カテゴリー「映画(2018年)」の15件の記事

2018年4月22日 (日)

4月15日~21日の週に観た劇場映画

4月15日(日曜)~21日(土曜)の週は、8本の劇場映画を観ました。日米以外の作品に優れたものが多かったように思います。

320_5 ▼ダンガル きっと、つよくなる(印) ⇒インド初の女子レスリング国際大会チャンピオンとなった実子姉妹を育てた元インド・レスリング・チャンピオンの親父を、実話を基にコメディ・タッチで描く いわゆるスポコンものであるが、スピードある展開で、トレーニングは過酷 終盤のレスリングの試合もかなりリアル 日本の女子レスリング界にもよく似ている感じがするし、事実とは異なるかもしれないがパワハラ的な場面も登場 インドの名優アミール・カーンが主演しているが、97キロの太った鬼レスリング親父と70キロの強いインド元チャンピオンを実際に体重を増減して演じ分けているのは驚異 本作は中国でも大ヒットしたらしい 原題は"Dangal"(ヒンディー)だが、英語にすると"Riot, Athletics, Cirque, Cockpit"らしく和訳すると「暴動、運動競技、競技場」、意訳すると多分「レスリング」か
・私は絶対許さない ⇒雪村葉子の自伝的同名原作を映画化 東北の田舎町で集団レイプされた中3の少女 封建的な家で居場所のない中、犯人の1人の義父と援助交際 貯めた金で高卒後上京してから全身整形し、風俗嬢をしながら勉強し看護師に 男から金をもらい、男の面倒を見るのは、すべて男に復讐していることになるのかもしれない エンド・クレジットによれば、ロケ地は石川県七尾市、和倉温泉、そして東京新宿歌舞伎町 東京では歌舞伎町に最寄りの劇場で単館上映
・馬を放つ(キルギス・仏・独・蘭・日) ⇒キルギスの美しい草原の映像を背景に、神話の世界での馬の扱いと現代産業としての馬の扱いとの格差を暗示する 作風はやはり欧州風か 原題は"Centaur"=「ケンタウルス」
▼ヴァレリアン 千の惑星の救世主(仏) ⇒1967年に誕生したフランスの漫画(バンド・デシネ)「ヴァレリアン」の実写映画化 映画化したのはフランスのリュック・ベンソン監督 まもなく上映終了ということで押っ取り刀で出かけたが、劇場は女性で一杯 とても華やかな空想の世界を、素晴らしいVFX映像で堪能 原題は"Valerian and the City of a Thousand Planets"=「ヴァレリアンと千惑星の都市」 本作の撮影はすべてパリ郊外にあるベッソン監督のスタジオ「シテ・ドゥ・シネマ」(フランス最大のスタジオ)にて行われたそうだ
・さよなら、僕のマンハッタン ⇒サイモンとガーファンクルの名曲「ニューヨークの少年」が耳に響き、頭に残る 大卒後ニューヨーク・シティで働きだした青年が、都会の男女関係に揉まれながら成長する話 静かな展開なので緊張が続かなかった 原題はサイモンとガーファンクルの名曲そのもののタイトル"The Only Living Boy in New York"

・パシフィック・リム アップライジング ⇒VFXの量にとにかく感動 黒人男優が新世代イェーガーに乗り操縦する主役なのもよく、義姉が日本人菊池凛子 中国資本が入っているらしく、中国企業や中国人たちが準主役 地球の裂目から再出現したKAIJU(怪獣)と最終決戦する場は東京そして富士山 原題も"Pacific Rim: Uprising"だが、あえて和訳すると「環太平洋地域:蜂起」か
・きみへの距離、1万キロ(加) ⇒米国デトロイトからクモ型ロボットを使って北アフリカの石油パイプラインを監視する仕事の最中に、イスラム教的封建的な世界から脱出したい少女と遭遇・接触 事実に基づく話かと思ったが、全くの空想らしい 原題は"Eye on Juliet"=「ジュリエットの目」 ジュリエットとはクモ型監視ロボットの名前
320_4 ▼タクシー運転手 約束は海を越えて(韓) ⇒1980年5月の韓国光州事件を題材に、命懸けで光州の実情を報道しようとしたドイツ人記者とそれを助けた韓国人タクシー運転手との友情を描く感動作 全体的にコメディ・タッチで構成されているので2時間以上の長さを感じない 単館上映なのに劇場は盛況 ソウルのタクシー運転手に「密偵」(2016)「弁護人」(2013)のソン・ガンホを、光州の運転手に「コンフィデンシャル/共助」(2017)「LUCK-KEY/ラッキー」(2016)のユ・ヘンジを起用 両者とも演技派だが、表情は似ておりこれが韓国男性の代表的な顔なのだろうか 終盤における、数台の緑色のタクシーと数台の軍用車とのカーチェイスは見物 原題も"A Taxi Driver"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年4月15日 (日)

4月8日~14日の週に観た劇場映画

4月8日(日曜)~14日(土曜)の週は、10本の劇場映画を観ました。4月上旬はほとんど映画鑑賞ができなかったので、短期集中鑑賞を試みました。

・ワンダーストラック ⇒映画「ヒューゴの不思議な発明」(2011)の原作「ユゴーの不思議な発明」の著者ブライアン・セルズニックの次のヒット作「ワンダーストラック」を映画化 監督はマーティン・スコセッシから「キャロル」(2015)のトッド・ヘインズに 1977年米国ミネソタ州ガンフリントに住む、落雷で聾になった少年 1927年ニュージャージー州ホーボーケンに住む聾唖の少女(モノクロ映像) 50年の時間を越えニューヨーク・シティで、国立自然史博物館を巡り2人の人生が交わる 原題も"Wanderstruck"
▼ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル ⇒1996年に海岸で発見された「ジュマンジ」というボードゲーム 20年後に高校の地下室で、居残り清掃をさせられていた高校生4人がそのボードゲームを発見 パッケージをPCにセットしたら、4人はゲームの世界に吸収され、それぞれ全く違った大人のキャラに 大人のキャラの中に「セントラル・インテリジェンス」(1916)で好共演していた、元WWEプロレスラーで「ワイルド・スピード」シリーズのドゥエイン・ジョンソンとケヴィン・ハートが また20年前に行方不明になった少年のキャラも加わる ドゥエインとケヴィンの2人を中心としたドタバタの掛合いを絡ませながら、巨大カバ、バイク、バギーカー、そしてヘリまで登場する超アクション・シーンへ ロケはハワイで行われたようだ 原題も"Jumanji: Welcome to the Jungle"で邦題どおり
・ラブレス(露・仏・独・ベルギー) ⇒子供がいるのに、余りにも無関心で、それぞれ別のパートナーと新しい生活を始めようとするロシア人夫婦の身勝手さを描く 欧州では評価が高いようだが、筆者にはピンとこないところも多かった ロシアでは離婚すると会社を首になることが新発見 原題は"Nelyubov"(露)="Dislike"=「嫌い、嫌いなこと」
▼ミスミソウ ⇒押切蓮介の同名学園サスペンス・コミックを映画化 東京からの転校生に対する、田舎の高校における些細なことでのかなり苛酷なイジメから話は始まる 無責任な女性教師、身代わりのいじめられっ子、放火、劇烈な報復、家庭内暴力など問題が次々拡大 ここまで徹底的にやれば充分か エンド・クレジットによれば、ロケ地は神奈川県小山町、栃木県足利市(旧足利西高)、新潟県柏崎市、南魚沼市などか 長岡市小国町の小国車庫前バス停のシーンもあった
・三十路女はロマンティックな夢をみるか? ⇒30歳を目前に控えたOLが強盗団に拉致され、車で一緒に逃亡する一種のロードムービー 独身女性の悲哀も感じられるなと思っていると、一気にやや唐突な感じの大ドンデン返し ロケ地は、エンド・クレジットによれば千葉県木更津市、静岡県小山町、御殿場市などか

