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2022年10月 8日 (土)

9月16日~23日の間に観た劇場映画

9月16日(金曜)~23日(金曜)の間には、4本の劇場映画を観ることができた B級作品的なものが多かったように思う アップが遅くなった

Zola ゾラ(86分・米・2021)
AKAI(88分・日・2022)
沈黙のパレード(130分・日・2022)
グッパイ・クルエル・ワールド(127分・日・2022)

(注)★★は超お薦め、★はお薦めの作品

885ae8070c202125Zola ゾラ(86分・米・2021) ⇒R18+(18歳以上指定)作品 2015年に実在の黒人女性アザイア・”ゾラ”・キングが自らの実体験をツイッターに投稿した148件のツイートが全米で話題になり、それをジャニクザ・ブラヴォー監督(米ニューヨーク市出身・黒人女性)が脚本も兼ね映画化 ゾラにテイラー・ペイジ(1990~・米加州サンタモニカ出身)が、共演のステファニにライリー・キーオ(1989~・米加州サンタモニカ出身)がそれぞれ起用されている ライリーはエルヴィス・プレスリー(1935~1977・米テネシー州メンフィス出身)の孫であり女流監督でもある 米国ミシガン州デトロイトに住むゾラは、昼はレストラン「フーターズ」で働き夜はポールダンサーとしてクラブ出演をしていた フーターズで出会ったステファニと一緒にポールダンスを踊ることで意気投合 翌日から一獲千金の目的で一緒に車でフロリダ州を目指す 一種のロード・ムービーでもある SNS時代の新たな生き方・商売の一端を描き全米でスマッシュ・ヒットしたらしい 黒人女性の立場の弱さ、強い男に強制される女性の立場、安い女性の性など、いろいろな問題を提示しているようにも思える 最後のフロリダ州キーウエストに向かう長く続く橋(国道US-1号線)の上を走るシーンは印象的で何かを暗示しているようだ 原題も"Zola"

d9fe77c1f0d201adAKAI(88分・日・2022) ⇒現在は俳優・タレントとして活躍する赤井英和(1959~・大阪市西成区出身)の自伝的ドキュメンタリー 最近は「アリさんマークの引越社」TV・CFでよく知られていると思うが、本作はプロボクサー時代に焦点を当てている 高校時代からアマチュア・ボクサーとして活躍していたが、1980年にモスクワ五輪への出場を断念した後鮮烈にプロデビュー 攻撃型ボクサーとして当時の日本記録であるデビュー以来12試合連続ノックアウト勝ちを達成し「浪速のロッキー」という愛称をもらった 1983年にWBC世界スーパー・ライト級タイトル・マッチでブルース・カリー(米国)に挑戦したがTKO負けを喫した 一時行方不明になるものの再起し、専属となった世界的ボクシング・トレーナーの“エディ”・エドワード・タウンゼント(1914~1988・米ハワイ州ホノルル出身)とトレーニングを積んだ 1985年大和田正晴(1961~・東京都練馬区出身)と世界前哨戦を戦うが、KO負けの後意識不明に陥る 急性硬膜下血腫、脳挫傷と診断され、大阪市内の富永病院で開頭手術 回復が危ぶまれたが、奇蹟的に回復 ドクター・ストップにより引退したが、戦績は21戦19勝(16KO)2敗 1987年に出版された赤井の自伝を基に坂本順治監督(1958~・大阪府堺市出身)が脚本も兼ねて製作した映画「どついたるねん」(110分・日・1989)で主演し、俳優・タレント活動を本格化 本作は赤井の実子でボクサーでもある赤井英五郎(1994~・東京出身)が監督・編集 ボクシングの試合、エディ・タウンゼントとのトレーニング・交流模様、開頭手術現場の様子など多くの記録的価値のありそうな映像が観られる

5252eb4674bfeca0沈黙のパレード(130分・日・2022) ⇒東野圭吾(1958~・大阪市生野区出身)の同名原作推理小説(2018)を映画化 ガリレオ・シリーズの小説としては9作目だが、劇場映画としては3作目 3作品とも監督は西谷弘(1962~・東京都出身)で、メイン・キャスト3人は福山雅治(1969~・長崎市出身)、北村一輝(1969~・大阪市出身)そして柴崎コウ(1981~・東京都豊島区出身) いつも思うが福山は存在が大事で、演技は北村が一人で背負っている感じ 犯人探しは難解だが、最近の傾向の「全員怪しい」「女性が怪しい」の風潮に乗っているいるような気がする 撮影は2021年4月~8月に行われた模様 商店街やパレードは撮影前半に主に静岡県牧之原市でロケ撮影されたようだ また音楽を指導する音楽家の住宅は鎌倉市で、のど自慢大会は茨城県境町の公園で終盤に撮影されたらしい

d8c8bdce6d1c196dグッパイ・クルエル・ワールド(127分・日・2022) ⇒私見では今や日本のタランティーノともいえる大森立嗣監督(1970~・東京都出身)が脚本の高田亮(1971~・東京都出身)と組んで制作したクライム・バイオレンス・エンタテイメント作品 とにかく激しく強烈で、容赦ない血みどろのシーンが連続するので、本作に対する好みはわかれるかもしれない 大森監督の父親は俳優・舞踏家・演出家の麿赤兒(1943~・金沢市出身) 大森監督が高田脚本と組んだのは「さよなら渓谷」(116分・日・2013)以来か 高田は「そこのみにて光輝く」(120分・日・2014)や「死刑にいたる病」(129分・日・2022)の脚本も担当している キャストはとにかく豪華で、主演の西島秀俊(1971~・東京都八王子市出身)を始めとして、斎藤工(1981~・東京都港区出身)、宮沢氷魚(1994~・米加州サンフランシスコ生まれ・東京都出身)、玉城ティナ(1997~・沖縄県浦添市出身)、宮川大輔(1972~・京都市生まれ・滋賀県大津市出身)、大森南朋(1972~・東京都出身・監督の実弟)、三浦友和(1952~・山梨県生まれ・東京都出身)、奥田瑛二(1950~・愛知県春日井市出身)、鶴見辰吾(1964~・東京都出身)などきりがない 元ヤクザ(西島)の元子分役を演じた奥野瑛太(1986~・北海道苫小牧市出身)の鬼気迫る怪演は見事 終盤若い2人(宮沢・玉城)が散弾銃を次々とぶっ放す様子は日本の元首相暗殺を思い起こさせる 最後には全員死んでしまうようなのは何かの鎮魂か 撮影は2021年5月~6月に静岡県伊東市、千葉県木更津市、山梨県甲府市などで行われたようだ

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