« 5月6日~5月12日の週に観た劇場映画 | トップページ | 5月20日~5月26日の週に観た劇場映画 »

2018年5月20日 (日)

5月13日~5月19日の週に観た劇場映画

5月13日(日曜)~5月19日(土曜)の週は、10本の劇場映画を観ました。実話に基づいた物語は、やはり説得力があると思いました。

・孤狼の血 ⇒柚月裕子の同名小説を、「凶悪」(2013)や「日本で一番悪い奴ら」(2016)の白石和彌監督が映画化 暴力団対策法成立直前の昭和63年(1988年)、広島県呉原市における暴力団同士の抗争と警察の型破りで桁違いな対応を描く ほぼ全編広島県呉市でロケ撮影されており、東映の「仁義なき戦い」シリーズの続編のようにも
・レザーフェイス 悪魔のいけにえ ⇒「悪魔のいけにえ」(1974)のチェーンソー殺人鬼レザーフェイスの前日譚らしい 1955年の米国テキサス州での出来事を描く 医療少年院での過酷な現実と脱走後の迷走振りは見事で、殺人場面はとにかく凄惨 原題は単に"Leatherface"=「レザーフェイス、皮の被り物」
・蝶の眠り(日・韓) ⇒中山美穂主演で、韓国人監督(原案・脚本を兼ねる)が韓国人男優を共演に起用し製作 アルツハイマーに罹った50代の女流作家と韓国人留学青年との恋を描く ロケ地は東京・新宿、神楽坂・赤城神社、品川区東京海洋大学、千代田区山の上ホテル、千葉県流山おおたかの森などか
・さらば青春、されど青春。  ⇒映画ランキングの上位にあったので、一応観に 幸福の科学創始者・総裁の大川隆法の半生を描いた宣伝映画のようだった 息子の大川宏洋が隆法役で主演、千眼美子(清水富美加)が恋人役で共演 1956年に徳島県川島町(現吉野川市)で生まれ、東京の大学を卒業し、商社に入社 東京、ニューヨーク、名古屋勤務を経て1985年末に退社 大卒後に始まった霊的覚醒を基に、1986年に幸福の科学を創設
・honey ⇒目黒あむの原作同名コミックの独特な世界観を実写映画化 乱暴者に見える男子高校生と小心者の女子高校生の恋愛を描く ロケ地は神奈川県藤沢市・鎌倉市・横浜市等各地と千葉県浦安市、静岡県伊豆、茨城県土浦市、栃木県足利市など

・君の名前で僕を呼んで(伊・仏・伯・米) ⇒1983年夏、北イタリアの某所でのラブ・ストーリー 別荘に避暑に来たイタリア人教授夫妻の息子とアメリカから来た大学院生が交わる LGBTのGの話なので、筆者は余り落ち着かなかったが、作品中でも示唆されるように欧米ではもうすっかり普通のことになっているようだ 言語は伊と英のようだ エジプト出身の作家の原作同名小説の映画化 原題も"Call Me by Your Name"で邦題どおり
・フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 ⇒米国フロリダ州の夢の国ディズニー・ワールド近くのモーテルでこのような母子家庭の生活があるなんて想像がつかなかった 元気な子役たちの演技が救い 原題も"The Florida Project"で邦題どおり
320_10 ★モリーズ・ゲーム ⇒本作の原作同名回想録を著したモリー・ブルーム(Molly Bloom)は、1978年4月21日に米国コロラド州で生まれているのでまだちょうど40歳 写真を見る限り、本作主演のジェシカ・チャスティンにも負けず劣らずの妖艶な美女 英語版回想録のタイトルは"Molly's Game: From Hollywood's Elite to Wall Street's Billionaire Boys Club, My High-Stakes Adventure in the World of Underground"(2014)と長いもので、和訳すると「モリーのゲーム:ハリウッドのエリートからウォールストリートの億万長者ボーイズクラブまで、地下ポーカーの世界での高額ギャンブルの冒険」という感じだが、残念ながら和訳本は出版されていない これに本人からの取材で肉付けをして脚本製作し、監督までやってのけたのが、「ソーシャル・ネットワーク」(2011)、「マネーボール」(2011)、「スティーブ・ジョブズ」(2015)の脚本で著名なアーロン・ソーキン 主役モリーは厳格な家庭に育ち、英才教育で女子フリースタイルスキーのモーグルで全米3位(1999年)となるとともに、ハーバード大学のロー・スクールに入学を許された 入学前にロサンゼルスに息抜きに行くが、そこで高額ポーカー・ゲームに出会い、最後には自分自身で事業を立ち上げ数年で4、5億円の利益を上げる 女性でありながら、未だ男性社会の米国で男性を手玉に取りながら事業を推し進める底力にただただ感動 顧客とは絶対に男女の関係にならないことや、顧客の秘密を厳守することは事業推進には欠かせない 米国では避けて通れない司法省、FBI、検察などとの法廷闘争にも立派に立ち向かった 原題も"Molly's Game"
320_11 ▼マルクス・エンゲルス(仏・独・ベルギー) ⇒本作は余りにも有名なプロイセン(現ドイツ)出身の2人の哲学者・思想家・経済学者の若き時代を描いたもの カール・マルクスは1818年に、フリードリッヒ・エンゲルスは1820年に共にプロイセンで生まれた その頃は18世紀に英国から始まった産業革命が欧州全域に浸透し、資産を所有する資本家と搾取される労働者の階級闘争が激しくなっていた 労働者階級(プロレタリアート)に与しようとする2人は当局に睨まれ、1843年独・ケルン、1844年仏・パリ、1845年ベルギー・ブリュッセルと移住 1848年にブリュッセルで有名な「共産党宣言」を2人で共同執筆するが、このあたりの経緯を仏・ジョセフ・プルードンとの交流などを含めて大きく描く マルクスは改宗ユダヤ人の子孫で、プロイセン貴族のウェストファーレン家出身の夫人と結婚 またエンゲルスは父親が紡績工場の共同経営者であるが、調査に行った英・マンチェスターでアイルランド系の貧しい女性労働者と出逢い・結婚 いずれも資本家階級の出自を持つことから、逆に労働者階級の実態もよく理解できたものと思われる 2人とも最後は英・ロンドンに永住し、資本論を書き上げるが、これには英国の心の広さ・深さが感じられる 彼らの目指した共産主義は各地で実現されるが、資本主義とともに修正・改善され双方はかなり近付いたものになっている 現在公開中の「私はあなたのニグロではない」の監督でもあるラウル・ペックが監督・製作・脚本を兼ねる 言語は独・仏・英のチャンポン 日本公開後3週間が経つが、定員200人規模の小劇場に100人以上の観客が 原題は"Le jeune Karl Marx"(仏)="The Young Karl Marx"=「若きカール・マルクス」
・29歳問題(香) ⇒原題は「29+1」 香港の著名舞台女優キーレン・バン(彭秀慧)が2005年に発表した、製作・脚本・主演を兼ねた一人芝居の映画化で、今回は監督と脚本を兼ねた 30歳直前のキャリア・ウーマンの心象を、対極にある女性と比べて描く

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

|

« 5月6日~5月12日の週に観た劇場映画 | トップページ | 5月20日~5月26日の週に観た劇場映画 »

映画(2018年)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38740/73476900

この記事へのトラックバック一覧です: 5月13日~5月19日の週に観た劇場映画:

« 5月6日~5月12日の週に観た劇場映画 | トップページ | 5月20日~5月26日の週に観た劇場映画 »