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2022年7月の2件の記事

2022年7月18日 (月)

6月26日~7月9日の間に観た劇場映画

6月26日(日曜)~7月9日(土曜)の間は3本の劇場映画を観た 話題作ばかりだったが、音楽にも興味がある筆者にとっては「エルヴィス」が感動的だった

・PLAN 75(112分・日・仏・比・カタール・2022)
・ベイビー・ブローカー(韓・130分・2022)
★エルヴィス(159分・米・2022)

(注)★★は超お薦め、★はお薦めの作品

c455209315801995・PLAN 75(112分・日・仏・比・カタール・2022) ⇒後期高齢者に近付きつつある筆者にとっては身につまされる作品だった 製作した監督は早川千絵(1976~)で、初長編作品である本作で第75回カンヌ国際映画祭(2022)「ある視点」部門カメラ・ドール特別表彰を受賞 本作が誕生した背景について、監督は「自己責任論がはばをきかせている日本の社会において、社会的に弱い立場にいる人々への風当たりが強く、どんどん不寛容な社会になっていっていると感じていました」と語っている 主演は「男はつらいよ」シリーズ(1969~2019)のさくら役で知られる倍賞千恵子(1941~・東京都豊島区西巣鴨生まれ・北区滝野川育ち) 撮影ロケ地は神奈川県と東京都のようだ 主人公が住んでいるとされた住宅は、神奈川県住宅供給公社の二宮団地(二宮町)だったらしい

5d983646cad545ef・ベイビー・ブローカー ⇒6月末の暑い暑い京都で鑑賞 日本でも熊本県に実在するが、韓国の「赤ちゃんボックス」にまつわる悲喜劇・サスペンスを映画化 車と高速鉄道でソウルと釜山を往復するので、ロード・ムービーでもある 監督は「万引き家族」(120分・日・2018)で第71回カンヌ国際映画祭(2018)でパルム・ドールを受賞した是枝裕和(1962~・東京都練馬区出身)、主演は「パラサイト 半地下の家族」(132分・韓・2019)で主演したソン・ガンホ(1967~・ 韓国慶尚南道金海市出身)という強力なコンビ ソンは本作により第75回カンヌ国際映画祭(2022)で男優賞を受賞 撮影は2021年4月~6月に韓国ソウル・釜山一帯で行われた 英語原題は単に"Broker"

6ea38ccfdabd9032★エルヴィス ⇒冒頭まずラインストーンできらびやかに縁どられたワーナー・ブラザーズのロゴに度肝を抜かれた そのまま、多分エルヴィスの華麗な雰囲気を伝えるような、派手なオープニングへ 本作はもちろんエルヴィス・アーロン・プレスリー(1935~1977・米国ミシシッピ州生まれ・テネシー州メンフィス出身)の伝記的な物語 エルヴィスは世界史上最も成功したソロ・アーティストであり「キング・オブ・ロックンロール」と称される エルヴィス役として主演したオースティン・バトラー(1991~・米国加州アナハイム出身)が素晴らしく、ほぼ全編エルヴィスの楽曲を自ら歌唱し演技しているらしい 黒人が多く住む場所で育ったエルヴィスはゴスペルやカントリーを吸収した上で、彼自身のロックンロール音楽を創り上げたようだ エルヴィス・ファンはもちろん音楽に少しでも興味がある方には必見だと思う 監督は「ムーラン・ルージュ」(127分・豪・米・2001)や「華麗なるギャッツビー」(143分・米・豪・2013)でキラキラの映像を製作したバズ・ラーマン(1962~・豪州NS州シドニー出身) エルヴィスの強欲マネジャー(トム・パーカー大佐)役に名優トム・ハンクス(1956~・米国加州コンコード出身)を起用し、彼に作品中のMC役を任している ハンクスは、多分役に合わせるためだろうと思うが、醜く太り二重顎になっていた 撮影は2020年に豪州クイーンズランド(QLD)州のゴールドコーストにあるビレッジ・ロードショー・スタジオで主に行われたようだ 撮影のため3月に一度米国から渡豪したハンクス夫妻がコロナ陽性になり撮影中断したが、9月に撮影再開されたという情報がある 原題も"Elvis"

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2022年7月 3日 (日)

任天堂(7974)の定時株主総会に出席して

6月29日(水曜)午前10時から任天堂本社開発部(京都市南区)にて任天堂(7974)の第82期定時株主総会が開催された 酷暑の中出席してきたので、暑さ負けしてかなり遅くなったが、若干コメントしたい 土地カンがない方のためにあえて記すと、同社本社開発部は京都駅から近鉄京都線・各駅停車の電車に乗り2駅目の十条駅で降りるとすぐのところにある

まずは全体的な印象 前回出席したのは2019年6月で、コロナ禍のため2年間やむなく欠席 今回出席してみると、総会の様相は大きく変化していた 会場の開発部7F会議室はかなりの大部屋で、2019年までは1,000人位の株主が出席しひしめいていた 今回は椅子の間隔も広く、せいぜい200人程度の出席者 コロナ感染拡大防止の目的で、総会出席のお土産を廃止した上になるべく出席しないようにキャンペーンを行ったのだから当然かもしれない しかも総会開催時間を短縮するというのだから、シャンシャン総会に近くなるのはやむを得ない 会社側にどんどん都合よくなっているように感じるが、今後株主側への配慮も必要だろう

任天堂の2022年3月期の決算は次のとおり 売上高:1.70兆円(前期比3.6%減)、営業利益:5,930億円(前期比7.5%減)そして経常利益:6,710億円(1.2%減) 2021年10月に任天堂スイッチ有機ELモデルを発売して各地で販売好調のようだが、半導体部品等の供給不足によりハードウェアの販売台数が2,306万台と前期比で20%減となったことが響いた 営業外収益には456億円の為替差益が含まれており、これが経常利益を押し上げた ただし、部品等の仕入れは外貨建てで行われているので、為替レート変動が営業利益に及ぼす影響はやや中立的とのこと

海外売上高は1.34兆円で、海外売上高比率は78.8%と高い 注目すべきは地域別の売上高で、米州大陸が7,370億円(43.5%)そして欧州が4,240億円(25.0%)で両者合計すると68.5%を占める 欧州にロシアが含まれているかどうかは分からないが、いずれにしても急速にビジネス環境が悪化しているチャイナとロシアの影響を余り受けないように見えるのは幸運だと思われる

株主対応としては、9月30日に株式10分割を実施する予定で、投資家層と流動性の拡大を狙うのが目的 また、今後自社株買いも検討したいとのこと そういえば、相変わらす現預金は1.21兆円と積上がっており、受取手形及び売掛金と短期有価証券も加えると現金相当物は1.85兆円にもなる これらを株主還元するのはとてもいい方針だと思う 最後に株主として最も関心があることは、「専用ハードウェア+専用ソフトウェア」中心のビジネスモデルがいつまで続くのかということではないか…

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