・クソ野郎と美しき世界 ⇒ジャニーズ事務所から独立した元SMAPの稲垣吾郎、草薙剛及び香取慎吾が設立した事務所「新しい地図」による初企画映画作品 オムニバス作品として3人それぞれが出演 園子温監督、浅野忠信、満島真之介、尾野真千子などビッグ・ネームが揃うが、全体としてはややまとまりがない感じ ロケ地は、エンド・クレジットによれば、愛知県豊川市、埼玉県川口市、沖縄県名護市などか
▼心と体(ハンガリー) ⇒雪の降る静謐な森でのつがいの鹿、残酷で血にまみれる食牛肉処理場、左腕の不自由な孤独な独身財務担当管理者、無口で人見知りな美人食肉検査官など見慣れないシーンが 同じ夢を共有していることから男と女はより近付く 美人女優を徐々に脱がしていく楽しみもあるかも 主題歌はいい 第67回ベルリン映画祭金熊賞などを獲得 原題は"Testrol es lelekrol"(ハンガリー)="Body and spirit"=「身体と精神、体と心」か
・グレート・アドベンチャー(中) ⇒香港のアンディ・ラウとフランスのジャン・レノが初共演 欧州を股にかけた強盗団と警察との間の闘いと一種の友情を描く フランスのカンヌ、チェコのプラハ、そしてウクライナのキエフと舞台を劇的に転換 スパイダーという超小型のスパイ・ロボットが大活躍 台詞はほぼ英語で、たまに中国語 原題は「侠盗聯盟 The Adventures」で、中国語のタイトルは「豪快強盗団」的な感じか
320_3 ★女は二度決断する(独) ⇒舞台は人口の約35%が外国人か移民というドイツ北部の街ハンブルグ トルコから移民したクルド系ドイツ人と結婚し、最愛の息子1人を授かったカティヤ(ダイアン・クルーガー)がヒロイン 夫子をネオナチの爆弾により殺害された彼女は、夫の事務所前で目撃した若い女の情報を基に犯人探し 夫の過去の薬物取引犯歴、自身の一時的な麻薬使用、警察の思い込み・作り込みなどに苦しみながらも、容疑者女のボーイフレンドの父親の助けで犯人逮捕に辿り着く しかし、法廷ではギリシャの極右のアリバイ証明(この証言はもっと吟味されるべきと感じた)などがあり一審は無罪 控訴もありえる中、家族や正義への思いを抱えながら主人公は復讐の旅へ 監督・脚本はトルコ系移民の両親を持つファティ・アキンで、ドイツで起きた極右のNSU(国家社会主義地下組織)による連続テロ殺人事件(2000~07年)を題材としている ダイアン・クルーガーは本作で第70回カンヌ国際映画祭(2017)女優賞獲得 原題は"Aus dem Nichts"(独)="From nothing"=「無から」か
・名探偵コナン ゼロの執行人 ⇒アニメだが「名探偵コナン」シリーズは必ず見ている 劇場はほぼ満員で、首脳会談の会場が爆破されて云々だったが、1日4本の最後だったので緊張が続かなかった

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年4月 1日 (日)

3月25日~31日の週に観た劇場映画

3月25日(日曜)~31日(土曜)の週は、10本の劇場映画を観ました。月末、年度末に日本公開された作品は面白いものが多いと思いました。

・おみおくり ⇒高島礼子が女性納棺師役で主演 7つのエピソードを通じて湯灌(ゆかん)・納棺という仕事振りを描き、人間の死生観(生=死)に迫る 志願の新人女性納棺師も加わり、彼女らの悲しい過去が回想される 第81回米国アカデミー賞外国語映画賞(2009)を日本初受賞した、滝田洋二郎監督・本木雅弘主演の「おくりびと」(2008)の女性版か 実在の女性納棺師の著作が原案で、彼女は監修にも携わったようだ ロケ地は富山県氷見市各地がメイン 他に立山町、富山市、南砺市、そして東京都渋谷区と新宿区 主題歌の「YOU~120歳のラブソング~」もいい
・時間回廊の殺人(韓) ⇒時空の歪んだ地下室のある家で発生した殺人事件が、謎が謎を追う展開に 同じ家に住んだ3家族が入り乱れるサスペンス・ホラー作品 日韓併合時に住んだ日本人家族も登場するのは韓国らしいか 原題は"House of the Disappeared"=「失踪者の家」か
▼ミッドナイト・ランナー(韓) ⇒韓国の「ポリス・アカデミー」的作品か 2人の凸凹親友コンビが出会う、真剣な訓練模様、休日外出の楽しみ、そして偶然遭遇した少女誘拐事件を描く 事件解決のために2人が深夜の街を走り回ることがタイトルになったと思われる 実際にそういう事件があるのかどうかは知らないが、少女からの採取した卵子を売買する闇組織の犯罪が描かれる 韓国の原題も"Midnight Runners"=「ミッドナイト・ランナーズ、真夜中のランナーたち」か
▼大英博物館プレゼンツ 北斎(英) ⇒江戸時代における浮世絵師の天才で大家の葛飾北斎の作品群を、これ程細密な映像で、また的確で造詣の深い解説とともに鑑賞したのは初めて 昨年2017年5月~8月に大英博物館で開催された展覧会「Hokusai Beyond the Great Wave」を題材に、日本画の技術・芸術性や展覧会の舞台裏を紹介するドキュメンタリー やはり北斎の作品では、富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏(The Great Wave)」と「凱風快晴」が双璧 北斎の三女・応為(おうい)も紹介 原題も"British Museum Presents: Hokusai"で邦題どおり
▼フェリーニに恋して ⇒1993年米国オハイオ州の田舎町であった実話に基づく作品らしい 母子家庭で叔母にも見守られ、世間知らずにのびのび育った少女 自立の過程でイタリアのフェデリコ・フェリーニ監督の作品群に出会い、魅了される ついに監督本人に会うためにイタリアに旅し、ボローニャに到着 列車に乗り違えベネチアに迷い込むものの、ついにローマに辿り着き監督本人に面会 監督はその2週間後に亡くなる 美しいイタリア、イタリア男性との恋などを経て、母の病死をも乗り越えるか 原題は"In Search of Fellini"=「フェリーニを探して」か

