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2018年9月 2日 (日)

8月26日~9月1日の週に観た劇場映画

8月26日(日曜)~9月1日(土曜)の週は、12本の劇場映画を観ました。今年の夏はバテ気味なのに、8月終盤の鑑賞本数は結構な量でした。

320_57 ▼輝ける人生(英) ⇒これは英国版の「終わった人」(2018)かもしれない ただし、主人公は男性ではなく女性 夫が爵位ナイトを授けられ、レディとなった主人公が、夫の不貞から離婚し、豪邸を出て離れて都会に住む姉の住宅に転がり込むところから話が始まる 姉の簡素で身軽な生活、ダンス・サークル活動の活気などに大いに刺激を受ける クライマックスはイタリアでのダンス発表会 やはり皆で協力して作り上げることは感動を呼ぶ 最後には本当に新しい出発が… 監督は「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」(2014)のリチャード・ロンクレイン(1946~・英) 原題は"Finding Your Feet"、意訳すると「足元を見つめ(直し)て」あるいは「ダンスできる足を再発見して」くらいか
320_58 ▼タリーと私のヒミツの時間 ⇒3人目を出産した母親の子育てがいかに大変かがよく分かる 男の筆者にはなかなかうかがい知れないことが多い ストーリー自体は後半やや不思議というか、ファンタジー的なものになっていく 3人目の女児の名前がミアで母親の旧姓がタリーだが、ミア・タリーとは祖母の名前だったようなのがヒントか 3人の子育てを経験した製作・脚本のディアブロ・コディ(1978~)の実体験に基づく作品で、監督は「ヤング≒アダルト」(2011)でもコンビを組んだジェイソン・ライトマン(1977~・加) ヒロインは本作のために体重を18kg増量したアカデミー賞俳優シャーリーズ・セロン(1975~・南ア・米) 原題は単に"Tully"
・クリミナル・タウン ⇒原題は"November Criminals"=「11月の犯罪者たち」 サム・マンソンの同名原作小説(英語原題はやはり"November Criminals")をサーシャ・ガヴァシ監督(1966~・英)が脚本も兼ね映画化 米国の首都ワシントンD.C.で発生した黒人高校生の射殺事件を、周りの制止にかかわらず追求していく親友たちの姿を描く D.C.では2週間で24件の殺人事件が発生するなど、未だに超危険な街なのだろうか ヒロインのクロエ・グレース・モレッツ(1997~)はキュート
・ダブルドライブ 狼の掟 ⇒やや時間つなぎで鑑賞したB級作品 「闇金ドッグス」シリーズのチームが製作したカーチェイス、格闘アクション作品 格闘する人物が不死身くさいのが玉に瑕
・若い女(仏) ⇒恋人と別れた若い女性が彼の飼い猫と一緒にパリを彷徨い、住込みのベビーシッターや下着売場店員などの仕事をしながら、友人、母親、アフリカ系同僚などと交流し再出発していく様を描く 大音量の音楽が流れるパーティの場面も多く、パリの実生活を垣間見る フランス特にパリはいまや人種のルツボのようだ 監督・脚本はフランス若手のレオノール・セライユ女史(1986~)で、フランス国立映画学校の卒業制作を集大成 ヒロインのレシティア・ドッシュ(1980~・仏)もフランスで注目されている そういえば彼女の虹彩の色は、左が青、右が緑だった

