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2018年6月の4件の記事

2018年6月24日 (日)

6月17日~6月23日の週に観た劇場映画

6月17日(日曜)~6月23日(土曜)の週は、4本の劇場映画を観ました。企業の株主総会出席を縫っての鑑賞でした。

320_35 ▼空飛ぶタイヤ ⇒TVドラマ「半沢直樹」で一躍有名になった直木賞作家・池井戸潤の同名原作小説の映画化 意外にも多数ある池井戸作品では初の映画化らしい 筆者は池井戸潤の小説はほぼすべて読んでいるが、文庫本で上下巻900ページもある本作を映画化するのは結構困難だったろうと思う 当然ながら主人公赤松徳郎(長瀬智也)をめぐる様々な日常生活の話題などは省略されている ご存じのとおり池井戸は元三菱銀行(現三菱UFJ銀行)の行員であり、銀行やその融資先の大・中小企業の組織や振舞いについての知識は半端ない 本作でもホープ自動車はM自動車を、またホープ銀行はM銀行を想起させないでもない 池井戸作品の特徴である、企業不正や社会不正に立ち向かう主人公が、企業・社会のからくりに絡み取られもう絶体絶命の状態に追い込まれるが、起死回生の出来事により復活するという基本線は外していない 共演にディーン・フジオカと高橋一生が起用されており、女性観客の視線を気にしているようだ 「戦う戦士(もの)たちに愛を込めて」という主題歌をサザンオールスターズが担当しているのも特筆される ロケは神奈川県綾瀬市を中心に首都圏各地で行われたらしく、ハマキョウレックスという物流会社も撮影に協力している
・リディバイダー(英) ⇒英国製の先鋭企画・映像だと思って鑑賞したが、筆者の理解を超えていた 手持ちカメラによる主人公視線の映像が多いと思ったが、これはすべてコピー世界の映像だったらしい 原題も"Redivider"だが、あえて和訳すると「再分配機構」か
・V.I.P. 修羅の獣たち(韓) ⇒知らなかったが、VIPとは米国CIAと韓国国家情報院が合同で北朝鮮から企画亡命させた重要人物のことをいうらしい 1980年代から90年代初め頃までは実際に実行されていたようで、韓国内では北朝鮮に関する諜報源としてVIP待遇を受けていたとのこと 本作はこの企画亡命者についての初映画作品 韓国映画らしく先が見通せない緊張感あふれる作品だったが、話が込み入っていて誰が誰の敵なのかなかなか理解不能だった 多分それがこの作品の売りの1つだとは思うが… 原題も"V.I.P."
・メイズ・ランナー 最後の迷宮 ⇒原作小説があるのは知らなかったが、「メイズ・ランナー」シリーズの完結編となる第3作 シリーズ当初の異色さがだんだん薄れ、ただのSF戦争映画になってきたように感じた それに少々長い 締めくくりに死者からの手紙を使ったのは好印象 原題は"Maze Runner: The Death Cure"=「メイズ・ランナー(迷路の走者):死の治療法」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年6月17日 (日)

