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2020年1月19日 (日)

1月12日~1月18日の週に観た劇場映画

1月12日(日曜)~1月18日(土曜)の週は、5本の劇場映画を観ました。今年5月に90歳になるクリント・イーストウッド監督はまだまだ健在のようです。

320bac50d2ba94e9リンドグレーン(スウェーデン・デンマーク) ⇒スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーン(女性・1907~2002)を知っているだろうか 「長くつ下のピッピ」(1945)で始まる童話シリーズは世界100ヶ国以上で翻訳・出版され、世界中によく知られているはずだ 本作は彼女の16歳から10年間余りの苦難と激動の時代を描く スウェーデン南部のスモーランド地方、田舎の小さな牧場で、自然の中幸福に育ったアストリッド 文才があったために、田舎の新聞社に雇われるが、親友の父親でもある社主と関係が デンマークで出産し、男子をそこに置いたまま、スウェーデンで教師や事務員をするが、なかなか自分の子を引き取れない 常に前向きな彼女は自分で数々の苦境を突破していき、最後には面倒見のいい、最愛の人を見付けたようだ 気が付いたことは、当時はスウェーデンでもまだ姦通罪があったらしいこと、デンマークでは出生後まもない幼児たちを育てる女性たちがいたこと、また馬車を引く馬たちは道産子のように太く短い脚であることか 原題は"Unge Astrid"(デンマーク)="Unga Astrid"(スウェーデン・言語はよく似ている)="Young Astrid"=「若き日のアストリッド」でこの方が分かりやすい
カイジ ファイナルゲーム ⇒「カイジ 人生逆転ゲーム」(2009)、「カイジ2 人生奪回ゲーム」(2011)に続く第3作目で最終編らしい 前2作と同様に、佐藤東弥(東京都西東京市出身・1959~)監督と主演の藤原竜也(埼玉県秩父市出身・1982~)がタッグ 原作漫画作者の福本伸行(神奈川県横須賀市出身・1958~)が脚本に加わり、完全なオリジナル・ストーリーとしたらしい ハイパー・インフレになり、預金封鎖され、新円発行などという極限的な話も盛り込まれている 福士蒼汰(東京都出身・1993~)を悪役として使い、藤原と吉田鋼太郎(東京都出身・1959~)との舞台俳優同士の掛合いも見物 撮影は2018年10~12月に行われ、ロケ地は栃木県(大谷石洞窟、岩船山など)、千葉県、群馬県、東京都、茨城県(鹿島スタジアム)など首都圏各地だった模様 人間秤のセットは日活調布撮影所(東京都調布市)に造ったようだ
ラストレター ⇒岩井俊二(宮城県仙台市出身・1963~)監督の集大成のような作品(兼原作・脚本)にしようとしたらしい 公開当時大評判になった初監督長編作品「Love Letter」(1995)の系譜を継ぐようだ 「四月物語」(1998)で主演した松たか子(東京都出身・1977~)を再度主演に 「Love Letter」で共演した中山美穂(長野県佐久市生まれ・東京都小金井市出身・1970~)と豊川悦司(大阪府八尾市出身・1962~)が本作の終盤にも登場するのが面白い SNS全盛時代に、3組の微妙な文通を軸に話を盛り上げる しかし、少しひねり過ぎの感じもあり、また2人の少女が過去と現在で違った役どころで一人二役を演ずるので頭が少し混乱 ロケ撮影は、2018年7月末~8月末に、岩井監督の故郷・宮城県仙台市、そして白石市、大崎市などで行われた模様 冒頭と結末に登場する滝は宮城県七ヶ宿(しちかしゅく)町にある滑津(なめつ)大滝
