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2019年7月の4件の記事

2019年7月28日 (日)

7月24日~7月27日に観た劇場映画

7月24日(水曜)~7月27日(土曜)の週は、6本の劇場映画を観ました。7月14日の週は札幌に参っておりましたので、今回も変則的な期間で報告します。

アマンダと僕(仏) ⇒美しいパリの街で暮らしていた主人公の青年男子、その姉と小さな娘、そして恋人が主な登場人物 背景には離婚がごく普通で母子家庭、父子家庭が普通に存在 パリ同時多発テロ(2015年11月)で最愛の姉を失くし、幼い少女と二人になって戸惑う主人公 主人公が親にになる決意を固め、ロンドンの母親に会い、田舎に帰った恋人にも会い、静かに立ち直る 第31回東京国際映画祭(2018年)で最高賞の東京グランプリと最優秀脚本賞をダブル受賞 原題は単に"Amanda"(仏)=「アマンダ」
320-20190802t172738957ハッピー・デス・デイ2U ⇒米国のどこにあるかは分からないが、ベイフィールド大学のキャンパスで学生たちに起きる死のタイム・ループを描くホラー・ファンタジー・ドタバタ学園作品 量子力学に基づいた実験装置が原因だということが分かり、何度も死を繰り返しながら解決策を探る 装置を製作した理系の3人の学生が東洋系男子、インド系男子、ユダヤ系女子という構図は米国の実情を表わしていそう 前作があったようだが、次作第3部も製作されそうだ エンド・クレジットには電通とフジテレビが製作に協力しているらしい 原題も"Happy Death Day 2U"だが、直訳すると「祝・君の死亡日」か
320-20190802t172817121劇場版パタリロ! ⇒新潟市出身の漫画家・魔夜峰央(まやみねお・本名:山田峰央・1953~)の同名原作漫画の映画化 魔夜は今年2月公開の「翔んで埼玉」(2019)で映画界でも一気に人気を博した 「パタリロ!」は1978年に連載が始まり、現在もまだ継続している超人気ナンセンス・ギャグ漫画 1982年にはテレビ・アニメ化され、2016年には2.5次元ミュージカル化 このミュージカルのキャスト・スタッフをそのまま引き継いで本作を映画化した模様 基本的にはドタバタ・ミュージカル・コメディだが、原作者も登場するし、歌舞伎、宝塚、スターウォーズ、007など、何でもありの作品 男色も扱っており、男同士のキスが長い 豊洲(東京都江東区)に遠征して最終回を鑑賞したが、これから2番館での上映があると思いきや…
チャイルド・プレイ ⇒最先端AIテクノロジー企業が製造・提供する「バディ人形」 その欠陥品が巻き起こすブラック・ユーモアから、ついには殺人マシーンと化す恐怖を上手く描く 欠陥品を生み出す中国の製造工場の実情、米国の販売店における返品の取扱いなども皮肉っているが、中でも怖いのはAI機能の暴走だろう 人形の名前「バディ Buddi」は"buddy"=「相棒、仲間」のもじりであり、「ボディ "body"」とは無関係 1988年以降7作品が製作されたシリーズの復活製作だとは知らなかった 原題は"Child's Play"で、「ままごと」という意味らしい
さらば愛しきアウトロー ⇒「明日に向かって撃て!」(1969)で一躍スター俳優になったロバート・レッドフォード(米国カリフォルニア州サンタモニカ出身・1936~)の引退主演作品とのこと 米国実在のアウトロー・フォレスト・タッカー(フロリダ州出身・1920~2004)を演じた 1980年代の米国で超紳士的な振舞いで銃をチラッと見せるだけで、銀行から現金を強奪したという人物 当時の米国ではそんなやり方でも銀行強盗が成立したのかと驚く またタッカーは16回も脱獄したことでも有名らしい 米国のジャーナリスト・デビット・グラン(コネチカット州出身・1967~)がタッカーについて書いて、雑誌「ザ・ニューヨーカー」(2003年1月27日号)に掲載された記事が原作 原作と本作原題は同じで、"The Old Man and the Gun"=「老人と銃」