・BPM ビート・パー・ミニット(仏) ⇒1990年代初めフランス・パリでもHIV/エイズ感染者が増加していた 本作は彼らの活動団体「ACT UP - Paris」(本家は米国に存在)についてのもの その合間にメンバー同士の友情、男同士の愛、家族愛、そして死を描く 不規則発言を禁止し、拍手の代わりに指を鳴らして賛同するなどの会議ファシリテーションは効率良い 政府関連の会議や製薬会社内で血のりをまき散らす抗議運動は相当に過激 今ではHIV/エイズは不治ではないが、当時は世間での扱いが相当に難しかったものと思う 「Action=Vie(Life、生・命)」、「Silence=Mort(Death、死)」、「セーヌ川を赤く」、「オベリスクにコンドームを」などの標語はユニーク 日本では死者の顔に白布をかけるが、フランスでは死者の両目に絆創膏を貼るのだろうか 原題は"120 battements par minute"(仏)="120 beats per minute"=「毎秒120拍」 昨年の第70回カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞
320_1 ★ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男(英) ⇒第二次世界大戦勃発後、ヒトラーのナチス・ドイツがフランス、オランダ、そしてベルギーを席捲しようとしていた、1940年5月9日から約4週間におけるロンドンの英国政府を描く 当時のチェンバレン首相のドイツ融和策が限界を迎え、今にも英国本土にドイツが攻め込みそうな様相 またフランスのダンケルクにはドイツ軍に追い込まれた30万人の英仏連合軍が 保守党の次期首相候補のハリファックス外相が辞退したため、労働党の支援も得られる海軍大臣のウィンストン・チャーチルにお鉢が ウィンストン・チャーチル海相は相次ぐ作戦失敗で苦渋を舐めていた 酒浸りで、葉巻のヘビー・スモーカーで、文筆家・画家で、傲慢で自信家の彼が、周りに嫌われながらも妻そして若い新人秘書に励まされながら首相に、そしてヒトラーに挑む 国王ジョージ6世にも後押しされて、また議会登院途上で国民の意見を聴いて、議会での圧巻の演説へ 新首相は本土決戦も決意しながら、フランス・カレーの守備隊4千人を陽動作戦として犠牲にしながら、民間船を徴用しダンケルクの30万人の若者を救うダイナモ作戦を敢行 第83回米国アカデミー賞(2011年)で作品・監督・主演男優・脚本賞受賞の英国作品「英国王のスピーチ」(2010)とは違った観点で第二次世界大戦勃発直後の英国を描くが、英国作品はやはり脚本がしっかりしている 主演のゲイリー・オールドマンは今年の第90回米国アカデミー賞主演男優賞を獲得 また、彼の特殊メイクを担当した辻一弘が日本人初のメーキャップ&ヘアスタイリング賞を受賞 原題は"Darkest Hour"=「最も暗い時」か
▼ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 ⇒スティーブン・スピルバーグ監督の下で、メリル・ストリープとトム・ハンクスが共演するという夢の組合せが実現 現在の米国トランプ大統領と米国メディアとの対立を彷彿とさせる、1970年初頭の米国大統領府と新聞社との情報公開を巡る闘いを描く 主人公のワシントン・ポスト社主・発行人のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)の友人のマクナマラ元国務長官がランド研究所に依頼した、ベトナム戦争に関するペンタゴン・ペーパーズの機密漏洩から話は始まる ペンタゴン・ペーパースにはトルーマン、アイゼンハワー、ケネディそしてジョンソンにわたる4大統領の事実隠蔽が暴露されていた 1971年のニューヨーク・タイムズの本件スクープから始まって、ポストの全文報道までの大統領府と新聞社の法廷闘争などをリアルに描写 実力抜群のポスト編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)が闘いを先導し、株式公開を控えたポストの微妙な情況にもかかわらずキャサリンは新聞掲載を決断 これが新聞社による機密漏洩を阻止しようとしたニクソン大統領の野望を挫き、続くウォーターゲート事件による大統領辞任のきっかけにもなった 原題は"The Post"=「ポスト紙」か
▼レッド・スパロー ⇒母の面倒を見ながら、ボリショイ・バレエ団でプリマとして活躍していたドミニカ・エゴロワ(ジェニファー・ローレンス) 舞台での重傷後、ロシア諜報機関の幹部である叔父によりハニー・トラップも辞さない女性諜報員レッド・スパローとして養成される ハンガリーの首都ブタベストで米国CIA諜報員に接触し、本物の二重スパイに 怪我をさせられたバレエ・ダンサーたちへの復讐、二重スパイ同士の騙し合い・協力などを主軸に、最終的なターゲットへの復讐を描く ジェニファーはバレエ・ダンサーとしては少し太めだが、アクション・シーンは秀逸 予想できない展開も2、3シーンあり、結構最後までハラハラドキドキ 33年間CIAに勤めたジェイソン・マシューズの同名小説が原作 原題も"Red Sparrow"=「赤い雀」か
320_3 ★トレイン・ミッション(米・英) ⇒舞台は米国ニューヨーク市マンハッタンのグランド・セントラル駅からハドソン川沿いに北部郊外に向かうメトロ・ノース鉄道ハドソン線の通勤電車車内 この限られた空間の中で訳の分からない謎解き・賞金稼ぎにはめられた主人公マイケル・マコーリーが良心と金儲けのはざ間で苦悩 車内外での緊迫した犯人捜しとアクションが見物 「シンドラーのリスト」(1993)で有名になったリーアム・ニーソンが主演で、彼の最近のアクション・シーンは素晴らしい 監督はシチュエーション・スリラー(限られた空間・場面でのスリラー作品のことか)の名手といわれる、スペイン出身のジャウマ・コレット=セラ この二人の組合せは4作目らしい 筆者は昔マンハッタン勤務でメトロ・ノース鉄道の他線で通勤していたことがあるので、とても懐かしい ロケは、ニューヨーク市から撮影許可が下りなかったため、英国バッキンガムシャー州にあるパインウッド・スタジオとサリー州で行われたそうだ パインウッド・スタジオは「007」シリーズの撮影で有名なところで、今回は可動部分などいろいろ工夫された列車1両分とグランド・セントラル駅などのセットを製作し、クロマキー撮影をしたらしい 原題は"The Commuter"=「通勤者、通勤客」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年3月25日 (日)

