カテゴリー「投資」の9件の記事

2022年7月 3日 (日)

任天堂(7974)の定時株主総会に出席して

6月29日(水曜)午前10時から任天堂本社開発部(京都市南区)にて任天堂(7974)の第82期定時株主総会が開催された 酷暑の中出席してきたので、暑さ負けしてかなり遅くなったが、若干コメントしたい 土地カンがない方のためにあえて記すと、同社本社開発部は京都駅から近鉄京都線・各駅停車の電車に乗り2駅目の十条駅で降りるとすぐのところにある

まずは全体的な印象 前回出席したのは2019年6月で、コロナ禍のため2年間やむなく欠席 今回出席してみると、総会の様相は大きく変化していた 会場の開発部7F会議室はかなりの大部屋で、2019年までは1,000人位の株主が出席しひしめいていた 今回は椅子の間隔も広く、せいぜい200人程度の出席者 コロナ感染拡大防止の目的で、総会出席のお土産を廃止した上になるべく出席しないようにキャンペーンを行ったのだから当然かもしれない しかも総会開催時間を短縮するというのだから、シャンシャン総会に近くなるのはやむを得ない 会社側にどんどん都合よくなっているように感じるが、今後株主側への配慮も必要だろう

任天堂の2022年3月期の決算は次のとおり 売上高:1.70兆円(前期比3.6%減)、営業利益:5,930億円(前期比7.5%減)そして経常利益:6,710億円(1.2%減) 2021年10月に任天堂スイッチ有機ELモデルを発売して各地で販売好調のようだが、半導体部品等の供給不足によりハードウェアの販売台数が2,306万台と前期比で20%減となったことが響いた 営業外収益には456億円の為替差益が含まれており、これが経常利益を押し上げた ただし、部品等の仕入れは外貨建てで行われているので、為替レート変動が営業利益に及ぼす影響はやや中立的とのこと

海外売上高は1.34兆円で、海外売上高比率は78.8%と高い 注目すべきは地域別の売上高で、米州大陸が7,370億円(43.5%)そして欧州が4,240億円(25.0%)で両者合計すると68.5%を占める 欧州にロシアが含まれているかどうかは分からないが、いずれにしても急速にビジネス環境が悪化しているチャイナとロシアの影響を余り受けないように見えるのは幸運だと思われる

株主対応としては、9月30日に株式10分割を実施する予定で、投資家層と流動性の拡大を狙うのが目的 また、今後自社株買いも検討したいとのこと そういえば、相変わらす現預金は1.21兆円と積上がっており、受取手形及び売掛金と短期有価証券も加えると現金相当物は1.85兆円にもなる これらを株主還元するのはとてもいい方針だと思う 最後に株主として最も関心があることは、「専用ハードウェア+専用ソフトウェア」中心のビジネスモデルがいつまで続くのかということではないか…

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2022年6月28日 (火)

エムスリー(2413)の定時株主総会に出席して

6月28日(火曜)午前10時からサピアタワー・ステーションコンファレンス東京(千代田区)にてエムスリー(株)(2413)の第22回定時株主総会が開催された 午後には京都に向かう予定だったので、東京駅直結のちょうどいい会場だった ついに売上高が2,000億円を超える規模の会社になった同社の株主総会について若干コメントしたい

同社の2022年3月期の売上収益は2,802億円(前期比23%増)、営業利益は951億円(前期比64%増)そして税引前当期利益は962億円(前期比65%増) 3年前に売上高が1,000億円を超えたと思ったら、今回は2,000億円の大台に乗った しかし、依然として急成長中

メイン事業のメディカルプラットフォームm3.comは登録医師数が31万以上になり、国内の医師の90%をカバー また医師のログイン回数や1回あたりの滞在時間も増加中 医薬品・医療機器等の国内MR費用は約1兆5,000億円で、20~30%がネット経由になると想定されるのでまだ同社の成長余地はありそうとのこと 製薬会社にネット・リテラシーの高いMRを提供するMRのデジタル・トランスフォーメーション(DX)化も推進 クラウドを活用したデジタルカルテ「M3デジカル」も展開し、保管カルテは1億件を超えたらしい さらに医療機関向けのデジスマ診療(オンライン診療受付~診断~カルテ作成~会計~支払いを一体化)も提供

