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2019年11月の5件の記事

2019年11月28日 (木)

「反日種族主義 日韓危機の根源」を読んで

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350頁程の結構分厚い書籍だが、すみやかに読了
日本と朝鮮半島に係わる歴史について、これ程無知だったと思い知らされることはなかった とても勉強になる本だった
韓国の過激な反日議論に対応するには、すべての日本人はこの本を読んでおくべきだと感じた
日本の朝鮮半島植民地支配、解放(日本敗戦)後の日韓請求権交渉、独島(竹島)の経緯、韓国での親日清算の欺瞞、朝鮮半島での妓生・公娼制・慰安婦の歴史、日本軍慰安婦の実態などについて、歴史的資料に基づき詳細に解説
挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)が、労働力確保のための女子挺身隊動員と慰安婦募集を混同しているという点は、小生には新しい知識だった
日本の戦争犯罪(日本は李氏朝鮮とは戦争してはいないが)を徹底的に追及するなら、なぜ朝鮮戦争を起こした北朝鮮や何度も朝鮮半島を侵略した中国の戦争犯罪を追及しないのか、公平性に問題があるとの指摘には同感で納得
本書籍が韓国内で出版されたことは、1990年代以降の嵐のような反日運動が少しは見直されているということだろうか 今回日本語版が出版されたのだから、是非英語版も出版してほしいと思う
少し気になるのは、著者たちは李承晩韓国初代大統領(1875~1965)の信奉者であることぐらいか ただし、李承晩時代に不法占拠した竹島(独島)についての記述は公平だと思う

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2019年11月24日 (日)

11月10日~11月23日の2週間に観た劇場映画

11月10日(日曜)~11月23日(土曜)の2週間は、7本の劇場映画を観ました。関西へ紅葉狩りに参りましたので鑑賞数が少なく、2週間分をまとめてレポートします。

ターミネーター ニュー・フェイト ⇒「ターミネーター」シリーズの6作目だが、1・2作目(1984・1991)を監督(兼脚本)したジェームズ・キャメロン(カナダ・オンタリオ州出身・1954~)が製作に復帰 監督は「デッドプール」(2016)のティム・ミラー(米国メリーランド州出身・1964~) その後「タイタニック」(1997)そして「アバター」(2009)ど超大ヒットを飛ばした監督が製作に戻ったので期待が大きかったが、1991年の続編としたため新規性・先進性が弱かったようだ 今回は水中のスタントも多く、VFXのスタッフもエンド・クレジットに千数百人 リンダ・ハミルトン(メリーランド州出身・1956~)とアーノルド・シュワルツェネッガー(オーストリア出身・1947~)が帰ってきたが、次はあるのか 原題は"Terminator: Dark Fate"=「ターミネーター:ダーク・フェイト(暗い・暗黒の運命)」
3d51d1ff1b46e7f0最初の晩餐 ⇒父親の死を迎え集まった家族、その複雑な内情がフラッシュバックを多用しながら次第に明かされる 通夜ぶるまいの料理のトラブルから始まって、子連れ同士の再婚、継母の料理の違い、登山・岩登り・雪山登山、継母の入院とその時の父の料理、不倫と自殺、長男の自立等々、結構大きなイベントが次々と連続 杉山麻衣(愛知県出身)プロデューサーの企画を常盤司朗(福岡県出身)監督(兼脚本)らが7年間をかけて映画化したそうだ 染谷将太(東京都江戸川区出身・1992~)、戸田恵梨香(神戸市出身・1988~)、窪塚洋介(神奈川県横須賀市出身・1979~)、斉藤由貴(横浜市出身・1966~)、永瀬正敏(宮崎県都城市出身・1966~)など豪華俳優陣が揃っている ロケ地はほぼ長野県上田市で、一部青木村 撮影は昨年(2018年)冬(2~3月)と夏(6~7月)の2期間に分けて行われた模様
永遠の門 ゴッホの見た未来(英・仏・米) ⇒画家から映画監督に転身したジュリアン・シュナーベル(ニューヨーク市出身・1951~)が製作 画家の監督だけあって、フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ出身・1853~1890)が光や色をどう捉え、いかにキャンバス上に展開していったかという、ファン・ゴッホの製作姿勢・技術・技法などを分かりやすく解説 主演はウィレム・デフォー(米国ウィスコンシン州出身・1955~)で、本作により第75回ベネチア国際映画祭(2018)の最優秀男優賞を受賞 撮影はファン・ゴッホが実際に生活し絵画制作に励んだ、南フランスのアルルで主に行われたようだ 現代風のピアノ音楽もよくマッチしていた 台詞が仏語と英語のミックスなのが面白い 原題は"At Eternity's Gate"=「永遠の門で」
D90dd5369647a7b0国家が破産する日(韓) ⇒1997年に韓国が通貨危機によりIMF(国際通貨基金)管理下に置かれた史実に基づいたフィクションではあるが、とてもリアリティに満ちている 他山の石として我々日本人にも教訓に満ちている 1996年に韓国は先進国クラブのOECDに加盟し、韓国国民が自国の発展に酔いしれていた時に、1997年アジア通貨危機の端を発した通貨危機に襲われる 韓国政府の無策により企業倒産が相次ぎ、ついにはIMFの管理下に置かれる IMFの指示は、不良債権一杯の金融機関を閉鎖し、金利を2倍にし、そして外資参入を自由化すること その結果街には300万人もの失業者が溢れる これらの事情を中央銀行幹部、財政局幹部、敏腕・辣腕投資家、そして中小企業経営者の目線から描く どこかの国も、自ら発動したことではあるが、通って来た道によく似ている 現在の韓国でも下手をすると再度このような経済情況になるのかもしれないという危機意識があるようだ 英語原題は単に"Default"=「デフォルト、破産、破綻、不履行」か
i 新聞記者ドキュメント ⇒「FAKE」(2016)などのドキュメンタリー映画作品を製作した森達也(広島県呉市出身・1956~)監督が本作を製作 映画「新聞記者」(2019)の同名原作小説(2017)の著者で、現役の中日新聞社会部記者の望月衣塑子(東京都出身・1975~)の取材現場と苦悩を追った 沖縄・辺野古への赤土埋立、森友学園・加計学園、前川喜平(奈良県御所市出身・1955~)元文科省事務次官、TBS記者によるジャーナリスト伊藤詩織(神奈川県出身・1989~)氏準強姦事件、そして首相官邸で行われる菅義偉(よしひで・秋田県湯沢市出身・神奈川県選出衆議院議員・1948~)内閣官房長官の記者会見での丁々発止のやり取りなどの問題が次々と提示される 権力を監視し闘う記者の勇気と姿勢を観てか、終映後に劇場観客から拍手が

