1月20日~1月26日の週に観た劇場映画
1月20日(日曜)~1月26日(土曜)の週は、6本の劇場映画を観ました。全豪オープンテニスとサッカーのアジア大会がちょうど開催されていて、それらのテレビ観戦にも時間が取られました。
★愛と銃弾(伊) ⇒クライム・サスペンス・アクションと歌と踊りのミュージカル的要素が入り交じった作品は珍しいのではないか またロマンスとコメディの要素も入っている イタリアの映画作品には筆者は余り詳しくないが、イタリア・ローマ出身のマルコ・マネッティ(1968~)とアントニオ・マネッティ(1970~)のマネッティ兄弟が監督・脚本・製作 南イタリアの風光明媚なナポリを舞台に、水産市場を支配するマフィアの殺し屋が昔の恋人と衝撃的に再開することから話が展開 終盤にはいろいろなトリックも仕掛けられていて目が離せない 原題は"Ammore
e Malavita"(コルシカ語?)="Sweet and bad"=「甘さと悪さ、甘く悪い」か 邦題もなかなか考えられている
・パットマン 5億人の女性を救った男(印) ⇒インドで大ヒットした作品であり、日本でもロング・ランになっているので、遅まきながら鑑賞 本作のモデルになったアルナーチャラム・ムルガナンダム(印・1962~)はインドでも、米国でも有名で数々の賞を受賞しているようだ しかしながら、日本では生理用ナプキンというと、どうしてもすぐにユニ・チャーム社を思い出してしまうので、かなり印象が薄い ナプキンの原料はセルロース・ファイバーで、原料購入時は白い板(元々は住宅の断熱材用か)であることは知らなかった 原題は単に"Padman"
・映画刀剣乱舞 ⇒筆者には何のことかよく分からないが、DMMの刀剣育成シュミレーションゲーム「刀剣乱舞
ONLINE」の映画化らしい 映画化に先立って、すでにアニメ、ミュージカル、舞台など派生コンテンツが登場 天正10年(1582年)の本能寺の変を主題として、はるか未来の歴史修正主義者が暗殺されたはずの織田信長(1534~1582)を助けるために時間遡行(そこう)軍を派遣 それに対し歴史守護者の審神者(さにわ)は刀剣を擬人化した刀剣男子たちを送り込み応戦 ゲームがオリジナルだけあって、発想は特に自由で逆転に次ぐ逆転で結構面白い ロケは昨年2018年春に茨城県つくばみらい市行われた模様 他に東映京都撮影所(太秦映画村)も使われたようだ
・マスカレード・ホテル ⇒直木賞作家・東野圭吾(大阪市・1958~)の同名原作ミステリ小説(2011)の映画化 原作はシリーズ化されており、第2作「マスカレード・イブ」(短編集・2014)と第3作「マスカレード・ナイト」(2017)が出版されている 本作では、東京の一流ホテル「ホテル・コルテシア東京」での連続殺人が予告されており、ホテルのフロント・マンとして潜入捜査を行う刑事新田浩介と優秀なフロント・レディの山岸尚美の2人を中心とした活躍で、犯人を追い詰める様を描く 新田役には木村拓哉(東京都・1972~)を、山岸役には長澤まさみ(静岡県・1987~)をキャスティング 東野は新田を表現する時にキムタクをイメージしていたというだけあって、木村は素で演技することで役に成りきっていた 他の豪華キャストの後押しもあって結構面白い仕上がり 原作が東京都中央区日本橋蛎殻町にあるロイヤル・パーク・ホテルをモデルにしていることは有名らしい 撮影は2017年10月~11月に行われ、ホテル・ロビーとフロント・バックヤードは世田谷区成城にある東宝スタジオにある大きな8番ステージに精密なセットを造って撮影した模様 また、客室廊下や宴会場はロイヤル・パーク・ホテルの本物を借用した撮影したとのこと ホテルの屋上シーンは渋谷区代々木の山野美容専門学校の屋上でロケ撮影したようだ 名古屋城の映像も登場するので一部名古屋市のロケもあったはず ドローンによる撮影やVFXのDI(デジタル中間体)という技術も活用
・夜明け ⇒映画監督の是枝裕和(東京都・1962~)と西川美和(広島県・1974~)が中心になって設立された製作者集団「文福」が製作した作品で、長らく両監督のアシスタントを務めてきた広瀬奈々子監督(神奈川県・1987~)の初長編 それぞれ過去を抱えた青年と中高年木工所経営者の出会い、葛藤、別れを描く ロケ地は九十九里海岸に面する千葉県旭市、匝瑳(そうさ)市など 昨年2018年の真冬に撮影
▼バハールの涙(仏・ベルギー・ジョージア・スイス) ⇒2014年夏にイスラム過激派組織(IS)がイラクのトルコ国境に近いクルド人自治区になだれ込み、成人男子は射殺し、女性と子供を人質に 女性は奴隷(性奴隷を含む)になり、男の子たちは戦士教育の対象に 7,000人の女性が拉致されたが、半数は戻っていないらしい 奴隷状態から脱走した女性たちが戦士となり、男は女に殺されると天国に行けないと恐れられる女性武装部隊を編成し、自分たちの男の子の救出に向かったという実話に基づく作品 本作ではこの女性武装部隊の隊長バハールをイラン出身で現在はフランス・パリに在住の女優ゴルシフテ・ファラハニ(1983~)が演じ、2015年11月11日から13日までの出来事・戦闘をレポートするフランス人女性ジャーナリスト・マチルドをフランス人女優エマニュエル・ベルゴ(1967~)が演じる 女性戦士たちは「女、命、自由」を標榜し戦い、マルチドはシリア・ホムスの内戦取材時の怪我で左目を失明したジャーナリストの鑑(かがみ)としての設定 さすがにイラクのクルド人自治区ではロケできなかったので、似た環境・風景のグルジアで撮影されたようだ 原題は"Les filles du soleil"(仏)="The girls of the sun"=「太陽の女たち」か 邦題は終盤のシーンを基に創作か
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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