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2018年7月15日 (日)

7月8日~7月14日の週に観た劇場映画

7月8日(日曜)~7月14日(土曜)の週は、4本の劇場映画を観ました。暑さとイベントに押されて、鑑賞時間が減りました。

・セラヴィ!(仏) ⇒パリ郊外にある17世紀に建設された古城でのウェディング・パーティにまつわるフランス流コメディ さすがフランスという立派な古城の会場で、引退を控えた一流で有能なウェディング・プランナーが、自己中で出来の悪いスタッフたちに振り回されながらも、何とか大団円を迎える 原題は"Le sens de la fête"(仏)="The meaning of the party"=「パーティの意義」で、この方が作品の真意を伝えていると思う なぜ邦題を「セラヴィ!」="C'est la vie!"(仏)="It's life!"=「それが人生!」という平凡なものにしたのだろうか
320_41 ★バトル・オブ・ザ・セクシーズ ⇒1973年に米国で実際に興行された女子テニス世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングと元男子テニス世界チャンピオンのボビー・リッグスの、性別を超えたテニス・マッチが主題 キング夫人は1972年の全米女子テニス大会の賞金総額が10万ドル(当時の為替で多分3,000万円位)で男子の1/8に過ぎなかったことに憤り、既存の男子中心のテニス協会を脱退し、仲間とともに自ら「女子テニス協会」を設立しスポンサーを探す 一方リッグスはギャンブル漬けで金欠に陥り、夫婦関係も悪化していたため、一獲千金を狙っていた 女子テニス協会の最初の大スポンサーがスポーツ選手の健康には余り良くないタバコ会社だという皮肉があったり、キング夫人は優しい夫がありながら美人美容師のファンと親密な関係になったりと、話は複雑な様相を示しながらも最終バトルに向かっていく これは女性の地位向上を目的としたウーマン・リブの闘争の一部でもあったようだ 1960年代に米国で公民権運動を主導したのがやはりキング牧師(マーチン・ルーサー・キング)だったのは歴史の偶然か キング夫人役は「ラ・ラ・ランド」(2016)で第89回アカデミー賞(2017)主演女優賞を獲得したエマ・ストーンで、眼鏡をかけ、テニスも特訓して熱演 原題は"Battle of the Sexes"=「性、性別、あるいは男女の闘い」で、具体的に言うと「ウーマン・リブの闘い」でもある 邦題は原題の読みをカタカナで表記する方法をとっているが、ならば本来「バトル・オブ・ザ・セックスィズ」だろう 何を遠慮したのか分からないが、英語では"sex"は第一義的には「男女の性別」の意味 「セクシーズ」なら"sexy"の複数形"sexies"になると思われ、その意味は「セクシーな、色っぽい人たち」だろう
・ルームロンダリング ⇒自殺や殺人事件などがあった、訳ありの賃貸住宅物件を、一度誰かが住むことにより普通の物件に変える仕事があるのかどうか分からないが、本作はそれに関するもの 訳ありの部屋には当然幽霊などが出没するのだが、それの相手をして住む主人公女性には霊能力がある 意外なテーマを面白く演出 ロケ地はエンド・クレジットによれば東京都武蔵野市を中心とした東京西部のようだ
・インサイド(西・米) ⇒はっきり言ってB級サスペンス・ホラー作品 ここまで異常な動機は理解できないし、襲う女はまるで不死身のようだし、警官の対応も間抜けているなど、変なところも多い 舞台は米国シカゴ市らしい 原題も"Inside"で、あえて和訳すると「内部、内側のもの」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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