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2018年2月 1日 (木)

1月下旬(21日~31日)に観た劇場映画

1月下旬(21日~31日)は、12本の劇場映画を観ました。雪にも負けず頑張りました。1月は結局34本を鑑賞しました。

320_22 ▼嘘を愛する女 ⇒朝日新聞によると27年前の朝刊記事「夫はだれだった」が本作の発端だったようだ 中山美穂の旦那だった辻仁成がその記事を「存在証明」という随想にまとめ、さらにそれを読んだ本作監督の中江和仁が10年ががりで100回以上書き直した企画脚本で映画化 オリジナル映画企画発掘のツタヤ・クリエイターズ・プログラム(2015)で第1回グランプリを受賞 説明過多という批評もありミステリーとしては少々物足りない気もするが、事実は小説より奇なりで結構面白い 後半美しい瀬戸内しまなみ海道を手掛りを求めてさまようシーンは人生の悲哀を感じさせる 長澤まさみ主演であるが、筆者には吉田鋼太郎主演のようにも思えた ロケ地はしまなみ海道の因島、生口島(以上広島県尾道市)、大三島、伯方島(以上愛媛県今治市)等と、首都圏各地
・ジオストーム ⇒VFXを駆使した、米国らしいSF宇宙アクション大作 筋書きも勧善懲悪のエンディングも実にアメリカらしいが、充分に楽しめる 原題も"Geostorm"
・デトロイト ⇒「ハートロッカー」(2008)でアカデミー賞作品賞と監督賞(女性初)を受賞したキャスリン・ビグロー監督が、「ゼロ・ダーク・サーティ」(2012)に続き送り出した現実感に富んだ実録風作品 1967年7月に米国ミシガン州デトロイトで発生した、警察による大量黒人逮捕に対する黒人達の暴動が題材 暴動3日目にモーテルの一室から狙撃された(実は陸上のスターター・ピストル)と感じたデトロイト警察やミシガン州兵が押しかけ、若い3人の白人警官達が主に黒人のモーテル滞在者を監禁、脅迫、暴行し自白強要 その中で白人警官達が黒人3人を殺す事件に発展 終盤は白人検事の取調べ、そしてすべて白人の裁判官、陪審員、検事、弁護士による裁判を描く 結局2人の格下警官はすべてを自白したにもかかわらず、白人警官達は刑事事件としては全員無罪判決 3人の白人警官達は警察を辞職したが、民事の賠償金はわずか5,000ドル 原題も"Detroit" 本作裁判場面を観てアメリカン・フットボールの名選手だったO.J.シンプソンの殺人事件(1994年6月)を思い出した 本件ではシンプソン側は5億円の弁護団を組み、日系裁判長、黒人多数の陪審員で裁判が行われ、刑事では無罪を勝ち取った(1995年)が、民事ではおよそ10億円の賠償金が課された(1997年)
320_23 ▼ロング、ロングバケーション(伊) ⇒「歓びのトスカーナ」(2016・伊)のパオロ・ヴィルズィ監督(伊)が米国の独立系製作陣とともに取り組んだ作品 ヘレン・ミレンとドナルド・サザーランドの名老優を起用したロード・ムービー 末期ガンの老妻と認知症の老夫が旧型のキャンピング・カーで米国マサチューセッツ州からフロリダ州キー・ウエストにある作家アーネスト・ヘミングウェイの旧宅を目指す その間に家族、昔の恋人、教え子などの様々な話題が 撮影が2016年の米国大統領選挙キャンペーンの真最中だったため、それらの映像も取り込まれている 原題は"The Leisure Seeker"で、直訳すると「レジャー・シーカー、娯楽追求者・享受者」だが、実は旧型キャンピング・カーの愛称
▼ベロニカとの記憶(英) ⇒原題は"The Sense of an Ending"=「終わりの感覚」で、2011年にブッカー賞受賞のジュリアン・バーンズの原題と同名の小説を映画化 監督は「めぐり逢わせのお弁当」(2013・印・仏・独)のリテーシュ・バトラ(印)で、ジム・ブロードベントとシャーロット・ランプリングの英国の2名優が共演 昔の恋人の母親からの遺品をきっかけに、過去の忘れたい記憶と誤解が浮かび上がる

