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2019年11月 2日 (土)

「潜入中国 厳戒現場に迫った特派員の2000日」を読んで

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一昨日注文し、昨日到着、一日で読了
今中国を訪れると、空港の入国審査で顔写真を念入りに撮影され、両手10本の指の指紋を採取されるとのこと
その後滞在中は、全土に無数に設置されている監視カメラとAI顔認証システムにより、一挙手一投足をずっと監視・追跡されているそうだ
誰がこのような国に行きたいと思うのだろうか
したがって、中国国内ではもう中国人も外国人も自由な行動はできず、記者による独自の取材も撮影も不可能のようだ
さらに昨年カナダのバンクーバーでファーウェイの女性副会長が逮捕された時には、中国政府は猛反発し、即座に中国に滞在している、事件には無関係のようなカナダ人2人を拘束
中国にいる外国人は理由も分からずにいつ拘束されるかもしれないという危険と隣り合わせ
とかくその実態がよく分からないが故に、批判されたり、嫌われたり、恐れられたり、しかしたまには感謝されたりする大国・中国
本書は中国軍についての分析・報告がメイン
本書を読むと、中国軍も一部張子の虎のような気もするが、とにかく230万人もの軍人を擁する巨大組織は不気味
軍人の腐敗・汚職が横行しているので一般市民がそれに強硬に抗議していることや、全軍人の7割を占めるという一人っ子兵士の脱走・除隊が増えているということを聴くと、少しホッとする

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