« 9月22日~9月28日の週に観た劇場映画 | トップページ | 10月6日~10月12日の週に観た劇場映画 »

2019年10月 6日 (日)

9月29日~10月5日の週に観た劇場映画

9月29日(日曜)~10月5日(土曜)の週は、7本の劇場映画を観ました。史実の事件に基づく作品は、やはり力強いと思いました。

707784765d2a838dライリー・ノース 復讐の女神(米・香) ⇒主役のジェニファー・ガーナー(米国テキサス州ヒューストン出身・1972~)のアクションが素晴らしく、「アトミック・ブロンド」(2017)のシャーリーズ・セロン(南アフリカ出身・1975~)以来久々に楽しんだ 雌伏5年敢然と悪に立ち向かう 米国と香港の合作なので、カンフー・アクションも組み込まれているようだ 「96時間」(仏・2008)のピエール・モレル(仏・1964~)が監督で、リュック・ベッソン(パリ出身・1959~)が製作・脚本 原題は"Peppermint"=「ペパーミント」だが、確かペパーミントは事件の前に娘が食べていたアイスクリームの味だったかな…
ヘルボーイ ⇒原作は米国の漫画家マイク・ミニョーラ(カリフォルニア州バークレー出身・1960~)の代表作である漫画シリーズ(1993~) 今やアカデミー賞監督であるギレルモ・デル・トロ(墨・グアダラハラ出身・1964~)により「ヘルボーイ」(2004)と「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」(2008)と2回映画化されているが、今回原作者の完全監修で再映画化 何の知見も得られないが、観て楽しむ分には問題ない 特殊メイクがなかなかだし、多数のスタント・ダブルと数百人のVFX担当が存在 続編もありそうな終わり方 原題も"Hellboy"で、あえて和訳すると「地獄の少年」か
6a01661a6f4782b2ホテル・ムンバイ(豪・印・米) ⇒2008年11月26日夜にインドで発生した、イスラム過激派によるムンバイ(旧ボンベイ)同時多発テロの史実に基づいた作品 鉄道駅、2ヶ所の5つ星ホテル、病院、映画館などが襲撃され、同時多発的に10件のテロ立てこもり事件に発展 1,300km離れたニューデリーから陸軍の特殊部隊が到着し、11月29日朝にすべての拠点を制圧し解放したが、170人余りが死亡 本作は、タージマハル・ホテルでは500人を超える宿泊客と従業員が巻き込まれたが、32人(半数は従業員)しか死者が出なかったという事実に焦点を当てた オーストラリア人監督のアンソニー・マラス(南オーストラリア州アデレード出身)が初長編作品として取り組んだ 彼は共同脚本のジョン・コリー(英国スコットランド出身・1955~)と共に、ムンバイ・テロ事件を1年間徹底的に調査 生存者、警察官、ホテルの宿泊客や従業員、そして犠牲となった人々の家族から話を聴取 さらに、テロの実行犯と首謀者の通話を傍受した録音記録を研究し、裁判記録や大量の新聞記事を読み、何百時間ものテレビ報道や生存者のインタビュー映像を見たという タージマハル・ホテルの人質救出に大きな役割を果たしたヘマント・オベロイ料理長を実名で登場させ、インドの名優アヌパム・カー(1955~)が演じる 従業員のキー・マンのアルジュンは、何人かのホテル従業員をモデルにシーク教徒として創り出され、「スラムドッグ$ミリオネア」(2008)や「マリーゴールド・ホテル」シリーズ(2012・2015)のデヴ・パテル(英国ロンドン出身・1990~)に当て書きされたそうだ 筆者が注目したのは、イスラム過激派幹部はまるでカルト教団の教祖的で、イスラム教徒が貧しいのは他宗教の教徒が経済的に奪ったからだと青少年を洗脳している 両親にお金を渡す代わりに、若者をジハード(聖戦)戦士として送り込み、他教徒を殺戮しまくらせた したがって、イスラム教徒は殺しにくいようなシーンが登場するが、今現在はイスラム教徒同士が殺し合いをやっている しかしながら、本作は宗教、人種、文化などの差を越えて人々が協力すれば、最後には希望と未来があることを示唆しているのだろう タージマハル・ホテル外観の映像は本物を使ったようだが、他の実にリアルな部分は、一部オーストラリア・アデレードで撮影された以外は、ムンバイ内外でロケ撮影された模様 原題も"Hotel Mumbai"
任侠学園 ⇒マユツバで観に行ったが、コミカルでトリックもあり、思ったより面白かった ヤクザはヤクザだが、ヤクザの規律を学校に適用すると上手く運営できるのではないかという発想は理解できる 問題のある高校の校長や教員よりヤクザの方がまともに見えるのは不思議 主演はヤクザ・組#2役の西島秀俊(東京都八王子市出身・1971~)だが、親分役の西田敏行(福島県郡山市出身・1947~)が好顔演技 原作は北海道出身の超多作小説家・今野敏(三笠市生まれ・1955~)の任侠シリーズ(2004~2018)で、その内の「任侠学園」(2007)が基になっていると思う 今野はTVドラマ「ハンチョウ」シリーズの原作者ともして有名 監督は木村ひさし(東京都出身・1967~)で、TVドラマを達数手掛けている 次劇場映画作品「屍人荘の殺人」(2019)が12月13日に公開を控える ロケ撮影は昨年(2018年)8月下旬~9月に、千葉県流山市、東京都葛飾区・中野区などで行われた模様
惡の華 ⇒「悪の華」(仏・1857)はフランスの詩人・批評家シャルル・ボードレール(パリ出身・1821~1867)の韻文詩集 本映画作品の原作は、群馬県桐生市出身の漫画家・押見修造(1981~)がボードレールのモチーフを基に、思春期の自我の彷徨を描いた同名連載漫画(2009~2014) TVアニメ化・舞台演劇化もされているが、今回は独創的・幻想的な作風の井口昇(東京都出身・1969~)監督が映画化 片田舎の盆地にある中学校での思春期の暗黒面が描かれ、次にさいたま市大宮にある高校での解放・カタルシスにつながる 筆者にはやや同じような話が繰り返されるのが苦痛だった ひかりテレビが製作に入っているので、ひかり中学やひかり遊園地が登場するのが面白い ロケ撮影は昨年(2018年)11月~12月に、主に群馬県桐生市の中学校、神社、渡良瀬川河川敷、遊園地などで行われた模様 ラストシーンの海岸は千葉県銚子市の犬吠埼のようだ

