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2019年12月22日 (日)

12月15日~12月21日の週に観た劇場映画

12月15日(日曜)~12月21日(土曜)の週は、5本の劇場映画を観ました。結果的にゾンビ・怪物関連作品が過半数になりました。

a694635c87259331屍人荘の殺人 ⇒長崎県出身・兵庫県在住の小説家今村昌弘(1985~)の同名原作小説(2017)の映画化 デビュー作でありながら、新しい発想の分野を拓いたと高評価を得た推理小説 TVドラマ「TRICK」シリーズ(2000~2003)や映画「任侠学園」(2019)の木村ひさし監督(東京都出身・1967~)が製作 少しネタバレになり申し訳ないが、ゾンビ発生事件と密室殺人事件を組合せた新しい発想は見事 神木隆之介(埼玉県出身・1993~)と浜辺美波(石川県出身・2000~)が主演 浜辺は「君の膵臓をたべたい」(2017)で一気に知られるようになったが、だんだん魅力的になってきているようだ また、芸名のような本名を持つタレントとしても有名 ロケ撮影は、今年(2019年)1~2月に行われたようで、千葉県君津市(長崎キャンプ場)・市原市(ロックフェス会場)、神奈川県茅ケ崎市(文教大学)、東京都台東区(浅草喫茶店)、静岡県熱海市(紫湛荘の外部・階段モデルとした公共宿泊施設)などが使われた模様 紫湛荘内部での撮影には東宝スタジオ(東京都世田谷区)内に大型セットを造ったとのこと
再会の夏(仏・ベルギー) ⇒フランスの医師・歴史家・小説家・外交官のジャン=クリストフ・リュファン(ブールジュ出身・1952~)による小説"Le collier rouge"(仏)="The red collar"=「赤い(勲章を首にかけるための)リボン」を、ジャン・ベッケル(パリ出身・1933~)監督が映画化 リュファンは国境なき医師団の創設者の一人らしい 主演は「最強のふたり」(2011)のフランソワ・クリュゼ(パリ出身・1955~) 第一次世界大戦(1914~1918)の英雄ながら、大戦終了後1919年夏にフランスの田舎で投獄されている兵士を軍の検事が調べる ボースロン犬(フランス原産・ドーベルマンの原種)が主要な役割 原題も原作小説と同じだが、邦題はかなりの意訳
ゾンビランド ダブルタップ ⇒2009年の米国ゾンビ・コメディ作品「ゾンビランド」の続編 相変わらずのハチャメチャ・ドタバタ・コメディ作品だが、ゾンビはなぜか人気があるようだ 原題も"Zombieland: Double Tap"だが、「ダブルタップ」とは「ゾンビの世界で生き残るための32のルール」の第2ルールで「2度撃ちして止めを刺せ」という意味らしい 監督、脚本、そして主役4人は前作と一緒 10年の間にルーベン・フライシャー(ワシントンD.C.出身・1974~)監督は「ヴェノム」(2018)に係わり、共同脚本のレット・リース(米)とポール・ウェルニック(加)は「デッドプール」2作(2016・2018)に係わっており、それぞれ著名に また主役4人はなぜかタラハシー(フロリダ州)、ウィチタ(カンザス州)、コロンバス(オハイオ州)そしてリトルロック(アーカンソー州)と皆米国の都市名で呼ばれている 作品の性格上スタント、ポスプロ、VFXのスタッフは多数
0867c47ee39a0c04ゴーストマスター ⇒劇中劇のような、映画撮影現場と怪物の組合せというのは、結構相性がいいようだ 映画撮影現場では、監督指導による何度もの撮り直し、監督と俳優との意見の相違、助監督などの準備不足、長時間の撮影等々、あらゆるトラブルが起きる その中で怪物(ゴーストマスター)が突然発生し、俳優やスタッフを襲う 撮影現場でドタバタ・ハチャメチャ・コメディが繰り広げられる ヤング・ポール(1985~)監督が、TCP(ツタヤ・クリエーターズ・プログラム)2016の準グランプリを獲得した、自身の企画を映画化 走り回る助監督を三浦貴大(東京都出身・1985~)が、助監督との交流がある劇中劇中の助演女優を成海璃子(横浜市神奈川区出身・1992~)が演じる 元柔道家の篠原信一(青森県生まれ・神戸市育ち・1973~)が結構いい味を出している 特殊メイクは百武スタジオが担当しており、ロケ撮影は静岡県熱海市あたりで行われた模様
タッカー ⇒フランシス・フォード・コッポラ(米国ミシガン州デトロイト出身・1939~)監督が1988年に製作した米国作品だが、今回コッポラ監督自身が4Kデジタルリマスター版を監修製作 1988年当時はジョージ・ルーカス(カリフォルニア州出身・1944~)が製作総指揮で参画 米国に実在した人物プレストン・トマス・タッカー(ミシガン州出身・1903~1956)が、第二次世界大戦(1939~1945)後、自身が理想とする車を製造するために米国の巨大自動車メーカーと闘う姿を描く 彼が乗車安全のために考え出した、安全ガラスやシートベルトはその後標準安全仕様となった 今さらながらこんな実話があったのかという感じ 作中にある「新しいアイデアで新規参入しようとするスタート・アップ企業を潰すならば、そのうち敗戦国から工業製品を買うようになる」との警句は、製作当時米国車が日本車に押されていた情況を反映しているようだ 原題は"Tucker: The Man and His Dream"=「タッカー:その男(人物)と夢」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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