カテゴリー「経済・政治・国際」の56件の記事

2020年7月 2日 (木)

6月30日付けBBCニュース・ジャパンの記事「インフルエンザの新型、中国で発見 『世界的流行も』と科学者」は中国共産党のプロパガンダかも

皆さんは、6月30日付けBBCニュース・ジャパンの記事「インフルエンザの新型、中国で発見 『世界的流行も』と科学者」をどう受け止めましたか。中国は情報の透明性を高めて、世界の国際防疫の一員として隠蔽なく誠実に責任を果たそうとしているのでしょうか。
小生はとても人が悪いのですが、米国やオーストラリアにおける中国共産党の国家ぐるみのプロパガンダについて、多くの信頼できる書物を読んだので、とてもそう信じられませんでした。
「中国共産党は本件インフルエンザ・ウィルスについて、隠蔽なく速やかにすべての情報を世界、特に米国に公開しました。この新型H1N1ウィルスはブタからヒトには感染するが、ヒトからヒトへの感染はまだ確認されていない」というここまでのくだり(件)は、新型コロナ・ウィルス(武漢ウィルス)の最初のいきさつ(経緯)によく似ていませんか。
「ヒトーヒトの感染も確認され、この新型インフルエンザ・ウイルスは世界的なパンデミックを引き起こす可能性もあったが、中国の高度な防疫システムが効果的に機能し、ウィルスの封じ込めに成功した」と続くのではないでしょうか。
中国共産党は、このプロパガンダによって、中国は透明性が高い国家であり、隠蔽などには全く係わりがなく、国際社会の責任ある一員として振舞っていると主張するのではないでしょうか。
これが杞憂であることを願います。

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2020年6月20日 (土)

消費税についての一考

消費税についての、小生の考えを少々書きます。
消費税は、基本的に納税側にも徴税側にも都合がいいものと考えます。もちろん国家には一定額の税収が必要であることを前提とします。
【納税側の感覚】
・一度消費税額が組み込まれてしまえば、税込みの価格でその物品・サービスが必要かどうかを考えること(酒、ガソリン、タバコなどには、消費税の他に高額の税が課されているが、一度決定されればそれは余り誰も気にしない)
・高額な商品は、恐らくそれがとても必要で、どうしてもほしい時に購入するものだから、消費税が高額でも喜んで支払うだろうこと
・巷間よく言われる消費税の逆累進性については、標準税率を充分に高額にして生活必需品には半額程度の軽減税率を課せば、公平感は保たれること(この場合高所得者が高価格の贅沢品を購入する場合には、一種の財産税・贅沢税的なものとなる)
【徴税側の論理】
・個人・法人の消費額は、国全体の景気に余り左右されないので、消費税額の変動が少なくほぼ一定の税収額が見込まれること(国家予算策定が容易になる)
・徴税を物品・サービスを販売する事業者(企業・個人)に任せられるので、徴税が容易で徴税コストも低くなるであろうこと

6月8日付け東洋経済オンラインの記事「ドイツが『消費税3%下げ』に踏み切る意味:歳出削減を徹底、単なる景気対策ではない」のリンクを示します。これをもって、日本でも消費喚起のために消費減税をすべきと考える方がいらっしゃるかもしれません。しかし、ドイツの国家財政状況は日本のそれとは余りにも違います。憲法に財政収支を黒字にするように書き込み、徹底した歳出削減を行い、2012年からはずっと財政黒字を続けています。一方で2007年に消費税率(欧州では付加価値税(VAT)率)を17%から19%に引き上げています。しかし、軽減税率は低く抑えており、7%です。以下はさるエントリーに小生がコメントしたものです。
==========
日本の国民の動きが遅いのか、選ばれた国会議員たちがだらしないのか、我が国では機敏な政策運営・変更ができませんね。国会での約束などどこ吹く風、議員たちはとにかく自己保身・現状維持ファーストです。
ドイツでは消費税を7月から3%下げても、年末にはまた容易に元に戻せるのでしょう。その前に社会的に必要ならば、消費税を19%にまでも上げるという果断な決断・決定ができることは素晴らしいと思いませんか。
2012年12月の衆議院選挙(都知事選挙も同時だったらしい)で自民党が大勝して安倍政権が誕生しました。確かその直前11月の国会の党首討論で、当時の民主党野田首相と自民党安倍総裁の間で大事な約束がなされました。衆議院を解散するが、消費税を10%に増税するとともに、議員定数を80人程度削減するというものだったと思います。それから消費税を政争の具にしないことも合意されました。
それにもかかわらず、安倍長期政権は消費税を10%にするのに7年も要したし、消費税を政争の具にしたし、さらに議員定数の削減は全く進みませんでした。安倍首相は「あの悪夢のような民主党政権に戻りたいのか」とよく言っていましたが、現在の新型コロナ対応を見ていると、今度は「あの悪夢のような自民党政権に戻りたいのか」と思ってしまいます。
2011年に東日本大震災・福島原発大事故が発生し、当時の民主党政権(菅首相)が右往左往しましたが、今の自民党政権も同じようにただ右往左往しているようです。自民党は単に運が良かっただけではなかったのではないでしょうか。実際原発導入を長期間・強引に推進してきたのは彼らですから。
現在の国民の苦境に当たって、国会議員たちが自分たちの身を切る改革を国民に示すために、コンピューター・システムの知識も経験もない高齢の国会議員たちを中心として、その定数を削減するとともに、議員費用も減らしてほしいといのが、小生の偽らざる思いです。

