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2019年6月16日 (日)

6月9日~6月15日の週に観た劇場映画

6月9日(日曜)~6月15日(土曜)の週は、7本の劇場映画を観ました。今年も話題作がどんどん公開されています。

320-20190616t202712346長いお別れ ⇒認知症というものは、長い時間をかけて患者を見送ることだとよく分かった 時間が長いだけに、ただ悲しむだけではなく、いろいろ発生する事件をも余裕で受け止めて、笑い飛ばすことも必要だと感じた 原作は小説家・中島京子(東京都出身・1964~)の同名原作小説(2015) アルツハイマー型の認知症を患った父親が、徐々に父でも夫でもなくなっていく家族の10年間を描く 中島の実父がアルツハイマー型の認知症を2004年に発症し2013年亡くなった経験を基にしているそうだ 本作では、2009年春から2016年に亡くなるまでの7年間としていたと思う 中島が直木賞(第143回・2010年上半期)を受賞した「小さいおうち」(2010)も山田洋次監督(大阪府豊中市出身・1931~)により映画化(2014)されている 本作の監督(兼脚本)は「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016)で一躍有名になった中野量太(京都市出身・1973~) 家族の住宅は東京都狛江市の多摩川沿いにある設定だが、セット・ロケ地は千葉県野田市らしい その他のロケ地は狛江市多摩川緑地公園、野田市ノア・森の遊園地、神奈川県川崎市はるひ野駅、栃木県足利市などか
エリカ38 ⇒昨年亡くなった樹木希林(東京都出身・1943~2018)が盟友浅田美代子(東京都出身・1956~)のために企画した作品 浅田が主演だが樹木もその母親役で出演 樹木の本当に最後の遺作ではないか 2017年4月にタイで逮捕された山辺節子(熊本県益城町出身・1955~)の実話詐欺事件がモデル 山辺は企業へのつなぎ融資を騙った詐欺だが、本作では国際協力に関した資金詐欺でネズミ講(無限連鎖講)の雰囲気もある 本当の富裕層にはカリスマ性のある人物が語る感動する話には1,000万円程度のお金を提供することには何の問題もないようだ 企画・製作にチームオクヤマの社長でKATSU-doの会長である奥山和由(愛媛県生まれ東京都出身・1954~)が携わった 監督(兼脚本)は日比遊一(名古屋市出身・1964~) ロケ地は東京都内各地と栃木県、茨城県、埼玉県、千葉県、そしてタイ
The Crossing ザ・クロッシング Part I(中) ⇒「レッドクリフ」(Part 1:2008・Part 2:2009)のジョン・ウー監督(中国広州市生まれ香港出身・1946~)が第二次世界大戦(1939~1945)後の国共内戦(1946~1950)や中台関係の歴史的事実を基に製作したいと考えていた作品らしい 原題にある「太平輪」は当時の中華民国の客船名 1949年1月に約1,000人の国民党系の人々を乗せて、上海市から台湾の基隆市に向けて夜間航行中、無灯火だったため舟山群島海域の白節山付近で貨物船と衝突・沈没 生存者わずか50人という大惨事となった 本作は2部作であり、第1部(2014)では中国大陸における国共内戦で国民党側が敗戦していく様を描き、第2部(2015)では太平輪の沈没事故を中心に描く模様 2部併せて製作費76億円といわれ、日中韓の中堅俳優を起用し大きなスケールの作品としている 中国製であるが、筆者が観てもやや台湾寄り・西側寄りの編集になっているので、台湾では大ヒットしたが中国では大コケしたらしい 原題は「太平輪 乱世浮生 The Crossing 1」=「太平輪 混沌とした人生 (いろいろな)交差その1」か
パラレルワールド・ラブストーリー ⇒東野圭吾(大阪市生野区出身・1958~)の比較的初期の作品である同名原作小説(1995)の映画化 原作がそうなのだろうが、現実、記憶、幻覚、幻想、創られた記憶等々が入り交じって分かりにくい 監督は森義隆(埼玉県所沢市出身・1979~)で、宇多田ヒカル(1983~)の「嫉妬されるべき人生」が主題歌 ロケ地は埼玉県、東京都、神奈川県など首都圏各地
スノー・ロワイヤル ⇒2014年のノルウェー・スウェーデン・デンマーク合作のブラック・コメディ・アクション作品「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」(日本では劇場未公開)を製作したハンス・ぺテル・モランド監督(ノルウェー・1955~)自身が米国でセルフ・リメイク 主演はリーアム・ニーソン(北アイルランド出身・1952~) 息子の死の復讐を誓う、模範市民賞受賞の除雪作業員が、誤解に基づく込み入った情況に巻き込まれながらも目的遂行 クエンティン・タランティーノ(テネシー州出身・1963~)ばりの派手なアクションは見物 舞台は米国コロラド州内のスキーリゾートの設定だが、ロケ撮影はカナダのアルバータ州で行われた模様 原題は"Cold Pursuit"=「寒冷の中での追跡」かつ「冷酷な追跡」か 邦題は「007」シリーズからの連想か

320-20190617t015929616ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(米・露・仏) ⇒ソ連生まれの天才バレエ・ダンサーであるルドルフ・ヌレエフ(1938~1993)が1961年5月にフランスのブルージュ空港で西側に亡命に至る経緯を描く シベリア鉄道の列車の中で生まれたヌレエフは、中央アジアのタタール系であり、幼少期からダンスに目覚め、1955年17歳の時にウファから出てレニングラード(現サンクトペテルブルグ)のワガノワ・キーロフ・バレエ学院に入学 名教師プーシキンに師事した後、1958年にキーロフ・バレエ団(現マリインスキー・バレエ団)に入団 わずか3年後の1961年に初の海外公演でフランス・パリに滞在し西側の自由・文化に触れ心底楽しむが、KGBの監視によりソ連に強制帰国させられそうになったため緊迫の亡命を図る BBCが製作に係わっているため構成は緻密 監督は英国の名優レイフ・ファインズ(1962~)で、多数の現役プリンシパルたちが出演しておりバレエ・シーンは見所 封切後1ヶ月以上経っているが、小劇場ながら満員で年配女性観客が多い 原題も"The White Crow"=「白いカラス(反逆児)」
アナと世界の終わり(米・英) ⇒英国の青春学園ゾンビ映画を一風変わったミュージカル仕立てにした作品 英国は実にゾンビ映画が好きなようだ 歌と音楽を楽しみながら観ればいいと思う ロケ撮影はスコットランドで行われたらしく、寒い時季だったようで屋外の撮影には苦労した模様 原題は"Anna and the Apocalypse"=「アナと黙示録」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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