3月18日~24日の週に観た劇場映画

3月18日(日曜)~24日(土曜)の週は、9本の劇場映画を観ました。すでに忘れかかっていますが、お彼岸の中日(21日)に大雪が降りましたね。

・素敵なダイナマイトスキャンダル ⇒末井昭の同名自伝エッセイ集の映画化 母親がダイナマイトで自殺するところから始まった、ハチャメチャな人生を面白可笑しく描く 柄本佑が主人公末井昭を体当たりで熱演 上映館の近くの新宿歌舞伎町に相応しい作品
320 ★リメンバーミー(同時上映:アナと雪の女王 家族の思い出)(ポスター添付) ⇒メキシコの祝日「死者の日」から発想して、死者の世界、親子の絆、音楽ビジネスの裏切り・厳しさなどを描く ラテン感満載で、ラテン風音楽とともに骸骨姿の死者達が沢山登場 ディズニー/ピクサー作品らしく映像はカラフルで、動きも滑らかで、とことん美しい セットも使ったのではないかと思うところも オチは悲しくても楽しい 今年の米国アカデミー賞の長編アニメーション賞と主題歌賞を獲得 製造に参加した人数が膨大なのでエンド・クレジットが異常に長い 原題は"Coco"=「ココ」で主人公ミゲルの祖母の名前で、祖母は物語のキーパーソン 同時前座上映は「アナと雪の女王」(2013)のミニ続編で、原題は"Olaf's Frozen Adventure"=「オラフの氷の冒険」か
▼アイスと雨音 ⇒70分間ワンカットの作品 ワンカット映画作品のパイオニアは「ヴィクトリア」(2015・独)で、衝撃の全編133分のワンカット撮影 第87回アカデミー賞(2015)作品賞獲得の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2015・米)では、ワンショット撮影(リハーサルを充分に行い撮り直しをしない)を緻密につなぎ合わせて全編ほぼワンカット化 ワンカット撮影は舞台演劇と同じで、始まったら最後まで止まらない したがって、稽古とリハーサルが重要で、撮影開始後は撮影監督(カメラマン)が現場監督で本来の監督は何もできない 「アイスと雨音」では、松居大悟監督が2週間ほど稽古を付け、塩谷大樹撮影監督が約70分間のワンカットで撮影 撮影は2日間4回行われ、最後の回のテイクが採用されたようだ ロケは東京・下北沢の本多劇場の会場・スタジオと周辺商店街で行われたが、街頭や劇場内での撮影は結構大変だったようだ 松居監督は本当に公演しようとしていた演劇が中止になり、2週間分の劇場使用料も払込済みだったので、口惜しくてこれを利用して何とかワンカット映画作品にならないかと、塩谷カメラマンに泣いて頼んだとか…
▼坂道のアポロン ⇒小玉ユキの同名コミックを映画化 1966年の佐世保を舞台に、転校生と地元の男女高校生との、音楽を通じた魂の交流を描く 本人たちが実際に演奏しているように見える、ピアノとドラムのジャズ・セッションが見物 ラストの10年後の再会が感動的 ロケ地は長崎県佐世保市・長崎市と大分県豊後高田市の各地
▼ザ・キング(韓) ⇒韓国検察の実情が少し分かったような気がした 韓国検察には派閥があり、のし上がるためには強大な権力が集中する時の大統領に徹底的におもねるとともに急所を握る 大統領には選挙戦の段階からいろいろな支援を行い、当選したら大統領の虎の威を借りて派閥の力を強める 収集した極秘情報は秘匿・熟成させ、派閥にとって最も効果のあるタイミングで使用 最近のイ・ミョンバク元大統領の逮捕を知って、本当にそうではないかと思った 司法試験に合格した、モッポ(木浦)出身の若手検察官がソウルに上り、派閥の荒波に巻き込まれながら、幼馴染みや裏社会との関係に悩む 派閥からのけ者にされ落ちぶれた主人公が乾坤一擲の勝負に出る 原題も"The King"=「帝王」か

・トゥームレイダー ファースト・ミッション ⇒日本のヒミコの墓を巡るサスペンス・アクション作品 「リリーのすべて」(2015)で米国アカデミー賞助演女優賞を獲得したアリシア・ヴィキャンデルが主演 日本の絶海の孤島が舞台 VFXの塊のようなアクション・シーンが連続 次作もありそうな感じで終わっている 原題は"Tomb Raider"=「墓暴き」か
・修道士は沈黙する(伊・仏) ⇒ドイツ・バルト海沿岸の街ハイリゲンダムで行われるG8財務相会議での思わぬ事件を描くミステリー作品 IMFの専務理事とイタリア人修道士が主役で、数式と沈黙で世界経済を救うような話 英語、仏語、伊語がチャンポンのように思えた 日本の財務相役が弱々しい感じなのが気になった 原題は"Le confessioni"(伊)="Confessions"=「告解」
・ボス・ベイビー ⇒ドリームワークスとユニバーサルが組んだ最初のアニメーションらしい キャラクターとストーリーは面白い プレ・シアターで食したカツ牛とアルコールに負けて記憶が薄れた 原題も"The Boss Baby" なお、ドリームワークス製作の短編アニメ「ビルビー」(原題"bilby")が同時前座上映 台詞なしだが結構面白かった
▼曇天に笑う ⇒唐々煙(からからけむり)の同名原作コミックの映画化 出身地の滋賀県を舞台に、明治維新直後の時代を背景にしたファンタジー・アクション作品 ファンタジー時代劇としては結構面白かった キャストたちにとってアクションと殺陣の訓練は結構大変だったと想定される ロケ地は滋賀県大津市・米原市と栃木県宇都宮市大谷資料館(大谷石の採石場跡)などらしい セットは京都市太秦の松竹撮影所も使われたと想定される

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2018年3月21日 (水)

劇場映画作品「アイスと雨音」を観て

昨日(3月20日)渋谷で劇場映画作品「アイスと雨音」を鑑賞
70分間ワンカットの作品
ワンカット映画作品のパイオニアは「ヴィクトリア」(2015・独)で、衝撃の全編133分のワンカット撮影
第87回アカデミー賞(2015)作品賞獲得の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2015・米)では、ワンショット撮影(リハーサルを充分に行い撮り直しをしない)を緻密につなぎ合わせて全編ほぼワンカット化
ワンカット撮影は舞台演劇と同じで、始まったら最後まで止まらない
したがって、稽古とリハーサルが重要で、撮影開始後は撮影監督(カメラマン)が現場監督で本来の監督は何もできない
「アイスと雨音」では、松居大悟監督が2週間ほど稽古を付け、塩谷大樹撮影監督が約70分間のワンカットで撮影
撮影は2日間4回行われ、最後の回のテイクが採用されたようだ
ロケは東京・下北沢の本多劇場の会場・スタジオと周辺商店街で行われたが、街頭や劇場内での撮影は結構大変だったようだDsc_0299
松居監督は本当に公演しようとしていた演劇が中止になり、2週間分の劇場使用料も払込済みだったので、口惜しくてこれを利用して何とかワンカット映画作品にならないかと、塩谷カメラマンに泣いて頼んだとか…
写真は終映後のトークショーに登場した、向かって左から松居監督、主演の森田想(こころ)、塩谷撮影監督

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2018年3月18日 (日)

3月11日~17日の週に観た劇場映画

3月11日(日曜)~17日(土曜)の週は、11本の劇場映画を観ました。最近の朝日新聞によれば、1年間に公開されている映画作品数は約1,200本とのことです。今回も実にいろいろな作品に出会いました。