新規事業としては米国で開発されたRecellという熱傷等治療機器の権利を獲得し、今後とても有望らしい また、「ホワイト・ジャック」という健康な人をターゲットにし、病気にならないためのサービスを展開していく模様(手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」のもじりのようだ) うがった見方をすると、医者・看護師等の医療関係者、また製薬・医療機器等の会社をターゲットにしたサービスは限界が見えるので、すべての健康な人々を狙ったサービスを展開するというようにも聞こえる

株主還元についての質問があったが、谷村社長の答えは、第1に会社の事業を拡大し時価総額を高めるM&Aなどの積極投資、第2にインサイダーの問題をクリアする必要があるが自社株買い、第3に配当金の増額であった

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2022年6月24日 (金)

Finatextホールディングス(4419)の定時株主総会に出席して

6月22日(水曜)午前10時からベルサール九段(東京都千代田区)で(株)Finatextホールディングス(4419)の第8回定時株主総会が開催された 午前中大雨の予報だったが止んだので出席したことから、若干コメントしたい

同社は証券や金融の基幹システムをクラウド化して、証券、銀行、保険などの企業ユーザに提供 また金融機関向けのDXやデジタルマーケティング支援、及びビッグデータ解析も提供 同社は2013年12月に設立され、昨年2021年12年にIPOしているが、基幹システムの提供が開発投資先行型の事業なので未だ単年度黒字化していない ちなみに2022年度3月期は売上高:27.2億円、営業損失:5.4億円、経常損失:5.9億円 損失は想定内であり、売上が100億円を超えると黒字化するというが、その道筋は明確ではない ユーザ企業数を拡大するしかないと思うので、サービスに魅力があり競争力があるならば、営業に特に注力してほしい 筆者は昨年12月のIPO時に応募したところ、たまたま当選し100株購入したが、今年前半の株式環境により株価は1/3になっている

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2022年6月16日 (木)

SREホールディングズ(2980)の定時株主総会に出席して

6月13日(月曜)午前10時から赤坂インターシティAIR(東京都港区)でSREホールディングズ(株)(東証P・2980)の第8回定時株主総会が開催された 少し時間がたったが、若干レポートしてみたい

同社はソニーグループの不動産仲介会社(ソニーグループが約37%の株式保有) 2014年にソニー不動産(株)として創業し、2019年に現名称(SREはSony Real Estateのことか)に社名変更 2019年12月に東証マザーズに上場し、1年後2020年12月に東証1部に市場変更 現在は東証再編により東証プライムに上場

2022年3月期の連結売上:136億円(前期:73億円)、連結経常利益:13億円(前期:10億円)、1株当たり連結純利益:57.3円(前期:43.8円) 最近は不動産売買情報をエキスパート・システムに蓄積し、不動産時価評価情報を提供するなどの「AIクラウド&コンサルティング」事業に注力 AIコンサルのユーザ企業数は約2,000社に達し、解約率は0.5%とのこと とは言え売上のまだ9割以上はリアルの不動産仲介事業からのようだ

大株主であったZホールディングス(株)の株式売却意向に伴い、SREホールディングズは今年3月に公募増資を実施 筆者はその時に応募して株式購入 現在は公募価格を下回っているが、グロース(成長)株としてもうしばらく保有し様子を見たい

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2020年11月21日 (土)

大和証券ウェビナー「2021年に向けての株式市場見通し」を視聴して

大和証券ウェビナー(オンラインで実施するウェブ・セミナーのことらしい)の企画で、11月17日(火曜)午後に「2021年に向けての株式市場見通し」と題した細井秀司シニア・ストラテジストの無料講演を視聴

細井氏の話のポイントは次のとおり
・米国大統領選挙後の株価は順調 就任後100日間のハネムーン期間は特にそう
・米国の経済成長は今年2020年は大幅マイナスだが来年2021年はプラス 株価は1年間位先取りするので今後の上昇を期待 開発中のコロナ・ワクチンが有効・安全であればなおそう
・米国では住宅販売と個人消費が順調に回復 住宅販売は3%という低金利が後押し 個人消費については、給付金がいったん貯蓄されたが次にモノの消費に回った
・米国ではミレニアル世代(20~34歳)が最大のマスだが、持ち家比率はまだ40%程度 これから60%以上に向けて上昇するはず
・米国企業の利益予想は今年2020年は-15%だが、来年2020年は+22%
・日本企業の利益予想も上値余地あり
・日本政府のデジタル庁関連で、マイナンバー、脱ハンコ、システム開発、オンライン診療などに政策的な成長期待
・日経平均は来年26,000円から27,000円に上昇するのでは
・低金利による資金活用期待からグロース株が上昇し、はたまたコロナ・ワクチンの成功見込みが期待されるとバリュー株が上昇する、という循環物色が半年位継続しそう
・地球温暖化対策のため、EVやクリーン・エネルギー関連が活況になる方向は確実