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2020年6月13日 (土)

特別定額給付金(10万円)の給付状況について

6月12日付けの時事ドットコムニュースによれば、特別定額給付金(10万円)の給付状況は次のとおりです。

総務省は12日、新型コロナウイルスの緊急経済対策として1人一律10万円を配る特別定額給付金が10日までに、約2,101万世帯で給付済みとなり、全体の給付率は35.9%となったと発表した。同日までに、市区町村が申請口座に振り込んだ金額は約4,910万人分に相当する約4兆9,100億円。

筆者なりに各種報道等から、全国及び市区町村における特別定額給付金の給付状況(世帯数ベース)をまとめると、以下のとおりです。
全国       35.9%(6/10現在:6/12時事ドットコムニュース)
     世帯数:5,852万(2019年1/1現在:総務省ホームページ)
鹿児島県出水市  97%(6/8現在:6/10KTS鹿児島テレビ)
     世帯数:2.54万(5月現在:出水市ホームページ)
宮城県栗原市   84.5%(6/11現在:栗原市ホームページ)
     世帯数:2.49万(3/31現在:栗原市ホームページ)
茨城県古河市   66.9%(6/12現在:古河市ホームページ)
     世帯数:6.21万(5/1現在:古河市ホームページ)
東京都大田区   6%(6/13朝のNHKニュース)
     世帯数:40.1万(5/1現在:大田区ホームページ)
愛知県名古屋市  2.5%(6/12午後のメ~テレ「アップ!」名古屋テレビ)
     世帯数:112万(5/1現在:名古屋市ホームページ)

やはり世帯数の多い都市部での給付が非常に遅れているようです。特に、今回はマイナンバーカードによるオンライン申請と書面による郵送申請があり、先に行われたオンライン申請の処理が完全に終わってなければ二重申請の可能性もあり、各市区町村での手作業によるこのチェックが難しくまたシステムの不備もあって時間がかかっているという報道があります。
地方自治体の現場を余り熟知していないような総務大臣が、この特別定額給付金というエサを使って、なかなか普及が進まないマイナンバーカードを国民に無理やり申請させようとしたことが原因のように思われます。もし実施するならば、住基ネット(住民基本台帳ネットワークシステム)と充分横連携して、オンライン申請システムでは申請内容や二重申請のチェックを容易に可能なようにすべきだったと考えられます。
なお出水市では、給付金の速やかな振り込みを行うため、名前や住所などの個人情報をバーコードで読み込むことで二重振り込みを防止する機能のついた事務処理ソフトを職員が独自に開発したということが報道されています。

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2020年5月 5日 (火)

