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2019年2月 3日 (日)

1月27日~2月2日の週に観た劇場映画

1月27日(日曜)~2月2日(土曜)の週は、10本の劇場映画を観ました。1週間に鑑賞する作品数が2桁になると、コメントを考え書き上げるのに苦労します。

天才作家の妻 40年目の真実(スウェーデン・米・英) ⇒原題は"The Wife"=「妻」 米国ニューヨーク市在住の女流作家メグ・ウォリッツアー(1959~)の原題と同名の原作小説(和訳本(2019)のタイトルは邦題と同じ)を、米国の女優で脚本家のジェーン・アンダーソン(1954~)が映画化(脚本・製作総指揮) 女性が表舞台になかなか出られなかった時代から、女性も男性と同等に活躍できる時代に変化するにしたがって、天才ゴーストライターであったノーベル賞作家の妻の意識や姿勢の動揺を描く 舞台は米国ニューヨーク州・コネッチカット州とスウェーデンのストックホルムだが、撮影は英国スコットランドのグラスゴー周辺でセット撮影も含めて行われたようだ
サスペリア(伊・英) ⇒イタリアの映画監督・映画プロデューサー・脚本家のダリオ・アルジェント(1940~)が1977年に製作したホラー映画作品「サスペリア」を、「君の名前で僕を呼んで」(2017)のルカ・グァダニーノ(伊・1971~)監督がリメーク グァダニーノ監督は10歳の時にアルジェント監督の作品を観て惚れて、それ以来の念願を今回実現 1977年に米国からドイツ(今回はベルリン)のダンス・カンパニーに入団するために来た少女を中心に、6場面にわたって話が展開 女性の身体の美しさをも強調したホラー作品だが、魔女ものは筆者には余りピンとこない 原題は"Suspiria"(ラテン?)="Breathlessness"=「息切れ」か
二階堂家物語 ⇒2020東京オリンピック公式映画監督の河瀬直美(奈良県・1969~)がエグゼクティブ・プロデューサーを務め、イランの首都テヘラン出身の女流監督アイダ・パナハンデ(1979~)が監督・脚本を担当 奈良県天理市で地元の種苗会社を経営する名家二階堂家の後継者問題を描く 昨今は資本と経営の分離が当然のように進んでいることから、やや古風な課題を扱っているともいえる やたら雨のシーンが多かったのも気になる 全編作品の舞台となっている天理市にでロケ撮影された模様
320_20190203t111532728そらのレストラン ⇒筆者の故郷・北海道の話なので、ポスターを添付 北海道せたな町(人口約8千人)にある村上牧場が主な舞台のモデル この牧場は高台にあり海(日本海)の見える牧場として知られた放牧牧場で、チーズ工房も併設 本作では村上牧場は設楽牧場として登場し、農場主・亘理(わたる)を北海道出身の大泉洋(江別市・1974~)が演じる またベテラン・チーズ職人として北海道出身の小日向文世(三笠市・1954~)が出演 大泉は北海道シリーズとされる作品「しあわせのパン」(2012)と「ぶどうのなみだ」(2014)に続き第3弾の本作にも主演 小日向は年間数本以上の映画作品に助演で登場する人気者 本作はせたな町の生産者グループ「やまの会」のメンバーたちの日常を基にしており、地場産の新鮮なチーズ、野菜、肉、魚などを使って1日限りの屋外レストランを開くまでを描く 監督(兼脚本)は「サクラダリセット 前篇・後篇」(2017)の深川栄洋(よしひろ)(千葉県・1976~) ロケは、2017年9月から2018年1月にかけて主にせたな町で行われた模様
デイアンドナイト ⇒大阪府出身の俳優・阿部進之介(1982~)が企画・原案を提供し、藤井道人(みちひと)監督(東京都・1986~)に相談し、プロデューサーとして俳優の山田孝之(鹿児島県・1983~)が加わり、3人で脚本を仕上げた作品 昼と夜、善と悪の境目が見方によって変わることをテーマに、重厚なタッチで登場人物たちの苦悩を描く やや進行が遅いので、冗長な感じも ロケ地はほぼ秋田県で、秋田市、鹿角(かづの)市、由利本荘市などで撮影か

チャンブラにて(伊・米・仏・スウェーデン) ⇒長靴型をしたイタリアの長靴のつま先の方にあるレッジョ・カラブリア県に住むロマの少年と家族の日常を描く 少年の属するアマート一族が多数実名のアマートで出演しており、最近加わったアフリカ系黒人住民も含めてチャンブラというスラム地区での生活実態が分かる 原題は"A Ciambra"(伊)="In Ciambra"で、邦題どおりか
320_20190203t111335300愛唄 約束のナクヒト ⇒音楽グループGReeeeNの3枚目のシングル曲「愛唄」(2007)をモチーフにした作品 脚本にもGReeeeNが参加し、「愛唄」に込めたイメージを表現 タイトルにあるように、やはり終盤は泣けた 映像的には、ガン患者にしては余りやつれていないし、結構元気そうにしか観えないので、当初かなり違和感があったが、ストーリーの進め方が巧みで自然に涙を誘う ずいぶん前の唄になったが、今度カラオケで「愛唄」を歌ってみたくなった 主人公の実家は神奈川県横浜市保土ヶ谷区の笹山アーケードに設定されているので、ロケ撮影は昨年2018年春に横浜市、東京都江東区などで行われた模様 また病院のロケには杉並区の佼成会病院や西東京市の武蔵野徳洲会病院が使われたようだ
500年の航海(比) ⇒フェルディナンド・マゼラン(葡・1480~1521)の世界一周航海(周航)(1519~1522)について、実は世界初の周航を達成したのはフィリピン出身の奴隷・エンリケであったという説を唱える作品 エンリケがなぜスペインに売られたか、当時のポルトガルとスペイン、そして神聖ローマ帝国との関係も描かれる フィリピンのキドラッド・タヒミック監督(1942~)が1980年代から35年間にわたり撮影 オリジナルよりは短く編集されているようだが、少々長い 原題は"Balikbayan #1 Memories of Overdevelopment Redux VI"=「バリクバヤン#1過剰展開の思い出Redux VI」かだが、意味不明
かぞくわり ⇒民族学者で作家の折口信夫(しのぶ)(大阪府出身・1887~1953)の「死者の書」(1939)に発想を得て、奈良県出身の塩崎祥平監督(1979~)が製作(兼脚本) 奈良県葛城市の二上山(にじょうさん)の麓にある當麻寺(たいまでら)が主要な舞台で、大津皇子(おおつのみこ・663~686)と中将姫(747~775)に関する伝承を基にしている ロケ地は奈良盆地南部の奈良県葛城市、桜井市など
ナチス第三の男(仏・英・ベルギー) ⇒昨年日本で公開された作品「ハイドリヒを撃て!『ナチの野獣』暗殺作戦」(チェコ・英・仏・2016)と同様のテーマ フランスの小説家ローラン・ビネ(1972~)の原作小説「HHhH プラハ、1942年」(2010、和訳2013)の映画化 本作の前半ではラインハルト・ハイドリッヒ(1904~1942)が妻の力も借りながらナチ党に入党し、ハインリッヒ・ヒムラー(1900~1945)の信任を得ていかに成り上がるかを描いている 当時欧州に在住していた1,100万人のユダヤ人をクレンジングすると言っていたのが、真におぞましく悲しい 原題は"The Man with the Iron Heart"=「鉄の心を持つ男」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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