カテゴリー「映画(2018年)」の26件の記事

2018年7月 8日 (日)

7月1日~7月7日の週に観た劇場映画

7月1日(日曜)~7月7日(土曜)の週は、9本の劇場映画を観ました。6月公開の映画作品は、週末が5回あったこともあって、とても多く100本近くに登りました。先週観た作品は結構秀作でした。

・ルイ14世の死(仏・葡・西) ⇒1975年スペイン・カタルーニャ州生まれのアルベルト・セラ監督(兼脚本)が「ライオンは今夜死ぬ」(2017)のフランス人ヌーベルバーグ俳優・ジャン=ピエール・レオ(74歳)を起用して製作したユニークな作品 フランス太陽王と呼ばれるルイ14世について綴った側近らの回想録・日記を基に、ルイ14世(1638~1715)が死に至る1715年8月の数週間だけに焦点を当てる 糖尿病が原因で心不整脈と左足の壊疽を発症 撮影はフランス南東部にある、20年前に火事により廃墟となっていた城に5週間をかけて制作したセットにて行われた 当然電気照明のない時代の話なので、暗い照明で映像は薄暗い 原題は"La mort de Louis XIV"(仏)="The death of Louis XIV"で、邦題どおり
・いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(伊) ⇒イタリア製のクライム・ドタバタ・コメディ 「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」(2014)の続編 前作では犯罪者になったが、今回は警察のおとり捜査に協力させられる 原題は"Smetto quando voglio: Masterclass"(伊)="I stop when I want: Masterclass"=「いつでも止められる:マスタークラス」 マスタークラスとは親方級・上級・指導者級のことか
・猫は抱くもの ⇒大山淳子の同名原作小説(2015)を沢尻エリカ主演で映画化 猫を擬人化し、かなりの部分が舞台の演技で進行していくというユニークな試みをしている ロケ地は、神奈川県秦野市、静岡県御殿場市など
320_38 ▼焼肉ドラゴン ⇒1957年7月生まれで兵庫県姫路市出身の鄭義信(チョン・ウィシン/てい よしのぶ)の初監督映画作品 鄭は在日3世の劇作家・脚本家・演出家で、本作は2008年に日韓で公演された彼の作による同名演劇作品の映画化 演劇は、大阪万博の頃在日の普通の人々がどう暮らしていたかに正面から取り組み、日韓で公演され好評を得、その後三演までされた 舞台の場所は、万博等の開発により消滅していった集落の一つである、大阪国際空港(伊丹空港)と猪名川に挟まれた大阪府伊丹市中村地区としている 映画も演劇の内容を忠実に倣っているようだ 物語は昭和44年(1969年)春から始まり、昭和45年(1970年)の大阪万博を経て、翌年昭和46年(1976年)春に集落取り壊しのため家族全員が引越し、旅立つまでの2年間を描く ラストシーンでは在日1世の親父は再婚の妻と(死んだその長男の遺骨と)ともに戦中から27年間住んだ土地を離れ、長女は北朝鮮へまた次女は韓国へそれぞれ伴侶とともに渡り、そして三女は日本人と結婚し日本に残る 家族がバラバラになるという、在日という不安定な立場を象徴するような終わり方ではあるが、国境を越えた新しい国際的な家族像をも前向きに示しているようにも思う 本作ロケ撮影は上記猪名川沿いの伊丹市中村地区、尼崎市立文化財収蔵庫など、大阪府・兵庫県で行われた模様 セット撮影はどこで行われたか不明 本作がそうかどうかは分からないが、地理的な関係もあり元々在日の人々は韓国済州島出身が多かったようだ 1948年4月3日から1954年にかけて米軍管理下の南朝鮮(大韓民国)の体制派が済州島民約6万人を粛清・虐殺したという「済州島四・三事件」により、20万人以上の島民が在日の済州島出身者を頼って日本に脱出したとも言われる これらの在日コミュニティは主に大阪府にあったようだ また脇役だが、宇野祥平君も頑張っていた
・ウィンチェスター・ハウス アメリカで最も呪われた屋敷(豪・米) ⇒米国カリフォルニア州サンノゼに実在する幽霊屋敷ウィンチェスター・ハウスについて、米国制作の脚本を基にオーストラリアのスピエリック兄弟監督(生まれはドイツの一卵性双生児、脚本も兼ねる)が製作した作品 筆者の私見だがB級ホラー映画作品 ウィンチェスター家は銃の開発・販売で財を成したが、その銃で死んだ者たちの亡霊に悩まされる 亡霊からの指示で主人公サラ・ウィンチェスター(ヘレン・ミレン)は屋敷の部屋を増設し続ける サンフランシスコ大地震が起きた1906年の出来事を描く 一部本物の屋敷でもロケ撮影が行われたようだが、オーストラリア・メルボルンのスタジオに何部屋かのセットを制作して撮影 原題は単に"Winchester"=「ウィンチェスター」

320_40 ▼アメリカン・アサシン ⇒原題は邦題どおり"American Assassin"=「アメリカの刺客、殺し屋、暗殺者」 米国の著名スパイ・小説家ヴィンス・フリン(1966~2013)の全米ベストセラー小説「ミッチ・ラップ」シリーズのうち、ミッチがなぜCIAスパイになったかを明かす本作と同名の原作小説(和訳版は今年6月に出版)を映画化 ミッチには「メイズ・ランナー」シリーズのディラン・オブライエンを起用し、CIAスパイキャンプの鬼教官スタン・ハーリーに「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2014)や「ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密」(2016)のマイケル・キートンを充てた 2人は格闘技、諜報活動、武器訓練などの事前集中訓練を数か月間も受けたようで、さずがに演技のスピードが感じられ、またリアリティ感も高かったと思った 話の舞台はスペイン・イビザ島から始まり、米国ロード・アイランド州プロヴィデンス、リビア・トリポリ、英国ロンドン、ポーランド・ワルシャワ、トルコ・イスタンブール、ルーマニアそしてイタリア・ローマと変遷する ロケ地は米国、英国、イタリア、マルタ島およびタイのようだ ローマのシーンが多いが、普通は眼にしないような場所が使われている 終盤に海中でプルトニウム爆弾が爆発するが、地中海で展開している空母を中心とする米国第6艦隊がそれにより被害を受ける様をVFXで観せてくれたのはとても目新しかった
320_39 ★ワンダー 君は太陽 ⇒原題は単に"Wonder"=「奇跡、奇蹟、驚異、不思議」か 米国ニューヨーク市に夫、2人の息子、2匹の犬と暮らすR.J.パラシオが初めて書いた同名原作小説(2013)を映画化 処女小説でありながら、いきなりニューヨーク・タイムズ紙ベスト・セラー・リストの第1位を獲得したとのこと 同小説は日本語版もあり、全世界で800万部以上を販売 遺伝子疾患により普通とは大いに異なる顔で生まれ、27回も整形手術を受けた少年オギー(オーガスト・プルマン)が主役 オギーに「ルーム」(2015)のジェイコム・トレンブレイを、その母親にジュリア・ロバーツを、父親に「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソンをそれぞれ起用 オギーが5年生の新学期から初めて登校するところから翌年の終業式までの期間が扱われる 父母そして姉の愛・配慮・支援、学校の協力・正しい指導、イジメられながらもその知性で周りを味方にしていく様子を、一人ひとりに焦点を当てながら丹念に描写 ロケ地はニューヨーク市のマンハッタン区とブルックリン区のコニー・アイランド、それにペンシルベニア州の自然保護区などのようだ 学校名などはすべて架空のものと思われる またミドル・スクールの黒人教諭のprecept(行動・考え方の指針・規範、格言、教訓)に関する授業は印象的で、パラシオの後の著作物のテーマにもなっている すべて少し話が出来過ぎているようにも感じるが…
・母という名の女(墨) ⇒珍しいメキシコ製の作品 カンヌ国際映画祭で評価の高い、メキシコのミッシェル・フランコ監督(兼脚本)の作品 メキシコ・ユカタン半島のリゾート地バジャイルとメキシコ・シティーを舞台に母娘の確執を描く 筆者は娘と孫娘に対する母親の感覚・感情には付いていけないが、ラスト・シーンには何となくホッとした 原題は"Las hijas de Abril"(西)="The daughters of April"=「4月の娘たち」
320_37 ▼ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー ⇒「スター・ウォーズ」シリーズの補足版であるアナザー・ストーリーの第2弾 若き日の無鉄砲なハン・ソロを描き、ノンストップSFスーパー・アクション・ムービー SWファンには申し訳ないが、余りSWシリーズを評価していない筆者にも、本作は筋がしっかりしており、人間味があり、見応えのあるアクションが連続していた 原題は"Solo: A Star Wars Story"=「ソロ:スター・ウォーズ・ストーリー(銀河戦闘物語か)」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年7月 1日 (日)