【動画】中国のサプライチェーン支配:中国共産党を助けたアメリカ

反中メディアの大紀元の報道だから5割引き位が相当だと思うが、この辺りの中国共産党政権や在外中国人の行動が米国での反中感情を高めているのだと思う 26分余りのこのビデオを観て気分を悪くした人がいたら申し訳なく感じるが、こういう意見もあることを理解してほしい キャスターのシモーネ・ガオ女史は多分姓が「高」の中国系米国人だと想定され、これも中国共産党政権への皮肉のように感じる
すべては2001年11月に中国がWTO(国際貿易機関)に加盟した時から始まったものと考えられる 当時親中派だった米国クリントン政権がそれを推進していたし、日本政府も後押ししていた 加盟に当たって中国は交易の公平性・透明性を約束したし、民主主義を実現することも公約したはず 当時一緒に台湾(中華民国)のWTO加盟が認められたことは中国共産党政権の恥であっただろう
この結果、米国の強欲な資本家が少しでも利益・私欲を増やそうと思って、グローバル化に乗って生産・製造拠点を中国に移転し米国での生産・製造を放棄させた 日欧も同様であった 中国も世界の生産・製造拠点となることで、貿易が拡大し、国・国民が豊かになり幸せになることとして受け入れた
その後がどうなったのだろうか 中国共産党政権は農村部の国民を安月給でこき使い、また環境破壊を徹底して、世界を相手に安値ダンピングを繰り返し世界シェアを高めた 外国資本への介入は一向にとどまらず、時に強権発動を伴う また、中国の民主主義は一向に進まず、チベット、法輪功、新疆などでの人権侵害・迫害がまかり通っている 武漢での多数の臓器移植手術などは臓器の由来について説明が付かないようだ 中国共産党政権と一部の富裕層は幸せになったかもしれないが、ほどんどの中国国民は徹底的に搾取され幸せになったとは言い難いと思う
これまでは日米欧の自由民主義圏と中国共産党政権がお互いに共通の利益があり、お互いに必要としていたが、今回の新型コロナ・パンデミックで情勢が一変 中国共産党政権が余りにも国家の品格のない行動をとったために、世界が引いてしまった 中国共産党政権は自らの行動の帰結が自らにはね返ることを目の当たりにするかもしれない
【動画】中国のサプライチェーン支配:中国共産党を助けたアメリカ

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2007年11月25日 (日)

第45回小平市民文化祭・小平青少年吹奏楽団演奏会を聴いて

 本日、第45回小平市民文化祭の催し物の一つである、小平青少年吹奏楽団演奏会を聴いて参りました。午後2時から小平市民文化会館「ルネこだいら」の大ホールにて開演されました。小平市民文化祭は、地域レベルの文化活動を促進するために、小平市が財政的にも支援しているようです。したがって、休憩後には小林正則市長がご挨拶されました。

 楽団の創立者の緒形まゆみ先生がいつもやっていたように、今回もメニュー形式でプログラムを表現していました。音楽のレストランで音楽のフルコースを楽しむという感覚です。

   メニュー

  • 前菜~フリーランスマーチ(J・P・スーザ作曲、R・F・ゴールドマン編曲)
  • ワイン~大河ドラマ「風林火山」よりメインテーマ(千住明作曲、仲原達彦編曲)
  • サラダ~青空の彼方へ Journey to hopeful skies-Concert March(福田洋介作曲)
  • 肉料理~シンフォニック・ダンス Ⅲ.ホウダウン Ⅳ.盆をどり唄 Ⅴ.ベリー・ダンス(福田洋介作曲)
  • (休憩)
  • 魚料理~スペイン(C・コリア作曲、木原塁編曲)
  • スープ~スパニッシュフィーバー(J・チャッタウェイ作曲)
  • パン~ふるさと(岡野貞一作曲、高山直也編曲)
  • 食後酒~和田アキ子パワフルコレクション(本澤なおゆき編曲)
  • デザート~ジャパニーズグラフィティーⅩⅡ(星出尚志編曲)
  • 食後にコーヒーか紅茶はいかがですか?(アンコール)~Time to say good-by、ティコティコ

 3曲目は福田洋介先生が小平青少年吹奏楽団のために作って下さった楽団テーマ曲です。福田先生がゲストでお見えになっており、ご自身で作曲された3曲目と4曲目を指揮されました。休憩後の5曲目は編曲者の木原塁先生自身が飛入り参加し、パーカッションを担当されました。6曲目は楽団の恩人である、小平六中の元校長先生であった伊藤卯之助先生がパーカッションに参加しました。今年80歳になるとは思えない若さでした。そして、最後のアンコール曲では、再び福田先生が指揮を執り、にぎやかなティコティコでは木原先生、伊藤先生そして賛助出演も含めた団員47名が全員参加し、見事なフィナーレを迎えました(次の写真)。

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  • 小平に 草の根文化 拡がって

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2006年12月25日 (月)

