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2022年6月12日 (日)

5月26日~6月6日に観た劇場映画

5月26日(木曜)~6月6日(月曜)は3本の劇場映画を観た オミクロンの流行がやや落ち着いてきたと思われたので、そろそろと劇場映画鑑賞に出かけた

・大河への道(112分・日・2022)
★トップガン マーヴェリック(131分・米・2022)
・死刑にいたる病(128分・日・2022)

(注)★★は超お薦め、★はお薦めの作品

6f5c94e09d09e0c1・大河への道(112分・日・2022) ⇒まずびっくりしたのは、本作を鑑賞した東京・有楽町の丸の内ピカデリー(松竹の劇場)の変貌ぶりだった 有楽町マリオンに入居しているのだが、1階にあった有人のチケット売り場が消滅 売り子の女性がいなくなった 9Fの劇場に行くと、場内がかなり改装されていた 座席前後の間隔が長くなり、縦の並びも交互にずれている 以前は前席の頭がよく邪魔になることがあったが少し解消されたようだ また最前列はリクライニング・シートになっており、割増料金なして仰向けに寝てスクリーンを観上げることができる 同じビルに入居していた東宝の映画劇場が東京ミッドタウン日比谷ビルに移動し、階段劇場を採用しとても鑑賞しやすくなったことと関係があるだろう 劇場のことばかり書いたが、本作は落語家立川志の輔(1954~・富山県射水市出身)の新作落語「大河への道-伊能忠敬物語-」を映画化したもの 主演は中井貴一(1961~・東京都世田谷区出身) 志の輔は千葉県香取市の伊能忠敬記念館をたまたま訪れた時に、忠敬の作った日本地図の正確さに驚き、その偉業をたたえるべき新作落語に挑戦し2011年に初演 それを聴いた中井が大いに感動し、映画化を熱望 かなりの時間を費やして本作完成に至ったらしい 2021年秋に撮影され、ロケ地は当然ながら香取市と東映太秦映画村(京都市右京区)が中心 伊能忠敬の養子婿先は佐原の造り酒屋 佐原は江戸時代に優良米と清水そして江戸への水運に恵まれ、小野川沿いの小江戸として繁栄 2006年に佐原市は隣接の3町と合併し香取市になった 筆者の姓が付いた川が存在するのでやや思い入れがあるので、合併後も水郷小江戸で著名な佐原市として残ってほしかったと感じるが…

bd695b3eb37bf83a★トップガン マーヴェリック(131分・米・2022) ⇒トム・クルーズ(1962~・米国NY州シラキュース出身)を一躍スターダムに押し上げた「トップガン」(110分・米・1986)の36年越しの続編 ウィズ・コロナ時代の本格化で、誰しもエンターテイメントに飢えていたためか劇場は完璧に満員御礼 トムはじめパイロット役の俳優は全員ジェット戦闘機に搭乗し操縦したらしい しかも6台のカメラを装着して撮影したことから、映像のリアルさは半端ないと思う 軍の厳しい訓練と規律、昔の因縁、ラブ・ロマンスなどを散りばめエンタメとして充分に楽しめる 今やドローンの時代になっており、戦闘機乗りは不要ではないかというテーゼは重要で微妙 前作では戦闘機パイロット希望者が増えたようだが、今回はそうはならなかったのではという話もある 軍志願者を増やしたいという思いで米軍は本作製作に全面協力している 2018年5月に米国加州サンディエゴで撮影が開始され、8月にはバージニア州にあるノーフォーク海軍基地の空母エイブラハム・リンカーンの飛行甲板で撮影 2019年2月にはサンディエゴにあるノースアイランド海軍航空基地の空母セオドア・ルーズベルトの甲板でも撮影 しあがって、撮影は2019年には終えていたようだが、コロナ禍の関係で公開までには3年間かかったようだ エンド・クレジットを観るとインドのアーティストがとても多数製作にかかわっており、彼らの作業がコロナ禍のために相当中断されたのかもしれない 最後に最近のハリウッドとチャイナとの関係を象徴しているかもしれない点を一つ トムが彼のガレージから革ジャンを着て川崎のバイク・ニンジャに乗って出発するシーン 少ししか観えないがジャケットの背中には明らかに米国と日本と台湾の国旗が チャイナ共産党は間違いなく反発すると想定されるので、ハリウッドはチャイナ市場を重要視しなくなったのかもしれない 言論の自由の方が大事だということかもしれない またトムは宗教団体サイエントロジー協会のナンバー2であり、この教会を歓迎している台湾(中華民国)を宗教弾圧を続けるチャイナ共産党に優先させたという説もある 原題も"Top Gun: Maverick"

2f7a9880063b9622・死刑にいたる病(128分・日・2022) ⇒櫛木理宇(くしきりう:1972~・新潟県出身)の同名長編サスペンス小説を、白石和彌監督(1974~・北海道旭川市出身)が映画化 阿部サダヲ(1970~・千葉県松戸市出演)と岡田健史(1999~・福岡市出身)がダブル主演 櫛木のことはほとんど知らないが、2012年以降多作の作家になっているようだ 「死刑にいたる病」(2017)は「チェインドッグ」(2015)を改題して文庫化したものらしい 白石監督は「彼女がその名を知らない鳥たち」(123分・2017)や「虎狼の血」(125分・2018)で知られる あらゆる役をカメレオン的に怪演する阿部に真面目な役柄の岡田が絡む 「抑圧された子供は自尊心がない」がテーマか 多数の青少年をリンチし殺害した殺人鬼の話なので、当然気持ちは悪い 車の1年点検の合間でなければ観なかったかもしれない ロケ地は栃木県宇都宮市、佐野市など

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コメント

「トップガン」(110分・米・1986)をアマゾン・プライムで再度観ましたが、マーヴェリックの着るフライト・ジャケットの背中にはやはり台湾の国旗が貼り付いていました。

投稿: Kirk | 2022年8月 7日 (日) 午前 06時20分

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