・去年の冬、きみと別れ ⇒芥川賞作家・中村文則の同名サスペンス小説を映画化 手紙や証言が散りばめられたユニークな小説を、また独創的な解釈で映像化したようだ 三代目J Soul BrothersからEXILEを経て、最近数多くの作品で俳優にも挑戦している岩田剛典がよき共演陣を得て熱演 すべての種明かしを最終盤に持って行っているので、観客は期待を裏切られる ロケ地は茨城県守谷市、千葉県白井市、埼玉県越谷市、栃木県足利市などのようだ
・ハッピーエンド(仏・独・墺) ⇒フランス北部の街カレーに暮らす複雑な事情のある富裕な一家を描く オーストリアのミヒャエル・ハネケ監督が脚本も担当し、サスペンス要素も含む 原題も"Happy End"だが、内容は逆説的
・文豪ストレイドッグス DEAD APPLE ⇒朝霧カフカ原作で春河35作画の原作コミックをアニメ映像化 日本の文豪の名を持つ超能力者が激しい音楽に乗って戦うが、時々発せられる台詞は筆者には意味不明
▼ダウンサイズ ⇒人類小型化の話ではあるが、人口関節など小型化に適さない人もいるため全員が小型化されるのではなく、希望者のみが小型化されるという中途半端な展開 小型化の目的は所有資産が相対的に膨らみ富裕層になることと持続可能な地球環境の維持 しかし、小型化人類の世界にも貧富格差があり、また環境カルト的なものも存在 結局人は人助けのために生きるのが幸せと教えてくれているようだ 原題は"Downsizing"で直訳すると「小型化」
▼あなたの旅立ち、綴ります ⇒新聞・雑誌の訃報記事(obituary)を予めどう用意するかという面白い視点からの作品 米国の大女優シャーリー・マクレーンと若手女優のアマンダ・セイフライドが楽しく共演 いい訃報記事の4条件は、1)家族や友人に愛されること、2)同僚から尊敬されること、3)誰かの人生に影響を与えること、4)人々の記憶に残ること これらを満たすために2人は奮闘 人生の幸せと人生の終え方を何となく示唆 原題は"The Last Word"=「最後の言葉」

・北の桜守 ⇒吉永小百合の120作目の作品 南樺太から引き揚げた母子家族の苦難を描く 筆者の故郷北海道が舞台なので進んで観たが、やや予定調和的であった ロケ地は北海道稚内市と網走市が中心 樺太の家は稚内市で江蓮食堂は網走市で保存公開されるようだ 札幌市狸小路のホットドッグ屋は東京練馬区東大泉の東映撮影所内のセット 遠軽町の白滝駅と新栄野駅が登場したが、撮影は稚内市の抜海駅を使用したとか 一番驚いたのはせたな町にある太田山神社(太田神社)への参詣 急勾配の崖の上にある神社だが、撮影はスタント・ウーマンらしい
・ぼくの名前はズッキーニ(スイス・仏) ⇒多分粘土人形と膨大な時間を使ったストップモーション・アニメ作品 柔らかな色彩、人形の表情、美しい情景などが目に焼き付く ストーリーも心を和ませる 原題は"Ma vie de Courgette"(仏)="My life of Zucchini"=「ズッキーニとしての私の人生」か
・メイド・イン・ホンコン(香) ⇒香港返還の年、1997年に製作された作品の4Kリストア・デジタルリマスター版 素人俳優を起用した本作インディーズ作品で一躍有名になったのはフルーツ・チャン監督 危ない世界でぎりぎりで生きる若者たちの生と死を描く 原題も「香港製造 Made in Hong Kong」
・彼の見つめる先に(伯) ⇒2014年製作の珍しいブラジルからの作品 思春期の盲目の高校生を主人公に、幼馴染みの女子親友、優しい両親、学校での軽いイジメ、転校生との新しい友情、裏にあるLGBTの感情などを描く 素直な感情表現が瑞々しい 原題は"Hoje Eu Quero Voltar Sozinho"(葡)="Today I Want to Go Back Alone"=「今日は一人で帰りたい」
・ラッキー ⇒死期が近づく90歳の単身・独身の老人が、タンブルウィードが転がる米国西部の田舎町で、馴染みの人々とともに淡々とルーティンの日常をこなしていくのを描く ハリウッドの名脇役ハリー・ディーン・スタントンにあてがきされた作品で、昨年9月に91歳で亡くなった彼の最後の出演作となった やなり名脇役のジョン・キャロル・リンチが監督し、ハリーをよく起用したデイヴィッド・リンチ監督も出演 100歳のリクガメも重要な脇役か 原題も"Lucky"で主人公の名前でもあるが、その人生の在り方も示唆か

・ちはやふる 結び ⇒末次由紀原作コミックの映画化だが、「上の句」「下の句」(いずれも2016)に続く第3作目 やはり3作目はマンネリ化して少々難しい 元々2作で終わろうとしていたから余計にそう思うのかもしれない 主演の広瀬すずを始めとして、出演者は皆この作品から人気俳優に成長したと思う 皆そろそろ高校生を卒業してほしいな 前2作の時は余り注目していなかったが、松岡茉優もずっと出演していたんだ ロケ地は、クライマックスの滋賀県大津市の近江神宮・近江勤学館と龍谷大学瀬田キャンパス、そして東京の京王線沿線などらしい

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2018年3月11日 (日)

3月4日~10日の週に観た劇場映画

3月4日(日曜)~10日(土曜)の週は、6本の劇場映画を観ました。同時期に大阪・奈良・京都へ出掛けましたので、鑑賞本数が限られました。

79b70ce561ce1761 ★★★しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(加・アイルランド) ⇒こんなに痛い作品に出逢ったのは初めてかもしれない カナダのモード・ルイス(Maud Lewis 1903-1970)という画家のことは全く知らなかったが、最初から最後まで涙腺が緩みぱなっしだった それにしてもこのモード・ルイスを演じたサリー・ホーキンス(英)の実力は凄い 「博士と彼女のセオリー」(2014)でスティーブン・ホーキング博士(3月14日死去)を演じたエディ・レッドメインと双璧だと思う 実際に台詞で登場するのだが、「古い、気の抜けた、ソーダ(炭酸水)のような二人(a pair of old soda)」のモードとエヴェレット(イーサン・ホーク)が、カナダのノヴァ・スコーシア州ディグビー郡マーシャル・タウンにある4m四方の、電気も水道もガスもない小さな小屋で暮らしながらも、愛を育み素朴で明るい絵をあらゆるものに描いていく この小屋は現在州都ハリファックスにあるノヴァ・スコーシア美術館の屋内中央に移設され常設展示されている 元々の場所には記念モニュメントとして元の家と同サイズの家が建てられ、モード・ルイス記念公園となっているそうだ この物語を企画したアイルランドのアシュリング・ウォルシュ監督(女性)は素晴らしいと思う 登場人物はイングランドの弾圧から逃げて来たアイルランド系移民がほとんどだと想定され、皆とても我慢強い人々 脚本段階ですでにキャストやその家族たちを皆涙に暮れさせたようだ とても悲惨な情況を描いているのだが、不思議と生きることの素晴らしさ、そして単調で退屈な日々でも生き続けていくことの大切さを教えてくれる 撮影は昔の様子を偲ばせるとしたニュー・ファンドランド島セント・ジョンズ郊外に小屋のセットを建てて行われたとのこと 原題は"Maudie"で、彼女の愛称「モーディ」か 余談だが、ノヴァ・スコーシアは筆者の好きな歌手アン・マレーの出身地であり、「赤毛のアン」で知られているプリンス・エドワード島もすぐ近く (ポスター写真添付)
▼シェイプ・オブ・ウォーター ⇒ご存じ今年の第90回米国アカデミー賞作品賞受賞の作品 メキシコ出身のギレルモ・デル・トロ監督が原案・脚本・製作を兼ねている 本作脚本は主演女優のサリー・ホーキンスにあて書きされたというからサリーの凄さが伺える ミュート(耳は聴こえるが口が利けない)のヒロイン・イライザと水棲人間とのコミュニケーションと愛を描く 原題も"The Shape of Water"だが直訳すると「水の形」
・ブラックパンサー ⇒ディズニーの新ヒーロー、黒人のブラックパンサーが大活躍 全編アフリカン(黒人)音楽・文化・美術で溢れており、とても新鮮 いずれにしてもエンド・クレジットが長大で、VFX・SFXなどのポスプロがとても重要な役割を果たしている ポスプロでは米国アトランタと韓国の会社が使われているようだ アベンジャーズ・シリーズも含めて、次々と続編がありそう 原題も"Black Panther"だが、直訳すると「クロヒョウ(黒豹)」
・ヒューマン・ハンター(加) ⇒ニコラス・ケイジ主演のB級作品か 彼はとにかく休みなく沢山の作品に出演し続けている 近未来の米国の話で、設定は面白いと思うのだが、リアリティーのレベルが低そう 原題は"The Humanity Bureau"で、字幕では確か「人間局」と訳されていたが、正しくは「人道局」だろう
・聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(英・アイルランド) ⇒不条理劇作品らしく、小生の苦手としているもので、やはりよく分からなかった 米国ハワイ生まれでオーストラリア育ちのニコール・キッドマンも最近はよく映画に出演している 原題も"The Killing of a Sacred Deer"で邦題どおり