筆者の感想は次のとおり
・日本の株式市場はどうしても米国の株式市場に左右されるので、米国の動向に注目するのは当然か
・現在大部分のバリュー株はコロナ禍のため安値放置されていると思うが、コロナ後の社会動向を見極める必要がある いずれにしてもリスク小だがリターンも比較的小
・グロース株はIT技術などのテクノロジー基盤がしっかりしていて、時代の要請に適合していることが必須 PERが非常に大きいのでリスクが大きいように思われるが、その代わり大きなリターンも期待できる
・細井氏が示したデジタル庁関係銘柄では、オンライン診療関係のエムスリー(2413)とメロディー(4480)に注目
・ただし、来年は丑(うし)年で過去のアノマリー(経験則)からは巳(み)年に次ぐ鬼門の年 1974年のオイル・ショックや2008年のリーマン・ショックは丑年の前後に発生している 来年は注意が必要だと思う

あくまでも株式投資は自己責任でお願いします

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2007年1月18日 (木)

サレジオ高専吹奏楽部第30回定演を聴いて

 先週末、町田市民ホールで公演された、サレジオ高専(工業高等専門学校)吹奏学部第30回定期演奏会を聴いて参りました。この公演は、町田市に所在する10校が参加する「吹奏楽フェスティバル in まちだ 2006-07」の一環として行われたため、学校関係者ではないが音楽に関心のある町田市民も多数来場し、800余りの座席が一杯になっておりました。サレジオ高専のバンドも80名余りで構成されたビッグバンドなため、演奏には大変な迫力がありました。
 プログラムは次のとおりで、約2時間の演奏を堪能しました。

  • Himg0196 第1部(上の写真)
    • フラッシング・ウインズ
    • 76本のトロンボーン
    • パッヘルベルのカノン
    • 軽騎兵序曲
  • 第2部(下の写真)
    • 情熱大陸
    • 宝島
    • Himg0198 スマイル~テリーのテーマ
    • アメリカン・パトロール
    • ルパン三世
    • パイレーツ・オブ・カリビアンメロデー
  • アンコール

 電車で行ってもよかったのですが、愛車レクサスIS250で往復してみました。関戸橋で多摩川を渡り、多摩市を経由して町田市に入る訳ですが、運転は快適でした。

  • 音楽に 取り組むことで チームワーク

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2006年7月27日 (木)

銀行預金金利の面白い話

 きっかけは先週住友信託銀行を訪れたことでした。住友信託銀行は個人的に取引きをしている銀行の一つです。目的は何かのキャンペーンで作った3ヶ月満期のスーパー定期を1年満期のものに変更しようと考えたことでした。もちろん日銀が7月14日(金曜)に短期金利(無担保コール翌日物金利)の誘導目標をゼロから年0.25%に引き上げたことも念頭にありました。その結果、各銀行も先週18日(火曜)から預金金利を一斉に引き上げたことも知っていました。ただし、この金利引上げは今回の目的とは直接関係ないはずでした。
 しかし、実に驚くべきことがわかりました。3ヶ月のスーパー定期を満期日である翌日付で淡々と1年のスーパー定期に変更しようとしました。ところが何と満期日前に解約した方が利息が多いということが分かったのです。住友信託銀行ではスーパー定期の満期日前解約には約定利率の代わりに普通預金の利率を使うことになっているそうです。3ヶ月のスーパー定期の約定利率は年0.02%でした。普通預金の利率は年0.001%でしたが、住友信託銀行では18日から年0.2%と、200倍に引き上げられていました。したがって、満期日の前日にスーパー定期を解約すると、適用利率が年0.02%から年0.2%へと何と10倍になったのです。
 元金が100万円で期間が3ヶ月のスーパー定期の話なので、利息の絶対値は微々たるものです。ちなみに、今回の操作で税引前の受取利息は、約50円から約500円と10倍になりました。不良債権で苦しんだため政府が国民の血税をつぎ込んだのが日本の銀行です。その上に、預金金利をほぼゼロにしたのも日本の銀行です。預金者(国民)は裏切られ続けたような気がします。少額でも預金者の得になることは追求すべきだと思います。何より気分がいいではありませんか。
 これには後日談があります。住友信託銀行では調子に乗って2年満期のスーパー定期も解約し、約1年半の期間の適用利率を年0.14%からやはり年0.2%にしてもらいました。そして、同じ期待を心に抱いて今週三菱東京UFJ銀行に乗り込みました。ところが少々勝手が違いました。ここでは満期日前にスーパー定期を解約した時に適用する利率の条件が違ったのです。経過期間が6ヶ月未満だと普通預金利率になるのですが、6ヶ月以上1年未満だと約定利率の1/2になるのだそうです。私の1年満期のスーパー定期は翌々日満期でした。これを解約すると適用利率は普通預金の年0.1%ではなく、1年前のスーパー定期の利率0.03%の半分の0.015%となってしまうのだそうです。住友信託銀行とは違って、半年以上経過したスーパー定期を満期日前に解約すると受取利息が減ってしまいます。この後、三井住友銀行の条件も確めましたが、三菱東京UFJ銀行と同様でした。
 三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行の満期日前解約時の適用利率の条件は、元々は預金者側を向いたものなのかも知れません。しかし、今回のように普通預金の利率を100倍あるいは200倍にしたような局面では、結果的に銀行側を守ったようにも見えます。結果論ですが、今回の話に関しては住友信託銀行に高得点を与えたいと考えます。