お嬢ちゃん ⇒神奈川県出身の二ノ宮隆太郎(1986~)監督の長編3作目(兼脚本) 前作までは自ら出演していたが、今回は女優の萩原みのり(名古屋市出身・1997~)を起用し、監督の生まれ故郷・鎌倉市を舞台に、半分当て書きしたらしい 鎌倉の日常に中にあふれる監督の怒りを、ヒロインが代弁しているようだ 画面はスタンダード・サイズで、アスペクト比は1:1.33(3:4) 終映後にトークショーがあり、二ノ宮と宇賀那健一(神奈川県出身・1984~)両監督が登場し、居酒屋での会話のよう 小柄な二ノ宮監督自身が「普段はペコペコしている自分が映画に怒りをぶつけた」と語る 宇賀那監督の次作「魔法少年☆ワイルドバージン」は今年(2019912月に公開予定で、次々作「転がるビー玉」(2020年1月公開予定)で萩原を主演で起用 ロケ地は、当然鎌倉市で由比ヶ浜、長谷、稲村ヶ崎などのあたりか
33cbe98807ca8253宮本から君へ ⇒とにかく熱く、真っ直ぐ・一直線で、激しく、エネルギッシュで、限界がない主人公・宮本浩を演じるのは池松壮亮(そうすけ・福岡市出身・1990~) 恋人のヒロイン・中野靖子を演じるのは蒼井優(福岡県出身・1985~) 2人の濡れ場も結構あり、レイプされるシーンもあるため、もし代役を使っていなければ、役とはいえ、筆者ならば嫉妬すると思うが、夫の山ちゃんこと山里亮太(千葉市出身・1977~)はどうなのだろう 原作は新井英樹(神奈川県出身・1963~)の同名連載漫画(1990~1994) 「ディストラクション・ベイビーズ」(2016)の真利子哲也(東京都出身・1981~)がTVドラマ化(2018)し、今回さらに挑戦的に映画化(兼脚本) 新井も宮本の父親役で出演 ロケ撮影は昨年(2018年)9月末~10月末に、東京都文京区・渋谷区・北区、千葉県松戸市・柏市などで行われた模様 時間的にはピエール瀧(静岡市出身・1967~)は不祥事後に復帰出演しているのか…

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

|

« 9月22日~9月28日の週に観た劇場映画 | トップページ | 10月6日~10月12日の週に観た劇場映画 »

映画(2019年)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 9月22日~9月28日の週に観た劇場映画 | トップページ | 10月6日~10月12日の週に観た劇場映画 »