320-20190802t172835530アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲(フィンランド・独・ベルギー) ⇒「アイアン・スカイ」(フィンランド・独・墺・2012)を製作したティモ・ヴオレンソラ監督(フィンランド・1979~)が、ファンからの熱望に応えてクラウド・ファンディングにより続編として製作したものらしい 月の裏側と地球の内側で、ナチスの亡霊たちと闘うドタバタ宇宙ブラック・コメディ スマホが頻繁に登場し、月でも宇宙でも使えるのが不思議 またスティーブン(・ジョブス)教なるもじりも登場 原題は"Iron Sky: The Coming Race"で、直訳すると「鉄の空:次のレース」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2019年7月24日 (水)

7月14日~7月23日に観た劇場映画

7月14日(日曜)~7月23日(火曜)は、5本の劇場映画を観ました。7月14日の週は札幌に参っておりましたので、今回は変則的な期間で報告します。

新聞記者 ⇒中日新聞(東京新聞)社会部記者の望月衣塑子(いそこ・東京都出身・1975~)の同名原作小説(2017)を映画化 小説は望月の記者取材経験を基に創作されたもの 本作主演を務めた、「サニー 永遠の仲間たち」(韓・2011)の女子高生主役だったシム・ウンギョン(韓国ソウル市出身・1994~)は望月自身の分身のように思える 監督(兼脚本)は「青の帰り道」(2018)や「デイアンドナイト」(2019)の藤井道人(みちひと・東京都出身・1986~) 今年(2019年)2月下旬からイチョウが色付く秋までの時間軸で、特区医療大学新設構想、文科省事務次官の処遇、総理担当記者のレイプ事件、外務省の文書改竄、外務官僚の自殺など、ここ2、3年の政治的出来事によく似たような案件が登場 内閣情報調査室(内調)を、行政府がネット経由で世論操作する機関と位置付け 仲間由紀恵(沖縄県浦添市出身・1979~)の亭主の田中哲司(三重県鈴鹿市出身・1966~)が内調の中心的悪役部長を演じ、その部下でいろいろ悩む外務官僚を松坂桃李(神奈川県茅ケ崎市出身・1988~)が熱演 望月も冒頭にテレビ討論番組の論客として受像機の中に登場 結構興味深い内容だが、上映館が拡がらないのはどこかから圧力が… 本作が事実だったら困るし、もし事実ならば日本も韓国化し政権交代時に毎回首相が逮捕されるようになりかねない ロケ撮影は東京都千代田区内幸町にある中日新聞東京本社社内でも行われた模様 筆者も同社内を訪れたことがある 他のロケ地は埼玉県新座市、東京都中央区・中野区などか
工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男(韓) ⇒1992年から1997年にかけて韓国国家安全企画部の要請で対北朝鮮スパイになった軍人(将校)の実話に基づく作品 中国北京での活動が主だが、北朝鮮で金正日総書記(1941~2011)にも面会 主に金泳三大統領(1927~2015・任期:1993~1998)の時代で、次の大統領が金大中(1925~2009・任期:1998~2003)になり対北朝鮮宥和政策を採用し大転換が起こった 主人公は結局二重スパイのようになってしまったので、韓国でも逮捕・投獄された 韓国と北朝鮮の関係は本当に難しいと思う 国境をまたいだ親戚は沢山いるし、発音は若干違うようだが、実際溶け込んでしまうとどちらの国の人かはなかなか見分けが付かないと想像される したがって、韓国には北のスパイやスパイもどきが沢山存在すると考えられ、その事実が韓国政治の混乱や日韓関係の困難さに結び付いているのではないか ロケ撮影は6ヶ月間にわたり韓国全国各地と台湾で行われた模様 原題は"The Spy Gone North"=「北に取り込まれたスパイ」か
三人の夫(香) ⇒香港のインディペンデント監督フルーツ・チャン(中国広東省出身・1959~)の娼婦三部作の第三部・完結編 人魚伝説を絡めて、海上生活をする精力絶倫の娼婦の姿を「海・陸・空」の3部に分け製作 主演女優は14~15kg太って熱演しているが、海中セックスの映像まである本作が15歳以上指定でいいのだろうか 気の利いた小道具が多く、アワビ、パパイヤ、ついには大ウナギまで登場 舞台は中国・香港と珠海 原題は「三夫 Three Husbands」で邦題どおりだが、その意味は鑑賞すれば分かる
ハッパGOGO 大統領極秘指令(ウルグアイ・米) ⇒ウルグアイ製の作品を初めて鑑賞 ウルグアイでは大麻が完全に合法化されたが、実は大麻不足に陥ったという話 ウルグアイの首都モンテビデオ出身・在住のデニー・ブレックナーという人物が監督・原案・脚本・主演をすべて兼ねている 元大統領のホセ・ムヒカ(モンテビデオ出身・1935~・大統領在任:2010~2015)が友情出演し、米国ワシントンDCでオバマ大統領と会談した場面も使われている 原題は"Get the Weed"=「草を入手しろ」⇒「大麻を手に入れろ」か
320-20190728t132256801無双の鉄拳(韓) ⇒「新感染 ファイナル・エクスプレス」(韓・2016)の出演で日本でも有名になり、今年日本公開された「神と共に 第二章:因と縁」(韓・2018)でも存在感を示したマ・ドンソク(ソウル出身・米国在住・1971~)が主演 韓国のドウェイン・ジョンソン(米国カリフォルニア州出身・1972~)とも呼ばれる身長178cm・体重100kgの巨体が躍動 若い女性を誘拐するが、身代金は要求せず逆に金を払うから忘れてくれという異常な誘拐犯と闘う これは一種の人身売買か… 原題は"Unstoppable"=「止められない」=「無敵」で邦題とほぼ同じか