  • 銀行も よく考えて 使い分け

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2006年6月18日 (日)

今年後半の投資環境

 昨日ホテルニューオータニで行なわれたダイワのプレミアムセミナーを聴いて参りました。世界経済と日本経済、テクニカル分析、そしてクオンツ分析の話を聴きましたが、結構複雑で内容を充分理解するのは難しそうでした。
 私がなるほどと思った点について、皆さんと情報共有したいと考えます。ただし、これらはあくまでも参考情報であります。投資は皆さんの自己責任でお願いします。

  1. 原油価格が急騰しているが、中国・インドによる労働コストの低下によりその影響は打ち消され、石油ショックは起きない。先進国だけの世界経済から、BRICsも含めたみんなの世界経済への移行過程であり、日本を中心とした超過利潤が余剰マネーを生み、インフレ(資源・素材の価格上昇)と資産インフレに向かう。したがって、次は一次産品と株式に投資すべき。
  2. 【テクニカル分析】日本株式は、外国人が利回りが低いと言って売った後は、日本人が債権・預金利回りと比較して買うから、今度は尺度が変わってPERが大きくなるまで(30までにもなるか)日本の株価は上昇する。
  3. 【テクニカル分析】日経平均は、3で割って1余る月(1、4、7、10月)が天井なので、それらの月の10日に売って、3で割って2余る月(2、5、8、11月)の15日に買う投資行動を繰り返すと高パフォーマンスになる。
  4. 【クオンツ分析】行動ファイナンスの理論によれば、7月は勝率、騰落率共に悪い。8月は復活するが、決算月の9月は悪く、年末に向けて回復する。
  • 投資利益 日の当たらぬ人にも 還元を

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2004年6月 8日 (火)

干支相場縁起

 私のもう一つの趣味の株式投資の話です。昨年4月28日の日経平均最安値7,607円以来、日本の株式市場は活況なようですね。前回のITバブル のときにどこからか書き取ったので、出典が明らかではありませんが、標記「干支相場縁起」をご紹介します。なお、もしどなたか出典がわかりましたら教えて 下さい。直ちに出典を表示させていただきます。

干支相場縁起

子 繁盛
丑 つまずく
寅 千里を走り
卯 跳ねる
辰巳 天井
午 しり下がり
未 辛抱
申酉 騒ぐ⇒今年、2004年は何が起こるのでしょうか。
戌 笑い
亥 固まる

 さあ皆さんどう思われます。ただの縁起、言い伝えですが、過去の歴史は奇妙な符合を示しています。例えば、巳年、丑年に証券相場が大きく下がったことが、次のとおり多いのです。

巳年 1929年 ニューヨーク大暴落
    1953年 スターリン暴落
    1965年 証券不況
    1989年 バブル天井
    2001年 ITバブル終了(私の追記)
丑年 1973年 オイルショック

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