全都道府県訪問#40 鹿児島県

 次は鹿児島県訪問の報告です。ちょうど40番目の県になりました。

  • 第2日目
    • 宮崎県から移動~霧島温泉郷に入ると、昨日降った雪が除雪はされているもの路肩に数10㎝も溜まっていて、冬至前後の真っ暗な夕闇の中、山道を運転するのは少し恐い気がしました。
    • 霧島・林田温泉泊~霧島温泉郷から南側には視界を遮る山等はないため、翌朝ホテルのロビーや露天風呂からは桜島と錦江湾(鹿児島湾)の見事な眺望を楽しむことができました。
  • 第3日目
    • 霧島神宮参詣~霧島神宮参詣の栞によりますと御由緒は次のとおりです。200512241020000 「当神宮は天祖天照大神の御神勅を畏み戴きて三種の神器(皇位の御璽(みしるし))を奉持し、高千穂峯に天降りまして皇基を建て給(たもう)た肇国(ちょうこく)の祖神<天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)>をお祀りしているお社です。旧記によると欽明天皇の御宇(ぎょう)(西暦540年)、はじめ高千穂峯のほど近く脊門丘(せとお)に社殿が建立されたが、その後たびたび噴火炎上し幾星霜を経て今から500年前現在の社地へ御鎮座になりました。いまの御社殿は第21代薩摩藩主島津吉貴公が1715年(正徳5年)に造営寄進されたもので、絢爛たる朱塗りの本殿、拝殿、勅使殿等その配置はまさに輪奐(りんかん)の美をなし、西の日光とも称せられる。特に殿内は漆塗りで二十四考の絵画、龍柱、床には鶯帳りが施されている。1874年(明治7年)2月「霧島神宮」と社号改定、官幣大社に列格仰せ出されました」(1枚目の写真は雪の霧島神宮)
    • 霧島民芸村訪問
    • 知覧観光~知覧は、「母ヶ岳の優美な姿を借景とし、260余年もの歳月を経200512241338000 て、歴史の息吹を今に伝える薩摩の小京都」だそうです。知覧武家屋敷群では、7つの国指定の名勝庭園を鑑賞することができました(2枚目の写真は佐多民子氏邸庭園)。同屋敷群の一角にある、築150年といわれる知覧独特の「二ツ家民家」を活用した食事処で郷土料理を楽しみました。
    • 開聞岳、白露酒造工場確認~霧島温泉で初めて味わった、白露酒造の芋焼酎「匠の華」がとても美味しくファンになりました。東京でも大きな酒屋さんでは売っています。
    • 指宿温泉泊~錦江湾を眺めながら、砂むし風呂を体験いたしました。背中と腿の裏が少し熱すぎるように感じました。
  • 第4日目
    • 城山観光~城山は南北朝時代に城が築かれていた標高107mの小高い丘で200512251202000あり、 西南戦争最後の激戦地です。ここの展望台からは、鹿児島市街地、桜島、錦江湾、そして大隅半島までの見事な眺望を楽しめます(3枚目の写真が城山から眺めた桜島と錦江湾)。
    • 仙巌園(磯庭園)観光~仙巌園(せんがんえん)は、第19代薩摩藩主島津光 久が1658年(万治元年)に別邸として建てたのが始まりだそうです。桜島を築山に錦江湾を池に観立てた雄大な借景を持ちます(4枚目の写真が仙巌園から観た桜島と錦江湾の借景、5枚目の写真が仙巌園内の磯御殿-内部の見学ツアーあり)。
    • 尚古集成館訪問~尚古集成館には、第28代薩摩藩主島津斉Himg0107_1彬により着手された殖産事業・集成館事業の一部が展示されています。本館の建物自体は旧集成館の機械工場でした。集成館事業については、パンフレットに次のように紹介されています。「1840年代、薩摩藩は開国・通商を求めるヨーロッパ諸国の烈しい外圧にさらされ、いち早く近代化に着手しました。 特に、1851年(嘉永4年)薩摩藩主となった島津斉彬は、ヨーロッパの国々のような強く豊か200512251341000 な日本を夢見て、集成館事業という非常にスケールの大きな近代化産業を推進しました。集成館事業は、鹿児島城下郊外の磯に築かれた工場群『集成館』を中核に、製鉄・造船・造砲・紡績・機械・印刷・出版・教育・製薬・精糖・ガラス・ガス・医療などさまざまな分野にわたっています。幕府や他藩の近代化が、軍事力の強化を主体としていたのに対し、集成館事業の場合は産業の育成や社会基盤の整備にまで及んでいました。人々が豊かに暮らせるようになれば自然とまとまる。人の和はどんな軍備よりも勝ると斉彬が考えていたからです。 斉彬は、幕府や藩といった枠を越え、日本人が一丸となって近代国家を築くべきだと主張していました。集成館事業は、薩摩藩だけではなく、日本全体を生まれ変わらせたいという斉彬の思いのこもった大きな事業だったのです。 1858年(安政5年)、斉彬は病死し、斉彬の夢は弟の久光や娘婿の忠義、西郷隆盛・大久保利通ら多くの家臣達に受け継がれました」
    • 薩摩ガラス工芸訪問~薩摩切子が有名です。
    • 鹿児島空港でレンタカー返却、空港出発~薩摩料理は、薩摩揚げ(本場のものは一つひとつが小振りです)、きびなご、黒豚が美味しいです。
  • 島津藩 自治は革命 命懸け

