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2019年4月28日 (日)

4月21日~4月27日の週に観た劇場映画

4月21日(日曜)~4月27日(土曜)の週は、6本の劇場映画を観ました。10連休を狙った作品が増えているようです。

アガサ・クリスティー ねじれた家(英) ⇒英国の著名な推理小説家アガサ・クリスティー(1890~1976)の小説"Crooked House"=「ねじれた家」(1949・邦訳2004)の映画化 小説はクリスティー本人が「無実はさいなむ」(1958・邦訳2004)と並んで最高傑作と評したらしい ギリシャ出身の富豪一族の豪邸で2つの殺人事件が発生するが、一族の名声に傷がつかぬようにと衝撃の結末を迎える 原題も原作と同じ"Crooked House"
ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ(伊・仏・独) ⇒ナチス・ドイツが欧州各地から約60万点の美術品・芸術品を略奪したといわれるが、未だに10万点ほどは発見されていないという ナチス・ドイツが美術品・芸術品を略奪するに至った経緯、そして連合国側がそれらを奪還する調査活動を描く 未だに略奪品の発見は続いているようだ 原題は"Hitler contro Picasso e gli altri"(伊)="Hitler against Picasso and the others"=「ヒトラー対ピカソ他」か
キングダム ⇒佐賀県出身の漫画家・原泰久(1975~)が2006年から週刊漫画雑誌に長期連載し続けている作品「キングダム」の実写映画化 争乱が続く中国春秋戦国時代(770B.C.~221B.C.)の物語 すでにラジオ・ドラマ化、TVアニメ化されたいるが、今回「GANTZ」(2011)をヒットさせた佐藤信介監督(広島県出身・1970~)が実写映画化を担当 本作では255B.C.の中国西方の秦国内で物語が始まり、秦国王位争いを描くが、原作の第5巻位までの話なので続編があるかもしれない 若手・ベテランの一流俳優陣を起用し、昨年2018年4月から6月にかけて中国と日本でロケ撮影された模様 最初の20日間中国の浙江省寧波市象山映視場(超大規模スタジオ)とその郊外で撮影 中国では楽に100頭の馬を調達して撮影できたという その後日本の熊本県、鹿児島県、宮崎県、静岡県、千葉県、栃木県などで撮影された模様 スケールは雄大だが、筆者にはやや冗長な感じがした
320-20190504t231031411ザ・バニシング 消失(蘭・仏・1988) ⇒オランダの首都アムステルダム生れで在住のティム・クラベー又はクラッベ(1967~)のサスペンス・スリラー小説"Het Gouden Ei"(蘭・1984)="The Golden Egg"=「黄金の玉子」(邦訳本は「失踪」1993)の映画化 1993年には米国ハリウッドでもリメイク 日本ではなぜか未公開になっていたが、今回劇場初公開 スタンリー・キューブリック監督(ニューヨーク市マンハッタン区出身・1928~1999)が最も恐ろしい作品と言っていただけあって、物語の展開そしてラスト・シーンは確かに恐ろしい 殺人などの場面がないだけに余計怖いのかもしれない 1988年の作品だけに、携帯電話は一切存在せず公衆電話が大活躍 またドライブでオランダからフランス南部へ向かうが、当然カーナビもない 改めて30年間(平成年間とほぼ同じ)の社会変化の大きさに驚く 原題は、"Spoorloos"(蘭)="No trace"=「無痕跡」か
魂のゆくえ(米・英・豪) ⇒小津安二郎監督(東京都出身・1903~1963)や作家の三島由紀夫(東京都出身・1925~1970)に傾倒し、大の親日家であるポール・シュレイダー監督・脚本家(ミシガン州出身・1946~)が製作 内容はとても思索的で、理想と現実、環境問題と子孫への責任、宗教の救いと限界などが淡々と語られる 結局は愛がすべてを救うのか… 原題は"First Reformed"で、イーサン・ホーク(テキサス州出身・1970~)が演じる主人公の牧師が務める教会の名称 あえて和訳すると「第一改革派」か

L・DK ひとつ屋根の下、スキがふたつ。 ⇒漫画家・渡辺あゆの連載漫画「L♡DK」(2009~2017)の実写映画化だが、壁ドンを流行語にした第1作目「L・DK」(2014)の続編らしい 結構ロング・ランになっているので、わざわざ観に行った 現代の若者たちの少しややこしいが、結構純粋で真面目な恋愛模様を描いていて好感 ロケ地は主に神奈川県横浜市で、一部千葉県柏市のようだ

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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