6月24日~6月30日の週に観た劇場映画

6月24日(日曜)~6月30日(土曜)の週は、12本の劇場映画を観ました。最近は鑑賞数が減っていたので頑張りました。

・終わった人 ⇒内館牧子の同名原作小説(2015年、文庫本は2018年)の映画化 「リング」(1998)などのホラー作品を多数製作している中田秀夫監督の初コメディ作品らしい 筆者にはひと昔前の話に感じた 最近は情報が行き渡っているので、筆者の周囲の人たちは皆準備をしているように思う 布袋寅泰が作詞作曲し、今井美樹が歌う主題歌「あなたはあなたのままでいい」は映画に合っていていい セット撮影は東映東京撮影所(練馬区東大泉)で行われたようだ ロケ地は東京都内各地と岩手県盛岡市内各地らしいが、桜花のラストシーンは昨年4月に盛岡市高松公園で最初に撮影されたようだ
・女と男の観覧車 ⇒1935年12月生れのウッディ・アレン監督は80歳を過ぎた今も一年一作を続けている 本作は2017年の作品で、当然のように脚本も担当 1950年代の米国ニューヨーク市ブルックリン区の遊園地コニー・アイランドを見事に再現 主演にケイト・ウィンスレットを迎えて、中年女性の揺れる心を描写 ケイト・ウィンスレットは体重が増えすぎで、本作のように余りもてるような気がしない 本作も最近増えているアマゾン・スタジオの作品 原題は"Wonder Wheel"=「不思議な、驚きの観覧車」で観覧車の愛称だと思う
・それから(韓) ⇒韓国のホン・サンス監督の最新作の1つで、脚本も兼ねる 男女関係を扱った白黒作品だが、緊張が続かなかった 原題は"The Day After"=「翌日」
・告白小説、その結末(仏・ベルギー・ポーランド) ⇒原題は"D'après une histoire vraie"(仏)="From a true story"=「ある本当の話から」 仏女流作家デルフィーヌ・ド・ヴィガン(Delphine de Vigan)の映画原題と同名の小説(2015)をロマン・ポランスキー監督が映画化し、共同脚本も務める いろいろと不自然なところも多いのだが、ポランスキー魔術でハラハラ・ドキドキで眼が離せない 原作小説の和訳本は「デルフィーヌの友情(フィクションの楽しみ)」(2017)
・男と女、モントーク岬で(独・仏・アイルランド) ⇒男の妄想に近い作品と感じた 外国人キャストとスタッフが米国ニューヨーク市、ロングアイランドのモントーク岬などで撮影 原題は"Return to Montauk"=「モントーク岬に戻って」

・ガザの美容室(パレスチナ・仏・カタール) ⇒中東イスラエルに隣接したガザのパレスチナ自治区にある美容室 そこに結婚式を控えた女性とその母親、臨月の女性、ヒジャブを絶対に外さない厳格なイスラム教徒女性、薬物中毒の女性などが、まるで人生の縮図のように集う その内屋外で戦闘が始まり、屋内に籠城 誰が誰と戦っているのか分からない混乱に ミサイルか対戦車砲か分からないが、その擬音は凄まじい 今の情況を示しているのだろうか 原題は"Degrade"=「劣化、退化」か
・ALONE アローン(米・西・伊) ⇒ベルベル人が登場するから多分北アフリカ某国の沙漠地帯 そのどこかの地雷原で地雷を踏んでしまい動けなくなった兵士の話 「君の名前で僕を呼んで」(2016)のアーミー・ハマーが主演 地雷原に迷い込む前に結婚式のためにテロリスト狙撃をためらった末の出来事 同僚は地雷で爆死し、自身は左足で地雷を踏んだまま、幾度もの砂嵐に耐えながら52時間、結局は74時間を過ごすことに 死んだ同僚、ベルベル人親子、恋人とのDVも問題など、いろいろな幻影を観る これはありえないだろうという点もいくつかはあったが、エンタメとしては楽しめた 原題は"Mine"=「地雷」
320_36 ★▼カメラを止めるな! ⇒観終えた直後の感想は、実によく出来た作品だということ 冒頭に37分間のワン・カット・ゾンビ映画 これだけでも最近流行りの新しく困難な試み しかしそれからが凄い エンド・クレジットまで出てきてこれで終わりかと思ったら、そのワン・カット作品を創り出すまでのメイキング過程を描写した1時間弱の映像が続く 前半と後半はよくリンクされていて、「なるほど、なるほど」と笑いながらうなづくしかなかった 監督&俳優養成スクール「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾作品らしい 多分低予算ながらこれだけの作品が創られたのは、脚本も担当した上田慎一郎監督の実力だと思う 終映後上田監督と著名脚本家の柏原寛司氏が登場(2枚目の写真) 上田監督のコメントは「ワークショップで3ヶ月間一緒に過ごした気心の知れたキャスト・スタッフと製作できた 0点か200点の作品を創りたかった」 柏原氏のコメントは「とてもいい 脚本がいい 美学校役者の見せ場、スタッフの見せ場がよく考えられている 205点をあげられる 1本目が成功したら、2本目が勝負 同じものではダメ 攻めてくれ」 ロケは茨城県水戸市の浄水場跡で、今は廃工場になっているところらしい 撮影許可交渉は容易ではなかったようだ
Dsc_0379 ・可愛い悪魔 ⇒2015年8月に発生した、妻の不倫相手の国際弁護士を殴り倒し、その陰茎を枝切鋏で切り取ってトイレに流した事件を題材にしている 一部始終を見聞きしている、弁護士事務所の警備員という第三者を登場させて、彼が話を展開させる役割を与えられている
・リミット・オブ・アサシン(米・中) ⇒「幸せの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(2016)他沢山の作品に出演しているイーサン・ホークが主演 組織の蘇生実験で24時間の命を与えられた主人公が、使い捨てにしようとした組織に1人で闘いを挑むスーパー・アクション 原題は"24 Hours to Live"=「24時間の命」 筆者は本作を京都駅近くのイオン・モールのシネコンで鑑賞 広いモールには多くの外国人旅行者の姿が