6月10日~6月16日の週に観た劇場映画

6月10日(日曜)~6月16日(土曜)の週は、6本の劇場映画を観ました。今週もイベントに押されました。

・Vision(日・仏) ⇒河瀬直美監督が昨年の第70回カンヌ国際映画祭(2017)で出会ったマリアン・スロット・プロデューサーと仏女優ジュリエット・ビノシュに出会い、本作の企画がスタート 昨年後半に奈良県吉野町の神秘の森で2度撮影し、今月短期間で公開となった 欧州の芸術作品の影響を受けたためか、かなり形而上的なものになっている
320_33 ★万引き家族 ⇒是枝裕和監督のオリジナル脚本による作品 今年のカンヌ国際映画祭(2018)で最高賞のパルムドール("Palme d'or"=「金のヤシの小枝」)を受賞しただけあって面白い 都会の片隅の古い平屋で暮らす、反社会的で犯罪的な家族だが、ユーモアと笑いにあふれ楽しい生活を送っている 終盤に警察に捕まり、その尋問により家族一人ひとりの秘密が明かされていくところもユニーク 子供たちを家庭、家族あるいは社会で充分に育てて行けないという現代社会への痛烈な皮肉と批判のように感じる 移民・難民が多く暮らし、二極化も進む欧州で広く共感されたのもこの点ではないだろうか ロケ地は、家族の暮らす古民家、商店街、団地、ルアーショップ、病院など、主に東京都足立区内 海水浴シーンは千葉県いすみ市と小湊鉄道で撮影された模様
・羊と鋼の森 ⇒第13回本屋大賞(2016)を受賞した宮下奈都の同名原作小説の映画化 普段余り日の当たらないピアノ調律師という職業に着目したのはユニーク 山崎賢人、鈴木亮平、三浦友和らはかなり調律師の訓練を受けた模様 母親がピアノ教師である上白石萌音・萌歌の姉妹は幼少期に習ったピアノの腕を格段に向上させた 終盤の結婚式シーンで萌音が弾くピアノに合わせた、北海道の森に舞うダイヤモンドダストの映像は秀逸 ロケ地は中・高校、調律会社、個人住宅、飲食店、コンサート会場、JR駅等々、ほぼすべて北海道旭川市内 ただ外国人大物ピアニストによる演奏の撮影は埼玉県入間市にある武蔵野音大入間キャンパスの大ホール・バッハザールで行われた模様
320_34 ▼30年後の同窓会 ⇒原題は"Last Flag Flying"=多分「最後に旗は翻る」 「6歳のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレーター監督が、ダリル・ポニックサンの同名原作小説(2005)に着目し、12年の歳月をかけて映画化 最近少しずつ増えているアマゾン・スタジオ作品 戦場での友情をベトナム戦争とイラク戦争をつないで描く 一方ロード・ムービーでもあり、南は米国ヴァージニア州ノーフォーク、リッチモンドから、ワシントンD.C.を経由して、北はニューハンプシャー州ポーツマスまでに至る 3人の男同士の会話に重点を置き、3週間のリハーサルを行い、息を合わせるとともに、脚本も何度も書き換えたようだ 最後は手紙で締めくくったのは、粋で感動的
・最初で最後のキス(伊) ⇒イタリア・ミラノからイタリア北東部の田舎町ウーディネに養子として引き取られた高校生と現地高校生との交わりを描く ファッション、ダンス、イジメ、友情、恋愛など、いろいろな側面を取り込む 最後の悲劇は米国で実際にあった事件を題材に 原題は"Un bacio"(伊)="A kiss"=「一回のキス」で邦題どおりでもある

・OVER DRIVE ⇒ラリーの整備士とドライバーの兄弟(東出昌大・新田真剣佑)間に横たわる愛情、競争心、一人の女性を巡る話などが、過酷なラリー競技の映像とともに映し出される ラリー競技が転戦する日本各地における、迫力あるラリー・シーンのロケは、東京・お台場、栃木県、富山県、山口県、福岡県北九州市・宗像市、長崎県、群馬県などで大々的に公道を借り切って実施 ロケには、レーシング・ドライバーでもあるトヨタ自動車・豊田章男社長の全面後援を得て、実物のレースカー・ヤリスが登場し、本物のメンテナンス・チームやドライバーが参戦 作中のスポンサーとしてセイコーとパイオニアも全面協力 また、兄弟二人が自転車で山を下るシーンは静岡県伊豆・稲取細野高原で撮影されたようだ 新田は「ちはやふる」3部作シリーズとは打って変わって、腹筋が6パックのムキムキ・マンに変身

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年6月10日 (日)

