満開を迎えた梅の名所「吉野梅郷」を訪れて(青梅市梅の公園、そして梅の里・九兵衛で食事)
愛車レクサスIS250を駆って関東有数の梅の名所「吉野梅郷(よしのばいごう)」(東京都青梅市)を訪れました。2月14日(土曜)付日経新聞のPLUS1で、見事「おすすめの梅の名所ランキング」第1位を獲得したので気になっておりました。昨夜から雨模様でしたが、午後3時頃には晴れるという天気予報を信じて昼過ぎに出発しました。明日15日(日曜)は好天が予想され、ちょうど観梅市民まつりが開催予定なので大混雑すると思われました。青梅街道を約30km走って吉野梅郷に到着するころは、予報どおり雨もやみ北西方向には青空が観えました。青梅市梅の公園に近い、個人所有の観梅園に駐車しました(料金800円)。
梅の公園に向って梅の公園通りを歩いていると、右手に天沢院・梅林山(曹洞宗)がありました。境内にある「お願い地蔵尊」の赤い幟が入口にあり、その裏山が梅の公園を眺める絶好のポイントとの表示が目に付きました。そこで登ってみることにしましたが、雨でぬかるみ足場が悪く滑ってしまいました。次の写真は、1枚目が裏山からの、満開を迎えた梅の公園全景で、2枚目が北西方向、吉野梅郷の全景です。こちらに向かって来ている青空が観えます。
いよいよ青梅市梅の公園に入りました(入園料200円)。パンフレットによれば次のとおりです。
吉野梅郷とは、JR青梅線日向和田駅から二俣尾駅までの多摩川南側、東西4キロメートルに広がる地域で、約2万5千本の梅があります。
青梅市梅の公園は、この吉野梅郷の中にあり、120品種、1500本の梅がある山の斜面を利用した自然公園です。四が昭和47年に整備し、現在では吉野梅郷を訪れた人は必ず立ち寄る「吉野梅郷のシンボル」となっています。
入口すぐに山茱萸(さんしゅゆ)の黄色い花が目立っておりました。山茱萸とは別名秋珊瑚(あきさんご)あるいは春黄金花(はるこがねばな)とも呼ばれるそうで、解説板によれば次のとおりです。
梅(バラ科)ではなく、ミズキ科ミズキ属の落葉小高木で、朝鮮半島・中国原産。江戸中期に渡来。葉は楕円形。
春に黄色の小花を多数つける。秋には楕円形の実が赤く熟す。
実は漢方で滋養強壮薬とされ、山茱萸酒なども作られる。
滑る足元を気にしながら、山の北斜面を登り始めました。
玄海躑躅(げんかいつつじ)の脇を、次の写真では右上部に観える「しだれ梅の滝」を目指して進みます。玄海躑躅は別名トキワツツジとも呼ばれるそうで、解説板によれば次のとおりです。
ツツジ科ツツジ属の落葉小低木で、岡山県以西、朝鮮半島に分布。葉は楕円形で粗毛が生える。
カラムラサキツツジの変種とされ、ツツジの中でも華やかな桃色~紅紫色の花を咲かせる。
園芸用に採取されたため、絶滅の危機に瀕している自生地もある。
「しだれ梅の滝」の上部に到着し、しだれ梅の間から梅の公園全景を撮影しました。
しだれ梅の滝からやや下り、紅梅越しにしだれ梅を撮りました。
紅梅が綺麗です。雨上がりで、山から水蒸気が昇っています。
東口に近いところまで来ると、解説板の付された梅の樹が多数植栽されておりました。2種類だけ紹介します。まず、八重祭笠枝垂(やえまつりかさしだれ)です。解説板によれば次のとおりです。
野梅性の大輪の八重咲き。青梅市梅郷、鈴木文吾氏の先代の実生したものから生まれた新花。半八重咲で花弁の先に裏口紅がのこりしべも美しく散開する。
2つ目は幾夜寝覚(いくよねざめ)です。解説板によれば次のとおりです。
大輪の八重咲き。花色は紅紫色、底紅で、花弁は大きく波を打って抱えて開く。しべの数も梅花中で最も多く、真に優雅で豪華な花である。
梅の公園のガイドさんが近くで説明しているのが聴こえて参りましたが、百人一首でも歌われている花だそうです。花が大輪なので、重さで上を向いて咲くことができず、すべて下を向いているとのことです。したがって、下から見上げるとすべての花が自分の方に向いて咲いてくれているように観えるという、サービス精神旺盛な花のようです。
そうこうするうちに、いよいよ晴れてきて、陽も射して参りました。山の中腹から梅の公園全景を撮影しました。ここは近景の梅花に、雲のような遠景の梅花が絡み合って、そのコントラストが本当に綺麗でした。すっかり青空になりました。
梅の公園を出て吉野川沿いに通りを下り、JAのグリーンセンター(農産物直売所)へ向かいました。梅製品と一緒に、青梅の銘酒・五段仕込「澤乃井」を購入しました。そして、早めの夕食と思い、梅料理の店「梅の里・九兵衛」に入りました。梅料理9品が付いた梅郷御膳に舌鼓を打ちました。
- 雨霽(は)れて 吉野梅郷 馨(かお)り立つ
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