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2006年12月24日 (日)

全都道府県訪問#39 宮崎県

 ちょうど1年前、全都道府県訪問の一環で宮崎県と鹿児島県を訪れました。今回は宮崎県訪問の報告です。

  • 第1日目
    • 宮崎空港到着、レンタカー借用~当日朝鹿児島県北部は数10年振りとかのHimg0087_2大雪に見舞われ、鹿児島空港は閉鎖されていました。もし宮崎空港ではなく鹿児島空港に向かっていたらフライトはキャンセルされていたはずで、最初から幸運の女神が微笑んでくれました。宮崎空港でも雪が降ったそうですが、昼前に到着した時には消えていました。
    • 青島観光、青島神社参詣~とにかく吹きさらしで、風がとても冷たくライナーをHimg0090_1外したコートではかなり寒い思いをしました。青島は周囲1.5㎞の小さな島ですが、海幸彦、山幸彦の神話の舞台であり、島の中央には山幸彦を祀った青島神社があります。神社には、巨人軍の選手が春のキャンプ時に奉納した絵馬が沢山掛かっていました。また、島にはビロウ樹(椰子科の植物)等の亜熱帯植物が生い茂っていました。そして、島の周りは「鬼の洗濯板」と呼ばれる面白い波状岩で囲まれていました(1枚目の写真が青島神社の鳥居と鬼の洗濯板)。
    • 青島泊~翌朝、ホテルから日向灘に昇る日の出を観ることができました(2枚目の写真)。
  • 第2日目
    • 堀切峠観光
    • サンメッセ日南訪問~京都一燈園の創始者で、日本の聖フラHimg0093_1ンシスコとも、あるいは日本のガンジーとも称される西田天香の遺徳のよって造られた太陽と南洋のパーク(公園)です。イースター島のアフ・アキビという名前の付いたモアイ7体を正式な許可を得て復刻したものが並んでいる様は、壮観でした(3・4枚目の写真が7体のモアイ像)。これは、イースター島のモアイ像を修復した日本チームに感謝し、復刻が許可されたものだそうです。
    • 鵜戸(うど)神宮参詣~鵜戸神宮は鵜戸崎の海蝕洞の中に建Himg0094_3ち、神武天皇の父の生誕地といわれているそうです。境内から眼下に望む海岸にある、亀石の甲羅の窪みに素焼きの玉を投げ入れ、入れば願いが叶うといわれるものがありました。7個の玉を購入し、7回チャンスがある訳ですが、男性は左手で投げなければいけませんでした。それでも、私は3投目に見事に入れることができました。
    • 飫肥観光~飫肥は、日本外交の基礎を築いた明治の外交官・小村寿太郎Nec_0095 出身地です。彼は、1905年(明治38年)首席全権大使として米国ポーツマス市で日露戦争終結のための交渉をロシアと行い、日露講和条約を締結することができました。飫肥城では、豫章館(藩主伊東家の屋敷と庭園)、松尾の松(江戸時代の藩主の御殿を再現)、飫肥城歴史資料館(飫肥藩ゆかりの品々を展示)、国際交流センター小村記念館(小村寿太郎侯の資料館、国際交流。文化的行事にも活用)、そして商家資料館(飫肥商人の暮らしに触れる)を見学しました(5枚目の写真は飫肥城大手門)。また、名物おび天を食しました。
    • 鹿児島県へ移動~多分台風による崖崩れのせいで飫肥街道から都城へ抜けるルートが閉鎖されていたため、かなり遠回りになりましたが宮崎自動車道を利用して鹿児島県に入りました。
  • 遥か明治 飫肥が育む 外交力