187a5fd8c7a7fc35盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲(印) ⇒盲目のピアノ調律師から着想された、ボリウッド(ムンバイ)製の犯罪サスペンス・ブラック・コメディ作品 インド映画に特有のダンス・シーンはないが、かなり凝った作り 主人公アーカーシュは、ピアノ演奏芸術の質向上のために盲目の状態(目隠し)を維持しながら、ピアノ演奏の鍛練・実演をするインド男子青年 アーユシュマーン・クラーナー(インド北部チャンディガール市出身・1984~)が主人公を演じるが、ギターの弾語り歌手でもある彼は今回ピアノ演奏にも挑み、ついには目隠しでも吹替えなしで名演奏を聴かせる アーカーシュは街で偶然恋人に出会い、彼女の父親の店でピアノを弾き、そして店で出会った往年の大男優の住宅で、若い後妻の誕生日のためにピアノを演奏することに そこから不運にも次々と事件に巻き込まれ、主人公も本当に盲目になり、腎臓移植ビジネスの怪しい医者グループに狙われるなど、予測不能・捧腹絶倒の展開 近所の子供が主要な役割を果たし、警察署長も巻き込んだサスペンスに 原題は"Andhadhun"(ヒンディー)="Precipitately"=「急に、突然」で、意訳すると「急変」か 邦題は相当な意訳だが、分かりやすい
EXIT イクジット(韓) ⇒高層ビル群が聳える、韓国の某都会で突然毒ガスが発生 ガスは上へ上へ上昇するので、母親の喜寿祝いを開いていた一族はビルの屋上へ 屋上へのドアを開けるために、また元山岳部の主人公2人が最後まで取り残され高層クレーンまで逃げるために、ロック・クライミングとボルダリングの技術を全開 危険な跳躍やロープを使ったビルからビルへの綱渡りもあり、このあたりが本作後半のアクションの見所 また無数のドローンも登場 母親の喜寿のお祝いには皆がカラオケで唄って踊り騒ぎまくり、娘婿(女婿)も含めて息子たち一人ひとりが母親をおんぶしなければならない風習が興味深い 主題歌はまるで日本のポップスのよう 英語原題も"Exit"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2019年11月10日 (日)

