6月3日~6月9日の週に観た劇場映画
6月3日(日曜)~6月9日(土曜)の週は、6本の劇場映画を観ました。イベントの多い週だったので、鑑賞数が限られました。
▼ダリダ あまい囁き(仏) ⇒1970年代中頃に世界中で大ヒットした「Parole, Parole(あまい囁き)」という唄は聴いたことがあった その唄を歌っていたのが本作主役のダリダ(1933-1987)であり、セリフをアラン・ドロンが喋っていたらしい "Parole"(伊)は"Words"=「言葉」という意味 ダリダの本名はヨランダ・クリスティーナ・ジリョッティで、エジプトのイタリア系移民の子としてカイロで誕生 少女時代は自分をブスだと思っていたらしいが、眼鏡を捨ててミス・エジプトに選ばれた イタリア語、アラビア語、フランス語、英語、スペイン語、ドイツ語などを話す真のマルチリンガルであり、歌唱力もあって、1955年にパリに渡り、その後フランスでトップ歌手にまで登り詰めた ダリダはとにかく情熱的な恋多き女性で、多数の美男子と浮名を流した 不幸だったのはそのうち3人がダリダに振られて自殺してしまったこと 実弟がいろいろ支えたものの、ダリダ本人も最終的には自死を選んでしまう このダリダという難しい役を、200人を超えるオーディションから選ばれた、イタリア人のスヴェヴァ・アルヴィティが熱演 原題は単に"Dalida"
・妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ ⇒山田洋次監督オリジナルの「家族はつらいよ」シリーズの3作目 今回のテーマは「主婦への讃歌」 いつものようにドタバタ喜劇で、最後はハッピー・エンドだが、内容はやや旧め 平田家の外観は前2作と同様に横浜市青葉区美しが丘の民家でロケ撮影し、家の内側はセット撮影(@京都か)らしい これ以外のロケ地は長野県佐久市茂田井(もたい)の武重本家酒造、東京都葛飾区の柴又帝釈天、広島県大島上島町の墓地など
・50回目のファーストキス ⇒「銀魂」「斉木楠雄のΨ難」(いずれも2017)の福田雄一監督が山田孝之と長澤まさみを起用して米国ハワイ州オアフ島でオール・ロケ撮影 2004年の同名ハリウッド映画(原題は"50 First Dates")のリメイク
▼デッドプール2 ⇒マーベル・コミックの「X-MEN」シリーズのスピン・オフである「デッドプール」シリーズの2作目 いずれも20世紀フォックス映画が製作し、「デッドプール」の3作目の製作も発表されている 本作も前作と同様ミュータントの世界を扱うが、ストーリーはハチャメチャで、毒舌、ギャグ、スラング、4文字英単語が氾濫 VFXの量も膨大 音楽は"All
Out Love"で始まり、"Tomorrow"で終わる 監督は「ジョン・ウィック」シリーズや「アトミック・ブロンド」(2017)のデビット・リーチ 主演は前作同様カナダ出身のライアン・レイノルズ、コミック原作に彼の名前が登場するらしい 余計な話だが、レイノルズの持て方は半端ではなく、カナダの歌手・俳優のアラニス・モリセットと婚約(後に解消)、スカーレット・ヨハンソンと結婚・離婚、現在はブレイク・ライブリーと結婚し2子をもうけている 同じカナダ出身のライアン・ゴズリングが似ていないでもない チョイ役で忽那汐里も出演 原題も"Deadpool
2"だが、「デッドプール」とは一体どういう意味だろう 「死者・死体の塊・山」という感じか
・友罪 ⇒薬丸岳の同名原作小説を瀬々敬久(ぜぜたかひさ)監督が脚本も担当し映画化 未成年で罪、あるいはそれに近いことを犯した3人の人生が交錯する 相変わらずダメ人間の瑛太は好演 ロケ地は茨城県、群馬県、埼玉県など各地 たびたび登場する2基のパラボラ・アンテナがある場所は、旧KDDI茨城衛星通信センターがあった高萩市衛星通信記念公園(愛称:さくら宇宙公園)ではないだろうか
・レディ・バード ⇒米国カリフォルニア州の州都サクラメントを舞台に、普通の高校生ヒロインが大学進学を控えた最後の年を過ごすのを描く 勉学、文化祭、恋愛、進学、プロムなどに悩みながらも、力強く前に進む姿を生き生きと描写 カリフォルニアの学生は米国東部の大学に進学することを夢見るのだろうか 「フランシス・ハ」(2012)や「20センチュリー・ウーマン」(2016)に出演している女優グレタ・ガーウィグが、サクラメント出身の自身の経験も加味して初監督 原題も"Lady Bird"だが、"ladybird"="ladybug"は「テントウムシ」の意味
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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