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2018年10月28日 (日)

10月21日~10月27日の週に観た劇場映画

10月21日(日曜)~10月27日(土曜)の週は、7本の劇場映画を観ました。よく考えられた作品が多かったように感じました。

・マイ・プレシャス・リスト ⇒原題は"Carrie Pilby"=「キャリー・ピルビー(米国女性名)」 米国女流作家カレン・リスナー(1973~)の原題と同名のヤング・アダルト小説を、女性監督スーザン・ジョンソン(1970~)を中心とした主に女性スタッフにより映画化 天才的頭脳の持ち主だが人付合いの下手な若いヒロイン・キャリー・ビルビーが、精神科医に渡された「6つの幸せになるための行動リスト」を実行していく中で成長 キャリーの愛読書はJ・D・サリンジャー(1919~2010)著の小説「フラニーとゾーイ」(1961・和訳1976) キャリーを英国ロンドン出身のベル・パウリー(1992~)が熱演 舞台・ロケ地はすべて米国ニューヨーク市マンハッタン区であり、筆者には懐かしい風景
・ハナレイ・ベイ ⇒村上春樹(1949~)の短編小説集「東京奇譚集」(2005)に収録されている同名短編小説の一編を、「トイレのピエタ」(2015)の松永大司監督(兼脚本・編集・1974~)が映画化 ハワイの風景は美しかったが、短編小説の映画化なのでやや間延びしていて、かったるい ロケ地は主に米国ハワイ州カウアイ島でハナレイ湾の海岸・ビーチ、リフエ空港など 東京とオアフ島でも一部撮影が行われたようだ 撮影期間は昨年(2017年)8月後半から1ヶ月間で、ハワイでは2週間とのこと
・ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ(米・仏) ⇒米国ニューヨーク市クイーンズ区のジャクソン・ハイツ ここはまさにニューヨークらしい人種の坩堝(るつぼ)で167もの言語が話されているという ルーズベルト街(アヴェニュー)を中心とした街の様子を、40本以上のドキュメンタリーを製作したというフレデリック・ワイズマン監督(1930~)が撮影・編集 189分という3時間以上の長尺なので緊張を維持するのが大変 とにかく社会的課題を解決するための会合がよく開かれ、オープンに議論し前向きに進めているようだ 印象に残ったのは、タクシー運転手を教える教室で東西南北を、Nose(鼻)=North(北)、Shoes(靴)=South(南)、Eat(食べる)=East(東)、Wash(洗う)=West(西)としていたこと 鼻は上にあり北方向で靴は下にあり南方向、食べる手は右手で東方向で、大便後洗うのは左手で西方向ということらしい 社会的暗黙知がないためかとにかく議論しなければならないのは、普通の日本人には煩わしいか 原題は"In Jackson Heights"=「ジャクソン・ハイツでは」
・ここは退屈迎えに来て ⇒富山県富山市出身の作家山内マリコ(1980~)の同名処女小説(2012)の映画化 2作目の「アズミ・ハルコは行方不明」(2013)が先に映画化(2016)された 本作監督は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(2017)の廣木隆一(1954~) 「私」と「あたし」がいて、時代が前後するのでやや分かりにくい 何となくすべてが中途半端に終わってしまう青春の日々は理解できる ロケは昨年(2017年)6月に富山県富山市、射水市、高岡市などで
320_75 ▼search サーチ ⇒米国のクライム・サスペンス作品は素晴らしくよく考えられている 本作についてはすべてパソコン画面上の映像で構成されており、Web検索とSNSが大活躍することばかり強調されている しかし、筋立ては観客をとことん迷わすようにできており、終盤の大どんでん返しには驚く 監督はインド・ハイデラバード出身の若手アニーシュ・チャガンティ(1992~)で、主役は韓国出身の男優であるなど、東洋系のスタッフ・キャストが中心 東洋系の人々はハリウッドでも沢山働いているのだろうが、最近日本公開された「クレイジー・リッチ」(2018)など、これも最近の傾向か 原題は"Searching"=「検索」

320_76 ▼オズランド 笑顔の魔法おしえます。 ⇒遊園地の現場における仕事のあり方について、これ程丁寧に教えてくれるとは思わなかった 一般的にも現場作業の参考になる話が盛り沢山 終盤のクライマックスはやはりイルミネーションと花火 原作は佐賀県伊万里市出身の作家・小森陽一(1967~)の小説「オズの世界」(2015) ロケ撮影は昨年(2017年)8月から9月にかけて、ほぼ全編熊本県荒尾市のグリーンランドをオズランドとして行われたようだ その他JR鹿児島本線荒尾駅や荒尾市内、またJR品川駅(東京都港区)なども使われたらしい
・太陽の塔 ⇒1970年の大阪万博で芸術家・岡本太郎(1911~1996)が制作した太陽の塔 当時は異様な外観も含めてよく理解できなかったが、やっと人類・生命の進化・発展を表わしたものと分かった しかし、岡本は人類が賢くなるとは思っていなかったようだ そのせいか本作の後半では話がなぜか福島原発事故の手が付けられない情況に言及

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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