・かぞくへ ⇒単館レイト上映のインディーズ作品 養護施設で育った主人公が、結婚を急ぐ恋人と同じ境遇の親友との間で悩み、揺れるストーリー 実際に出演している主人公の実話に基づく話らしいが、女性側の急展開に少し戸惑う ロケは東京の立川市東中神駅周辺、世田谷区東松原駅周辺、青木ボクシングジム(高田馬場)などで行われたようだ

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2018年3月 4日 (日)

2月25日~3月3日の週に観た劇場映画

2月25日(日曜)~3月3日(土曜)の週は、10本の劇場映画を観ました。感動する作品、難しい作品、怖い作品に出合いました。

▼ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ ⇒米国の現役パキスタン系コメディアンであるクメイル・ナンジアニの実話に基づく作品 彼は脚本を担当するとともに本人役で主演 彼の妻エミリー・ゴードンも脚本創りに参加 イスラム教、結婚に関するパキスタン家庭の掟、人種差別等々を笑い飛ばしてしまう迫力に感動 原題も"The Big Sick"で、素直に考えると「大病」だが、「大いなる悩み、迷惑」的な意味もあるのかもしれない
・The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ ⇒米国のトーマス・カリナンの小説"The Beguiled"(本映画作品公開に合わせて翻訳出版された本のタイトルは「ビガイルド 欲望のめざめ」)が原作 クリント・イーストウッド主演の「白い肌の異常な夜」として1度映画化 本作はソフィア・コッポラ監督による2度目の映画化・リメイク 1964年南北戦争時のバージニア州での話だが、当時の服装、習慣、ロウソク照明などをフィルム撮影で忠実に再現 女7人の中に魅力的な男1人を放り込むとこんなことが起きるかも 「アバウト・レイ 16歳の決断」でボーイッシュな少女だったエル・ファニングが大人の妖艶な女性に 原題も"The Beguiled"だが、意味は「魅惑された者たち」か
・空海 KU-KAI 美しき王妃の謎(中・日) ⇒本物のロケセットを多用した映像は確かに美しかった 唐の時代の都長安(現西安)を再現するために、約6年の歳月をかけて東京ドーム約8個分の広さのセットを中国湖北省襄陽市に建設 セットは保存される見込みであり、中の寺は本物の寺としてすでに使用されているそうだ 筆者は日本語版を観たのでよく分からないが、染谷将太を始めとした日本人俳優たちは中国語の台詞を一所懸命に勉強したのだろう 原題は「妖猫伝 Legend of the Demon Cat(=「悪魔猫・鬼猫の伝説)」であり、あくまでも悪魔猫・鬼猫の物語のよう 筆者は猫と対決するイメージにややピンと来なかった
▼ナチュラル・ウーマン(チリ・独・西・米) ⇒チリのセバスティアン・レリオ監督が自ら脚本にも参加し、トランスジェンダーの女性を描いた作品 チリのオペラ歌手また俳優でもある、トランスジェンダー女性のダニエラ・ヴェガが主演 ヒロインを化け物に見せるためか顔・頭をセロテープでグルグル巻きにするシーン、そして股間に鏡を置いてそこに顔を映すシーンなどはとてもユニーク ヒロインの歌手としての実力を見せるところも多い 原題は"Una Mujer Fantástica"(西)="A Fantastic Woman"=「ファンタステックな、素敵な女性」でこの方が分かりいいかも 冒頭のダイナミックなイグアスの滝のシーンは何かを予感させるが、未来に向かって生きていく勇気を与える終わり方
▼ブリムストーン(蘭・仏・独・ベルギー・スウェーデン・英・米) ⇒約2時間半の長尺ホラー・サスペンス西部劇 監督がオランダのマルティン・コールホーベンで、各国のキャスト・スタッフがいるために多国合作となっているようだ 「啓示(Revelation)」、「脱出(Exodus)」、「起源(Genesis)」そして「報復(Retribution)」の4章から構成されている それぞれ怖い短編になっており、第3章までは時間をさかのぼるが最終章で一気に決着となる かなり神や神父を冒涜しているようなシーンも多いが大丈夫なのだろうか 輪廻転生の概念も盛り込まれているように思える 原題も"Brimstone"だが、「硫黄」の意味の他に「地獄の業火」や「激しい情熱」といった意味もありそう