・マッド・ダディ ⇒何かを暗喩するような"Yesterday When I Was Young"の唄で映画は幕を開ける 若さあるいは無限の将来性への嫉妬からか、世の中の親たちが自身の子供たちを抹殺しようとし始める 途中からはノンストップ・アクションに ストーリーは分かるが、人間の本能に近い、子供を守るという意思がくつがえされるのはかなり不気味 原題は"Mom and Dad"=「ママとパパ」
・パンク侍、斬られて候 ⇒まずは作品の破天荒な世界に度肝を抜かれた 芥川賞作家・町田康の同名原作小説を石井岳龍監督、宮藤官九郎脚本で映画化 綾野剛が主演し、豊川悦司、染谷将太、東出昌大、浅野忠信、永瀬正敏ら錚々たる俳優たちが共演 紅一点の美女には北川景子を起用 撮影には京都太秦の東映京都撮影所のスタジオと太秦映画村が主に使われた クロマキー撮影は東京世田谷の東宝スタジオで行われ、VFXで最大3,000人の腹ふり衆と1億匹の猿を合成したようだ 冒頭シーンは京都高尾の谷山林道でロケ撮影され、斬られた老人は原作者の町田康そのものだったらしい

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年6月24日 (日)

6月17日~6月23日の週に観た劇場映画

6月17日(日曜)~6月23日(土曜)の週は、4本の劇場映画を観ました。企業の株主総会出席を縫っての鑑賞でした。

320_35 ▼空飛ぶタイヤ ⇒TVドラマ「半沢直樹」で一躍有名になった直木賞作家・池井戸潤の同名原作小説の映画化 意外にも多数ある池井戸作品では初の映画化らしい 筆者は池井戸潤の小説はほぼすべて読んでいるが、文庫本で上下巻900ページもある本作を映画化するのは結構困難だったろうと思う 当然ながら主人公赤松徳郎(長瀬智也)をめぐる様々な日常生活の話題などは省略されている ご存じのとおり池井戸は元三菱銀行(現三菱UFJ銀行)の行員であり、銀行やその融資先の大・中小企業の組織や振舞いについての知識は半端ない 本作でもホープ自動車はM自動車を、またホープ銀行はM銀行を想起させないでもない 池井戸作品の特徴である、企業不正や社会不正に立ち向かう主人公が、企業・社会のからくりに絡み取られもう絶体絶命の状態に追い込まれるが、起死回生の出来事により復活するという基本線は外していない 共演にディーン・フジオカと高橋一生が起用されており、女性観客の視線を気にしているようだ 「戦う戦士(もの)たちに愛を込めて」という主題歌をサザンオールスターズが担当しているのも特筆される ロケは神奈川県綾瀬市を中心に首都圏各地で行われたらしく、ハマキョウレックスという物流会社も撮影に協力している
・リディバイダー(英) ⇒英国製の先鋭企画・映像だと思って鑑賞したが、筆者の理解を超えていた 手持ちカメラによる主人公視線の映像が多いと思ったが、これはすべてコピー世界の映像だったらしい 原題も"Redivider"だが、あえて和訳すると「再分配機構」か
・V.I.P. 修羅の獣たち(韓) ⇒知らなかったが、VIPとは米国CIAと韓国国家情報院が合同で北朝鮮から企画亡命させた重要人物のことをいうらしい 1980年代から90年代初め頃までは実際に実行されていたようで、韓国内では北朝鮮に関する諜報源としてVIP待遇を受けていたとのこと 本作はこの企画亡命者についての初映画作品 韓国映画らしく先が見通せない緊張感あふれる作品だったが、話が込み入っていて誰が誰の敵なのかなかなか理解不能だった 多分それがこの作品の売りの1つだとは思うが… 原題も"V.I.P."
・メイズ・ランナー 最後の迷宮 ⇒原作小説があるのは知らなかったが、「メイズ・ランナー」シリーズの完結編となる第3作 シリーズ当初の異色さがだんだん薄れ、ただのSF戦争映画になってきたように感じた それに少々長い 締めくくりに死者からの手紙を使ったのは好印象 原題は"Maze Runner: The Death Cure"=「メイズ・ランナー(迷路の走者):死の治療法」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年6月17日 (日)

6月10日~6月16日の週に観た劇場映画

6月10日(日曜)~6月16日(土曜)の週は、6本の劇場映画を観ました。今週もイベントに押されました。

・Vision(日・仏) ⇒河瀬直美監督が昨年の第70回カンヌ国際映画祭(2017)で出会ったマリアン・スロット・プロデューサーと仏女優ジュリエット・ビノシュに出会い、本作の企画がスタート 昨年後半に奈良県吉野町の神秘の森で2度撮影し、今月短期間で公開となった 欧州の芸術作品の影響を受けたためか、かなり形而上的なものになっている
320_33 ★万引き家族 ⇒是枝裕和監督のオリジナル脚本による作品 今年のカンヌ国際映画祭(2018)で最高賞のパルムドール("Palme d'or"=「金のヤシの小枝」)を受賞しただけあって面白い 都会の片隅の古い平屋で暮らす、反社会的で犯罪的な家族だが、ユーモアと笑いにあふれ楽しい生活を送っている 終盤に警察に捕まり、その尋問により家族一人ひとりの秘密が明かされていくところもユニーク 子供たちを家庭、家族あるいは社会で充分に育てて行けないという現代社会への痛烈な皮肉と批判のように感じる 移民・難民が多く暮らし、二極化も進む欧州で広く共感されたのもこの点ではないだろうか ロケ地は、家族の暮らす古民家、商店街、団地、ルアーショップ、病院など、主に東京都足立区内 海水浴シーンは千葉県いすみ市と小湊鉄道で撮影された模様
・羊と鋼の森 ⇒第13回本屋大賞(2016)を受賞した宮下奈都の同名原作小説の映画化 普段余り日の当たらないピアノ調律師という職業に着目したのはユニーク 山崎賢人、鈴木亮平、三浦友和らはかなり調律師の訓練を受けた模様 母親がピアノ教師である上白石萌音・萌歌の姉妹は幼少期に習ったピアノの腕を格段に向上させた 終盤の結婚式シーンで萌音が弾くピアノに合わせた、北海道の森に舞うダイヤモンドダストの映像は秀逸 ロケ地は中・高校、調律会社、個人住宅、飲食店、コンサート会場、JR駅等々、ほぼすべて北海道旭川市内 ただ外国人大物ピアニストによる演奏の撮影は埼玉県入間市にある武蔵野音大入間キャンパスの大ホール・バッハザールで行われた模様
320_34 ▼30年後の同窓会 ⇒原題は"Last Flag Flying"=多分「最後に旗は翻る」 「6歳のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレーター監督が、ダリル・ポニックサンの同名原作小説(2005)に着目し、12年の歳月をかけて映画化 最近少しずつ増えているアマゾン・スタジオ作品 戦場での友情をベトナム戦争とイラク戦争をつないで描く 一方ロード・ムービーでもあり、南は米国ヴァージニア州ノーフォーク、リッチモンドから、ワシントンD.C.を経由して、北はニューハンプシャー州ポーツマスまでに至る 3人の男同士の会話に重点を置き、3週間のリハーサルを行い、息を合わせるとともに、脚本も何度も書き換えたようだ 最後は手紙で締めくくったのは、粋で感動的
・最初で最後のキス(伊) ⇒イタリア・ミラノからイタリア北東部の田舎町ウーディネに養子として引き取られた高校生と現地高校生との交わりを描く ファッション、ダンス、イジメ、友情、恋愛など、いろいろな側面を取り込む 最後の悲劇は米国で実際にあった事件を題材に 原題は"Un bacio"(伊)="A kiss"=「一回のキス」で邦題どおりでもある

