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2018年7月 1日 (日)

6月24日~6月30日の週に観た劇場映画

6月24日(日曜)~6月30日(土曜)の週は、12本の劇場映画を観ました。最近は鑑賞数が減っていたので頑張りました。

・終わった人 ⇒内館牧子の同名原作小説(2015年、文庫本は2018年)の映画化 「リング」(1998)などのホラー作品を多数製作している中田秀夫監督の初コメディ作品らしい 筆者にはひと昔前の話に感じた 最近は情報が行き渡っているので、筆者の周囲の人たちは皆準備をしているように思う 布袋寅泰が作詞作曲し、今井美樹が歌う主題歌「あなたはあなたのままでいい」は映画に合っていていい セット撮影は東映東京撮影所(練馬区東大泉)で行われたようだ ロケ地は東京都内各地と岩手県盛岡市内各地らしいが、桜花のラストシーンは昨年4月に盛岡市高松公園で最初に撮影されたようだ
・女と男の観覧車 ⇒1935年12月生れのウッディ・アレン監督は80歳を過ぎた今も一年一作を続けている 本作は2017年の作品で、当然のように脚本も担当 1950年代の米国ニューヨーク市ブルックリン区の遊園地コニー・アイランドを見事に再現 主演にケイト・ウィンスレットを迎えて、中年女性の揺れる心を描写 ケイト・ウィンスレットは体重が増えすぎで、本作のように余りもてるような気がしない 本作も最近増えているアマゾン・スタジオの作品 原題は"Wonder Wheel"=「不思議な、驚きの観覧車」で観覧車の愛称だと思う
・それから(韓) ⇒韓国のホン・サンス監督の最新作の1つで、脚本も兼ねる 男女関係を扱った白黒作品だが、緊張が続かなかった 原題は"The Day After"=「翌日」
・告白小説、その結末(仏・ベルギー・ポーランド) ⇒原題は"D'après une histoire vraie"(仏)="From a true story"=「ある本当の話から」 仏女流作家デルフィーヌ・ド・ヴィガン(Delphine de Vigan)の映画原題と同名の小説(2015)をロマン・ポランスキー監督が映画化し、共同脚本も務める いろいろと不自然なところも多いのだが、ポランスキー魔術でハラハラ・ドキドキで眼が離せない 原作小説の和訳本は「デルフィーヌの友情(フィクションの楽しみ)」(2017)
・男と女、モントーク岬で(独・仏・アイルランド) ⇒男の妄想に近い作品と感じた 外国人キャストとスタッフが米国ニューヨーク市、ロングアイランドのモントーク岬などで撮影 原題は"Return to Montauk"=「モントーク岬に戻って」

・ガザの美容室(パレスチナ・仏・カタール) ⇒中東イスラエルに隣接したガザのパレスチナ自治区にある美容室 そこに結婚式を控えた女性とその母親、臨月の女性、ヒジャブを絶対に外さない厳格なイスラム教徒女性、薬物中毒の女性などが、まるで人生の縮図のように集う その内屋外で戦闘が始まり、屋内に籠城 誰が誰と戦っているのか分からない混乱に ミサイルか対戦車砲か分からないが、その擬音は凄まじい 今の情況を示しているのだろうか 原題は"Degrade"=「劣化、退化」か
・ALONE アローン(米・西・伊) ⇒ベルベル人が登場するから多分北アフリカ某国の沙漠地帯 そのどこかの地雷原で地雷を踏んでしまい動けなくなった兵士の話 「君の名前で僕を呼んで」(2016)のアーミー・ハマーが主演 地雷原に迷い込む前に結婚式のためにテロリスト狙撃をためらった末の出来事 同僚は地雷で爆死し、自身は左足で地雷を踏んだまま、幾度もの砂嵐に耐えながら52時間、結局は74時間を過ごすことに 死んだ同僚、ベルベル人親子、恋人とのDVも問題など、いろいろな幻影を観る これはありえないだろうという点もいくつかはあったが、エンタメとしては楽しめた 原題は"Mine"=「地雷」
320_36 ★▼カメラを止めるな! ⇒観終えた直後の感想は、実によく出来た作品だということ 冒頭に37分間のワン・カット・ゾンビ映画 これだけでも最近流行りの新しく困難な試み しかしそれからが凄い エンド・クレジットまで出てきてこれで終わりかと思ったら、そのワン・カット作品を創り出すまでのメイキング過程を描写した1時間弱の映像が続く 前半と後半はよくリンクされていて、「なるほど、なるほど」と笑いながらうなづくしかなかった 監督&俳優養成スクール「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾作品らしい 多分低予算ながらこれだけの作品が創られたのは、脚本も担当した上田慎一郎監督の実力だと思う 終映後上田監督と著名脚本家の柏原寛司氏が登場(2枚目の写真) 上田監督のコメントは「ワークショップで3ヶ月間一緒に過ごした気心の知れたキャスト・スタッフと製作できた 0点か200点の作品を創りたかった」 柏原氏のコメントは「とてもいい 脚本がいい 美学校役者の見せ場、スタッフの見せ場がよく考えられている 205点をあげられる 1本目が成功したら、2本目が勝負 同じものではダメ 攻めてくれ」 ロケは茨城県水戸市の浄水場跡で、今は廃工場になっているところらしい 撮影許可交渉は容易ではなかったようだ
Dsc_0379 ・可愛い悪魔 ⇒2015年8月に発生した、妻の不倫相手の国際弁護士を殴り倒し、その陰茎を枝切鋏で切り取ってトイレに流した事件を題材にしている 一部始終を見聞きしている、弁護士事務所の警備員という第三者を登場させて、彼が話を展開させる役割を与えられている
・リミット・オブ・アサシン(米・中) ⇒「幸せの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(2016)他沢山の作品に出演しているイーサン・ホークが主演 組織の蘇生実験で24時間の命を与えられた主人公が、使い捨てにしようとした組織に1人で闘いを挑むスーパー・アクション 原題は"24 Hours to Live"=「24時間の命」 筆者は本作を京都駅近くのイオン・モールのシネコンで鑑賞 広いモールには多くの外国人旅行者の姿が

・マッド・ダディ ⇒何かを暗喩するような"Yesterday When I Was Young"の唄で映画は幕を開ける 若さあるいは無限の将来性への嫉妬からか、世の中の親たちが自身の子供たちを抹殺しようとし始める 途中からはノンストップ・アクションに ストーリーは分かるが、人間の本能に近い、子供を守るという意思がくつがえされるのはかなり不気味 原題は"Mom and Dad"=「ママとパパ」
・パンク侍、斬られて候 ⇒まずは作品の破天荒な世界に度肝を抜かれた 芥川賞作家・町田康の同名原作小説を石井岳龍監督、宮藤官九郎脚本で映画化 綾野剛が主演し、豊川悦司、染谷将太、東出昌大、浅野忠信、永瀬正敏ら錚々たる俳優たちが共演 紅一点の美女には北川景子を起用 撮影には京都太秦の東映京都撮影所のスタジオと太秦映画村が主に使われた クロマキー撮影は東京世田谷の東宝スタジオで行われ、VFXで最大3,000人の腹ふり衆と1億匹の猿を合成したようだ 冒頭シーンは京都高尾の谷山林道でロケ撮影され、斬られた老人は原作者の町田康そのものだったらしい

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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