127a09e79163754aリチャード・ジュエル ⇒クリント・イーストウッド(カリフォルニア州サンフランシスコ出身・1930~)監督が、高齢にもかかわらずまたまた話題作を製作 「アメリカン・スナイパー」(2014)や「ハドソン川の奇跡」(2016)と並ぶ、史実に基づいた優れた作品 一度は英雄になったが、その後疑問を呈され地に落ちた人物の疑いを晴らすという展開は「ハドソン川の奇跡」と似ている 今回はFBIとメディアに狙われた最悪の情況下での闘いを描く 主人公は実在だった人物リチャード・ジュエル(バージニア州出身・1962~2007) 正義感がやや強すぎな太った男で、法執行官"law enforcer"を目指す また銃器や爆弾に詳しく、銃器も多数所有 1996年夏ジョージア州アトランタでオリンピック実施中に開催されていた協賛コンサートの会場・センテニアル・オリンピック・パーク(百年五輪公園)で事件が起きる 7月27日夜、警備員として働いていたジュエルはベンチ下の不審なバックパックを見付け、手順に沿って州警察の爆弾処理班を呼び、パイプ爆弾であることを確認 警察官とともに観客に避難を呼びかけている途中に爆発し、2人が死亡し100人以上が負傷 出遅れたFBI捜査官が現場を仕切り、一種の焦りからかプロファイリングによりジュエルを犯人と特定 地元新聞の女性記者が色仕掛けで知合いのFBI捜査官からネタを仕入れスクープ(ここは本当なら大問題) とうとうジュエルは全米のあらゆるメディアから攻撃され、FBIからも厳しい捜査・取調べを受ける 結末の記録映像に実在の本人たちが登場するが、よくもこんなに彼らに似た俳優を探し、さらに似せたメークをし喋り方までまねさせたなと思う ジュエルを130キロ以上に太ったポール・ウォルター・ハウザー(ミシガン州出身・1986~)が、ジュエルを助ける奇特な弁護士をサム・ロックウェル(カリフォルニア州出身・1968~)が、そしてジュエルの母親をキャシー・ベイツ(テネシー州出身・1948~)がそれぞれ演じる 本作は作家・ジャーナリストのマリー・ブレンナー(テキサス州出身・1949~)の雑誌記事(1997)に基づいており、推定無罪の原則から逸脱した捜査手法(ゴーン事件を思い出すかもしれないが、ジュエルは逃亡せず正々堂々と無実を証明)やメディアの報道姿勢の問題を提起 真犯人のエリック・ルドルフ(フロリダ州出身・1966~)は事件の6年後の2003年に逮捕され終身刑に処されている その後ジュエルは念願の警察官(法執行官の一種)になったが、持病の心臓病で2007年にジョージア州の自宅で死去 ロケ撮影はほぼアトランタ(米国の映画撮影聖地の一つ)で行われた模様 原題は"Richard Jewell"で邦題どおりだが、「ジュエル」の発音は「ジュウォール」に近い
ダウントンアビー(英・米) ⇒英国で大ヒットし、日米でも放映された、同名TVドラマ・シリーズ(英・2010~2015)の映画化 TVドラマの終了時点の1年半後、1927年の時代設定 原案・脚本はいずれも英国のジュリアン・フェロウズ(エジプト・カイロ生まれ・1949~) 監督はTVシリーズの一部も担当したマイケル・エングラー(米) 本作では、英国王の一行がダウントンアビーに一泊する騒動の顛末を描く 大きな城のような邸宅を構える、当時の英国貴族の暮らし、経済情況が大変であったことが分かる さらに女性が中心になって一家が運営されているのにも驚く 邸宅の主・グローリー家の人々、そのプロフェッショナルな使用人たち、そして王室とその侍従・使用人たちなど、数10人が短時間の間に多数登場し入り乱れるので、筆者の理解力では付いて行けなところも結構あった 邸宅の撮影には、TVも映画も、英国南部のヨークシャー州にあるハイクレア・カースル(カントリー・ハウスだそうだ)を使用 原題は"Downton Abbey"=「ダウントン修道院」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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