・OVER DRIVE ⇒ラリーの整備士とドライバーの兄弟(東出昌大・新田真剣佑)間に横たわる愛情、競争心、一人の女性を巡る話などが、過酷なラリー競技の映像とともに映し出される ラリー競技が転戦する日本各地における、迫力あるラリー・シーンのロケは、東京・お台場、栃木県、富山県、山口県、福岡県北九州市・宗像市、長崎県、群馬県などで大々的に公道を借り切って実施 ロケには、レーシング・ドライバーでもあるトヨタ自動車・豊田章男社長の全面後援を得て、実物のレースカー・ヤリスが登場し、本物のメンテナンス・チームやドライバーが参戦 作中のスポンサーとしてセイコーとパイオニアも全面協力 また、兄弟二人が自転車で山を下るシーンは静岡県伊豆・稲取細野高原で撮影されたようだ 新田は「ちはやふる」3部作シリーズとは打って変わって、腹筋が6パックのムキムキ・マンに変身

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2018年6月10日 (日)

6月3日~6月9日の週に観た劇場映画

6月3日(日曜)~6月9日(土曜)の週は、6本の劇場映画を観ました。イベントの多い週だったので、鑑賞数が限られました。

320_31 ▼ダリダ あまい囁き(仏) ⇒1970年代中頃に世界中で大ヒットした「Parole, Parole(あまい囁き)」という唄は聴いたことがあった その唄を歌っていたのが本作主役のダリダ(1933-1987)であり、セリフをアラン・ドロンが喋っていたらしい "Parole"(伊)は"Words"=「言葉」という意味 ダリダの本名はヨランダ・クリスティーナ・ジリョッティで、エジプトのイタリア系移民の子としてカイロで誕生 少女時代は自分をブスだと思っていたらしいが、眼鏡を捨ててミス・エジプトに選ばれた イタリア語、アラビア語、フランス語、英語、スペイン語、ドイツ語などを話す真のマルチリンガルであり、歌唱力もあって、1955年にパリに渡り、その後フランスでトップ歌手にまで登り詰めた ダリダはとにかく情熱的な恋多き女性で、多数の美男子と浮名を流した 不幸だったのはそのうち3人がダリダに振られて自殺してしまったこと 実弟がいろいろ支えたものの、ダリダ本人も最終的には自死を選んでしまう このダリダという難しい役を、200人を超えるオーディションから選ばれた、イタリア人のスヴェヴァ・アルヴィティが熱演 原題は単に"Dalida"
・妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ ⇒山田洋次監督オリジナルの「家族はつらいよ」シリーズの3作目 今回のテーマは「主婦への讃歌」 いつものようにドタバタ喜劇で、最後はハッピー・エンドだが、内容はやや旧め 平田家の外観は前2作と同様に横浜市青葉区美しが丘の民家でロケ撮影し、家の内側はセット撮影(@京都か)らしい これ以外のロケ地は長野県佐久市茂田井(もたい)の武重本家酒造、東京都葛飾区の柴又帝釈天、広島県大島上島町の墓地など
・50回目のファーストキス ⇒「銀魂」「斉木楠雄のΨ難」(いずれも2017)の福田雄一監督が山田孝之と長澤まさみを起用して米国ハワイ州オアフ島でオール・ロケ撮影 2004年の同名ハリウッド映画(原題は"50 First Dates")のリメイク
320_32 ▼デッドプール2 ⇒マーベル・コミックの「X-MEN」シリーズのスピン・オフである「デッドプール」シリーズの2作目 いずれも20世紀フォックス映画が製作し、「デッドプール」の3作目の製作も発表されている 本作も前作と同様ミュータントの世界を扱うが、ストーリーはハチャメチャで、毒舌、ギャグ、スラング、4文字英単語が氾濫 VFXの量も膨大 音楽は"All Out Love"で始まり、"Tomorrow"で終わる 監督は「ジョン・ウィック」シリーズや「アトミック・ブロンド」(2017)のデビット・リーチ 主演は前作同様カナダ出身のライアン・レイノルズ、コミック原作に彼の名前が登場するらしい 余計な話だが、レイノルズの持て方は半端ではなく、カナダの歌手・俳優のアラニス・モリセットと婚約(後に解消)、スカーレット・ヨハンソンと結婚・離婚、現在はブレイク・ライブリーと結婚し2子をもうけている 同じカナダ出身のライアン・ゴズリングが似ていないでもない チョイ役で忽那汐里も出演 原題も"Deadpool 2"だが、「デッドプール」とは一体どういう意味だろう 「死者・死体の塊・山」という感じか
・友罪 ⇒薬丸岳の同名原作小説を瀬々敬久(ぜぜたかひさ)監督が脚本も担当し映画化 未成年で罪、あるいはそれに近いことを犯した3人の人生が交錯する 相変わらずダメ人間の瑛太は好演 ロケ地は茨城県、群馬県、埼玉県など各地 たびたび登場する2基のパラボラ・アンテナがある場所は、旧KDDI茨城衛星通信センターがあった高萩市衛星通信記念公園(愛称:さくら宇宙公園)ではないだろうか

・レディ・バード ⇒米国カリフォルニア州の州都サクラメントを舞台に、普通の高校生ヒロインが大学進学を控えた最後の年を過ごすのを描く 勉学、文化祭、恋愛、進学、プロムなどに悩みながらも、力強く前に進む姿を生き生きと描写 カリフォルニアの学生は米国東部の大学に進学することを夢見るのだろうか 「フランシス・ハ」(2012)や「20センチュリー・ウーマン」(2016)に出演している女優グレタ・ガーウィグが、サクラメント出身の自身の経験も加味して初監督 原題も"Lady Bird"だが、"ladybird"="ladybug"は「テントウムシ」の意味

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2018年6月 3日 (日)