6月3日~6月9日の週に観た劇場映画

6月3日(日曜)~6月9日(土曜)の週は、6本の劇場映画を観ました。イベントの多い週だったので、鑑賞数が限られました。

320_31 ▼ダリダ あまい囁き(仏) ⇒1970年代中頃に世界中で大ヒットした「Parole, Parole(あまい囁き)」という唄は聴いたことがあった その唄を歌っていたのが本作主役のダリダ(1933-1987)であり、セリフをアラン・ドロンが喋っていたらしい "Parole"(伊)は"Words"=「言葉」という意味 ダリダの本名はヨランダ・クリスティーナ・ジリョッティで、エジプトのイタリア系移民の子としてカイロで誕生 少女時代は自分をブスだと思っていたらしいが、眼鏡を捨ててミス・エジプトに選ばれた イタリア語、アラビア語、フランス語、英語、スペイン語、ドイツ語などを話す真のマルチリンガルであり、歌唱力もあって、1955年にパリに渡り、その後フランスでトップ歌手にまで登り詰めた ダリダはとにかく情熱的な恋多き女性で、多数の美男子と浮名を流した 不幸だったのはそのうち3人がダリダに振られて自殺してしまったこと 実弟がいろいろ支えたものの、ダリダ本人も最終的には自死を選んでしまう このダリダという難しい役を、200人を超えるオーディションから選ばれた、イタリア人のスヴェヴァ・アルヴィティが熱演 原題は単に"Dalida"
・妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ ⇒山田洋次監督オリジナルの「家族はつらいよ」シリーズの3作目 今回のテーマは「主婦への讃歌」 いつものようにドタバタ喜劇で、最後はハッピー・エンドだが、内容はやや旧め 平田家の外観は前2作と同様に横浜市青葉区美しが丘の民家でロケ撮影し、家の内側はセット撮影(@京都か)らしい これ以外のロケ地は長野県佐久市茂田井(もたい)の武重本家酒造、東京都葛飾区の柴又帝釈天、広島県大島上島町の墓地など
・50回目のファーストキス ⇒「銀魂」「斉木楠雄のΨ難」(いずれも2017)の福田雄一監督が山田孝之と長澤まさみを起用して米国ハワイ州オアフ島でオール・ロケ撮影 2004年の同名ハリウッド映画(原題は"50 First Dates")のリメイク
320_32 ▼デッドプール2 ⇒マーベル・コミックの「X-MEN」シリーズのスピン・オフである「デッドプール」シリーズの2作目 いずれも20世紀フォックス映画が製作し、「デッドプール」の3作目の製作も発表されている 本作も前作と同様ミュータントの世界を扱うが、ストーリーはハチャメチャで、毒舌、ギャグ、スラング、4文字英単語が氾濫 VFXの量も膨大 音楽は"All Out Love"で始まり、"Tomorrow"で終わる 監督は「ジョン・ウィック」シリーズや「アトミック・ブロンド」(2017)のデビット・リーチ 主演は前作同様カナダ出身のライアン・レイノルズ、コミック原作に彼の名前が登場するらしい 余計な話だが、レイノルズの持て方は半端ではなく、カナダの歌手・俳優のアラニス・モリセットと婚約(後に解消)、スカーレット・ヨハンソンと結婚・離婚、現在はブレイク・ライブリーと結婚し2子をもうけている 同じカナダ出身のライアン・ゴズリングが似ていないでもない チョイ役で忽那汐里も出演 原題も"Deadpool 2"だが、「デッドプール」とは一体どういう意味だろう 「死者・死体の塊・山」という感じか
・友罪 ⇒薬丸岳の同名原作小説を瀬々敬久(ぜぜたかひさ)監督が脚本も担当し映画化 未成年で罪、あるいはそれに近いことを犯した3人の人生が交錯する 相変わらずダメ人間の瑛太は好演 ロケ地は茨城県、群馬県、埼玉県など各地 たびたび登場する2基のパラボラ・アンテナがある場所は、旧KDDI茨城衛星通信センターがあった高萩市衛星通信記念公園(愛称:さくら宇宙公園)ではないだろうか

・レディ・バード ⇒米国カリフォルニア州の州都サクラメントを舞台に、普通の高校生ヒロインが大学進学を控えた最後の年を過ごすのを描く 勉学、文化祭、恋愛、進学、プロムなどに悩みながらも、力強く前に進む姿を生き生きと描写 カリフォルニアの学生は米国東部の大学に進学することを夢見るのだろうか 「フランシス・ハ」(2012)や「20センチュリー・ウーマン」(2016)に出演している女優グレタ・ガーウィグが、サクラメント出身の自身の経験も加味して初監督 原題も"Lady Bird"だが、"ladybird"="ladybug"は「テントウムシ」の意味