・ザ・シークレットマン ⇒珍しく有楽町と渋谷を取り違え、両所間を行ったり来たり したがって、冒頭を若干見逃したが、そのせいでなくても米国大統領府・司法省とFBIとの関係に関する議論は大変興味深いものの分かりにくい 元々2年間以上にわたって続いたウォーターゲート事件は特別検察官及び裁判所も巻き込んだもので複雑怪奇 当時ディープ・スロートと呼ばれていた情報源がマーク・フェルトFBI副長官だったことが約30年後に明かされる 本作はこのフェルト副長官(リーアム・ニーソン)に焦点を当て、妻や娘の家族の苦悩までも描く 原題は"Mark Felt: The Man Who Brought Down the White House"=「マーク・フェルト:ホワイト・ハウスを倒した男」
・blank13 ⇒実話に基づく齊藤工監督の初長編作品 高橋一生主演で監督自身もその兄役で出演 リリー・フランキーが喜々として、ギャンブル漬け・借金まみれの親父を演じている 葬式に有料の泣き役が登場したり、闇金・高利貸しの借金取りが弔問に来たりするが、これらも本当の話なのだろうか ロケ地は栃木県足利市(長福寺、梁田町自治会館、斎場など)、御殿場市(吉田胃腸科医院、板妻バッティングセンター)、東京渋谷区(雀荘華)などらしい
・15時17分、パリ行き ⇒クリント・イーストウッド監督が、フランスで発生したタリス銃乱射事件を基に製作した作品 この事件は2015年8月21日に乗客554人を乗せた15時17分アムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリス車内でイスラム過激派の男が銃を乱射しようとしたもの たまたま乗り合わせた米国軍人2人と米国大学生1名が格闘の末容疑者を取り押さえ事無きを得た これら3人は幼馴染みであり、子供時代は問題児でもあったが、オランド・フランス大統領からはレジオン・ドヌール勲章を授与され、一躍故郷カリフォルニア州サクラメントの英雄になった 本作中ではこれら3人本人自身が出演しておりユニーク 原題も"The 15:17 to Paris"で邦題どおり フランスでは本件事件の前、2015年1月にパリの風刺週刊誌「シャルリ・エブド」の襲撃事件が起きており、またこの後11月にはパリ同時多発テロ事件が発生し死者130人、負傷者350人を超える惨劇となった
・ゆれる人魚(ポーランド) ⇒ポーランドの女性監督のB級作品か 女性観客が多いのも不思議だったが、一応ミュージカルのようでもある作品自体も不思議 原題は"The Lure"=「ルアー(魚釣りの一種の疑似餌)」あるいは転じて「誘惑、魅惑」
▼ロープ 戦場の生命線(西) ⇒原題は"A Perfect Day"=「ある完璧な、完結した一日」で、この方が作品の意味合いがよく分かる 本作中では「国境なき水と衛生管理団」と訳されているが、多分「国境なき医師団」に属する水・衛生管理専門家(Water and Sanitation)の活動の一日を描く 民族紛争による内戦が停戦を迎えた1995年のボスニアと思われる山岳地域での彼らの活動がテーマ 井戸に投げ込まれた人の死体を引き上げるためのロープを捜し回る一日 その中で路上の牛の死体と地雷、初参加女性隊員の初体験、国連軍との調整、女性のかたくなさ、水を売るためにロープを売らない商人、この過酷な環境下でも存在する男女関係等々、徹底したユーモアを忘れずに描き切る 冒頭シーンとラスト・シーンとの対比もとても皮肉的で見事 「国境なき医師団」の医師の原作を映画化 スペイン製であるが言語は英語

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2018年2月25日 (日)

2月18日~24日の週に観た劇場映画

2月18日(日曜)~24日(土曜)の週は、8本の劇場映画を観ました。いろいろな意味で、印象深い作品が多かったと思います。

・エターナル(韓) ⇒韓国のスター俳優イ・ビョンホンがアクションを封印して、新たな境地を開拓 主役が韓国ソウルから飛行機に搭乗してオーストラリア・シドニーに向かうのでトリッキーだが、本作は魂の彷徨を描く 懐かしいシドニーのハーバー・ブリッジやオペラハウスも登場するが、タスマニア島の断崖の海岸風景は凄い 原題は"Single Rider"だが、「一人で浮遊するもの」という感じだろうが、「(追加修正のための)付箋」という意味もありそう
▼グレイテスト・ショーマン ⇒実在の米国興行師P.T.バーナム(1810~1891)にヒュー・ジャックマンが扮し、彼の半生を描く バーナムは移動式のサーカス形式の興行を創り上げた人物として知られる 19世紀当初の芸術は富裕な上流階級だけのものであったが、彼は庶民への娯楽・エンターテインメントを提供しようとした 「ラ・ラ・ランド」(2016)で有名になる前の楽曲担当2人にオリジナル音楽を依頼 歌と踊りそしてサーカスのコラボが素晴らしい セット、絵画などの美術とVFXもなかなか 原題も"The Greatest Showman"だが、あえて和訳すると「偉大な興行師」か
・サニー 32 ⇒昨年2月厳寒の新潟県長岡市・新潟市で撮影されたらしい 海辺の小屋の中での終盤のシーンはネット中継され視聴者からのコメントが 筆者にはなかなか作品の意図が理解できなかったが、ロケ現場が寒いためだろうが石油丸ストーブが部屋の中央に置かれていたのが印象的だった
・アバウト・レイ 16歳の決断 ⇒原題は"3 Generations"=「3世代」であり、本来女性家族3世代にまつわる話 3世代目のレイのトピックから始まって、だんだん3世代それぞれの秘密や悩みが明かされていくのが面白いところ 米国ではこんなにもLGBTの問題が一般的なのだろうか それでも結果はハッピーエンド 米国では本作は2015年公開だが、日本では今年になったので「The beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」にも出演しているエル・ファニングの少女時代を鑑賞できる
★THE PROMISE 君への誓い(西・米) ⇒1915年にオスマン(通称オスマン・トルコ)帝国で起きたアルメニア人虐殺事件は日本では余り知られていない これが本作のテーマであり、また「消えた声が、その名を呼ぶ」(2014独・仏・伊・露・ポーランド・加・土・ヨルダン)でもそうだった 1914年にドイツ同盟国側で第一次世界大戦に参戦したオスマン帝国 支配下に多くのアルメニア人を擁するロシアの介入を嫌って、翌年アナトリア半島の東南部に住むアルメニア人を現在のシリア・アレッポ付近(沙漠)に移住させようとした しかし、結果的に約150万人のアルメニア人を虐殺したとされる 本作では約4,000人のアルメニア人は地中海に面したトルコ南岸からフランス海軍軍艦に救出されたという史実を描く これには米国AP通信のアメリカ人記者が大きな役割を果たしたそうだ 救出された人々の大部分は最終的に米国に移住し、その子孫は数10万人に達しているという 原題も"The Promise"=「約束」 それにしてもオスマン帝国の支配下にあった地域に民族紛争が多いのはなぜだろう 旧ユーゴスラビア、シリア、イラク、ウクライナ、ジョージア、アルメニアなどがそうだ

・花咲くころ(ジョージア・独・仏) ⇒1991年にソ連から独立したジョージアの首都トビリシで生活する2人の親友少女たち 彼女らの1992年の春から夏にかけての出来事を描く ジョージア出身の女性監督が同国出身の少女2名を起用 原題は"Grzeli nateli dgeebi"だが意味不明
・RAW 少女のめざめ(ベルギー・仏) ⇒フランス人女流監督の問題作らしい 前半の獣医学校の新入生歓迎が過激でハチャメチャ 大音量音楽、ダンス、酒、タバコ、セックス、ゲイ等々からカニバリまで描く 教訓はないが不思議な作品 女性の観客が多かったのはなぜだろうか 原題は"Grave"(仏)="Serious"=「深刻な」
★今夜、ロマンス劇場で ⇒映画への愛と夢が沢山詰まった作品 旧い映画館と古いフィルム作品、旧い映画撮影所、映画からの抜出し、モノクロとカラーの使分けなど、名作へのオマージュもふんだんに カラーテレビが出現し、映画の役割が変化し始めた1960年頃の話 B級作品のようにも思えるが、最近余り作品に恵まれなかったように見えた綾瀬はるかにとっては代表作の1つになるかもしれない ロケ地は、栃木県足利市の旧東映プラザ(作中ではロマンス劇場)、赤煉瓦工場「トチセン」(作中では京映撮影所)、松村写真館(作中ではアパート)、あしかがフラワーパークなどの他、東京、神奈川、群馬、茨城等首都圏各地

