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2018年9月30日 (日)

9月23日~9月29日の週に観た劇場映画

9月23日(日曜)~9月29日(土曜)の週は、9本の劇場映画を観ました。それぞれユニークな自己主張をしている作品が多かったような気がします。

・顔たち、ところどころ(仏) ⇒ベルギー生まれで、フランスで写真家そして映画監督として活躍したアニエス・ヴァルダと(1928~・仏)とフランスの写真家JR(1983~)が一緒にフランスの村々を巡る一種のロードムービー風ドキュメンタリー JRのスタジオ付きトラックで移動し、村々でいろいろな顔を撮影し、大判のプリントを壁等に展示 カンヌやトロントでドキュメンタリー最高賞を獲得 原題は"Visages Villages"(仏)="Village Faces"=「村々の顔たち、顔貌たち」
320_65 ▼リグレッション(西・加) ⇒リグレッションとは、メトロノームの周期的な音を使いながら心理学者が人の過去の事象を思い出させる手法らしい 昔米国で被疑者・証人の尋問などの犯罪捜査に利用されていたようだ 現在は書物や映像で得た知識を錯誤により事実として思い出すなどの弊害・冤罪が指摘され使われていないそうだ 本作は1990年に米国ミネソタ州で実際に発生した悪魔崇拝者による儀式事件に基づき企画されたホラー・サスペンス リグレッションによる怪しげな証言に振り回される警察関係者の姿を描く 監督(兼脚本・製作)はチリ生まれのアレハンドロ・アメナーバル(1972~・西)、主役刑事をイーサン・ホーク(1970~)がそして事件告発のきっかけになった少女をエマ・ワトソン(1990~)が演じる 原題も"Regression"=「退行、回帰」
・パパはわるものチャンピオン ⇒板橋雅弘の絵本「パパのしごとはわるものです」(2011)と「パパはわるものチャンピオン」(2014)(ともに絵は吉田尚令)が原作 主役を現役プロレスラーの棚橋弘至(1976~)が、その妻を木村佳乃(1976~)が、そしてその息子を寺田心(2008~)が演じている 現役プロレスラーが10数人参加しているので、格闘シーンは迫力満点 棚橋とオカダ・カズチカ(1987~)の試合はまるで本物 プロレスのロケ地は東京都江東区にある、日本初の格闘技専用アリーナ「ディファ有明」らしいが、今は2020年の東京オリンピックに向けた一帯の再開発のためか閉鎖されているようだ 他のロケ地は同じ江東区の春海橋公園・豊洲公園、目黒区立東山小学校、文京区の岩崎書店(原作出版書店)などか
・プーと大人になった僕 ⇒英国のアラン・アレクサンダー・ミルン(1882~1956)が自身の息子クリストファーのために1920年代に書いた児童小説が「くまのプーさん」シリーズ ディズニーが早くからこれをアニメ化してきたが、今回初めて実写映画版を制作 筆者にとっては余りにもメリハリがないので、緊張を維持するのが困難だった 原題名は単に主役の名前"Christopher Robin"=「クリストファー・ロビン」
・HOSTILE ホスティル(仏) ⇒少数の人類が生き延びて、未知の生物と闘うという作品が今年は多い クライマックスは沙漠(モロッコでロケか)で孤独にサバイバルするのだが、ここは「ALONE アローン」(2016・米・西・伊)に似ていなくもない ニューヨークでのロマンスから沙漠でのサバイバルへ、またフラッシュ・バックも多用 未知の奇怪な生物を身長2m4cm体重45kgのスペイン人俳優ハビエル・ボテッド(1977~)が演じていることが特筆ものらしい 彼の異常に長い手足、指がまるでCGのように見える フランス映画だが台詞は全編英語 原題も"Hostile"=「敵対的、非友好的、空々しい」 この意味は分かりずらい

・ディヴァイン・ディーバ(伯) ⇒1960年代軍政下のブラジル・リオデジャネイロで活躍した8人のドラァグ・クイーン(drag queen)の再結集を追ったドキュメンタリー ドラァグ・クイーンとは女装してパフォーマンスする男性のことか LGBTであることもあるし、そうでないこともあるらしい ブラジルは元々こういうことに寛容だったのか、彼らが特に勇敢なのか 原題は"Divinas Divas"(葡)="Divine Divas"=「神聖な歌姫たち」
320_66 ★1987、ある闘いの真実(韓) ⇒民主化を求めて1980年5月に韓国光州市で起き、200人近い人々が死亡した光州事件を扱った韓国映画作品「タクシー運転手 約束は海を越えて」(2017) そして1987年6月の民主化宣言に至るまでの6月民主抗争を描いた本作を観れば、韓国の軍部独裁政権(全斗煥大統領)がいかに言論の自由を奪い、人権無視で非民主的な弾圧・拷問・粛清をしていたのかがよく分かる 本作は1987年のソウルでの民主化闘争を、ソウル大の学生がソウル警察により拷問死させられたこと、デモ中に1人の学生が警察の催涙弾直撃で亡くなったことなどの事実に基づきリアルに描写 ソウル地検の検事の公正な判断と政権の圧力に負けない姿勢、また学生、教会、市井の人々の数々の勇気ある行動などを、少々のラブ・ロマンスの味付けを加えて描く 現在韓国では北朝鮮と南北統一するような議論があるが、言論の自由がなく、人権無視の非民主的な北朝鮮の金一族独裁政権をどうするつもりだろう 原題は"1987: When the Day Comes"=「1987年:その日がきたとき」
・クレイジー・リッチ! ⇒シンガポール出身の米国人ケビン・クワンの小説「クレイジー・リッチ・アジアンズ(Crazy Rich Asians)」(2013)を映画化 1995年の英国ロンドンから話が始まり、現在2018年の米国ニューヨーク市、そしてシンガポールへと移る 普通の女性大学教授とシンガポールの金持ち一家とのすれ違いを描いているが、どこかで聴いた話が多いような気がする 原題は原作本と同じ"Crazy Rich Asians"=「超金持ち、超富豪のアジア人たち」
・愛と、酒場と、音楽と ⇒カンヌ、ロンドン、そしてゆうばりで注目された短編3作品「言葉のいらない愛」「BOURBON TALK」そして「BEATOPIA」を連続上映 無料招待券があったので、懇親会後に向かったが余り記憶がない 終映後のトークショーは聴いたが、よく分からなかった

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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