6月17日~6月23日の週に観た劇場映画
6月17日(日曜)~6月23日(土曜)の週は、4本の劇場映画を観ました。企業の株主総会出席を縫っての鑑賞でした。
▼空飛ぶタイヤ ⇒TVドラマ「半沢直樹」で一躍有名になった直木賞作家・池井戸潤の同名原作小説の映画化 意外にも多数ある池井戸作品では初の映画化らしい 筆者は池井戸潤の小説はほぼすべて読んでいるが、文庫本で上下巻900ページもある本作を映画化するのは結構困難だったろうと思う 当然ながら主人公赤松徳郎(長瀬智也)をめぐる様々な日常生活の話題などは省略されている ご存じのとおり池井戸は元三菱銀行(現三菱UFJ銀行)の行員であり、銀行やその融資先の大・中小企業の組織や振舞いについての知識は半端ない 本作でもホープ自動車はM自動車を、またホープ銀行はM銀行を想起させないでもない 池井戸作品の特徴である、企業不正や社会不正に立ち向かう主人公が、企業・社会のからくりに絡み取られもう絶体絶命の状態に追い込まれるが、起死回生の出来事により復活するという基本線は外していない 共演にディーン・フジオカと高橋一生が起用されており、女性観客の視線を気にしているようだ 「戦う戦士(もの)たちに愛を込めて」という主題歌をサザンオールスターズが担当しているのも特筆される ロケは神奈川県綾瀬市を中心に首都圏各地で行われたらしく、ハマキョウレックスという物流会社も撮影に協力している
・リディバイダー(英) ⇒英国製の先鋭企画・映像だと思って鑑賞したが、筆者の理解を超えていた 手持ちカメラによる主人公視線の映像が多いと思ったが、これはすべてコピー世界の映像だったらしい 原題も"Redivider"だが、あえて和訳すると「再分配機構」か
・V.I.P. 修羅の獣たち(韓) ⇒知らなかったが、VIPとは米国CIAと韓国国家情報院が合同で北朝鮮から企画亡命させた重要人物のことをいうらしい 1980年代から90年代初め頃までは実際に実行されていたようで、韓国内では北朝鮮に関する諜報源としてVIP待遇を受けていたとのこと 本作はこの企画亡命者についての初映画作品 韓国映画らしく先が見通せない緊張感あふれる作品だったが、話が込み入っていて誰が誰の敵なのかなかなか理解不能だった 多分それがこの作品の売りの1つだとは思うが… 原題も"V.I.P."
・メイズ・ランナー 最後の迷宮 ⇒原作小説があるのは知らなかったが、「メイズ・ランナー」シリーズの完結編となる第3作 シリーズ当初の異色さがだんだん薄れ、ただのSF戦争映画になってきたように感じた それに少々長い 締めくくりに死者からの手紙を使ったのは好印象 原題は"Maze Runner: The Death Cure"=「メイズ・ランナー(迷路の走者):死の治療法」
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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