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2006年12月22日 (金)

12月の銚子・犬吠埼

Himg0151  先週末、関東最東端といわれる銚子・犬吠埼を、愛車レクサスIS250を駆って1泊2日で訪ねて参りました。12月は、地軸の傾きのせいで、日本最東端の北海道納沙布岬より日の出の時刻が早い、つまり日本一早く日が昇ること(午前6時30分頃)で有名なところです。しかし、真に残念ながら、今回は天気が曇りで日の出を拝むことはできませんでした(1枚Himg0144目の写真はホテルから眺めた犬吠埼)。
 (注)島嶼部を考慮する と、12月に日本一日の出の時刻が早いのは多分小笠原諸島だと思います。
 1日目は、犬吠埼灯台を登り、次に地球の丸く見える丘展望館を訪れました。犬吠埼灯台は、北緯35度42分28秒、東経140度52分07秒の地点にHimg0139建てられ、地上から灯火まで27m、水面から灯火まで52mの高さがあり、初点灯は 1874年(明治7年)11月15日とのことです(2枚目の写真は犬吠埼灯台と商店街)。(九十九里浜にちなんだ?)99段の螺旋(らせん)階段と16段の梯子を登ると展望デッキに出られ、360度のパノラマの眺望が楽しめます(3枚目の写真は灯台展望デッキから君ヶ浜を望んだもの)。地球Himg0150の丸く見える丘展望館(4枚目の写真)は、標高73.6mの銚子最高峰の愛宕山山頂にあり、屋上の展望台からの眺望は330度が海といわれ、文字どおり地球が丸く見えました。
 2日目は、ヤマサ醤油工場、ウオッセ21、屏風ヶ浦(びょうぶがうら)そして飯岡刑部(ぎょうぶ)岬展望館を訪ねました。醤油の醸造は漁業と並ぶHimg0153銚子の主要産業で、元々は醤油醸造の発祥の地紀州(和歌山県湯浅町が文字どおりの発祥の地)からおよそ400年前に製造法が伝えられたものだそうです。週末は工場が休業でビデオ案内のみでした。ウオッセ21は水産物卸売センターで、大抵のお土産はここで 揃えられます。屏風ヶ浦(5枚目の写真)は、銚子市の南西側、名洗(なあらい)から飯岡刑部岬展望館Himg0157_1のある刑部岬まで約9kmにわたって高さ40~50mの断崖絶壁が続いているエリアで、英仏海峡英国側ドーバーの「白い壁」にたとえられ「東洋のドーバー」とも称されているそうです。最後の飯岡刑部岬展望館からは、刑部岬から始まり南西方向に遠くに広がる九十九里浜(6枚目の写真)を一望するこ とができました。
 (注)13世紀に中国南宋から径山寺(金山寺)味噌の製法が現在の和歌山県由良町に伝わり、味噌樽にたまる汁を商品化したものがたまり醤油だそうです。
 最後になりましたが、さすがに水産物は活きがよく美味で、カンパチ、タイ、ハマチ、マグロ、イカ、タコ等に加えて、キンメダイ、サワラ、サンマ等も生で食しました。

  • 海の道 紀伊から房総 醤油ロード

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2006年12月10日 (日)

藤原正彦著「国家の堕落」を読んで

 あの「国家の品格」の著者藤原正彦氏が、明日が書店での発売日である「文藝春秋」2007年1月号(新年特別号)の巻頭に特別寄稿を寄せております。その題目は、「驕れる経済人よ、猛省せよ 国家の堕落 改革の名のもとに国柄を壊し、ついには教育まで」としてあります。

 (注)ところで文藝春秋を年間定期購読していると、発売日の数日前に自宅に配送されますし(今回は5日前の水曜日に配送されました)、表紙の絵を描いている平松礼二氏の絵を使ったカレンダーもいただけます。

 藤原氏は、この論文を次のように始めております。

 近代になって、市場原理主義ほどこの日本を傷つけたものは多くはない。戦前の帝国主義、戦後のGHQと日教組、そして冷戦後の市場原理主義と並べられるほどである。
 日本を傷つけたこれらイデオロギーには二つの共通な特徴がある。一つは、それらイデオロギーが日本を傷つける過程で、一部の狂信的な人々に主唱され利用されただけではなく、大多数の国民にも共有されたということである。そして二つ目は、それらイデオロギーが我が国の古くからの国柄を忘れたものであったということである。

