4月22日~28日の週に観た劇場映画
4月22日(日曜)~28日(土曜)の週は、11本の劇場映画を観ました。前半は巷の評価が高いが、まだ未鑑賞の作品を拾いました。
・アンロック 陰謀のコード(英) ⇒ノオミ・ラパス主演のスパイ・サスペンス・アクション作品 冷戦時代と異なり敵はテロリストのようだが、頭が疲れていた筆者には筋が込み入っていて理解不能 英米の諜報機関には二重スパイが結構いるようだが、本作のような致命的な裏切り者もいるのだろうか 原題は"Unlocked"=「ロック解除」か
・娼年 ⇒直木賞作家の石田衣良の小説で、最初の直木賞候補作にもなった同名原作を松坂桃李主演で映画化 下北沢のバーでアルバイトする学生が高級男娼になり、いろいろな性的サービスを提供 映像は18歳以上指定の成人向き 男娼の仕事で出没した東京の街は、麹町、渋谷道玄坂・円山町、表参道、高田馬場、池袋、六本木、鶯谷(?)、新宿など 東京以外では熱海が舞台
・リズと青い鳥 ⇒吹奏楽(ブラスバンド)のクラブ活動を中心に、友情、音楽、楽器演奏、進学などの高校生活の悩みを描くアニメ 武田綾乃の小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」を原作に、オーボエとフルートの掛合いに焦点を当てた
・港町(日・米) ⇒舞台は瀬戸内海での漁業が主要産業の岡山県牛窓町 この小さな港町の過去からつながる現在を切り取ったドキュメンタリー
・泳ぎすぎた夜(仏・日) ⇒弘前水産卸売市場へ早朝に出勤する父親の長男が、寝不足のまま登校するが、通学路の途中で抜け出して小冒険の旅に出る話 「泳ぎすぎた夜」「魚市場」そして「永い眠り」の3章になっており、すべて弘前市で撮影 画面は昔のスタンダード・サイズ(4:3)か 原題は"La nuit où j'ai nage"(仏)="The night I swam"=「私が泳いだ夜」
・ベルリン・シンドローム(豪) ⇒オーストラリア・メルボルンに住む、ソーシャル・ワーカーで作家のメラニー・ジョーステンの同名小説を女性監督が映画化 オーストラリアからドイツのベルリンへ自分探しの旅に出てきた若手女流写真家が、ベルリンで壮絶な監禁事件に遭遇 世界各地で女性監禁事件は発生しているが、きっかけはこういうものなのだろうか 他に誰も住んでいない集合住宅1室だけのために電気・ガス・水道が通っているのか、街で普通に人体を燃やしたら臭気が酷いのではないかなど、不可解な点もある 原題も"Berlin Syndrome"=「ベルリン症候群」
・リアル(韓) ⇒二重人格あるいはドッペルゲンガーなのか、同一人物らしい人間が二人登場 個々のプロットや映像は面白いが、話は少々凝りすぎか ただし、ラスト・シーンは、水面に街のシルエットが映ってとても美しい 原題も"Real"
▼レディ・プレーヤー1 ⇒スティーブン・スピルバーグ監督がVR(ヴァーチャル・リアリティ)のゲーム世界を描き切った VFXの作業量は凄まじく、エンド・クレジットに登場する関係者の名前は1,000人くらい 原作があるようで、アーネスト・クラインのSF小説「ゲーム・ウォーズ」を映画化 2045年の米国オハイオ州コロンバスは貧富の格差が拡大し荒廃 2025年に誕生したVRゲーム「オアシス」に人々は逃避し、2027年生まれの主人公もその一人 ゲームの世界でもすべてを支配しようとする大企業と庶民との闘いが発生 過去の作品へのオマージュ・リスペクトが無数に スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」(1980)を初めとして、キングコング、エイリアン、スーパーマン、サタデー・ナイト・フィーバー、メガゴジラ、ガンダム等々 原題も"Ready Player One"だが、意訳すると「第1プレーヤーのゲーム開始準備完了」か
▼いぬやしき ⇒日本のVFXもここまで来たかという作品だった 主演の善玉ジジイ・犬屋敷壱郎(木梨憲武)も助演の善悪玉高校生・獅子神晧(佐藤健)も半人半ロボットなので、腕や背中が機械的に変身 それらをCGで製作するため、デジタルヒューマンという技術を使うこととし、米国と台湾にしかないライトステージという機材を使用 木梨は台湾に派遣され、メイクした上半身を上下左右、360度からスキャンし、人間のデータを採取したらしい その結果出来上がった映像は生々しい 前半は父親が疎外されている家庭の様子やイジメで登校拒否の生徒がいる高校など日常を描いているが、後半は東京新宿を舞台にした派手なアクション、空中戦になる ロケ地は東京都新宿区の西新宿と歌舞伎町、静岡県富士市の市立高校などのようだが、西武新宿駅正面口前などはCGで映像を創ったとのこと 空中戦を表現するために新宿のビル街をドローン撮影したらしい 原作は奥浩哉の同名コミック
・オー・ルーシー!(日・米) ⇒米国人イケメン英会話講師を巡る43歳の独身女性節子(寺島しのぶ)と姉とその娘(姪)の恋のさや当てをコミカルに描く 役所広司が重要な一味を添えている 平柳敦子監督のオリジナル短編作品の長編化 ロケ地は東京・池袋駅西口、秋葉原、千葉県八千代市の村上駅(京葉高速鉄道)などから、米国ロサンゼルスへ
▼犯罪都市(韓) ⇒2004年韓国ソウル南部のクムチョン(衿川)区で実際にあった、クムチョン警察署の対ヤクザ死闘を描く 腕っぷしの超強い警察強力班副班長(マ・ドンソク)を中心とした警察が、元々存在する韓国ヤクザ同士、そして中国から密入国してきた超凶暴な中国朝鮮族マフィアがからんで超過激になった抗争に対処する 刃物に素手で立ち向かう、力のこもったアクション・シーンを繰り返しながら、ついに20数人を逮捕するに至る どちらがヤクザか分からないような副班長を演ずるのは、「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)でゾンビに素手で立ち向かい一躍有名になった、力道山のような体格のマ・ドンソク 厳しい指導・指示の合間に人情も見せる 原題は"The Outlaws"=「無法者たち」か
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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