5月27日~6月2日の週に観た劇場映画

5月27日(日曜)~6月2日(土曜)の週は、10本の劇場映画を観ました。米・英のクライム・サスペンス作品はさすがだと思いました。

・モリのいる場所 ⇒画家・熊谷守一(1880~1977)という長寿の画家についてはほとんど知らなかったが、相当にユニークな人だったようだ 1974年(昭和49年)94歳の画家・モリとその妻秀子(74歳)が東京都豊島区の自宅と庭に籠っていた様子を描く 山崎努と樹木希林が共演 ロケ地は神奈川県葉山町らしい
320_13 ★ファントム・スレッド ⇒1950年代ロンドンの華やかなオートクチュールの世界を描いているのに、目が離せないサスペンスの雰囲気があり観客の心を惑わす 著名デザイナー・仕立屋が息抜きの旅で新しいミューズに出会い、仕事に集中するためのルーティンと新しいミューズとの愛との間で揺れ動く姿を、丁寧な映像で映し出す オートクチュールの屋台骨は、実は多数のベテラン縫子・針子たちが支えており、そこから生み出される数々のコスチューム・デザインやファッションは見物 欧州の3大映画祭で受賞経験のあるポール・トーマス・アンダーソン監督が脚本も担当し、アカデミー賞主演男優賞を3度も受賞しているダニエル・デイ=ルイスが主演 デイ=ルイスは本作をもって引退するという 原題も"Phantom Thread"で、和訳すると「幻の糸」か 欧州のある王女のためのウエディング・ドレスには"never cursed"=「決して呪われないように」という文字が縫い隠されており、これがファントム・スレッドか
・海を駆ける(日・仏・インドネシア) ⇒インドネシア・バンダアチェの海岸に全裸で漂着したラウ(ディーン・フジオカ) 一種のサイキックの彼が引き起こす超自然現象をテーマに、第二次世界大戦の日本軍、その後のインドネシア独立戦争、スマトラ島沖地震(2004年)などの記憶とイメージが混ざり合うファンタジー 深田晃司監督がオリジナル脚本でバンダアチェでオール・ロケ フジオカはアジアからキャリアを始めたので適役か
▼ゼニガタ ⇒どこかで観た風景だなと思ったら、筆者が最近訪れた静岡県沼津市だった 本作は沼津でロケされた闇金ドラマで、闇金は大阪の専売特許だと思っていたが… 警察もヤクザも巻き込んだ人情話は渋め 韓国から俳優活動を始めた大谷亮平が結構人情味溢れる主役を務め、渋川清彦が演じるヤクザの親玉も迫力があった
▼ガチ星 ⇒プロ野球選手になりながら自分を律することができない主人公が40代になって再びプロの競輪選手を目指す中年スポコン作品 2016年のテレビドラマ「ガチ★星」の再編集劇場版 福岡県北九州市小倉が競輪発祥の地だとは知らなかったが、そこの競輪学校で過酷な訓練に挑む ドラマだから仕方がないが、主人公が自分の立場を理解するのがそして目覚めるのが遅すぎるものの、最後には突っ走る姿には救いがある

・GODZILLA 決戦機動増殖都市 ⇒「ゴジラ」シリーズ初のアニメ作品として製作された劇場3部作「GODZILLA」の第2章 地球にはゴジラとの決戦を生き延びた人類がいることを発見するが… またもや緊張の糸が切れた 当然第3章もありそうだ
320_14 ★ビューティフル・デイ(英) ⇒映像の切れ味、音楽や効果音の凄さは規格外 ニューヨーク・シティとその郊外が舞台で、行方不明少女をかなり手荒な手段で発見・救出 主人公に関し、戦争と少年時の被虐待のトラウマ映像がフラッシュ・バック 監禁場所からの救出場面は監視カメラの映像 時々登場するカウント・ダウンの映像はどういう意味だろう 相当数になる死体の処理はどうするのだろうという疑問は残るが、米・英がタッグを組んだフィルム・ノワールの構想力・表現力は凄い 米国ニューヨーク・シティ出身のジョナサン・エイムズの同名原作小説の映画化 筋肉増量で少し太ったように見える主役のホアキン・フェニックスの存在感は抜群で、本作で第70回カンヌ国際映画祭(2017)男優賞を獲得 監督のリン・ラムジー女史は脚本も担当しておりやはり第70回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞 音楽は「ファントム・スレッド」も担当している英国ロックバンドのギタリストであるジョニー・グリーンウッド ひとつ意味不明なのが邦題 ラスト・シーンで少女が発する言葉から採用したのだろうが… 原題は"You Were Never Really Here"=「君たちは決してここにはいなかった」 意訳すると「君らの居場所はなかった」か
・ママレード・ボーイ ⇒1990年代に少女雑誌に連載された吉住渉(女性・東京都出身)の同名コミックを映画化 したがって、携帯電話のなかった時代の話だが、本作では堂々と携帯が登場 4P的な感じだが、2組の夫婦の組合せが入れ替わり、それぞれの高3の1人娘と1人息子も一緒にシェアハウスで同居することになるところからすべての話が始まる 引越しシーンの0123はプロダクト・プレースメントか ただNITTSUの箱も混じっているのはお愛嬌か ストーリーをよく追うと、2人の高校生はなぜ同学年かという疑問は残る 監督は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(2017)など多数の作品がある廣木隆一 ロケ地は、学校シーンが宮城県名取市の尚絅学院大学など、シェアハウス・シーンが茨城県つくば市に造ったセット、京都の大学は京都工芸繊維大学、2人の旅行先は福岡県北九州市の門司・若松などで、全国にまたがっているのは驚異 シェアハウスと高校は神奈川県横浜市の相鉄線沿線と設定されており、いずみ野駅などが登場 京都のアパートの最寄り駅としては京福電鉄(嵐電)の宇多野駅が登場 ところでママレードは英語では"marmalade"と綴ると思うが、発音を聴くと「マーマレード」にしか聴こえない
▼ゲティ家の身代金 ⇒本作品も実話に基づく ジョン・ピアースンの同名原作を映画化 監督は「エイリアン」(1979)や「ブレードランナー」(1982)で著名なリドリー・スコット 1974年当時世界一の富豪だったジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)の孫がイタリアのローマで誘拐され17百万ドルの身代金を要求された事件を描く 背景として、ゲティ家のビジネス、親子関係なども紹介 誘拐された孫の母親アビゲイル(ゲイル)・ハリス(ミッシェル・ウイリアムズ)の活躍が見物 ゲティ家からの誘拐解決代理人・交渉人としてフレッチャー・チェイス(マーク・ウォールバーグ)が派遣されるが、ゲイルの言動に感動してゲイル側に ゲティの子供たちはほとんど不幸な人生を送っており、金持ちは必ずしも幸福にならないことを示唆 本作製作中に大トラブルが発生 ゲティ役として特殊メイクで出演して撮り終えていたケヴィン・スペイシーがセクハラ事件で2017年11月に降板 急遽プラマーにゲティ役を依頼し、公開までわずか1ヶ月という期間で撮影・編集し、予定どおりの公開に間に合うように完成させた監督以下スタッフの力量には感心 原題は"All the Money in the World"=「世界のすべてのお金」か
・犬ヶ島 ⇒まずは本作がすべてストップ・モーションで撮影されたことに感動 「グランド・ブタペスト・ホテル」(2014)で一躍有名になったウェス・アンダーソン監督が原案・脚本・製作も兼ねる 舞台は20年後の日本の某大都市であり、音楽は全編和太鼓による演奏など、日本趣味に富む 声の出演陣には以外な大物や大物俳優たちが 本作は今年の第68回ベルリン国際映画祭の最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞 原題は"Isle of Dogs"で邦題どおりか

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年5月27日 (日)