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年6月 3日 (日)

5月27日~6月2日の週に観た劇場映画

5月27日(日曜)~6月2日(土曜)の週は、10本の劇場映画を観ました。米・英のクライム・サスペンス作品はさすがだと思いました。

・モリのいる場所 ⇒画家・熊谷守一(1880~1977)という長寿の画家についてはほとんど知らなかったが、相当にユニークな人だったようだ 1974年(昭和49年)94歳の画家・モリとその妻秀子(74歳)が東京都豊島区の自宅と庭に籠っていた様子を描く 山崎努と樹木希林が共演 ロケ地は神奈川県葉山町らしい
320_13 ★ファントム・スレッド ⇒1950年代ロンドンの華やかなオートクチュールの世界を描いているのに、目が離せないサスペンスの雰囲気があり観客の心を惑わす 著名デザイナー・仕立屋が息抜きの旅で新しいミューズに出会い、仕事に集中するためのルーティンと新しいミューズとの愛との間で揺れ動く姿を、丁寧な映像で映し出す オートクチュールの屋台骨は、実は多数のベテラン縫子・針子たちが支えており、そこから生み出される数々のコスチューム・デザインやファッションは見物 欧州の3大映画祭で受賞経験のあるポール・トーマス・アンダーソン監督が脚本も担当し、アカデミー賞主演男優賞を3度も受賞しているダニエル・デイ=ルイスが主演 デイ=ルイスは本作をもって引退するという 原題も"Phantom Thread"で、和訳すると「幻の糸」か 欧州のある王女のためのウエディング・ドレスには"never cursed"=「決して呪われないように」という文字が縫い隠されており、これがファントム・スレッドか
・海を駆ける(日・仏・インドネシア) ⇒インドネシア・バンダアチェの海岸に全裸で漂着したラウ(ディーン・フジオカ) 一種のサイキックの彼が引き起こす超自然現象をテーマに、第二次世界大戦の日本軍、その後のインドネシア独立戦争、スマトラ島沖地震(2004年)などの記憶とイメージが混ざり合うファンタジー 深田晃司監督がオリジナル脚本でバンダアチェでオール・ロケ フジオカはアジアからキャリアを始めたので適役か
▼ゼニガタ ⇒どこかで観た風景だなと思ったら、筆者が最近訪れた静岡県沼津市だった 本作は沼津でロケされた闇金ドラマで、闇金は大阪の専売特許だと思っていたが… 警察もヤクザも巻き込んだ人情話は渋め 韓国から俳優活動を始めた大谷亮平が結構人情味溢れる主役を務め、渋川清彦が演じるヤクザの親玉も迫力があった
▼ガチ星 ⇒プロ野球選手になりながら自分を律することができない主人公が40代になって再びプロの競輪選手を目指す中年スポコン作品 2016年のテレビドラマ「ガチ★星」の再編集劇場版 福岡県北九州市小倉が競輪発祥の地だとは知らなかったが、そこの競輪学校で過酷な訓練に挑む ドラマだから仕方がないが、主人公が自分の立場を理解するのがそして目覚めるのが遅すぎるものの、最後には突っ走る姿には救いがある