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2019年7月14日 (日)

7月7日~7月13日の週に観た劇場映画

7月7日(日曜)~7月13日(土曜)の週は、8本の劇場映画を観ました。リアリティのある作品が筆者の心に響きます。

いちごの唄 ⇒人気脚本家の岡田惠和(よしかず・東京都三鷹市出身・1959~)がシンガーソングライターで「銀杏BOYS」のメンバーの峯田和伸(山形県出身・1977~)の楽曲を基に書き上げた同名原作(2018)・脚本を映画化 児童養護施設「いちご園」出身の女の子を巡っての中学生時代そして10年後の青春時代の淡い恋を描く ダブル主演はいずれも二世タレントで、フリー・アナウンサーの古舘伊知郎(東京都北区出身・1954~)の息子の古舘佑太郎(世田谷区出身・1991~)と俳優石橋凌(福岡県久留米市出身・1956~)と原田美枝子(東京都豊島区出身・1958~)の次女の石橋静河(東京都出身・1994~) ロケ撮影は昨年(2018年)秋に群馬県沼田市、東京都大田区・杉並区・中野区などで行われた模様
神と共に 第二章:因と縁(韓) ⇒韓国のWebコミックを実写映画化した2部作の後編 「神と共に 第一章:罪と罰」(韓・2018)の続編 物語の筋は第一章と基本的に同じだが、「新感染 ファイナル・エクスプレス」(韓・2016)で日本でも有名になったマ・ドンソク(ソウル出身・米国在住・1971~)が新たに参戦 冥界の使者たちの因縁が明らかになる
Diner ダイナー ⇒ホラー小説家・平山夢明(ゆめあき・神奈川県川崎市出身・1961~)の同名原作小説(2009)を蜷川実花(東京都東久留米市出身・1972~)監督、藤原竜也(埼玉県秩父市出身・1982~)主演で映画化 さすがの舞台劇・劇中劇のような展開で、アクション・ファンタジーも満載 他の殺し屋キャスト、また美術・衣装・料理・音楽などのスタッフも一流どころを揃えている 特に食堂の装飾美術を大御所・横尾忠則(兵庫県西脇市出身・1936~)が担当しているのは特筆される 撮影の大部分は世田谷区にある東宝スタジオ内のセットで行われたようだが、ロケ撮影も茨城県境町にあるさしま環境センター(ごみ処理場跡地で「ファブル」(2019)のロケにも使われた)やメキシコのグアナファト(メキシコ1美しい街)で行われた模様
スパイダーマン ファー・フロム・ホーム ⇒「アベンジャーズ エンドゲーム」(2019)の続編と位置付けられているようだ ただし、いずれもマーベルの製作だが、配給は前回のディズニーから今回はソニーに交替 舞台はニューヨーク市、メキシコ・イステンコ、プラハ、ベルリン、ロンドンと移り、最後はホーム・グラウンドのニューヨーク市に戻る ファンタジー・アクション・シーンはロンドンが舞台のものが主体 筆者には何のリアリティも感じさせないが、最後に展開されたファンタジー・アクション・シーンがすべてイルージョンでありフェイクであるようなこと(そもそもそうなのだが…)を暗示するのはどういう意味だろうか マーベル・コミックの原作はスタン・リー(ニューヨーク市出身・1922~2018)が担当していたようだ
320-20190718t205314631アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場(フィンランド) ⇒原題は"Tuntematon sotilas"(フィンランド)="Unknown Soldiers"=「無名戦士」 フィンランドの著名な小説家ヴァイニョ・リンナ(1920~1992)の同名原作小説(1954)の映画化 自身の戦争体験を基に書いたもので、1955年と1985年に続いて3度目の映画化らしい 1939~1940年の冬戦争でソ連に奪われたカレリア地方を奪還すべく、第二次世界大戦(1939~1945)中にドイツと同盟を組んで、1941年ドイツ軍のソ連侵攻に合わせてフィンランド軍もカレリア地方に進出し継続戦争(フィンランドは冬戦争の継続と称した)を開始 本作はこの継続戦争をテーマとしている フィンランド軍は1941年秋にはソ連領内に進攻しカレリア地方の中心都市ペトロザボーツクを占領 しかし、1944年にはソ連軍のカレリア攻勢が始まり、9月には休戦となりフィンランドのカレリア地方奪還は失敗に終わる 当時使用された各種機関銃や戦車などもリアルに登場し、超大量の爆薬が使用されたため、まるでドキュメンタリーのような映像になっている フィンランドでは過去最高の観客動員数を記録したようだ