5月20日~5月26日の週に観た劇場映画

5月20日(日曜)~5月26日(土曜)の週は、8本の劇場映画を観ました。やや物足りない作品が多かったような気がします。

・名もなき野良犬の輪舞(ロンド)(韓) ⇒犯罪組織、そのトップとそれを狙う者、刑務所内の囚人たち、そのボス、警察の潜入スパイ、無慈悲な警察の女上司等々、冷酷・無慈悲で誰も信じられない者たちが入り乱れる 原題は"The Merciless"=「無慈悲な奴ら」
・のみ(蚤)とり侍 ⇒阿部寛が江戸時代の越後長岡藩の財政担当藩士に扮する 藩家老の不正を暴こうとしたが、謀略により藩主の命で「猫の蚤(のみ)とり」にされてしまう それは当時の男娼のようなもの 「後妻業の女」(2016)の鶴橋康夫監督が小松重男(1931-2017)の同名短編小説(1987)などを脚色して映画化 「後妻業の女」に主演した大竹しのぶと豊川悦司も出演 ロケはほぼ全編東映京都撮影所(東映太秦映画村)で行われたが、処刑場のシーンでは滋賀県近江八幡市の八幡堀が使われたようだ
・四月の永い夢 ⇒中学校の音楽教師を辞して蕎麦屋でアルバイトする主人公に、自死した昔の恋人からの手紙が届くことでいろいろな思い出・感情が湧き上がる ロケはほぼ全編東京都国立市で行われたようだが、冒頭の桜花と菜の花のシーンは埼玉県北本市の荒川沿いの城ヶ谷堤(じょうがやつつみ)が使われたとのこと
・ピーターラビット ⇒英国のビアトリクス・ポター(1866-1943)作の絵本「ピーター・ラビット」シリーズを実写映画化 舞台はウサギたちが住む英国湖水地方とロンドン(ハロッズ百貨店) 実写とCGのウサギたちが完全に合成 リアルなウサギたちが放つ講釈は、いちいち英国らしいブラック・ユーモアに富む 原題も"Peter Rabbit"
・恋は雨上がりのように ⇒神奈川県横浜市出身の女性漫画家・眉月じゅん(1983年4月生れの35歳)の同名原作コミックを実写映画化 17歳の俊足女子高生(小松奈菜)と45歳の冴えないファミレス店長(大泉洋)との淡い恋を描く 中年男性への秘かなエールかもしれない ロケ地は原作者の出身地神奈川県を中心とした首都圏各地 具体的には、一番よく登場するファミレス・ガーデンは千葉県我孫子市の閉鎖したレストラン・ステラ(大掛かりにセット化)、主人公が通った高校は外観が神奈川県立氷取沢高校(横浜市)で内観が埼玉県立大宮工業高校、夏祭りは東京都大田区の新田神社、終盤の浜辺のシーンは神奈川県鎌倉市の由比ガ浜などらしい

・ランペイジ 巨獣大乱闘 ⇒主演のドウェイン・ジョンソンが売りの作品 宇宙での遺伝子操作実験の失敗により地球上の動物たちが巨大化 しかし、いくら巨大化したとしても、あんなにいとも簡単にビルや車やヘリなどを破壊できるのだろうか 1986年開始のアーケードゲーム"RAMPAGE"が企画の基 原題も"Rampage"=「大暴れ」
・枝葉のこと ⇒新鋭監督の二ノ宮隆太郎が監督・脚本・主演を兼ねた ほぼ実話で構成されており、監督の実父も登場 エンドクレジットも元国語教師であった実父が作成 スタンド・インはほとんど使わず、6日間で撮影しほぼカットせずに編集 音もAVの声以外はほぼ同時録音 筆者が感じたのはとにかく煙草を吸うシーンが多いこと 主演は20回以上吸っているのではないか ロケ地は監督が幼年時実際に住んでいた神奈川県横浜市旭区二俣川らしい
320_12 ▼サムライと愚か者 オリンパス事件の全貌(独・仏・英・日・デンマーク・スウェーデン) ⇒2011年7月雑誌「月刊FACTA」8月号の記事で初めて報道されたオリンパス事件についてのドキュメンタリー 1990年代のバブル崩壊時に大損失を抱えた財テクを不明瞭・不適切な会計処理(飛ばし)によって、長年の間オリンパスが損失隠しをした事件 2011年4月に菊川剛社長の後を継いだ英国人のマイケル・ウッドフォード社長がそれに気付き、米国会計事務所の調査結果を基に同年10月に菊川会長と森久志副社長の退任を迫るが、逆に解任されるという衝撃的な結末に 月刊FACTAの続報、英フィナンシャル・タイムズの報道、英米の捜査機関による追求などがあり、2011年11月にオリンパスは第三者委員会を設置し、その調査の結果損失先送りが明らかになり、菊川は取締役も辞任 技術系OBらによるウッドフォード社長復帰運動などもあったが、ウッドフォードは2012年6月に英国でオリンパスと和解し、約12億円を手にする 終映後本作のエグゼクティブ・プロデューサーの1人である奥山和由がトークショーに登場 本作企画は、オリンパスが広告主であったため日本では余り支持されず、欧州のファンドの資金に頼ったこと、したがって、2015年に完成した本作はまず英BBCを手始めに欧米で公開され、日本公開は今年になったことなどが語られた

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2018年5月20日 (日)

5月13日~5月19日の週に観た劇場映画

5月13日(日曜)~5月19日(土曜)の週は、10本の劇場映画を観ました。実話に基づいた物語は、やはり説得力があると思いました。

・孤狼の血 ⇒柚月裕子の同名小説を、「凶悪」(2013)や「日本で一番悪い奴ら」(2016)の白石和彌監督が映画化 暴力団対策法成立直前の昭和63年(1988年)、広島県呉原市における暴力団同士の抗争と警察の型破りで桁違いな対応を描く ほぼ全編広島県呉市でロケ撮影されており、東映の「仁義なき戦い」シリーズの続編のようにも
・レザーフェイス 悪魔のいけにえ ⇒「悪魔のいけにえ」(1974)のチェーンソー殺人鬼レザーフェイスの前日譚らしい 1955年の米国テキサス州での出来事を描く 医療少年院での過酷な現実と脱走後の迷走振りは見事で、殺人場面はとにかく凄惨 原題は単に"Leatherface"=「レザーフェイス、皮の被り物」
・蝶の眠り(日・韓) ⇒中山美穂主演で、韓国人監督(原案・脚本を兼ねる)が韓国人男優を共演に起用し製作 アルツハイマーに罹った50代の女流作家と韓国人留学青年との恋を描く ロケ地は東京・新宿、神楽坂・赤城神社、品川区東京海洋大学、千代田区山の上ホテル、千葉県流山おおたかの森などか
・さらば青春、されど青春。  ⇒映画ランキングの上位にあったので、一応観に 幸福の科学創始者・総裁の大川隆法の半生を描いた宣伝映画のようだった 息子の大川宏洋が隆法役で主演、千眼美子(清水富美加)が恋人役で共演 1956年に徳島県川島町(現吉野川市)で生まれ、東京の大学を卒業し、商社に入社 東京、ニューヨーク、名古屋勤務を経て1985年末に退社 大卒後に始まった霊的覚醒を基に、1986年に幸福の科学を創設
・honey ⇒目黒あむの原作同名コミックの独特な世界観を実写映画化 乱暴者に見える男子高校生と小心者の女子高校生の恋愛を描く ロケ地は神奈川県藤沢市・鎌倉市・横浜市等各地と千葉県浦安市、静岡県伊豆、茨城県土浦市、栃木県足利市など