・GODZILLA 決戦機動増殖都市 ⇒「ゴジラ」シリーズ初のアニメ作品として製作された劇場3部作「GODZILLA」の第2章 地球にはゴジラとの決戦を生き延びた人類がいることを発見するが… またもや緊張の糸が切れた 当然第3章もありそうだ
320_14 ★ビューティフル・デイ(英) ⇒映像の切れ味、音楽や効果音の凄さは規格外 ニューヨーク・シティとその郊外が舞台で、行方不明少女をかなり手荒な手段で発見・救出 主人公に関し、戦争と少年時の被虐待のトラウマ映像がフラッシュ・バック 監禁場所からの救出場面は監視カメラの映像 時々登場するカウント・ダウンの映像はどういう意味だろう 相当数になる死体の処理はどうするのだろうという疑問は残るが、米・英がタッグを組んだフィルム・ノワールの構想力・表現力は凄い 米国ニューヨーク・シティ出身のジョナサン・エイムズの同名原作小説の映画化 筋肉増量で少し太ったように見える主役のホアキン・フェニックスの存在感は抜群で、本作で第70回カンヌ国際映画祭(2017)男優賞を獲得 監督のリン・ラムジー女史は脚本も担当しておりやはり第70回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞 音楽は「ファントム・スレッド」も担当している英国ロックバンドのギタリストであるジョニー・グリーンウッド ひとつ意味不明なのが邦題 ラスト・シーンで少女が発する言葉から採用したのだろうが… 原題は"You Were Never Really Here"=「君たちは決してここにはいなかった」 意訳すると「君らの居場所はなかった」か
・ママレード・ボーイ ⇒1990年代に少女雑誌に連載された吉住渉(女性・東京都出身)の同名コミックを映画化 したがって、携帯電話のなかった時代の話だが、本作では堂々と携帯が登場 4P的な感じだが、2組の夫婦の組合せが入れ替わり、それぞれの高3の1人娘と1人息子も一緒にシェアハウスで同居することになるところからすべての話が始まる 引越しシーンの0123はプロダクト・プレースメントか ただNITTSUの箱も混じっているのはお愛嬌か ストーリーをよく追うと、2人の高校生はなぜ同学年かという疑問は残る 監督は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(2017)など多数の作品がある廣木隆一 ロケ地は、学校シーンが宮城県名取市の尚絅学院大学など、シェアハウス・シーンが茨城県つくば市に造ったセット、京都の大学は京都工芸繊維大学、2人の旅行先は福岡県北九州市の門司・若松などで、全国にまたがっているのは驚異 シェアハウスと高校は神奈川県横浜市の相鉄線沿線と設定されており、いずみ野駅などが登場 京都のアパートの最寄り駅としては京福電鉄(嵐電)の宇多野駅が登場 ところでママレードは英語では"marmalade"と綴ると思うが、発音を聴くと「マーマレード」にしか聴こえない
▼ゲティ家の身代金 ⇒本作品も実話に基づく ジョン・ピアースンの同名原作を映画化 監督は「エイリアン」(1979)や「ブレードランナー」(1982)で著名なリドリー・スコット 1974年当時世界一の富豪だったジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)の孫がイタリアのローマで誘拐され17百万ドルの身代金を要求された事件を描く 背景として、ゲティ家のビジネス、親子関係なども紹介 誘拐された孫の母親アビゲイル(ゲイル)・ハリス(ミッシェル・ウイリアムズ)の活躍が見物 ゲティ家からの誘拐解決代理人・交渉人としてフレッチャー・チェイス(マーク・ウォールバーグ)が派遣されるが、ゲイルの言動に感動してゲイル側に ゲティの子供たちはほとんど不幸な人生を送っており、金持ちは必ずしも幸福にならないことを示唆 本作製作中に大トラブルが発生 ゲティ役として特殊メイクで出演して撮り終えていたケヴィン・スペイシーがセクハラ事件で2017年11月に降板 急遽プラマーにゲティ役を依頼し、公開までわずか1ヶ月という期間で撮影・編集し、予定どおりの公開に間に合うように完成させた監督以下スタッフの力量には感心 原題は"All the Money in the World"=「世界のすべてのお金」か
・犬ヶ島 ⇒まずは本作がすべてストップ・モーションで撮影されたことに感動 「グランド・ブタペスト・ホテル」(2014)で一躍有名になったウェス・アンダーソン監督が原案・脚本・製作も兼ねる 舞台は20年後の日本の某大都市であり、音楽は全編和太鼓による演奏など、日本趣味に富む 声の出演陣には以外な大物や大物俳優たちが 本作は今年の第68回ベルリン国際映画祭の最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞 原題は"Isle of Dogs"で邦題どおりか

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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