こはく ⇒長崎県佐世保市出身の横尾初喜(はつき・1979~)監督が、自身の半生を参考にオリジナル企画で製作 故郷・佐世保市を舞台に、父親不在で育った兄弟がある日突然父親捜しを始め、隠されていたいろいろな事実・真実に出会い、クライマックスに 主人公の弟に井浦新(あらた・東京都日野市出身・1974~)、兄に大橋彰(埼玉県秩父市出身・1974~)そして弟の妻に遠藤久美子(東京都葛飾区出身・1978~)をそれぞれ配役 大橋はお盆で局部を隠す裸芸で知られている芸人のアキラ100%であり、遠藤は横尾監督の実の妻 地元で家業のガラス工房を継いだ、自立した弟と、東京で芸能界入りを目指したが出戻った、虚言癖のある兄 この2人の協力・対立・すれ違いなどの絡みが本作の見所 ロケ撮影は昨年(2018年)3月末~4月上旬に6~7割を佐世保市で、その他長崎市、大村市などで行われた模様 タイトルの「こはく」は琥珀色(アンバー)をイメージしており、アンバー色調の映像画面を大事にしているようだ
320-20190718t205300587ゴールデン・リバー(米・仏・ルーマニア・西) ⇒原題は"The Sisters Brothers"=「シスター兄弟」 カナダの小説家パトリック・デウイット(コロンビア州シドニー出身・米国オレゴン州ポートランド在住・197~)の同名原作小説(2011・邦訳「シスターズ・ブラザーズ」2013)の映画化 主演のジョン・C・ライリー(イリノイ州シカゴ出身・1965~)が原作に惚れ込み2011年の発刊直後に映画化権を取得 第68回カンヌ国際映画祭(2015)パルムドールを受賞した「ディーパンの闘い」(2015)を製作した、フランス人のジャック・オーディアール(パリ出身・1952~)が監督(兼脚本)し、ルーマニアとスペインでロケ撮影されたため4ヶ国の共同製作の米国西部劇となっている 舞台はカリフォルニアのフォルサム・レイクそしてアメリカン川(現カリフォルニア州サクラメント郊外)で金が発見されて3年目・1851年の米国西海岸 当時最高の殺し屋シスターズ兄弟が富豪商人の命で、私立探偵の情報を基に、盗まれたと称する、金を探す化学式を持ち去った化学者を追う 5月にオレゴン準州のオレゴン・シティを馬で出発し、マートル・クリーク、ウルフ・クリーク、ジャクソン・ビルを通過し、ついにサン・フランシスコに到着 馬による一種のロード・ムービーでもある 兄をジョン・C・ライリー、弟をホアキン・フェニックス(プエルトリコ出身・1974~)、探偵をジェイク・ギレンホール(ロサンゼルス出身・1980~)そして化学者をリズ・アーメッド(英国ウェンブリー出身・1982~)と、それぞれ名優たちが演じる 殺し屋の姓がシスターズ(姉妹)とか、弟がアル中とか、科学者は民主主義の地建設を目指しているとか、従来の西部劇にはないやや崩れたストーリーが… 歯ブラシと歯磨き粉が小道具として登場し笑いを誘うが、米国ではこの頃現在のものに近い歯ブラシが発明されたようだ
ニューヨーク 最高の訳あり物件(独) ⇒ニューヨーク市マンハッタンを舞台にしたドイツ映画(オール・マンハッタン・ロケ) 「ハンナ・アーレント」のマルガレーテ・フォン・トロッタ(ドイツ・ベルリン出身・1942~)が製作 資産家ニックの所有する高級マンションで暮らす女性デザイナー(愛人)のところに、ドイツから前妻(未離婚)が現れて、ギクシャクした共同生活を始めるというコメディ・ドラマ 原題は"Forget About Nick"=「さようなら、ニック」又は「ニックのことは忘れて」で、邦題はかなりの意訳