 藤原氏は、国家に対する何の哲学もないまま、市場原理主義という経済の視点で日本改造を行ったため、日本の国柄が破壊され、

  • 企業のリストラにより500万ともいわれるニート、フリーターが出現し
  • 経済上の格差、生命の格差そして教育の格差を広げ
  • 激しい競争社会というより生き馬の目を抜くような社会を現出させた

などと結論付けております。また、市場原理主義を推し進めていけば、日本農業は壊滅に瀕し、現在でも40%に過ぎない食糧自給率はさらに格段に低くなると予測しています。
 確かに我々も日々営利企業で働いていると、金儲けが目的ですから、どうしても金儲け主義になってしまいます。その結果、

  • 競争相手を出し抜く
  • 弱い相手は徹底的に叩く
  • 負けた者には存在価値がない
  • 必要以上に難解で、細かい字の契約書を作る
  • 分からなければいい(通常犯罪までは参りませんが、行き過ぎると談合や賄賂に至ります)

などの発想が、とてもた易く出て来てしまいます。これは、言い換えれば、「自分さえ良ければいい」、「相手などどうなっても構わない」という、藤原氏が著書「国家の品格」で述べている、日本に古来から備わっているという「弱いものいじめをしない」、「惻隠の情をもつ」などという武士道の精神に、全く反する思考が出て参ります。
 これは、日本の現代社会の病理である、自殺といじめにつながっているのではないでしょうか。

  • 存在は善である
  • 生命は尊重すべきものである
  • 弱いものいじめをしない
  • すべての生き物と共生する

などの、いわゆる自明の理、公理的なものをしっかり教育しないとこのようなことになるのではないでしょうか。藤原氏は、市場原理主義による教育改革には最も警鐘を鳴らしており、小学校でパソコンを教え、英語を教えることで、基礎科学、文学、芸術などは切り捨てられると危惧しています。「歴史的視点に立つと、数学とか理論物理学などの基礎科学の弱い国が、長期間繁栄したことは近代になって一つもない」のだそうです。
 私は藤原氏の意見には共感できる部分が多かったのですが、さて皆さんはいかがでしょうか。とにかく国家的な議論を行うことが必要だと思います。

  • 国柄を 偲び草の根 人づくり

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藤原正彦の人生案内 Book 藤原正彦の人生案内

著者:藤原 正彦
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2006年12月 9日 (土)

小平・市民オペラ協会第20回公演「マイ・フェア・レディ」を観て

Himg0120  先週の日曜日にルネこだいら(写真はルネこだいら前のあかしあ通りと欅の紅葉)中ホールにて行われた、小平・市民オペラ協会第20回公演を観て参りました。今年は、フレデリック・ロウ作曲のミュージカル「マイ・フェア・レディ」(小平版・日本語)が上演されました。団員は音大卒やグリークラブ上がりが含まれるものの基本的に素人ですが、年一回のこの公演のために1年間毎日曜日練習してきただけあって、なかなかの出来映えでした。会場はほぼ満席で、約400人もの観客がミュージカルを堪能しました。 
 毎週いつも音楽の指導をして下さり、また公演時は指揮をして下さるのが、とても素敵な佐々木弐奈先生(国立音大卒、二期会オペラスタジオ終了)です。それから、演出・演技指導をして下さるのが、俳優の井上肇先生です。多分ボランティアではないかと思いますが、プロの二人の先生に指導していただくのはとても幸運なことだと考えました。さらに、ボランティアでとても綺麗な衣裳を制作して下さる方、そしてメーキャップをして下さる方もおり、大道具・小道具を除けば、サポートはかなり充実しているようでした。
 この催しは、小平市教育委員会・小平市文化協会主催で、第44回小平市民文化祭参加のものです。したがって、会場には市長と市議会議長の姿もありました。多分市レベルの活動でオペラやミュージカルを上演しているのは、とても珍しいのではないでしょうか。昨年は、ご存知W.A.モーツァルト作曲の歌劇「魔笛」(小平版・日本語)を上演しました。なお、昨年から私の義母も公演に参加しております。

  • 素晴らしき 市民レベルの ミュージカル

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マイ・フェア・レディ Music マイ・フェア・レディ

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