、バレエ団芸術監督、事務局などの苦悩もあらわに 原題は単に"L'Opéra"="The Opera"=「オペラ」
▼謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス(西・仏・蘭・スイス) ⇒15世紀ルネッサンス期のオランダの画家ヒエロニムス・ボスのことは余り知らなかった スペイン・マドリードにあるプラド美術館に展示されている彼の作品の三連祭壇画「快楽の園」だけをテーマに1本のドキュメンタリー映画が製作されたことは驚き この絵は向かって左側が人類の誕生、中央が現世の快楽、右側が天国と地獄を描いていると思われる 一つひとつの要素は非常に詳細で、何を表しているのかは鑑賞者の主観に委ねられており、また人々の間での議論の対象にもなったらしい 本作も単館上映 原題は"El Bosco. El jardin de los suenos"(西)="The Bosch. The garden of Dreams"=「ボスの絵画・快楽の園」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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