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2018年4月22日 (日)

4月15日~21日の週に観た劇場映画

4月15日(日曜)~21日(土曜)の週は、8本の劇場映画を観ました。日米以外の作品に優れたものが多かったように思います。

320_5 ▼ダンガル きっと、つよくなる(印) ⇒インド初の女子レスリング国際大会チャンピオンとなった実子姉妹を育てた元インド・レスリング・チャンピオンの親父を、実話を基にコメディ・タッチで描く いわゆるスポコンものであるが、スピードある展開で、トレーニングは過酷 終盤のレスリングの試合もかなりリアル 日本の女子レスリング界にもよく似ている感じがするし、事実とは異なるかもしれないがパワハラ的な場面も登場 インドの名優アミール・カーンが主演しているが、97キロの太った鬼レスリング親父と70キロの強いインド元チャンピオンを実際に体重を増減して演じ分けているのは驚異 本作は中国でも大ヒットしたらしい 原題は"Dangal"(ヒンディー)だが、英語にすると"Riot, Athletics, Cirque, Cockpit"らしく和訳すると「暴動、運動競技、競技場」、意訳すると多分「レスリング」か
・私は絶対許さない ⇒雪村葉子の自伝的同名原作を映画化 東北の田舎町で集団レイプされた中3の少女 封建的な家で居場所のない中、犯人の1人の義父と援助交際 貯めた金で高卒後上京してから全身整形し、風俗嬢をしながら勉強し看護師に 男から金をもらい、男の面倒を見るのは、すべて男に復讐していることになるのかもしれない エンド・クレジットによれば、ロケ地は石川県七尾市、和倉温泉、そして東京新宿歌舞伎町 東京では歌舞伎町に最寄りの劇場で単館上映
・馬を放つ(キルギス・仏・独・蘭・日) ⇒キルギスの美しい草原の映像を背景に、神話の世界での馬の扱いと現代産業としての馬の扱いとの格差を暗示する 作風はやはり欧州風か 原題は"Centaur"=「ケンタウルス」
▼ヴァレリアン 千の惑星の救世主(仏) ⇒1967年に誕生したフランスの漫画(バンド・デシネ)「ヴァレリアン」の実写映画化 映画化したのはフランスのリュック・ベンソン監督 まもなく上映終了ということで押っ取り刀で出かけたが、劇場は女性で一杯 とても華やかな空想の世界を、素晴らしいVFX映像で堪能 原題は"Valerian and the City of a Thousand Planets"=「ヴァレリアンと千惑星の都市」 本作の撮影はすべてパリ郊外にあるベッソン監督のスタジオ「シテ・ドゥ・シネマ」(フランス最大のスタジオ)にて行われたそうだ
・さよなら、僕のマンハッタン ⇒サイモンとガーファンクルの名曲「ニューヨークの少年」が耳に響き、頭に残る 大卒後ニューヨーク・シティで働きだした青年が、都会の男女関係に揉まれながら成長する話 静かな展開なので緊張が続かなかった 原題はサイモンとガーファンクルの名曲そのもののタイトル"The Only Living Boy in New York"

・パシフィック・リム アップライジング ⇒VFXの量にとにかく感動 黒人男優が新世代イェーガーに乗り操縦する主役なのもよく、義姉が日本人菊池凛子 中国資本が入っているらしく、中国企業や中国人たちが準主役 地球の裂目から再出現したKAIJU(怪獣)と最終決戦する場は東京そして富士山 原題も"Pacific Rim: Uprising"だが、あえて和訳すると「環太平洋地域:蜂起」か
・きみへの距離、1万キロ(加) ⇒米国デトロイトからクモ型ロボットを使って北アフリカの石油パイプラインを監視する仕事の最中に、イスラム教的封建的な世界から脱出したい少女と遭遇・接触 事実に基づく話かと思ったが、全くの空想らしい 原題は"Eye on Juliet"=「ジュリエットの目」 ジュリエットとはクモ型監視ロボットの名前
320_4 ▼タクシー運転手 約束は海を越えて(韓) ⇒1980年5月の韓国光州事件を題材に、命懸けで光州の実情を報道しようとしたドイツ人記者とそれを助けた韓国人タクシー運転手との友情を描く感動作 全体的にコメディ・タッチで構成されているので2時間以上の長さを感じない 単館上映なのに劇場は盛況 ソウルのタクシー運転手に「密偵」(2016)「弁護人」(2013)のソン・ガンホを、光州の運転手に「コンフィデンシャル/共助」(2017)「LUCK-KEY/ラッキー」(2016)のユ・ヘンジを起用 両者とも演技派だが、表情は似ておりこれが韓国男性の代表的な顔なのだろうか 終盤における、数台の緑色のタクシーと数台の軍用車とのカーチェイスは見物 原題も"A Taxi Driver"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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