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2018年2月18日 (日)

2月11日~17日の週に観た劇場映画

2月11日(日曜)~17日(土曜)の週は、12本の劇場映画を観ました。今回からは10日間毎から1週間毎のエントリーに変更します。

・マンハント(中) ⇒西村寿行の小説「君よ憤怒(ふんぬ)の河を渉れ」(1975)を映画化した、高倉健主演の「君よ憤怒(ふんど)の河を渉れ」(1976)をジョン・ウー監督が中国製作でリメイク オリジナル作品は東京と北海道が舞台だが、本リメイク版は大阪と岡山県蒜山(ひるぜん)高原が舞台 底流にあるのは製薬会社の違法・不法行為で同様だが、アクション内容や2人の女殺し屋の登場などほぼ新作企画風 原題は「追補 Manhunt」(中・英)=「追捕(追いかけて捕まえる)」 1979年に中国公開された高倉健主演の前出オリジナル作品の中国語タイトルも「追捕」 大阪市内のロケ地はあべのハルカス、でんしば、近鉄大阪上本町駅、中之島、堂島川、大阪城など
▼犬猿 ⇒ユニークで面白い作品創りをする吉田恵輔監督が自身のオリジナル脚本で製作 極道の兄を持つ兄弟と美人だけが取得の妹を持つ姉妹が入り交じるブラック・コメディ お笑いコンビ「ニッチェ」の江上(えのうえ)敬子が生真面目で、器用な姉を好演 ロケ地は栃木県足利市、富士急ハイランド(静岡県富士吉田市)、東京池袋の居酒屋など
・悪女 AKUJO(韓) ⇒韓国初の女性主役のアクション作品 冒頭主役のスクヒ(女性)が敵地に乗り込み、50人以上もの敵と戦い倒す連続シーンがクライマックスかも チョン・ビョンギル監督が格闘技黒帯の女優キム・オクビンを主演に起用 彼女はアクション・シーンの9割以上をスタントなしで自ら演じたそうだ 原題は"The Villainess"=「悪女、毒婦」
・富美子の足 ⇒谷崎潤一郎の同名小説を映画化 「谷崎潤一郎原案 TANIZAKI TRIBUTE」企画3部作の第2作目 いわゆる「脚・足フェチ」の話で、確かに美しい脚・足を溺愛し、舐めまくる男たちを描く ロケ地はさいたま市のあたりらしい
▼不能犯 ⇒雑誌連載中の宮月新原作同名コミックの実写映画化 誰にでも生じそうな邪悪の心を実現してくれる男がいたらという発想のサイコパス・ホラー・サスペンス作品 主役宇相吹(確か、うそぶき)正を演ずる松坂桃李が結構怖い 対決する刑事多田友子を演じる沢尻エリカは思った以上に好演 どんでん返しの筋もあり面白い ロケ地は東京都立川市(立川駅、立川中央病院)、国立市(国立市役所、国立音大)、多摩市(多摩センター)、静岡県牧之原市(榛原(はいばら)中央病院)など

・坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async(米・日) ⇒中咽頭癌を乗り越えた坂本龍一が、昨年8年振りに発表したアルバム「async」のリリースを記念して開催したライブの映像化 坂本龍一がついに辿り着いた、自然界の揺らぎにも似た不思議な音で溢れている 会場は米国ニューヨーク市マンハッタンのパーク・アヴェニュー・アーモリーで、観客は1回100人限定とのこと
・ライオンは今夜死ぬ(仏・日) ⇒日本の諏訪敦彦監督(兼脚本)がフランスの名優ジャン=ピエール・レオを起用して、南仏コート・ダ・ジュールのラ・シオタやグラースで撮影 2つの映画撮影現場と死をからませて物語が展開 原題は"Le lion est mort ce soir"(仏)="The lion is dead tonight"で邦題どおり ジャンが好きで、作品中に歌われる歌のタイトルでもある
・苦い銭(仏・香) ⇒中国雲南省昭通市から2,000km以上離れた浙江省湖州市に出稼ぎに来た少女らを追ったドキュメンタリー 約1,800の縫製工場があり約30万人の出稼ぎ労働者が2,500円前後の日給で子供服を製造しているそうだ ワン・ビン(王兵)監督の本作は巷では高評価のようだが、やや画面の暗い映像が2時間40分以上長々と続くので、筆者にはやや苦痛だった 原題は「苦钱 Bitter Money」で、和訳は「苦い銭」というよりは「苦しい、又は辛い銭」か
▼巫女っちゃけん。 ⇒巫女の話なので、昨夏猛暑の中にもかかわらず、福岡県福津市にある宮地獄神社でロケした作品 宮地獄神社はもちろん福津市のこともよく知らなかったが、神社は実名そのままで登場 神社の巨大な注連縄(しめなわ)と西方向に一直線に続く参道の先の海岸に落ちる夕日は有名らしい ペチャパイ(?)の広瀬アリスが主演し、妹すずに負けないぶっ飛んだ演技を見せた 母子の確執、母と女の葛藤などが底流にあるテーマ 神社の作法なども教えながらも、リリー・フランキー扮するとぼけた宮司やオーディション採用の子役の演技を含め、コミカルで、大げさで、面白い ロケ地は神社を中心、福津市内各地
・コンフィデンシャル 共助(韓) ⇒北朝鮮の偽札ドル・スーパーノート印刷用の銅版が盗まれ韓国ソウルに 北朝鮮外交団とともに派遣されたイケメン刑事が韓国のブサイクな刑事と組んで3日間で共助捜査を行うという斬新な構想 両国の隠された意図、個人的な怨念・遺恨、居候娘の恋心などがコミカルに描かれる ただし、韓国作品らしい格闘やカーチェイスのアクションも見逃せない 「LUCK-KEY  ラッキー」(韓2016)でも好演した韓国刑事役のユ・ヘンジがとにかく面白い 本作を観ると、現状の金王国の実情にかかわらず、韓国国民は同民族だからと楽観的考えているのかもしれない 原題は"Confidential Assignment"=「機密指定」か

・劇場版 アイドルキャノンボール2017 ⇒アイドル発掘ドキュメンタリーとテレクラキャノンボールを何とか合体させようとしたドキュメンタリー風作品 アイドル候補生又は現役アイドルとの××撮りを目指すという、何ともハチャメチャな設定 ロケ地は千葉県東金市の合宿所の他、宮古市や横浜市
・リバーズ・エッジ ⇒岡崎京子の人気同名原作漫画の実写映画化 イジメ、暴力、タバコ、セックス、ドラッグ、芸能活動、過食・拒食、兄弟・姉妹の確執など、高校生活にまつわる目一杯の問題が登場 横長ではなく横縦4:3のスタンダードサイズの狭い画面で、少々老けた高校生たちが登場・演技 ロケは、浜松市の廃高校と足利市の渡良瀬川河川敷の他、桐生市、川崎市、和光市等首都圏各地で行われた模様

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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