11月3日~11月9日の週に観た劇場映画

11月3日(日曜)~11月9日(土曜)の週は、6本の劇場映画を観ました。音楽が重要な役割を担っている作品が多かったと思います。

5402f19f88eca7e6閉鎖病棟 それぞれの朝 ⇒原作は精神科医でもある小説家帚木蓬生(ははきぎほうせい・福岡県小郡市出身・1947~)の小説「閉鎖病棟」(1994) 1999年に続き2度目の映画化 監督は「学校の怪談」シリーズ(1995~1999)の平山秀幸(福岡県北九州市出身・1950~) 今回は主役を死刑執行の失敗で生き残ったが車椅子生活になり、結局精神科病院に送られた殺人犯とし、笑福亭鶴瓶(大阪市平野区出身・1951~)が演じた いろいろな理由で精神科病院に入院している人々の群像劇でもある 鶴瓶の好演に呼応して助演の綾野剛(岐阜市出身・1982~)と小松菜奈(山梨県出身・1996~)の演技も光った 綾野も小松もあまり綺麗ではない役に挑戦 暴れん坊役の渋川清彦(群馬県渋川市出身・1974~)の演技も香辛料 ロケ撮影は今年(2019年)1月~2月に長野県小諸市の小諸高原病院を中心に、松本市・上田市、そして神奈川県平塚市・秦野市などで行われた模様 東映東京撮影所(練馬区)も使われたようだ
e88c3c51877af3aeパリに見出されたピアニスト(仏・ベルギー) ⇒ロング・ランになっていたので遅まきながら鑑賞 パリ北駅でピアノを弾いていた半やさぐれ少年が音楽教師の目に留まり、本格的にクラシック・ピアノを学ぶ クライマックスのラスト30分間の展開は見事で感動を誘う 貧困、家族、犯罪、音楽教師、特訓、コンクール、そしてコンクールに駆け込むと筋立てが揃えばほぼ完璧 ラスト・シーンではセルゲイ・ラフマニノフ(露出身・1873~1943)の難しいピアノ協奏曲が演奏される 原題は"Au bout des doigts"(仏)="At fingertips"=「指先で」か
マイ・ビューティフル・デイズ ⇒原題は"Miss Stevens"=「ミス・スティーヴンス」で、母子家庭に育った29歳の女性高校英語教師レイチェル・スティーヴンスの話だった ある夏彼女は生徒たちに頼まれて、男子2人・女子1人の3人を引率して遠方の街で行われる演劇大会に参加 やや内気な男子ビリーが直接思いをぶつけて来る フォーク・ロック・バンド「アメリカ」の「金色の髪の少女」(1975)が効果的に使われる 25歳から8年間高校教師だった本作監督(兼脚本)のジュリア・ハートの自伝的作品(2016)のようで、本作で注目を浴びた 邦題はビリーの方に重点を置いたものか… ミス・スティーヴンス役をリリー・レーブ(ニューヨーク市出身・1982~)が、ビリー役を「君の名前で僕を呼んで」(2017)のティモシー・シャラメ(ニューヨーク市出身・1995~)が演じる
IT イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。 ⇒モダン・ホラーの開拓者にして第一人者である米国の小説家スティーヴン・キング(メイン州ポートランド出身・1947~)の作品は実に多数映像化されている 彼の小説「IT イット」(1986)をアンディ・ムスキエティ(アルゼンチン・ブエノスアイレス出身・1973~)監督が「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」(2017)として映画化 同監督がその時代設定だった1989年の27年後(2016年)を描いたのが本作 米国北東部の田舎町デリー(ニュー・ハンプシャー州か)に殺人ピエロ(クラウン)が再び現れたので、各地に散らばっていた負け犬7人が集結 時々フラッシュバックするが、女性と黒人以外は、すぐにはどの子供がどの大人になったのか分かりにくく、それを想像するのが面白い ピエロのペニーワイズだけが同じ配役で、当然ながら他のすべての配役は年長に 結局2人が死んで、7人が5人になったが、少し無用に長いような気もする 蜘蛛のラスボスのようなピエロと対戦するため、スタント・ダブルも多い ロケ撮影はカナダのトロントで行われた模様
人生、ただいま修行中(仏) ⇒職業婦人のような女性観客を多数見かけた それもそのはず、本作はフランス・パリ郊外の看護学校で看護師を目指して学ぶ若者たちを追ったドキュメンタリー作品 フランスらしく多様な人種の若者たちが、熱心に看護師技術の習得に励む様子を映す 1年後には本物の患者に対して実習に入る インタビューでは彼女ら・彼らの真剣な態度、無償の情熱、そして出自の悩みが感じられる フランスのドキュメンタリー製作の第一人者二コラ・フィリベール(ナンシー出身・1951~)が監督・撮影・編集 原題は"De chaque instant"(仏)="From each moment"=「一瞬一瞬を」か

