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2020年3月の1件の記事

2020年3月 1日 (日)

2月23日~2月29日の週に観た劇場映画

2月23日(日曜)~2月29日(土曜)の週は、2本の劇場映画を観ました。コロナ・ウイルス騒動で、25日(火曜)以降は自宅待機としました。しばらくは映画館に近付けません。

4eac67d95584c4621917 命をかけた伝令(英・米・2019) ⇒タイトルから容易に連想できるように第一次世界大戦(1914~1918)中の伝令の話 舞台演出から映画監督に幅を広げたサム・メンデス(英・1965~)監督が実際に伝令であった祖父から聞いたエピソードを織り交ぜて製作(兼脚本) メンデス監督は「007 スカイフォール」(英・米・2012)や「007 スペクター」(英・米・2015)で知られる 1917年4月に西部戦線でドイツ軍が意図的に撤退し独仏国境近くのフランス領内に構築した堅固なヒンデンブルグ線で連合軍を待ち伏せ迎え撃つことを、航空機偵察などで察知した英軍が最前線部隊に総攻撃を中止するよう若い兵士2人の伝令を走らせる 舞台演出を担当した監督らしく全編ワン・カット・ワン・シーンに観えるように、超長回しのワン・シーンをいくつか巧妙につないでいるようだ ロケ撮影は英国の南西部ソールズベリー平原や中部ディーズ川周辺で行われた模様 500人ものエキストラを動員して撮影されたシーンもあるが、多数のスタントやVFXも使われたいる 原題は単に「1917」
29ebae96b6557583スキャンダル(加・米・2019) ⇒異論があるかもしれないが、本作の主人公はロジャー・エイルズ(米国オハイオ州出身・1940~2017)だろう CNBC社長だったエイルズを誘い1996年に米国保守系メディアのFOXニュースを設立しCEOに据えたのは、米国のメディア王・ルパード・マードック(豪州メルボルン出身・1931~) 2005年からFOXニュースとFOX TVの会長&CEOだったエイルズは、2016年7月に23人の女性に対するセクハラ行為が発覚し役職を辞任 2017年5月にエイルズが亡くなった後、この事件の顛末と創作を交えて映画化したものが本作 日本では余り知られていなかもしれないが、エイルズは米国共和党のメディア・コンサルタントとして著名で、リチャード・ニクソン(カリフォルニア州出身・1913~1994)第37代大統領(任期:1969~1974)、ロナルド・レーガン(イリノイ州出身・1911~2004)第40代大統領(任期:1981~1989)、そしてジョージ・H・W・ブッシュ(マサチューセッツ州出身・1924~2018)第41代大統領(任期:1989~1993)の選挙戦に貢献している また、ルドルフ・ジュリアーニ(ニューヨーク市ブルックリン区出身・1944~)ニューヨーク市長(任期:1994~2001)の初回市長選にも係わっており、ジュリアーニがエイルズの弁護士の一人として本作に登場するのはこの関係か エイルズへの反旗を初めて翻したのはグレッチェン・カールソン(ミネソタ州出身・1966~)で、FOXニューズを解雇された直後2016年7月にエイルズをセクハラで告訴 カールソンは1989年のミス・アメリカであり、スタンフォード大学を成績優秀で卒業と才色兼備 多くの女性がカールソンの後に続き、トップ・キャスターだったメーガン・ケリー(ニューヨーク州シラキュース出身・1970~)が輪に加わったことが駄目押しになった マードックはついにエイルズに引導を渡し、カールソンと和解 エイルズには40億円、カールソンには20億円が渡されたという ケリーを製作も担ったシャーリーズ・セロン(南ア出身・1975~)が、カールソンをニコール・キッドマン(ホノルル生まれ・豪州出身・1967~)が演じる セロンはケリーに似せるためにメイクアップ・アーティストのカズ・ヒロ(辻一弘・京都市出身・1969~)に特殊メイクを依頼 カズ・ヒロは本作により第92回アカデミー賞(2020)で2度目のメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞 本作舞台はワシントンD.C.、ニューヨーク市、カリフォルニア州マリブなど 原題は"Bombshell"(英)で、「驚天動地の驚き・失望」「とても魅力的な女性」「砲弾」などの意味があるが、今回はこれらすべてをかけた表現だろう

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品

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