・君の名前で僕を呼んで(伊・仏・伯・米) ⇒1983年夏、北イタリアの某所でのラブ・ストーリー 別荘に避暑に来たイタリア人教授夫妻の息子とアメリカから来た大学院生が交わる LGBTのGの話なので、筆者は余り落ち着かなかったが、作品中でも示唆されるように欧米ではもうすっかり普通のことになっているようだ 言語は伊と英のようだ エジプト出身の作家の原作同名小説の映画化 原題も"Call Me by Your Name"で邦題どおり
・フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 ⇒米国フロリダ州の夢の国ディズニー・ワールド近くのモーテルでこのような母子家庭の生活があるなんて想像がつかなかった 元気な子役たちの演技が救い 原題も"The Florida Project"で邦題どおり
320_10 ★モリーズ・ゲーム ⇒本作の原作同名回想録を著したモリー・ブルーム(Molly Bloom)は、1978年4月21日に米国コロラド州で生まれているのでまだちょうど40歳 写真を見る限り、本作主演のジェシカ・チャスティンにも負けず劣らずの妖艶な美女 英語版回想録のタイトルは"Molly's Game: From Hollywood's Elite to Wall Street's Billionaire Boys Club, My High-Stakes Adventure in the World of Underground"(2014)と長いもので、和訳すると「モリーのゲーム:ハリウッドのエリートからウォールストリートの億万長者ボーイズクラブまで、地下ポーカーの世界での高額ギャンブルの冒険」という感じだが、残念ながら和訳本は出版されていない これに本人からの取材で肉付けをして脚本製作し、監督までやってのけたのが、「ソーシャル・ネットワーク」(2011)、「マネーボール」(2011)、「スティーブ・ジョブズ」(2015)の脚本で著名なアーロン・ソーキン 主役モリーは厳格な家庭に育ち、英才教育で女子フリースタイルスキーのモーグルで全米3位(1999年)となるとともに、ハーバード大学のロー・スクールに入学を許された 入学前にロサンゼルスに息抜きに行くが、そこで高額ポーカー・ゲームに出会い、最後には自分自身で事業を立ち上げ数年で4、5億円の利益を上げる 女性でありながら、未だ男性社会の米国で男性を手玉に取りながら事業を推し進める底力にただただ感動 顧客とは絶対に男女の関係にならないことや、顧客の秘密を厳守することは事業推進には欠かせない 米国では避けて通れない司法省、FBI、検察などとの法廷闘争にも立派に立ち向かった 原題も"Molly's Game"
320_11 ▼マルクス・エンゲルス(仏・独・ベルギー) ⇒本作は余りにも有名なプロイセン(現ドイツ)出身の2人の哲学者・思想家・経済学者の若き時代を描いたもの カール・マルクスは1818年に、フリードリッヒ・エンゲルスは1820年に共にプロイセンで生まれた その頃は18世紀に英国から始まった産業革命が欧州全域に浸透し、資産を所有する資本家と搾取される労働者の階級闘争が激しくなっていた 労働者階級(プロレタリアート)に与しようとする2人は当局に睨まれ、1843年独・ケルン、1844年仏・パリ、1845年ベルギー・ブリュッセルと移住 1848年にブリュッセルで有名な「共産党宣言」を2人で共同執筆するが、このあたりの経緯を仏・ジョセフ・プルードンとの交流などを含めて大きく描く マルクスは改宗ユダヤ人の子孫で、プロイセン貴族のウェストファーレン家出身の夫人と結婚 またエンゲルスは父親が紡績工場の共同経営者であるが、調査に行った英・マンチェスターでアイルランド系の貧しい女性労働者と出逢い・結婚 いずれも資本家階級の出自を持つことから、逆に労働者階級の実態もよく理解できたものと思われる 2人とも最後は英・ロンドンに永住し、資本論を書き上げるが、これには英国の心の広さ・深さが感じられる 彼らの目指した共産主義は各地で実現されるが、資本主義とともに修正・改善され双方はかなり近付いたものになっている 現在公開中の「私はあなたのニグロではない」の監督でもあるラウル・ペックが監督・製作・脚本を兼ねる 言語は独・仏・英のチャンポン 日本公開後3週間が経つが、定員200人規模の小劇場に100人以上の観客が 原題は"Le jeune Karl Marx"(仏)="The Young Karl Marx"=「若きカール・マルクス」
・29歳問題(香) ⇒原題は「29+1」 香港の著名舞台女優キーレン・バン(彭秀慧)が2005年に発表した、製作・脚本・主演を兼ねた一人芝居の映画化で、今回は監督と脚本を兼ねた 30歳直前のキャリア・ウーマンの心象を、対極にある女性と比べて描く

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2018年5月13日 (日)

5月6日~5月12日の週に観た劇場映画

5月6日(日曜)~5月12日(土曜)の週は、5本の劇場映画を観ました。前半は旅行中だったので、いつもの半分位の鑑賞数でした。

・サバービコン 仮面を被った街 ⇒ジョージ・クルーニーが監督・製作・脚本の大車輪の活躍 1950年代に米国ペンシルベニア州の白人住宅地で発生した黒人家庭迫害事件とジョエル&イーサン・コーエン兄弟の脚本(1999)を合体 1950年代の街並み、住宅、車、服装、食物、ダイヤル式電話等々を、南カリフォルニアでのロケやセットで忠実に再現 映画のナレーションや場面展開方法も昔風 マット・デイモンとジュリアン・ムーア(一人二役)が主演 子役のノア・ジューブも名演技 原題も"Suburbicon"=「郊外」
・ラブ×ドック ⇒吉田羊主演で、36歳から40歳にかけての3回半の痛い恋愛体験模様を喜劇調で描く 恋愛の相手役は吉田鋼太郎、玉木宏そして野村周平 また親友に大久保佳代子 監督はいつもは脚本家の鈴木おさむで、当然本作の脚本も担当 ロケ地は東京都豊島区巣鴨地蔵通り、江戸川区篠崎・葛西かもめ橋(ハート型オブジェの中に鐘)、千葉県香取市佐原、鴨川シーワールドなど
320_9 ▼アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル ⇒1994年のリレハンメル(ノルウェー)五輪で、女子フィギュアスケートのフリー演技開始直後に泣き出して、審判席で片足を上げて靴紐の問題を指摘していたトーニャ・ハーディングの映像は、恐らく多数の人の記憶に残っているだろう 本作は彼女の波乱万丈な半生を描くドキュメンタリー風作品 1970年に米国オレゴン州ポートランドの貧しい家庭に生まれたトーニャ(マーゴット・ロビー)は、鬼のような母親(アリソン・ジャネイ)の下でフィギュアスケートの猛特訓に励み頭角を現す 当時伊藤みどりに次いで世界で2番目に、米国では最初にトリプル・アクセル・ジャンプを成功させた彼女は、アルベールビル(仏・1992)とリレハンメルの2度の五輪に出場 リレハンメル五輪直前の全米選手権会場で練習中のライバルのナンシー・ケリガンが膝を殴打される事件が発生し、トーニャの係わりが全米の話題になった 日本では伺い知れなかった、事件に至る背景、複雑な家庭事情、狂った友達関係などが赤裸々に語られる 本作製作にも加わった主演のマーゴット・ロビーは実際にフィギュアスケートにも挑戦 母親役のアリソン・ジャネイは本作で今年の第90回アカデミー賞助演女優賞を獲得 原題も"I, Tonya"
・ミッドナイト・サン タイヨウのウタ ⇒日本映画「タイヨウのうた」(2006)のハリウッド・リメイクらしい 100万人に1人が発症するXP(色素性乾皮症)という病気にかかった少女と水泳と大学進学を諦めかかった青年の恋を描く 舞台は米国ワシントン州シアトル郊外の街 本作のために作られたオリジナル曲数曲も素晴らしい 門限を"curfew"というのを知った 原題も"Midnight Sun"=「真夜中の太陽」
・アベンジャーズ インフィニティ・ウォー ⇒ディズニー傘下のマーヴェル・コミックによる「アベンジャーズ」シリーズの第3作目 宇宙最強の敵サノスと戦うため、コミック・映画に登場するありとあらゆる宇宙ヒーローが集結・登場 長尺だが映像に目を奪われている内に次作もありそうな終わり方に エンド・クレジットに登場する人名は3,000人を超えていそうだが、その内半分以上はポスプロ・VFX関係の人々か 原題も"Avengers: Infinity War"、あえて和訳すると「報復者:無限の戦争」か