2394c56f3744a573グレタ GRETA ⇒冒頭の美しいピアノ曲、フランツ・リスト(ハンガリー・1811~1886)の「愛の夢」が印象的 全編ピアノ曲が重要な役割 ニューヨーク市で親友の家に同居し、高級レストランのウェイトレスとして働く若く美しい女性がヒロイン 地下鉄の車内で発見した置き忘れの高級ハンドバッグを届けるために、持ち主と思われる1人暮しの老婦人の家に訪れたことからすべてが始まる 中盤からホラー・サスペンスの様相を強めていく 終盤はやや現実離れしているように思えるがが、割と静かに進む犯罪行為は結構怖かった エンディングも気が利いている ヒロイン役はクロエ・グレース・モレッツ(ジョージア州アトランタ出身・1997~)が、老婦人役はイザベル・ユペール(パリ出身・1953~)が演じる 監督(兼脚本)は「クライング・ゲーム」(1992)のニール・ジョーダン(アイルランド出身・1950~) 時々ニューヨーク市の風景を挿入しているが、ロケ撮影はカナダ・トロントで行われた模様 原題も"Greta"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2019年11月 3日 (日)

10月27日~11月2日の週に観た劇場映画

10月27日(日曜)~11月2日(土曜)の週は、7本の劇場映画を観ました。独特で、個性的な作品が多いようです。

ロボット2.0(印) ⇒2012年に日本でもヒットしたロボット(印・2010)の続編 主演ラジニカーント(インド・バンガロール出身・1950~)と監督・脚本シャンカル(印・1963~)は同じ 舞台はチェンナイ(マドラス)で、相変わらず次々と登場する、無限に多いとも思える新種のキャラクターに驚かされる 時代に合わせて今回はスマホが飛び去り、何者かに強奪されることから物語は始まる したがって、次々と登場する小さなキャラクターが結構主要な役割を果たしている エンド・クレジットで歌と踊りが披露されるが、本編では含まれず新しいインド映画の潮流を示しているのかもしれない ポスプロ・VFXの量は膨大で、エンド・クレジットには1,000人規模の名前を表示 原題は単に"2.0"
ジェミニマン ⇒「ブロークバック・マウンテン」(2005)と「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」(2012)でアカデミー賞監督賞を2度受賞したアン・リー(台・1954~)監督が、主演にウィル・スミス(米国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身・1968~)を起用して製作 スミスが一人二役を演じるが、若いスミスはCGで創り出したものとのこと モーション・キャプチャーでスミス実物の動きをCGに取り込んで制作したようだ 実物のギャラよりCGの製作費の方が高額だったという話もある したがって、スミス同士のバトル・アクションは見物 原題は"Gemini Man"で邦題どおりだが、あえて直訳すると「双子の、瓜二つの男」か
c94d5cc634ffa9efT-34 レジェンド・オブ・ウォー(露) ⇒ロシア製の戦車対戦アクションは見所が多かった 小型カメラを装着した本物の戦車を走らせたそうだ 徹甲弾では戦車正面の装甲を破れないらしく、したがって徹甲弾がはね返ったり、かすったり時には戦車内ではキーンというとても高い大きな金属音がするようで、本作ではそれを再現しているのが大変リアル また、砲弾には徹甲弾と榴弾の2種類があって、対戦車での使用方法を示してくれる 第二次世界大戦(1939~1945)中の1941年11月27日モスクワ西方郊外のネフェドヴォで1台のT-34ロシア戦車がティーガー(タイガー)戦車からなるドイツ戦車隊を迎え撃った 1944年にその時のドイツ戦車隊長と捕虜になったロシア戦車長が収容所で再会し、ドイツ戦車隊の訓練に捕獲ロシア戦車を動かすように司令することから後半のスリリングな展開に ロシアそして世界のVFX技術が結集されている 原題は単に"T-34"
フッド ザ・ビギニング ⇒ご存じのとおり、ロビン・フッドとは中世イングランドの伝説上の人物 13世紀頃に活躍したとされており、フッド(フード、頭巾)被った義賊であり、日本なら鼠小僧のようなものか… 本作の舞台は英国ノッティンガムで、ストーリーはよく練られているように思う 小領主の主人公が十字軍に徴兵されアラビア半島で戦うシーンもある 故郷に帰還した後、富の偏在と重税に反旗を翻すが、住民が支援し住宅の壁にフッド(頭巾)を飾る 弓を駆使した戦闘アクションは新鮮 原題は単に"Robin Hood"=「ロビン・フッド」
ea19a4b43a70ce0fアダムズ・アップル(デンマーク・独) ⇒宗教と人間性について考えさせられる不思議な作品 舞台は仮釈放された受刑者を更生させる施設を兼ねたある田舎の教会 そこではとても風変わりだが、元気一杯の聖職者が保護司・身元引受人)が活躍 ネオナチのスキンヘッド男が新たに到着するところから話は始まる 教会にはすでに元過激派のようなパキスタン移民の男とアル中でメタボの元テニス選手がいる 教会には大きな林檎の木があり、ネオナチはアップル・パイを作ることが当面の目標となる 旧約聖書のヨブ記と「アダムのりんご」の寓話を土台にして創出されたとのことで、悪魔という言葉が頻出 神と悪魔、善と悪が入り乱れ、なるようにしかならないような気がする やはり最後には奇蹟らしき事々が起こり… ソフト・ロック・グループのビージーズ(英・豪・米)のシングル"How Deep Is Your Love"(1977・邦題「愛はきらめきの中に」)が作中に何度も流れる(歌はカバーかもしれない) 主役の聖職者を演じるのはマッツ・ミケルセン(デンマーク・コペンハーゲン出身・1965~) 監督・脚本はアナス・トーマス・イェンセン(デンマーク・1972~) 原題も"Adam's Apples"