▼はじめてのおもてなし(独) ⇒難民を多数受け入れている欧州、特にドイツにおける日々の課題を面白可笑しく喜劇タッチで描き出す ミュンヘン郊外に住む、夫リヒャルトが外科医の少し裕福なハートマン家で、倦怠期の妻アンゲリカが難民を受け入れると宣言し、ナイジェリア出身の黒人青年男子ディアロが家族に加わる そこから巻き起こる近所の賛成派や反対派の活動、子供達や孫息子の問題などに直面しながらも家族全員が未来志向で生きることになる 最終場面でディアロがリヒャルトにもらした冗談めかしたささやきが難民問題の根の深さを示す 原題は"Willkommen bei den Hartmanns"(独)="Welcome to the Hartmanns"=「ようこそハートマン家に」
・ジュピターズ・ムーン(ハンガリー・独) ⇒本作も欧州の難民流入問題を下敷きにした、サイキック・ファンタジー・アクション作品 原題は"Jupiter holdja"(ハンガリー)="Jupiter's moon"=「木星の月」だが、木星の月の一つ(第2衛星)にエウロパ(Europa)があり、欧州(ヨーロッパ)のラテン語語源と同じ綴りであるところから選ばれたようだ
・ダークタワー ⇒米国の著名作家スティーヴン・キングが1970年代から約30年間かけて完成させた同名代表作全7巻(1982~2004)を映画化 「ジオストーム」と同様米国的な勧善懲悪的ストーリーで、SF・サイコパス・スリラー・サスペンス大作 VFX大量投入のアクションや黒人主役も良く、充分楽しめる 原題も"The Dark Tower"
・ルイの9番目の人生(加・英) ⇒原題は"The 9th Life of Louis Drax"で、リズ・ジェンセン(Liz Jensen、英)の同名ベストセラー小説の映画化 邦訳小説のタイトルは「ルイの9番目の命」となっており、"life"をどう和訳するかは好みの問題か 超美人の母親は疑われにくいというトリックを使ったサイコ的なサスペンス作品 原作小説の舞台はフランスらしいが、本作では米国サンフランシスコ(カリフォルニア州)に設定されて(転落した崖は市内のランズ・エンド)おり、さらにロケはカナダ西海岸のバンクバー(ブリティッシュ・コロンビア州)周辺で行われたようだ
▼殺人者の記憶法(韓) ⇒殺人者を認知症・アルツハイマー患者にしてしまったのは、多分本作が初めてだろう ややサイコパス的な要素もあり、サスペンス・スリラー・アクション作品 韓国作品らしく映像は結構おぞましい 実は同名原作小説の映画化らしい 英語原題は"Memoir of a Murderer"で、多分正しい和訳は「殺人者の(音声)メモ」だろう

・ラーメンヘッズ ⇒千葉県松戸市にある超人気ラーメン店「中華蕎麦 とみ田」のことは全く知らなかった その店主冨田治に1年3ヶ月間密着して取材し、製作したドキュメンタリー 驚くべきことに、スープ、ダシ、メンマ、麺などの製造過程・秘密を明らかにしている 一度は食したいと思ったが早朝から並んで入場予約時間をもらうのが大変そうだ ラーメン界の巨匠3人が集まって実施した回転10周年記念イベントも見物 「とみ田」は4年連続日本一の大賞を受賞
・パディントン2(英) ⇒「パディントン」(2015、日本公開2016)の続編 ヒュー・グラントが悪役に扮し、相変わらずのドタバタ喜劇 終盤の列車を使ったアクションは「ローン・レンジャー」(2013)ばりでかなり面白い 原題も"Paddington 2"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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