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2018年5月 6日 (日)

4月29日~5月5日の週に観た劇場映画

4月29日(日曜)~5月5日(土曜)の週は、8本の劇場映画を観ました。GW連休なので子供向けに注力しているからか、大人には少し中だるみ的な作品が多かったような気がします。

320_8 ▼ロンドン、人生はじめます(英) ⇒原題は"Hampstead"=「ハムステッド」で、ロンドン北部の高級住宅地の地名 昔は文人、今は俳優やミュージシャンが住む ハムステッド・ヒース(Hampstead Heath)という広大な公園があり、ここが本作の舞台 物語はヘンリー・ハロウズという実在の人物の体験を基にしている ハムステッド・レーン(Hampstead Lane)の高級マンションに暮らす老未亡人エミリー(ダイアン・キートン)と公園に小屋を建て17年間も不法占拠している老人ドナルド(ブレンダン・グリーソン)が主人公 家族、資産、近所付合いなどに疲れたエミリーと生活や資産には全くこだわりがなく自由気ままに暮らすドナルドが徐々に惹かれ合う 立退きを迫られたドナルドは、エミリーと協同で争った裁判を通して土地の所有権を認められるものの二人は別れることになる しかし、思わぬところで再会
・ザ・スクエア 思いやりの聖域(スウェーデン・独・仏・デンマーク) ⇒昨年の第70回カンヌ国際映画祭(2017)で最高賞のパルムドールを受賞した作品 前作「フレンチアルプスで起きたこと」(2014)で注目されたスウェーデンのリューベン・オストルンド監督の作品 社会保障の進んだ世界一幸せな国と思われているスウェーデンでも貧富格差や住宅格差があることを指摘 皆が助け合う場所・スクエアを企画した主人公が様々なトラブルに遭遇 基本的には不条理劇のようなので、筆者には分かりにくい 原題も"The Square"
・ばぁちゃんロード ⇒結婚するにあたって、幼少期に面倒を見てもらった祖母キヨ(草笛光子)とバージンロードを歩きたいという夢に向かって奮闘する夏美(文音:あやね)の姿を描く ロケ地は富山県氷見市各地で、田中家(民家)、比美乃江公園、薮田漁港、朝日山公園、氷見あいやまガーデン等々 他に高岡市のニチイ学館高岡教室も使用
・となりの怪物くん ⇒ろびこ原作の同名少女コミックの映画化 東宝製作だけあって、主人公の春(はる)に菅田将暉、雫(しずく)に土屋太鳳と売れっ子を起用 雫はがり勉で親友はいない 春はいじめられっ子を助けて暴力を振るったため登校しない そんな2人が一気に親しくなり、最高の夏、文化祭を迎える 24歳と22歳が高校生役なので少々違和感はあったが、結構面白かった ロケは、学園キャンパスとして富山市の片山学園中学・高校がメイン 他に山梨市笛吹川フルーツ公園、東京都江東区武蔵野大学有明キャンパス、富山市黒岩運河環水公園、埼玉県熊谷市JR熊谷駅北口、静岡県三島市三嶋大社、千葉県柏市麗澤大学、神戸市ビーナスブリッジなど 前記「ばあちゃんロード」に続いて、富山県でのロケも多いな
・さよならの前に約束の花を ⇒アニメ映画作品の脚本家である岡田麿里女史が監督・脚本を初めて務めたアニメ作品 映像は美しく、愛と感謝に満ちたアクション・ファンタジー 400年の寿命を持つ少女とたまたま面倒を見ることになった赤ん坊の男の子との間の愛情を描く 少女は余り変化しないまま、赤ん坊は少年から青年へと成長していくギャップに悩む

・ホース・ソルジャー ⇒原題は"12 Strong"=「12人の強者」 ダグ・スタントン原作の同名ノンフィクション小説(邦題はやはり「ホース・ソルジャー」)を映画化 1993年のニューヨーク・ワールド・トレード・センター(WTC)爆破テロ、1998年のケニアとタンザニアの大使館爆破テロ、そして2001年9月11日の米国同時多発テロを受けて、米国は陸軍特殊部隊(グリーンベレー)から12人の隊員をタリバン掃討のためウズベキスタンの基地経由でアフガニスタンに派遣 大尉(クリス・ヘムズワース)と准尉(マイケル・シャノン)に率いられた12人の部隊は、現地のアフガニスタン将軍と協力し、結局騎馬で戦闘に立ち向かい、3週間で拠点のマザーリシャリーフを奪還 対タリバンでは最初で最大の勝利となった 2012年にはWTC跡メモリアルに騎馬隊の銅像が建てられた ロケはさすがにアフガニスタンで行う訳にはいかず、風景がよく似た米国ニュー・メキシコ州で激しい戦闘シーンなどが撮影されたようだ
・ラプラスの魔女 ⇒東野圭吾の書下ろし同名小説(2015)をサスペンス・アクション映画では定評のある三池崇史監督が映画化 東宝の製作だけあって、キャストとスタッフはさすが テーマはサイキック(超能力者)ではあるが、従来のパターンでは自らの能力で何らかの超常現象を引き起こすのに対して、本作では自然現象を正確に予知・予測する 広瀬すずは、おかっぱあたま(ボブ、ボブカット、マッシュルームカット)の高校生役にはよく似合っていたが、今回は余り魔女らしくない 「巫女っちゃけん。」(2018)の姉アリスの方が役者か 冒頭の2つの殺人事件は雪の銀山温泉(山形県尾花沢市)と東山温泉(福島県会津若松市)でロケされたようだ 他のロケ地は千葉県茂原市・浦安市、栃木県佐野市、神奈川県横浜市など首都圏各地か
・ほんとにあった!呪いのビデオ BEST10 ⇒18年間で集められた呪いのビデオから選りすぐった10本 怖いもの観たさで出かけた 夜や暗い場所でのビデオばかりかと思ったが、白昼、明るい場所でのものが半分近くあった

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