・ポップアイ(シンガポール・タイ) ⇒タイ・バンコクの会社で活躍した熟年建築士がパワハラを受け、リストラされかかったことで失意となり、街中で昔飼っていたらしい象を発見し衝動的に購入 熟年男性と象は彼らの故郷、タイ北部ラオス国境のルーイを歩いて目指すロード・ムービー タイの田舎の緑あふれる風景が印象的 シンガポール出身の若手女性監督カーティス・タン(1981~)の初作品(脚本兼任) 原題も"Pop Aye"だが、あえて和訳すると「まだ弾けている」という感じか
・大人のためのグリム童話 手をなくした少女(仏) ⇒フランス人監督セバスチャン・ローデンバック(1973~)の初長編アニメーション グリム童話の「手なしむすめ」から発想を得て、自ら単独で脚本・作画を担当 「林檎(りんご)-水車小屋」「梨ー王宮」「甘橙(オレンジ)と無花果(いちじく)ーどこか遠くの場所」の3部からなる ローデンバック監督が編み出した「クリプトキノグラフィー」という手法を使っており、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」(2013)にも似ている なぐり書きの下絵だけでアニメ制作した感じであるが、それがかえって観る人ごとに異なる自由な解釈を可能にしているともいえる 原題は"La jeune fille sans mains"(仏)="The girl without hands"=「手なしむすめ」
・ペンギン・ハイウェイ ⇒森見登美彦(1979~)の同名原作SF小説(2010)のアニメ映画化 何気ない日常を描いているようだが、ペンギンの群れがファンタジーの世界に誘う
・バンクシーを盗んだ男(英・伊) ⇒謎のグラフィック・アーティスト、バンクシーが2007年にパレスチナ・ヨルダン西岸地区ベツレヘムにある、パレスチナとイスラエルを分断する壁に描いたストリート・アートにまつわる混乱に関するドキュメンタリー 原題も"The Man Who Stole Banksy"で邦題どおり
・英国総督 最後の家(英) ⇒第二次世界大戦後、国力が落ち植民地インドを維持できなくなった英国が、1947年に最後のインド総督として送り込んだのがヴィクトリア女王のひ孫のルイス・マウントバッテン卿(伯爵) インド独立までの間住んだ、何百人もの人々が働く邸宅を中心にすえ、宗教の違いを越え愛し合う使用人男女を登場させるとともに、インド統一独立を目指すインド国民会議派とイスラム教徒国家の分離独立を狙う全インド・ムスリム連盟との対立を描く 統一独立を模索したマウントバッテン総督だが、対立の根深さを知り分離独立案に傾く 国民会議派の指導者はマハトマ・ガンジー(1969~1948)とジャワーハルラール・ネルー(1889~1964)、ムスリム連盟はムハンマド・アリー・ジンナー(1876~1948) 映画にはそれぞれ実によく似た俳優をあてている 1948年にヒンドゥー教徒やシク教徒中心の国インドとイスラム教徒の国パキスタンが分離独立 パンジャブでは西がパキスタン、東がインドとなったため宗教の合わない人々が1,400万人も難民化し、大移動の混乱により200万人が死亡という 監督は祖父母がこの大移動を経験したグリンダ・チャーダ女史(1960~、脚本兼任) 原題は"Viceroy's House"=「総督の邸宅」

320_59 ▼オーケストラ・クラス(仏) ⇒比較的貧困層が暮らしているというパリ19区の小学校で、バイオリン音楽教室の講師になった中年バイオリニストが落着きのない子供たちの教育に困難を感じながらも、彼らそしてその家族たちと交流する様を描く フランスの子供たち2,000人以上が体験した実在の音楽教育プログラムを題材にしている いくつものハードルを越えながら、講師、子供たち、その家族たちがついには一致団結して、1年後のフィルハーモニー・ド・パリの演奏会に感動的に立ち向かう クライマックスで演奏されるニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844~1908・露)作曲の「シェエラザード」は圧巻だが、本当に子供たちが演奏しているのだろうか 原題は"La Mélodie"(仏)="The Melody"=「メロディ、旋律、曲」
・7号室(韓) ⇒韓国のDVDボックス店は主に男女の密会場所として使われているようだ この不採算店を巡って、金欠中年経営者、強欲不動産仲介会社社長、学生アルバイト、店の買取希望者等々が入り乱れる 偽装、麻薬取引、死体隠蔽などの犯罪がからむサスペンス・コメディ 原題も"Room No. 7"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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