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2019年7月 7日 (日)

6月30日~7月6日の週に観た劇場映画

6月30日(日曜)~7月6日(土曜)の週は、4本の劇場映画を観ました。心を揺さぶられる作品が多かったような気がします。

320-20190710t124823677COLD WAR あの歌、2つの心(ポーランド・英・仏) ⇒「イーダ」(ポーランド・デンマーク・2013)のパヴェウ・パヴリコフスキ監督(ポーランド・ワルシャワ出身・1957~)が製作(兼脚本) 第二次世界大戦(1939~1945)後の東西冷戦時代、ソ連を中心とした東側体制に組み込まれていたポーランドでの物語 いろいろな制約がある中でのすれ違いメロドラマで、それだけに切なく燃える 男性ピアノ奏者と女性歌手の恋愛なので、音楽もとても重要な役割を果たす モノクロ(白黒)のスタンダード・サイズの画面(3:4)で撮影されており、冷戦下のポーランドの雰囲気をよく表わしている 最近は冷戦時代の出来事をテーマとした作品が増えているようだ 映画の舞台は、1949年のポーランドで始まり、ワルシャワ、パリ、ユーゴスラビア、パリ、ポーランドと移り、1964年のパリに至る
凪待ち ⇒「孤狼の血」(2018)や「彼女がその名を知らない鳥たち」(2017)の白石和彌監督(北海道旭川市出身・1974~)が製作 香取慎吾(横浜市出身・1977~)が主演し、競輪(ギャンブル)狂いのダメ男を熱演 愛人のところに居候している主人公が、首都圏(川崎市あたりか)から愛人の娘が暮らす、東日本大震災(2011)の被災地宮城県石巻市に生活拠点を移す ある事件により家族崩壊の危機を迎えるが、新たな家族愛を見出す ロケ撮影は昨年(2018)6月中旬から8月初めにかけて、主に石巻市で、加えて宮城県塩竃市・女川町、神奈川県川崎市、茨城県龍ヶ崎市などで行われた
320-20190710t124927318ガラスの城の約束 ⇒ニューヨーク市の著名なコラムニストで小説家・ジャーナリストであるジャネット・ウォールズ(アリゾナ州フェニックス出身・1960~)の同名原作自伝的小説(原題:"The Glass Castle"・2005、邦題と同名の邦訳:2019)の映画化 この小説はセレブの彼女がいかに過酷な子供時代を送っていたかを書いもので、米国でベストセラーとなる 定職を持たず、子供に満足な食事も与えられないが、夢を語るという、こんな破天荒な父親がいるのかと驚き、やはり米国はスケールが違うと思った 主人公は最終的に定住したウエスト・バージニア州ウェルチの家を出て、ニューヨーク市に向かいそこで奨学金を得て大学を卒業する このあたりが実に懐の深い米国の凄いところ エンディングでは本人、実妹そして実弟も登場する 主演は「ルーム」(加・アイルランド・英・米・2015)で第88回アカデミー賞(2016)主演女優賞を獲得したブリー・ラーソン(カリフォルニア州サクラメント出身・1989~) 監督(兼脚本)はハワイ州マウイ島出身のデスティン・ダニエル・クレットン(1978~) 原題"The Glass Castle"を直訳すると「ガラスの城」
ペトラは静かに対峙する(西・仏・デンマーク) ⇒スペイン・カタルーニャ州バルセロナ生まれの実力派監督ハイメ・ロサリス(1970~)の作品(兼脚本) カタルーニャの乾いた大地を舞台にしたサスペンス・ドラマだが、いきなり第2章から始まった 意外に静かな展開で、スペイン語が子守唄に… 原題は単に"Petra"=「ペトラ」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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