エムスリー(2413)の定時株主総会に出席して
6月28日(火曜)午前10時からサピアタワー・ステーションコンファレンス東京(千代田区)にてエムスリー(株)(2413)の第22回定時株主総会が開催された 午後には京都に向かう予定だったので、東京駅直結のちょうどいい会場だった ついに売上高が2,000億円を超える規模の会社になった同社の株主総会について若干コメントしたい
同社の2022年3月期の売上収益は2,802億円(前期比23%増)、営業利益は951億円(前期比64%増)そして税引前当期利益は962億円(前期比65%増) 3年前に売上高が1,000億円を超えたと思ったら、今回は2,000億円の大台に乗った しかし、依然として急成長中
メイン事業のメディカルプラットフォームm3.comは登録医師数が31万以上になり、国内の医師の90%をカバー また医師のログイン回数や1回あたりの滞在時間も増加中 医薬品・医療機器等の国内MR費用は約1兆5,000億円で、20~30%がネット経由になると想定されるのでまだ同社の成長余地はありそうとのこと 製薬会社にネット・リテラシーの高いMRを提供するMRのデジタル・トランスフォーメーション(DX)化も推進 クラウドを活用したデジタルカルテ「M3デジカル」も展開し、保管カルテは1億件を超えたらしい さらに医療機関向けのデジスマ診療(オンライン診療受付~診断~カルテ作成~会計~支払いを一体化)も提供
新規事業としては米国で開発されたRecellという熱傷等治療機器の権利を獲得し、今後とても有望らしい また、「ホワイト・ジャック」という健康な人をターゲットにし、病気にならないためのサービスを展開していく模様(手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」のもじりのようだ) うがった見方をすると、医者・看護師等の医療関係者、また製薬・医療機器等の会社をターゲットにしたサービスは限界が見えるので、すべての健康な人々を狙ったサービスを展開するというようにも聞こえる
株主還元についての質問があったが、谷村社長の答えは、第1に会社の事業を拡大し時価総額を高めるM&Aなどの積極投資、第2にインサイダーの問題をクリアする必要があるが自社株買い、第3に配当金の増額であった
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