真実(仏・日) ⇒昨年「万引き家族」(2018)で第71回カンヌ国際映画祭(2018)の最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和(東京都練馬区生まれ・清瀬市育ち・1962~)監督が仏・日合作で製作(兼脚本) フランスの名女優カトリーヌ・ドヌーブ(パリ出身・1943~)とジュリエット・ビノシュ(パリ出身・1964~)、そして米国からイーサン・ホーク(テキサス州オースティン出身・1970~)を起用 多分に当て書きが多く、大女優である主人公の映画製作に係わる物語としており、ドヌーブに敬意を表した作りか すべてをパリでロケ撮影したそうで、晩秋~初冬のパリの風景は美しい 原題は"La vérité"(仏)="The truth"で邦題どおり
CLIMAX クライマックス(仏・ベルギー) ⇒形にとらわれないダンス・オーディションの作品のように始まる ワン・カット長回しのシーンが続き、強烈なダンス音楽に合わせ踊っているのはハイ・レベルのダンサーたちだと気付く 用意されたサングリアの中に薬物が入っているのか、飲んだ者たちは徐々に異常な行動に カメラも真上からなど自由な位置から撮影するが、最後には上下逆様になり狂気で混乱する様子を表わすのか… 1996年に恐らくフランスの雪深い山奥の古いホールで実際に起きた事件に基づいているという 監督・脚本は独特で強烈で衝撃的な作品を連発するギャスパー・ノエ(1963~) ノエはアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれるが、子供時代数年間を米国ニューヨーク市で過ごし、最終的には1976年にフランスに移住 彼の多様な文化的背景がこういう、やや意味不明だが先鋭的・芸術的な作品を生み出すのだろうか 評価が割れる問題作のせいか観客は結構多い 原題も"Climax"(仏・英)

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2019年11月 2日 (土)

「潜入中国 厳戒現場に迫った特派員の2000日」を読んで

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一昨日注文し、昨日到着、一日で読了
今中国を訪れると、空港の入国審査で顔写真を念入りに撮影され、両手10本の指の指紋を採取されるとのこと
その後滞在中は、全土に無数に設置されている監視カメラとAI顔認証システムにより、一挙手一投足をずっと監視・追跡されているそうだ
誰がこのような国に行きたいと思うのだろうか
したがって、中国国内ではもう中国人も外国人も自由な行動はできず、記者による独自の取材も撮影も不可能のようだ
さらに昨年カナダのバンクーバーでファーウェイの女性副会長が逮捕された時には、中国政府は猛反発し、即座に中国に滞在している、事件には無関係のようなカナダ人2人を拘束
中国にいる外国人は理由も分からずにいつ拘束されるかもしれないという危険と隣り合わせ
とかくその実態がよく分からないが故に、批判されたり、嫌われたり、恐れられたり、しかしたまには感謝されたりする大国・中国
本書は中国軍についての分析・報告がメイン
本書を読むと、中国軍も一部張子の虎のような気もするが、とにかく230万人もの軍人を擁する巨大組織は不気味
軍人の腐敗・汚職が横行しているので一般市民がそれに強硬に抗議していることや、全軍人の7割を占めるという一人っ子兵士の脱走・除隊が増えているということを聴くと、少しホッとする

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