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2021年12月12日 (日)

12月3日~12月9日の週に観た劇場映画

12月3日(金曜)~12月9日(木曜)の週は4本の劇場映画を観た

ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ(98分・米・2021)
パーフェクト・ケア(118分・米・2020)
悪なき殺人(116分・仏・独・2019)
劇場版 きのう何食べた?(120分・日・2021)

(注)★★は超お薦め、★はお薦めの作品

ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ(98分・米・2021) ⇒こう言っては失礼だが、観たい作品が満席だったので時間つなぎで鑑賞 いつもゲームでラスボスと戦っている皆さんにはたまらない作品だろう マーヴェルとソニー(コロンビア)共同製作の「ヴェノム」(2018)の続編 撮影はまず2019年11月~2020年2月に英国ロンドン北西郊外にあるワーナー・ブラザーズのリーヴズデン・スタジオで行われた 続いて2020年2月~3月に本作の舞台である米国サンフランシスコでロケ撮影した模様 サンフランシスコでは12月17日に日本公開の「マトリックス レザレクションズ」(米・2021)とロケ撮影がかぶっていて、「マトリックス」のヘリの映像を借用したという話がある 終盤の激闘シーンの舞台はサンフランシスコのノブ・ヒルにあるグレース大聖堂とのこと 映像創造・合成作業の多いこの手の作品は、ポスプロがとても大がかりで、エンド・クレジットを見るとVFX関係ではざっと1,000人位の名前が登場 さらに音楽関係にも200~300人の名前を列挙 原題は"Venom: Let There Be Carnage"で邦題どおりだが、直訳すると「ヴェノム:さあ皆殺しだ」という感じか "venom"は固有名詞として使われているが、元々「毒液、悪意、蔑視」などの意味があるようだ

0d0dbb8514963bfeパーフェクト・ケア(118分・米・2020) ⇒「ゴーン・ガール」(米・2014)で善悪ないまぜの名演技を見せたロザムンド・パイク(1979~・英国ロンドン出身)がまたやってくれた 前半は悪徳法定後見人(パイク)が医師や介護施設とグルになって、孤独な資産家老人を介護・搾取するというブラック・ビジネス・ライクな展開 しかし、後半は一気に緊張感が増し悪対悪の対決になるが、それでも女だてら一歩も引かないところが、欧米流のウーマン・リブ(ちょっと古いかも)か 全編にブラック・ユーモアが行き届いており、ロシア・マフィアの親分役に小柄なピーター・ディンクレイジ(1969~・米国ニュージャージー州出身)を起用したのも面白い ロケ撮影は、エンド・クレジットを見る限り、米国ボストンとその近郊で行われたようだ また「007」シリーズの撮影で有名な、英国ロンドン西部郊外にあるパインウッド・スタジオでも撮影を実施している模様 原題は"I Care a Lot"=「私は充分に面倒を見ている」 "much"と"a lot"は同じような意味だが、前者は「やや足りない」、後者は「充分な」というニュアンスを含むらしい ここでの"a lot"は「充分すぎる」という意味まで達していて、さらに「充分金儲けに利用している」という感じだろう 邦題もそれなりだが…

b3abc0aa414388cb悪なき殺人(116分・仏・独・2019) ⇒原作はフランスの小説家コラン・ニエル(1976~)の作品"Seules les bêtes"(仏・2017・邦訳なし)="Only the beasts" or "Only the Animals"=「獣ばかり」か フランスのドミニク・モル監督(1962~・西独出身・父が独人、母が仏人)が映画化 舞台はフランス中央高原のコース地方という石灰岩台地が密集する荒涼とした場所 冒頭から登場人物一人ひとりについてパズル状に描写シーンが続く 繰り返しもあるがだんだん裏の裏が解明されていくという構成 ついには最近のインターネット上の様々な活動も登場し、旧仏領のコートジボワール(象牙海岸)・アビジャンに住む黒人青年たちにもつながる 最後にすべての謎が明らかになるが、人生は嘘と誤解でできているような錯覚を覚える 2019年の第32回東京国際映画祭でも上映された ロケは仏コース地方とコートジボワール・アビジャンで行われた模様 原題は原作小説どおりだが、意訳の邦題も悪くはない

劇場版 きのう何食べた?(120分・日・2021) ⇒原作はよしながふみ(1971~・東京都出身)の連載漫画「きのう何食べた?」(2007~) 女優の吉永小百合と檀ふみからペンネームをもらったという漫画家はボーイズラブ(BL)系の作品も得意としているようだ 「嘘を愛する女」(2018)の中江和仁監督(1981~・滋賀県出身)が原作漫画をまずテレビドラマ化(2019@テレビ東京) それが大ヒットとなったので、さらに劇場版として製作したものが本作とのこと ゲイのカップルを西島秀俊(1971~・東京都八王子市出身)と内野聖陽(うちのせいよう・1968~・横浜市出身)がダブル主演で演じた 西島は普通の弁護士役だが、内野は美容師のオネエ役なので、テレビドラマでの役作りには苦労したものと想定される ロケ地は、エンド・クレジットからは、京都市、東京都杉並区・中野区、埼玉県大宮、群馬県前橋市、神奈川県秦野市などと思われる 筆者は京都が大好きなので、特に冒頭に登場する八坂通り、八坂庚申堂、平安神宮、南禅寺、高台寺(竹林、紅葉ライトアップを含む)などの京都の風景・風物には癒された ロケ撮影時期は2020年の暑いシーズンだったようだ

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